2012年05月23日
南蛮七宝大島紬、奄美で見る。
新たなチャレンジということで、この南蛮七宝文様を大島紬で、
手がけましたが、日常触れている帯や御召とは図案、紋図の考え方が
根本的に異なり、現在、とても興味深いモノづくりになっています。
よく周りから言われるのですが、
今、京都で織っている帯(御召)を含めて『細かい』織物、
それを大島紬のように『粗い』織物で製織する、
『簡単じゃないか?』。
正直言って、『簡単』ではありません、全く別物です。
平凡な言い方しか出来ませんが、お互いが難しいポイント、
(こだわるポイント)を持っていて、両方共
そこまで考え込まなくても、進んでいくポイントを持っています。
ただ、その2つのポイントは、ほとんど重なること無く、
両方に関わってしまうと、モノづくりの大部分でつまづくことになります。
すべて手探り状態でした。
基本的な『糸』一つとっても、おおきく異なり、
『絣糸』は西陣で言う『緯』とは使い方は似ていても、発想や出来上がりに
対する役割が全然違ってきます。
頭では分かっていても、どうしても『緯』的な発想で、
手が動いてしまうので、最初から混乱です。
ただ、実際に奄美の現場に行き、紐をほぐすように、
モノづくりをしている方と話ができたので、
今はある程度クリアになっています。
間違いなく帯のモノづくりにもいい影響を与えてくれると
思いますので、それはそれで今後自分も楽しみです。
製織中の動画はこちらへ、
どれくらい進むか是非一度見てください。
⇒http://www.facebook.com/photo.php?v=397538936957718