となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「南蛮七宝」と一致するもの

2014年01月07日

今年前半には。

 

今日のとなみ織物のFacebookにもアップしていますが、
南蛮七宝の大島紬、(茶)泥から始まり、白を極少数織りました。

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Facebook記事へ

 

それも後一反のみになってしまいました。

 

これを残しておくか、気に入って頂いた方に着てもらうか、はまだ悩んでいますが、
それはまず横に置いておいて、今は次のモノづくりに掛かっています。

 

以前から実験、試験を繰り返しながら、形を少しずつ作ってきた、
『しーぎ染め』の南蛮七宝。

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『ブログへ』

糸はFacebookにも載せていました。

 

奄美大島の山奥まで、原材料を探し検討しているモノづくりですが、
ある程度、染の形(技法)や織手さんがおぼろげに、見えてきましたので、
ちょこっと報告です。

 

DSC_0393-2.jpg

 

ちょっと無理にでも進めないと、こういう仕事は全く進まないので、一応目処は、
今年前半にと思っていて、染が固まってからは、他の仕事を置いておいても・・・、
というくらいの優先順位で進めてもらっています。

 

昨日、無地『しーぎ染め』の色を見ましたが、本当に柔らかい色目で、
柄が入るのを思い浮かべると、鳥肌が立ちそうになりました。

 

 

 

 

2013年12月24日

帰ってきました。

 

4日間ほど出張へ行き帰ってきました。
行った先でも、『風邪大丈夫ですか〜。』と歳の割に物凄く心配して頂きましたが、
ほぼ完治です。ありがとうございますm(_ _)m

 

普段社内ではあまり喋りませんので、出張へ出た時はその分頑張って、モノづくりの話を
持って行かせてもらっています。

最近は、南蛮七宝を中心に、後は作楽シリーズです。

 

自分で製作に携わっていますので、自分だけしか出来ない話があります。

柄の由来やその他、自分以外でも勉強したら、なんとかなることは極力話さず、
伝聞やそれらしい話では伝わり難い話、そんなモノばかり持って行って、見てもらっています。

 

おそらく来年もちょこちょこ気分転換も含めて、出る機会があると思いますので、
折角話す機会を作って頂ける限りは、興味を持って聞いてもらえうように、
頑張りたいと思います。

 

今年、『南蛮七宝』の中で思っていたよりも、多くの良い評判を頂けたのが、
この『南蛮七宝/イチョウ染め』。

 

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『南蛮七宝/草木染め100%/Wブラタク』

 

生地自体もあまり上がってこないし、染めに出しても、忘れた頃に上がってくる着尺。
僅かの草木染料ではなくて、100%使うからこそ出来る色。

 

来年はこういう感じの何処まででも、喋りたくなるモノが沢山出てきそうです。

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2013年12月16日

革と

帯づくりも進んでいますが、以前ちょっと前にFacebook上で紹介した
『利休バッグ/南蛮七宝』が好評でしたので、もう少し形をアレンジして、
Celticシリーズでも、製作しようとしています。

IMG_4011.png
『利休バッグ/南蛮七宝(写真は試作段階です)』
Facebook→http://bit.ly/2y1Msh7

南蛮七宝の時と同じように、帯地と持ち手とは極力遠くの色と、と思って
あれこれと配色する際は、ほぼ帯の配色時と同じ、糸が革になっただけです。

IMG_4185.png

糸の配色と違って、革の色は交じりませんので、簡単そうに見えますが、
普段、配色時は『この色とこの色との組み合わせは・・・』
→『ちょっとくすむ』や『思っていたよりも淡くなる』など、ある程度経験則
で配色します。

そのため、色にフィルターを掛けるクセが邪魔をして、見た目以上に時間が掛かる
工程となってしまいます。絶対音感のような配色センスがあれば、わかりませんが、
地道に沢山の革色を出してきて、一つ一つ検討する作業は、いつまでたっても、
楽しく興味のある仕事です。

帯地の組織と柄、紋づくり、配色。そして革の種類、色の選択までは行いますが、
ここからの縫製の工程は、手を離れてしまいますので、後は上手く上がってくるのを
手を合わせて待っているだけです。とっても楽しみです。

その間に、以前の利休とは違った形ですので、似合う名前くらいは考えておきたいです。

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2013年12月04日

ビロード

 

南蛮七宝を使って、ずっとやりたいな。
と思っていた『ビロード』。

まずは見本ですが、白生地が上がってきました。

 

shiro.jpg

 

 

白生地なので、しかも写真ですし、イメージは掴みにくいですが、
ビロードです。

 

ビロードというと、着た際にズッシリと重みを感じるものが多いのですが、
写真のモノはほぼ着物反物と同じくらい。扱いやすいと思います。

 

最初はボカシで、シックに染め上げてシンプルに作りたいと思います。
染め上り次第では、もう少し修正する可能性もありますが、まず一歩以上前進できました。

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2013年10月25日

地と間。

 

なかなか織り上がってこないので、コツコツと織って、すこし貯めて?から
たまの展示会に皆さんに見てもらっている南蛮七宝の御召。

薄地以外結構貯まりました。

 

Untitledk.jpg
『南蛮七宝文様/仙福屋御召』

 

配色によっては、花に見えたり丸と星に見えたりする面白い柄です。

この柄に関しては、
もう長くモノづくりしているので、ある程度なにかを掴んだかな?と思っていたりすると、
『あれこの柄、地は花びら?それとも、丸と星?』と悩みだして、突然手が止まることがあります。

シンプルな柄だけに油断はしないようにしていますが、
柄の持っている『間』(この柄はどちらが間かは分かりませんが?)に捕まってしまうと、
なかなか出てこれなくなってしまいますので、要注意です。

 

もう一枚、絵羽に仕立てたモノも先ほど上がってきましたが、

IMG_0164.jpg
 

上の丸巻きを見た頭の状態で、配色や柄を考えてしまうと、
こちらはさらに、『仕立て方によって雰囲気が・・・』という要素も入ってくるので、
片手間ではとても無理で、ゆっくり考えた方がと、しばらく考えていました。

この絵羽をイメージして製作したモノは2枚2色目ですが、『グレーの丸と星、花びら』
『薄グリーンの丸と星、花びら』とさてどれが地なんだろうと、なってしまいます。

この『地』というのを一度頭に置いてしまうと、間の作り方や配色、色の見え方に気を払えるので、
個人的には重要視している部分です。

帯づくりの頭で御召も作っているので、サッとビックリするくらい上手く行った時以外は、
こんな風に悩み悩みモノづくりしています。

 

2013年10月22日

千寿七宝

 

好きな柄でもあって、得意な柄というか、イメージを作りやすいのが、
『七宝柄』。

 

以前までは、七宝というと『堅いなぁ』としか思わなかったので、
『南蛮七宝』以外の七宝には、あまり近寄らないようにしていました。

それが何のせいか、は分かりませんが、ここ数年小さく連なったパターンと
言えるような柄に良く目が行きます。その流れで七宝にも興味を持って、
製作したのが、したの写真柄。

 

IMG_0148.jpg

 

作ったのは、2,3年前だと思いますが、機の関係上、ほとんど織れなかったので、
見たことが無いと言われる方も多いかもしれません。

 

IMG_0148−2.jpg

 

配色も好きですが、地部分の細かい地紋や柄のバランスとそれぞれの花と縁との
上げ方などもとても上手く行ったと思いますので、印象に強く残っている柄です。

 

最近はこの織物(錦)の柄を数柄作り始めているので、その手初めとして、
この柄をもう一度織っても良いかな?と思っています。

とてもシンプルな柄なんですが、細かく見ていくと、その時の自分の工程が
辿れるので、久々ですが、この帯に見入ってしまいました。

2013年10月21日

スタート直後。

 

先日、奄美に行って(ほとんどの方から遊び?と言われてしまいましたが・・・。)
探していた染料の原料+絣むしろが早くも上がってきました。

IMG_0129.jpg

『しーぎ染めの原料』

帯を作るときもそうですが、まだ形に無い新しいものを作るときは、
ある程度、まず形にして、進めます。

色や染料、柄、その他細部まで、全部を一人で製作するものではないので、
共通認識という土台を築いて、少し進め、また形にして、確認、進めていく、
というのを繰り返しして、積んでいきます。

あまり完成品を見上げて作りすぎると、全員のイメージが崩れてしまうことも
あるので、極力進んでは、完成をちょっとイメージして、また進んでは・・・

前回の南蛮七宝大島紬の際も、そんな製作の進度だったので、
今回も似た感じになると思います。

 

色も微調整を行っているので、

IMG_0120.jpg

 

薄すぎて、絣が見えない。
イメージとちょっと色が違う。
織れるかな?

そんなことを頻出しながらのスタートです。

 

現地の職人さんには最優先といっても良いほど、力を入れて頂いているので、
このまま連絡を取り合い試行錯誤しながら、来年早々にはある程度形になったモノが、
見られるかもしれません。

楽しみです!

 

 

 

2013年10月07日

商品にならない目出し。

 

最近、南蛮七宝だらけですが、
いつも通り様々な柄をちゃんとモノづくりをしています。

目出し段階で見せると、何回か柄をそのまま盗まれたりもしましたので、
しばらくは、ある程度完成してからの紹介にしたいと思います。
(こんなことを気にしながらのUPは本当にイヤですね。。)

最初に南蛮七宝〜と書いていましたが、新柄ではなく、新しい織り組織を作る場合、
シンプルな柄で試し織りを何回〜何十回と繰り返します。

その段階で、経糸、緯糸の動きを頭の中で考えていたのを一度形にして、
それがイメージ通りだったのか、そうでなかったのか、を検証、修正して、
最終の完成に持っていきます。

そのために作るシンプルな柄というのは、市松だったり、七宝だったり、横段、
だったりと、当たり障りない柄で紋を作りますが、最近は南蛮七宝でそれを行います。

例えば、こんな風に。

IMG_2717.jpg

『南蛮七宝/超目出し』

 

上手く行っても、紋自体は試作を前提のものですので、製品にはなりません。
その意味で、普段使わない色や、配色を思い切って出来ますので、ある意味楽しい工程です。

写真も絶対に世間には出ない組み合わせです。

 

この織物は紹巴織を打込み粗く、糸も変えてみました。
意図は色々とあったのですが、当初頭にあったイメージとは随分違ったので、
その意味では物凄く失敗しましたが、これを織ったことで、また次のキッカケが掴めた、
気がします。

今日は、決して帯にならない目出しの紹介です。

2013年10月01日

京都へ帰ってきました。

 

出張から帰ってきました。

久々に長い出張でしたので、帰ってくると大量に色んなモノが、
山のように溜まっています。

 

出張先では、こんな陳列をして、楽しませてもらいました。

 

L1760316.jpg

『南蛮七宝+下弦の月×仙福屋の御召』

 

実際にこのコーディネートをするか、どうかは別として、
これを見られた方の目を大きく惹いたと思います。

 

この南蛮七宝以外も、毎日モノづくりしているので、偏りが無いように、
再び製作に戻りたいと思います。

2013年09月20日

草木の色。

 

時間もコストも実用性も考えながら、製作する草木染め。

今回は、南蛮七宝の生地を使い、こんな色目を作りました。

 

IMGP0762.jpg

 

生地自体も特別なもので、草木の柔らかい発色を綺麗に受けて止めてくれます。

染料は、イチョウとログウッド。


この色が好きで『ログウッド』自体、どんな草木か判りませんでしたが、
好きな色に染まりましたので、興味を持って調べたいと思います。

 

生地が動くとそれにともなって、柄がすーっと消えていく感じがなんとも言えない、
それを一度見てもらいたいです。

2013年09月17日

織組織

 

昨日は台風で京都は大変なことになっていました。
多くの方から、心配メールと電話、本当にありがとうございます。

少し前のゲリラ豪雨で社内の一部(自分の机の上ですが・・・)が雨漏りした際に、
修理していたのが良かったのが、特に大きな被害はありませんでした。

たまたま、この日は北へ行くことがあったので、雨が小降りになったのを確認し、
しばらく経ってから、車で移動していましたが、途中の賀茂川の増水は今まで
見たことが無い様子でした。

 

IMG_1772.jpg

 

結局、この辺り賀茂川は第一堤防を超えたくらいの所で止まったそうですが、
自然の脅威を感じた一日でした。

 

 

その次の日(今日)ですが、昨日の自然のマキシマムな所から、
いきなりミニマムな『織組織』についてで、モノづくりを行っています。

 

おそらく何度も書いている『織組織』ですが、どこまでも奥深く、完璧には理解し難いモノです。
簡単に言えば、経糸と緯糸(横糸)との関係性のこと位のイメージで良いと思います。

 

 

基本的な織組織には、平織、綾織、繻子織。というものがありますが、
となみ織物では、そのままの織り方で織るのではなく、それらを複合した、
織組織で帯を織ります。

 

IMG_1781.jpg

この織物は有名な『錦織』。綾織りの一つ。

 

帯の3大要素は『色・柄・組織』と言われ、
色や柄と比較すると、パッ見では判りにくい部分ではあります。

ただ、色味の発色、素材の選択、お客さんが結ばれる際の風合い、どれに取っても、
重大な影響を与えるベース部分なので、メーカーとしては最大限気を払うところです。

 

写真のモノは、南蛮七宝を今までの組織の中に、今までの糸使い、但し織り方を少しアレンジして、
製織したものですが、発色は良いものの、糸がこの織物の容量を超えたらしく、生地はパンパン、
ハリだけの織物になってしまいました。

 

糸数を減らしたり、無地部分の糸の綴じ方を変更したりする必要がありますが、
新しいことをすると、一度で上手く行くことはほぼありませんので、ルーペを持って、
織物と糸との間で、悩みたいと思います。

 

この辺りが恐らくモノづくりで一番手間と時間のかかる部分です。
ゆっくり急ぎたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2013年09月11日

ダテ型↔帯

 

昨日Facebookに載せていた『南蛮七宝/ダテ型バッグ』。

L1710003.jpg
『ダテ型』

 

製作の際は、普通のバッグと違って、帯づくりと同じように、
着姿をイメージ(お太鼓)をしているような感覚で、帯の柄や裁断箇所を考えます。

また、使う帯地に合わせ、持ち手の革など色選択は、ほぼ帯づくり配色の延長ですし、
デジャブを感じながら、一度製作したモノに付け加えていきます。

 

通常は、帯があって、その柄が良く、『じゃ、バッグも作ってみようか?』
と製作に至りますが、偶然作ってみたバッグの柄が、キッカケになり、

 

『もう少し工夫しながら、帯や着物に活かせないかな?』
とモノづくりのやり直しの起爆剤になることもあります。

 

この神坂雪佳から製作しているのも、そうです。

L1710022.jpg『雪佳/海路市松』

 

以前一度、この柄でモノづくりを進めようとして(今も試行錯誤中)いましたが、
昨日この形のバッグが上がってきた時に、何かヒントになることが、
頭のなかをよぎった気がします。

南蛮七宝と、同じような製作方法では何か違いますが、
なんか出来そうだなぁ。。。

と、今日はまだそんな出だしのモノづくりです。

2013年09月05日

単衣上がりました。

 

今日は久々に晴れたので、最近のグレー空に慣れた目で見ると、

空がとても濃く色鮮やかに見えます(風も気持ち良いです)。

 

IMG_1612.jpg

 

それと、私用でお願いしていた薄地の御召も仕立て上がってきました。

ベージュにグレーを混ぜた色目で、縦に細かい縞を入れたものです。

 

DSC00486.jpg

『唐長文様・南蛮七宝/御召』

 

今年の単衣時期はこの御召が活躍しそうです。

明日から涼しい所へ出張行ってきます〜。

2013年09月02日

帯緯で。

 

『どうしても。』ということで、注文を頂いたのが、
南蛮七宝の男物御召。

しかも、色はお任せ。

一番、困るパターンですが、織り上がってきました。

男物の反物は、当然女性物よりも裄を長く織る必要がありますので、
機も異なってきます。

それを行うために・・・、という話、今回は横に置いておいて、
上がってきたものは、最高のモノでした。

 

また、通常の一尺巾(女性物)の反物は持ち慣れていますが、それよりも幅広く、
持ち慣れない分、別物のような感じがして、それだけでテンションが上がってきます。
(男物は、基本別注ですので。。)

 

そんな反物は、こんな感じです。

IMGP0434.jpg

 

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通常の御召の合わせ本数とは違い、帯の緯と同じものを使っていますので、
発色も何か違う、風合いも。

 

自分が秋に向かって欲しくなってしまう、一反でした。

2013年08月30日

合わさる。

 

今日は京都本社へお客さんが来られていましたので、
『唐長文様/南蛮七宝』を置いていました。

 

背景には、唐長さんに以前作って頂いた、からかみを置いています。

 

IMGP0465.jpg

 

これだけで、しばらく眺めていられます。

 

後ろのからかみは赤系の濃淡で柄が作られています。

ふつう赤系濃淡と、イメージするだけでも、場所を選びそうですが、
このからかみの周りとの親和性は凄まじかったです。

それだけで、満足感の高い一日でした。

2013年08月27日

浸る。

 

最近、南蛮七宝が定着し始めました。

自分がモノづくりしてでも、常に持っていたいと思う好きな柄なので、
非常にうれしいです。

基本的に私しか扱わない着物ですので、沢山、作ってどうのこうのというよりも、
少しずつ色を追加しながら、織っています。

 

IMG_1486.jpg

 

この写真は、色を検討している際に、今までの失敗目出しを見ながら、
柄に浸っている視線からのものです。

文様のサイズ検討や配色、文様の出し方。

最初は、ほぼ全部ダメだったり、一部うまく行ったり、たまたま上手く行ったり、
など、これらの目出しを見ているだけで、10年近くの歴史が詰まっているので、
感慨深さと、過ぎてしまえば、難しかった所も楽しんでいたのが、良く分かります。

 

今後も、大きな展開というよりもコツコツと、魅力を伝えていきたいですね。

できれば、着られる方の判断ではありますが、
(この柄が好きな人には)無地に準ずる着物となったら嬉しいな。
と思ってモノづくりしていきます。

2013年08月20日

秋に向けて

 

お盆明けから、会社的には

秋に向けて皆さんに見てもらう商品の最後の仕上げと、

来年春、夏向けのモノを製作しています。

 

個人的には、ほぼお盆休み前に紋上げは出来ていますので、

配色と最後の微修正が、今からの多くなってきます。

 

それと、もう一つは今年なんやかんや言って、触ってる機会の多い、

しぼ織り。それの南蛮七宝バージョンです。

 

IMG_1419-2.jpg

 

完全に試作段階なので、丸と星に入っている縦しぼの出方や、

それ以外の部分の大人し目のしぼは、まだ予測できずにいる段階です。

 

配色くらいは参照にできますので、一番上もしくは上から3つ目がいいかな?

とは思いますが、今後、詰めていきたいと思います。

 

まだ、糸合わせを変えたり、配色の微修正は行いますので、

雰囲気はかわると思いますので、期待していて下さい。

 

IMG_1418-3.jpg

 

この南蛮七宝シリーズ、諸事情からお見せできる機会自体が少ないですが、

その中でもまず入門編の襦袢も、再度染め上がってきました。

 

先日、この襦袢を着られている方が、

『今日は、この襦袢を見せたいために、洋服じゃなく着物を着てきました』

と言われていたのが、とても印象に残っています。

 

こちらのモノづくりへのモチベーション上げてくれる、南蛮七宝シリーズです。

 

 

 

2013年07月10日

今年最初の唐長さんへ。

 

 

午前中、唐長さんへお邪魔して来ました。

 

IMG_0891.jpg

 

久々でしたので、何日も前から楽しみにしていましたが、

その期待値を上回るモノをもらって、帰ってきました。

 

今から形を作っていますが、楽しみにしていて下さい!

 

修学院の工房ですが、蔦が全体を覆うようになっていて、

中はエコな涼しさになっていました。

 

南蛮七宝もずっと続けていきますし、

それを使いながらも、何か新しい展開が生まれてくるかもしれません。

 

楽しみだ〜。

2013年07月09日

優雅なちりよけ。

 

4日間+αの出張を終えて、京都に帰ってきました。

ちょっと前か、もうちょっと前かは忘れましたが、これぐらいであれば、

寝たら、すぐ元気になるはずですが、なかなかそうならず、年だ・・・。

 

その出張ですが、とても人気だったものが幾つかあり、その中でも今年、

もしかして、『やっとウケはじめた?』と思うものが一つ、あります。

 

数年前からやっているので、ご存知の方も多いと思います。

それはこの『ちりよけ』。

 

L1680013.jpg

『南蛮七宝/三重紗塵除け』

 

 

織物的には、三重紗というもので、あまり世間にはなく、なかなか貴重なものです。

(三重紗風というのは、たまに見ますが、、)


商品的にもあまり上がってこないので、見て貰う機会自体少ないし、気にしないでおくと、

いつの間にか手元に無い、そんな生地です。

 

今年の場合、対策として去年から白生地を貯めていたので、見て貰う機会も増え、

今回の評判に繋がったようです。

 

今回羽織って来られたのをみて、嬉しくなるくらい素敵だったので、

載せておきます。

 

DSC00136.jpg

 

たまに見る、頑張っているなぁと思う羽織とは違い、

『優しいなぁ』とか『優雅だなぁ』、『素敵だなぁ』と見入ってします。

 

今日か明日からまたモノづくり頑張ります〜。

 

 

 

2013年06月28日

紋紗南蛮七宝;新色

 

いつまで続けれるか分からない生地の紋紗襦袢。

(黒ひげ危機一発みたいな感じです。)

 

自分でも着ていて、とても気に入っていますので、

少々無理を言って織ってもらいました。

 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime/2013/05/post-1871.html

 

 

IMG_1415-2.jpg

(白生地を白に染めて、黄変を防ぐ加工をしています。)

 

そんな生地ですが、

ホンの少し上がってきましたので、

 

IMG_0409.jpg

 

以前のモノとは違う色で染めてみました。

(光の都合で、色味が少し薄く見えるかもしれません。)

 

 

先染めでは無いので、その点は楽なのですが、元となる生地が無いので、

できれば、コツコツの展開です。

 

色々とお客さんから、要望をもらえますので、

なんとか細々でも続けれる方向を考えて行きたいと思います。

 

白生地に載せる配色も大事ですが、こればっかりは生地が無いとどうしょうも

ありませんので。。。

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