となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「南蛮七宝」と一致するもの

2010年05月20日

10’夏 美しいキモノ


今回の発表柄は・・・

516VObdhrnL._SL500_AA300_.jpg
 →美しいキモノ10’夏


オールシーズンに結んでいただける帯ですが、
夏号に恒例掲載の『総紗縫』。
となみ2010美しいキモノ夏号.jpg

柄詳細に関しては、後日。
ヨットやカラフルな千鳥、渦巻、蜘蛛の巣など、
総紗縫の中でも個性的なものばかり、選んでいます。

両面結べる袋帯ですので、一つは無難な柄、
もう片一方は、写真のように個性的なもの。

私だったら、そんな合わせ方で結ぶなぁ。。
と思いながら、この帯たちを作りました。

また、大きな紙面で是非見てください。
(蜘蛛の巣は密かに一番右に隠れています。)

それと今回は、
『日本のきものブランド55』ということで、
雑誌社から声をかけれらて、載せているものもあります。
b.jpgc.jpg

『神坂雪佳の世界』や『伊藤若冲の世界』、
『南蛮七宝』に小物類と掲載したいものを載せました。

こういう感じで各シリーズがバラバラに並んで、
見開きで見ると、いつもと違った趣きで面白いですね。

この掲載は、毎日コツコツとモノづくりしている、
ちょっとした集大成みたいなもので、ここで発表が終わると、
一瞬だけですが、ホッとします。

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2010年05月19日

二条城話の続き

今日は、二条城へ。
先日の新聞に掲載された『松に鷹図』寄贈です。
 →http://senpukuya5.seesaa.net/article/149676044.html


R0011877.jpg


あいにくの雨でしたが、お城の前は、
修学旅行・観光を含めて、大勢の人でした。

R0011879.jpg
雨だけに新緑が綺麗です。。


R0011881.jpg

R0011883.jpg

その時の着物は、やっぱりこの時の掲載と一緒で。
c-2.jpg

R0011886.jpg
『角通し柄の御召×南蛮七宝御召の羽織り』
です。


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2010年05月07日

ロゴって?

今日の日記は、あまり柄が無く・・・

今、打ち合わせ&製作中で上がってきたのは、
『ロゴ』です。

何度書いていると思いますが、
うちの帯はタレ部分に『となみ帯』と織り込んでいます。

R0010164.jpg

これは、どこが作ったのか?というのを表すのと、
製造責任として、という意味でもあります。


下のロゴは『唐長』さんの瓢箪。
織り込むことによって、他との差別化をしていきます。
IMG_8010.jpg

『本物』です、ということと、
『本物を作ります』という強い意思表示です。

となみ帯は入れずに、
『仙福屋』を入れようと思い、
IMG_8009.jpg
こういう形にしました。

南蛮七宝をはじめ、
シンプルだけにとても興味深いシリーズに
なっていきそうです。

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2010年04月30日

生地について。

京都に帰ってきて、一部上がってきた帯を見て、
後は小物作りをしています。

今は、とにかくシンプルでシンプルなモノを・・・
と考えているので、
IMG_0322_2.jpg
 ↑ イメージですが・・・

凝っても、これぐらい。
さらに、シンプルなものです。


それが終わった今は、
今日や昨日届いた生地を見ています。

袴を作ろうとしている生地で、
これもとにかくシンプルで、生地感だけが味です。
(この袴はまた仕立て後に紹介しますね)
IMG_7003.jpg


こっちは、まだ表が決まっていない羽裏生地。
R0011817.jpg

シンプルな表地に南蛮七宝の羽織裏。
表よりも、まず裏を見せたくなる。

そんなのを、今狙っています。

明後日からGWなので、社内にはほぼ全社員が
久しぶりに揃っているので、今日は大賑わいですよ~。

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2010年04月13日

着回し、着回し。

今日の格好です。
同じ人に会うことは、少ないとはいえ、
やっぱり同じ格好でないようにしています。

R0011797.jpg

京都だったら、
あれこれ着物コーディネートも難しくないのですが・・・
(たまにメンドクサイ病になって、吊った着物を手にとり、そのままも)

出張に出てくると、
持ち運べる量にも限度があるので、そういう訳にも行きません。
手持ちでできる限り、着回をします。

今日は写真のように、兎の小紋に大島の袴、
組紐の角帯。後は、見えないところに若冲の襦袢。

昨日は、ヒゲ紬の黒地着に、無名の紬袴に、
南蛮七宝の角帯。襦袢は部分的に絞り。

明日は、着物を交換して、ヒゲに大島の袴に、絞りの襦袢。
明後日は、兎の小紋に袴なしで、南蛮七宝の羽織。
その次は・・・。

と考えると、まだ余裕はありそうですね。
一週間近く出る時は、2セットに+αはいりますねー。

それでも、スーツケースの半分くらいですので、楽なもんです。

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2010年04月08日

唐長さんへ。 分かる人に。。

今日は、午前中に唐長さんへお邪魔してきました。

IMG_1068.jpg

当主のお話を聞いていましたが、
いつ行っても、新鮮な空気を頂けます。
(もうお会いするのは、何度目なんでしょう?)

唐長さんととなみ織物のコラボレーションを
取材される方も、一緒に来られていましたが、
ここの空気に触れて、魅了されたようです。

記事には南蛮七宝が取り上げられる予定です。
行き帰り同じ車の中で、ずっとその話ばかりだったので、
多分、私たちがこの柄に相当惚れていることは、
感じてもらえたと思います。

当主からは、
R0011756.jpg
以前紹介した『南蛮七宝の襦袢』も見て頂いて、
色々な意見を頂ました。

例えば、他との区別を付けるために、唐長のロゴマークを
入れる話では、かなりユニークな案がもらえました。

確かに、『唐長』の『南蛮七宝』だと、分かるようにしないと、
私たちが分かっても、買われる方には他の物と紛らわしい。。
ただし、クオリティに関しては、分かる人だけに
分かってもらえれば、良い。

そんな風に今までもモノを作ってきましたし、
今日も強く感じましたので、
今後もそのように製作していきたいと思いました。
(分かる人へ・・・)

奥さんにも、着て頂くのですが、お襦袢ですので、
唐長さんへ行かれた方は、運が良ければ
見せてもらえるかもしれませんよ~。

私的には、どちらの色が好まれるか、
それがとても気になります。。


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2010年04月06日

南蛮七宝の襦袢。 夜桜。

昨日は、
桜の綺麗な所で打ち合わせをしていました。


今の京都は至る所、桜・桜・桜で、町中が春一色です。
桜.jpg
(北の方の京都です。)

例年に比べて、ホワホワ感が多い桜だなぁ、
となかなか周りの人に理解されにくい、表現ですが、
夜の漆黒とのコントラストは、見事です。
(アルコール抜きの2時間打ち合わせでした。)



そんな春らしい京都で、着物着る季節に間に合った、
南蛮七宝のシリーズの新作を紹介しておきます。

R0011756.jpg
『唐長・南蛮七宝の襦袢』

もう、この日記内では紹介が不要な『南蛮七宝』。
 →以前までのはこちら

早速、羽織の裏と長襦袢、自分用にと考えています。

どちらの色が良いのか?悩むところです。

生地には、なかなかレアなもので、触るか、着てもらう
しか無いのですが、とても肌触りの良い、絹を使いました。
仕立て上がりがとても楽しみです。

もうすでに数件問い合わせを頂ましたが、
まだ、数字的な計算は何もしていませんので、
価格とかは、まだ未定です。

決まり次第、こちらも紹介しますね。

少しずつモノづくりのエンジンが、かかり始めた気がします。


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2010年04月05日

コツコツと調子を戻しています・・・

少しずつ、溜まっていたものを整理中。

4月はとても忙しい月なので、
5減って、4増える。
そんな状態です。


今も、
目の前に新しい柄の日傘が置かれていきました。。
IMG_1028.jpg
『バラ柄の日傘』です。

他にも、春早々=きものシーズン!ということで、
帯締・上、薄物ショールなど小物の人気が急上昇中です。
10510_00.jpg


新作の帯締めも出来たのですが、帰ってくるまでに

写真以外で実物を見る間もなく、出ていきました。

P1150898.jpg

試作の段階でも、色目、組みともに◎です。

薄地中心で、これもオールシーズン使ってもらうことを
想定しています。 


この新しい発想で組織を作った織物も、
最後の配色で止まっています。
画像 005.jpg
と、他にも今後の打ち合わせや、雑誌の記事関係など、
様々なモノが溜まっています。

やりたいことは、一杯あるのですが、
まだまだNYから、こちらの時間の流れに乗れてません。

職人さんとの打ち合わせ・依頼等、随分遅れ気味です。
早めに、一つずつ考えながら、今はボチボチと進めています。

もう一つ、紹介したいものがあって、
完成した『南蛮七宝の襦袢』なのですが、それはまた明日・・・

15時前にして、ちょっと睡魔におそわれています。

そうそう、それと週刊NY生活にも載りましたので。
リンク貼っておきます。
 →http://nyseikatsu.com/296/api.html

結構皆さん、真剣に聞いて下さいましたよ。。

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2010年03月03日

ここまで来ました。 南蛮七宝の襦袢。

『南蛮七宝の襦袢』

物凄く時間がかかるかも・・・
と言っていましたが

 →http://senpukuya5.seesaa.net/article/141927186.html

やっとここまで来ました。
色や染め具合等、合格です!

R0011506.jpg
(最終見本:未整理)

後は、本番を染めるだけ。。。
と言いたいのですが、

手で、一つ一つ型を置いて製作しています。
ここから先も数を製作することは、難しい、
に違いないのですが、とにかく、良かったぁ~。

と、まずは一息ついてます。

まだ非売品に近いアイテムの『南蛮七宝の財布』。

IMG_0514.jpg

一番人気は、この色です。

もし、この色の襦袢製作したら、
着たい人いはりますかね~?

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2010年03月02日

財布人気投票。

南蛮七宝を中心に、神坂雪佳の世界『海路』や
その他、ケルティックなどなどを含めて、
財布を製作しています。

まだ販売していない南蛮七宝の
人気投票を密かにしていました。

めでたく一番は、この色です。
IMG_0514.jpg
南蛮七宝』、書いているので、
良い柄です。

色目もシックな方が良いなぁと、言いながらも、
しかも、私はシックなのを持っていながらも、
このトルコブルーには惹かれます。

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2010年02月22日

『袖から出しておきたい、襦袢』って

周りの人腰痛持ちが多いので、誰にも心配されませんが、
今日帯を掛ける撞木(しゅもく)を持ち上げたときに、
腰を変に捻ってしまいました。一動作する度に、鈍痛です。


不思議と、こんな時には大事なものが上がってきます

まずは、一つ目ですが・・・。
南蛮七宝の襦袢』

様々な生地を探しに時間がかかり、随分遅れてスタートした
襦袢づくりも、ちょっと出口が見えてきました。

色目は良いのので、最後の微修正です。
(ここに物凄く時間が場合もあるので、気は抜けません)
IMG_0441.jpg

これは、携帯でパッと撮った写真なので、
最終は少し色目が変わると思いますが、
印象はほぼこのまま進みます。
今のところ、順調良く進んでいます。

手触りは最高で、もちろん襦袢なので肌に近く、
質の高い、絹らしい着心地が味わえると思います。
(もう一色製作中の薄い地色の方はほぼ完成です。)

とにかく、自分用に、物凄く着たい一枚ですので、
上がり次第、まずは自分用で仕立てます。
(役得です~。)

『袖から、出しておきたい襦袢』
という勝手なキャッチフレーズを付けてみました。
( もちろん、やらないでくださいね(笑) )

今月末には、登場予定です。


もう一つは、しばらく紬糸と格闘していた帯です。

IMG_0442.jpg
http://senpukuya5.seesaa.net/article/140327549.html

以前も登場していましたが、やっと完成です

紬糸の染まる色目と、予測する色、
また織物として上がってくる色が『ちょっと違うなぁ・・・』
と、何度も試みて、

最後の配色→京都へ帰ってきてから見て、OK~!
となった帯です。

待ち望んでいた帯なので、今回のように京都から離れていないと、
『上がってこないァ』と、やきもきしたと思います。

今回は、『えっ、もうあがってきたん?』
という感じです。

表は予想通りの仕上がりで、裏地も
IMG_0443.jpg
満足の『秘錦』です。
とにかく、渋くカッコいい帯になりました。
できれば、紬糸の使い方をみてもらいたいです。

機も上手く動いているので、
これで、またモノづくりの視界が広がってきました。

でも、今日は腰が痛いので、ちょっと伸ばしてきます。。

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2010年02月09日

失敗と言っても・・・


そろそろ、パリ『若冲』の準備をして、
陳列する商品の段取りを行いたいのですが、
具体的に進むのが、前日になりそうです・・・。

今回は相当急ぎ足です。。

とにかく、重量面から今回は持ち物を減らして
紋付だけはきっちりと用意しました。
(紋付フルセットと帯で重量オーバーっぽい・・・)

向こうでは、ほとんどリハな毎日らしいのですが、
一日は紋付でブラーっとできれば、と思っています。

そんな準備のことが頭の中をヒュ~ンと横切りながら
今日ですが、またヤヤコシイものが上がってきました。

柄は南蛮七宝なのですが、
今は言えない織り方に秘密が・・・

IMG_0039_2.jpg

新しい織物を織る際には、織れるかどうか?
織れても、予想通りか?
などチェックする見本裂を降ります。

多くの人は、無地かそれに近い、意味を持たない柄で作り、
見本をとります。
最近、自分の場合、一番好きな柄で取るようにします。

そうすると、(無味乾燥柄よりも気が入ってか?)
上手く行くことが、多くなったような気がします。

ただただ、今回の場合は、南蛮七宝を使っても、
予想とは全然違うところに、到達してしまいました・・・。

本来の目的は失敗ですが、
また新しいモノ作りの出来そうな、違うところに
来てしまったことは、もしかして大成功かもしれません。

後、数日でこの感覚の忘れてしまわない、ところまで、
進めるかが、今週の課題で、今は課題だらけに囲まれています。

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2010年02月08日

反響有りだったので

意外にも・・・。
メルマガでフランスへ行く、と書いていると、
結構な反響がありました。

しかも、そのせいか朝に『仙福屋』スタッフから、
どこかでネタにするので、読者の皆さん用に、
『何か、プレゼントを・・・』と言われています。

『センス』が問われそうなので、
かなり困ってます・・・
(お菓子だったら、らしくないですよね。。。)

ちなみに、以前チェコへ行った時は、
物凄い高価なマリオネット買ってきましたし。
(これは周りの人から理解されず・・・)
今でもお気に入りで、
2体、天井に吊ってあります。


そういえば、まだ8年前というと、
このブログも書き始めていませんでしたね。。
(マリオネットはまた登場させますね。)


今週はこの『南蛮七宝』関係も、また少し動きます。
IMG_0035.jpg
フランスに似あうかな?

タグ:

2010年02月03日

『光琳大波』の場合。 好きもの

昨日は、『南蛮七宝』の袋帯を紹介しました。
今日も、唐長柄『光琳大波』です。

今までも帯の紋にはしていましたが、ある所で、
これと似た柄を見て(うちの帯ではありませんが)、
とても残念に思ったことがあります。

それで、もう一度製作し直したいと思って、
モノづくりに掛かっていました。

試作を織って手直し、また織って、
との繰り返しの中で、今回出来上がってきたものです。


先程上がってきたばかりです。

まず地の部分には柿渋を使った引箔を使い、
とにかくシンプルに色んなものを削いで削いで
削ぎ落として
作った帯です。
R0010249.jpg

作りながら思っていたことなのですが・・・

着物の世界には、織と染があって、
織の場合、表現にある面で制限を受けると言われます。
(経糸と緯糸(横糸)の交差した組織点が柄になるので・・・)

もちろん、その面はありますし、否定はしませんが、
ただ織の中にも染にはなかなか出来ない表現もあります。
それをシンプルな形で生かしてみたかった、ということが、
強く思っていたことです。

まず、昔からある柿渋染めを箔としてベースにする。
そのベースに、糸を乗せてシンプルに上げる。
書くとたったこれだけ。

いつものように『ここが拘りです。』と際立ったモノはありません。
ただ、引箔と糸が通るシンプルな紋作りに、キッチりと時間を掛け、
一色だけの色の配色に時間を掛けて、自分の感性に合う引箔を使う。

趣の違うモノづくりの中、仕上がったものは、
とても満足の行く仕上がりです。


R0010246.jpg

この裏も織り上がっていない帯を見ていたら、この大波と一緒に、
ゆらゆらとした良い空気が帯に漂ってきました。

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2010年02月02日

好きなもの+すきなもの

今日も少し下(しも)へ下がって、展示会をのぞいてきました。
とにかく、人だらけです。ちょっと人酔いしていますので、
ブログの内容は、いつも以上に静かな内容です。

さてさて、モノづくりの進捗状況です。
今現在は、春に向けて配色をしている柄が多く、
新しく立ち上げるシリーズもそろそろしないと、
マズイなぁという感じです。

機屋に締切はありませんし、あったとしても、たぶん、
良いものはできないと思います。(私の場合は特に)

ただ、
だからと言って『好きなときに好きなものを作る』のでは、
職業じゃなくて趣味なので、
『職業』寄りの立ち位置にいるように心掛けています。

ですので、まだ『仕事はモノづくり』です、
と言えるのかな?と思ています。
(ちょっと不安。。。)


そう書いておきながら、今日上がってきた『南蛮七宝』に
関しては、相当趣味に近い方に、針はあります。

そんな久しぶりに製作した、『南蛮七宝』を紹介します。
IMG_8007.jpg

何十回と紹介しているほど、好きな柄で、
唐長さんの『南蛮七宝』を麹塵の糸で織り上げたものです。

こだわりは・・・
というよりも、これは今までの日記を振り返った方が
より感じてもらえると思いますので、リンクを作っておきます。

 →http://senpukuya5.seesaa.net/pages/user/search/?keyword

おそらく、こだわりよりも、
思い入れの方が伝わるかもしれません。
それほど、良い柄だと思います。

今回の帯は
モスグリーンの濃淡で織り上げましたが、
麹塵染』という性質上、光の加減で、
朱の色が差し、丸と星が浮かび上がってきました。

実はこの『南蛮七宝』を麹塵染で織ろう織ろうと思って、
ずっと温めていました。
何度か試験織をしては、なかなか納得が行かず、
しばらく置いておいたものです。

100以上の柄(200もっとかも?)をこの麹塵色で配色しました。
それだけの柄を作るくらい、この色は着物との相性が良いのですが、
あとちょっとの配色際が、とても難しいです。

まだ、表だけですので、気を抜かず、裏も作って、仕立て上げて、
『帯』の形にしていきたいと思います。

そろそろ、新しく製作中の襦袢の見本も上がってきますし、
この『南蛮七宝』シリーズを動かしていきたいと思っています。


今日は、他にも変わった『なごや帯』が上がってきたりと、
今から配色確認に行ってきます~。

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2010年01月15日

温めたもの。

京都の空は早朝から、
寒空です。
IMG_7002.jpg
と、いつでもどこでも気候の話ですので、
今日もまた天気の話から入ります。

社内では、昨日と同じような話を、
(暖色系の配色を)繰り返していますが、
ここでは別の話です。


きものを着ようとすると、着物と帯、
帯締め帯揚げなどの小物、

それに、中に着る肌襦袢の他に、
長襦袢』があります。

今では、一部を除いて、
ほとんど生地は海外もので低価格のモノが主流です。
生産も大きいロットで発注を掛けて、染めも大量

ですので、もし作ろうとしても、
なかなか満足が出来るものがなく、
『う~ん』という状況でした。

そんな中、あるキッカケがあって、
温めていたものを作れそうな状況ができてきました。

それで今現在は、
南蛮七宝』柄でもう一度検討しています。
R0010150.jpg
 ↑参考の帯

以前、ほんの僅かですが、織で製作した所、
IMGP1385.JPG
とても好評でした。
今度は、染めで袷用を製作したいと思います。

類似で南蛮七宝柄の襦袢があるそうですが、
それはそれとして、生地と色目をキッチリとこだわり、
うちはうちらしく、唐長さんの柄を大事に
モノづくりをしたいと思います。

この『南蛮七宝』柄は相変わらず、
数を製作するのは難しいので、
見てもらえる場所、機会は少ないですが、
拘りたいと思います。

それに加え、今年は少しでも見てもらえる
機会を増やして行きたいですね。


風邪を引きましたので、
今日はまわりから人が逃げていく状況で、
書いています。
久しぶりに、しんどい風邪です。。

皆さん気をつけてください~。

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2009年12月15日

鳥肌・・・南蛮七宝

自分で配色したモノを褒めるのは、
そんなに好きではないのですが、
これだけは別です・・・

IMG_0148.JPG
やっとこの配色ができました。
ちょっと感動です。。。

紋図
自体の手直し、5回。
配色取り直し、???、そこら中失敗だらけ・・・

この時はまだ過渡期です。
 http://senpukuya5.seesaa.net/article/110503078.html

それでも、コツコツやっていましたので、
南蛮七宝』本当に良い柄だと思います。

IMGP2732.JPG
(ちなみに、『瓢箪』唐長マークが入ってますので、
 手に取られた方は、一度チェックをしてみください。)


この色以外は、少しずつ小物ができてきましたので、
これからの始動です。

続報は、また何度でもここに載せたり、
呟きたいと思ってます。

タグ: ,

2009年12月09日

唐長さん

久しぶりに唐長さんの修学院のお店へ
お邪魔してきました。

唐長へは年間数度お邪魔していますが、
行く度に内装や空気、調度品が変化していて、
驚かされます(楽しまされます)。

文様自体、根幹は、変わらないけれども、
それ以外全部変わる。
そんなイメージを受けました。

また、最近問題になる、
意匠盗用の話も含め、うちにとっても
参考以上になる話を聞くことがでました。

今は、南蛮七宝の小物を製作中ですが、
それに関しても、他の類似のモノと区別を
付けるために、下の瓢箪マークを入れていきます。

IMGP2733.JPG

人間国宝の方のデザインを帯のモチーフとしてモノづくりを
していますが、その際も
名を落とさないようにとことん質を上げる
ことだけを考えて、作ってきました。

今回のこのマークに関しても、
全く同じです。

キッチリモノづくりして、
自然と『となみだから・・・』間違いないものだ、
という認知度をさらに磨いていきたいと思います。

IMGP2741.JPG
今、私が使っている財布です。

以前モノよりも改善を図ったモノで、
喜ぶべきか微妙なところですが、出すのが嬉しくなる・・・
そんな財布です。。。

配色を変えたモノ、柄を変えたモノを揃えて、
財布の衣更(ころもがえ)も楽しいかもしれませんね。。

こちらは順調に進んでいます。

タグ: ,

2009年11月24日

『ここ数日』

今日は一日、京都にいます。
ここ数日でもらった話を整理しています。


IMGP2634.JPG
そのここ数日は、
しばらく、暖炉のある所にいました。

帯・着物を畳の無い所に置いて、
美術館感覚で見てもらえるようにと、
並べていました。

普段見てもらっていない、
南蛮七宝の帯や着物です。

会期中ずっとそこにいる、
とことはできませんでしたが、
それでも普段会えない方たちから、
モノづくりのヒントを多くもらいました。

ストレートで具体的な話も多かったので、
早速今日から、形にしている途中です。

コーディネートも、二つ上げていますが、
コラボ的なモノで、甦る帯があったりと、
新しい発見があります。

2つのコーディネートを載せましたが・・・
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/133602811.html
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/133608879.html


それ以外のものも、
すべて落ち着いた雰囲気で、
ずっと着ても、ずっと見ていても、
飽きの来ない素敵な合わせ方です。

下のコーディネートは、来店された方の中でも、
人気があったもので、ホワッとした優しい感じがします。

少し残念なのが、帯の色目が、
ちょっと色が白けています。

実物はもう少し暖色系の色が差して、
紬地の節がユラユラと出ています。
(そのバランスがとてもイイ感じです。)

IMG_0564.JPG

この帯を含め人気のモノは、見た目はシンプルでも、
素材・色目にとことん気を使ったモノに注目が
集まっていたような気がします。

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2009年11月24日

『ここ数日』

今日は一日、京都にいます。
ここ数日でもらった話を整理しています。


IMGP2634.JPG
そのここ数日は、
しばらく、暖炉のある所にいました。

帯・着物を畳の無い所に置いて、
美術館感覚で見てもらえるようにと、
並べていました。

普段見てもらっていない、
南蛮七宝の帯や着物です。

会期中ずっとそこにいる、
とことはできませんでしたが、
それでも普段会えない方たちから、
モノづくりのヒントを多くもらいました。

ストレートで具体的な話も多かったので、
早速今日から、形にしている途中です。

コーディネートも、二つ上げていますが、
コラボ的なモノで、甦る帯があったりと、
新しい発見があります。

2つのコーディネートを載せましたが・・・
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/133602811.html
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/133608879.html


それ以外のものも、
すべて落ち着いた雰囲気で、
ずっと着ても、ずっと見ていても、
飽きの来ない素敵な合わせ方です。

下のコーディネートは、来店された方の中でも、
人気があったもので、ホワッとした優しい感じがします。

少し残念なのが、帯の色目が、
ちょっと色が白けています。

実物はもう少し暖色系の色が差して、
紬地の節がユラユラと出ています。
(そのバランスがとてもイイ感じです。)

IMG_0564.JPG

この帯を含め人気のモノは、見た目はシンプルでも、
素材・色目にとことん気を使ったモノに注目が
集まっていたような気がします。

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