となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「南蛮七宝」と一致するもの

2016年05月23日

宿題の一つ/南蛮七宝文様

下の帯は、南蛮七宝文様を総紗縫+紬糸で織ります(=紗楽)。
使う糸はグレー濃淡2色。その2つを極力近づけつつ、綟織の特性、透け感の差で文様を際立たせています。
(ここは今回のテーマでは無いので、また詳しく書きます。)

今回は、その上から型を置き柄を入れたモノ。

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普通、型を地柄の上に置く場合、上に重ねますが今回は完全にずらしています。
不思議な立体感と浮遊感の面白さがでてきます。

もともとは12代目の唐紙作品から意匠を頂いたモノ。
簡単そうに見えて、満足行くまでに約3ヶ月掛かってしまった帯です。

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通常、着物で使う型は生地にあわせて真っ直ぐに置くもの。
それをズラして置く、しかも雰囲気良く、上手くズレるように(これが意味不明と言われました 苦笑)。
紗の帯の上に型を置くのも、そんな好まれる作業では無いのですが、色んな注文を付けながらの帯、なんとか一本完成できました。。

宿題として、3ヶ月間ずっと気持ちの中に残っていましたので、ちょっと安心しています。結ぶとき、型の際をお太鼓の中心に持ってくると、印象的な面白い着姿になりそうです。

ブログの更新が少し空いてしまいました。
その間は、出張へ行ったり、打ち合わせだったり、少々バテ気味だったりです。

モノづくりは少し前に進めていたものが上がり始めていますので、自分の中のイメージと比較して修正すべきは修正して、形にしていきたいと思います。

2016年05月16日

三条店のピアノ・・・

 

先日、唐長三条店で12代目と打ち合わせを行いました。

 

三条店の現状はというと、ド真ん中にあったピアノを移動されたので、そこに広大なスペースが空きました。普通、家やお店であればポカンと空いたスペースに違和感を感じるはずなのに、店全体の雰囲気+周囲唐紙だと、そのスペースが埋められ、最初からそうだったような気になります。気がついたとしても、これはこれで良いな。と、そんな気持ちになってしまいます。

実は、あれだけお邪魔した私も今回、ピアノの件は知っていたはずなのに、スルー。帰りにそういえば・・・と気付きました(苦笑)。自分に観察能力が無いのか、唐紙がすごいのか、未だに三条店の雰囲気に酔ったのか?わかりません(笑)。

 

そんなこともあって、今並べている帯や着物、小物の陳列をお店に合わせたものへ見直したいと思います。
あるもので十分対応できるもの、新しく作ったほうがいいモノ、等々の打ち合わせです。

 

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【三条店 新しいカメラの試撮 左後ろには南蛮七宝巾着】

 

 

また、新たなモノづくりも始まりますので、しばらくはドップリと唐紙の世界に入って行きたいです。

2016年05月11日

色の整理=廃盤作り

 

試験織(目出し)というと、初めて織る織物の具合をチェックすることです。
意匠図を作った後、それがこちらの意図通り織れているのか?を見ます。ごく稀に頭の中では全く気付かなかったこと、例えば十センチなら何とか織れても、帯一本分は織れない、ことがあることも。綺麗に織れた様に見えても、織りクセが出ていたり、と意匠図(=設計図)が出来たと安心していても、意外にチェックすることは多いです。

 

そして、この試験織のもう一つ目的は、色を見ること。意匠図作る、織りのチェックする、問題ない、じゃ次はというと・・・。
具体的に色を配置して、全体としてどういう色の雰囲気を織り出せるか?の確認で織ります。そして、帯は大抵の場合、イメージの中にある色を何色か試して、そこから1色もしくは2色くらいに絞って、最終帯を織ります。

これが織りの場合、(特にうちは文様がシンプルなモノが多いですので)10数色を織ってから、どうしてもダメなもの以外は残します。いいモノを残すか、ダメなものだけを省くのか。帯と着物の配色選択、アプローチとしてはちょうど反対です。

 

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『輪宝文様/着物試し織』

 

さらに、新しい地色の帯が出来ると、そこに合わせる着物の色を増やしまいますので(苦笑)、気がつけばエライことに・・・。例えば最初は5色でも時々の追加で、いつの間にか倍の10色になっていることもあります。

 

そんなこんなでモノづくりとして増やしていくのは良いのですが、あまりに増えすぎると『えっ、こんな色織ったかな?』になり兼ねませんので(台帳を見れば分かりますが、それではダメですし・・・)、その色数を整理をしていました(これではイカンと、かなり久しぶりに)。

 

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『濃地の選択中』

 

まずは、南蛮七宝文様から。最初に色数を決めた時から追加していく度に、真剣に選択しての20色を超える色数です。
絞る(=廃盤を作る)というのは、至難なことでしたが、結果14色(薄地7、濃地7)に。

 

また少しずつ色が増えて、それを絞る。それを繰り返して行き、その時に応じた色を常に意識して、織ってしまったものはそのまま、という惰性のモノづくりに成らないように、手を入れて行きたいです。選んだ色はまた、見て頂けるようにしますね。

2016年05月07日

南蛮七宝文様/夏大島・藍の一反目織り上がり。

 

奄美の職人さんから『原料あるけど、織ってみる?』と話を頂いてから(返事は『もちろん、お願いします!』)、数ヶ月。完全に忘れきった頃に(苦笑)上がってきた南蛮七宝文様/夏大島紬、の正藍です。

 

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(どうも写真では上手く伝わりませんので、またこれに関してはチャレンジしますね。)

 

夏の場合、糸が通常のものと異なり、いつも通り織れないため、奄美大島では夏の織り手さんがほとんどおられない。今では『幻の大島』と言っても良い着物です。南蛮七宝文様では、以前『白』を織ったこともありますが、一経を織り切るのに、優に一年は超えていました。今回もそれと同じか、それ以上の手間を掛けてのモノづくりのスタートです。

 

この南蛮七宝文様の大島紬シリーズは全て限定での製織(4もしくは8反)で、人気があるから再び製作をする。そういうことは全く無い(というよりも出来ない)ので全て売れてしまうと、手元には写真しか残りません(やはり写真頑張らないとダメですね 笑)。個人としては、一反ずつくらいは資料として残しておきたいですが、着物は、やはり手を通してもらってこその着物です。

 

この藍に関しては、もしかして一疋(2反)のみしか製織できないかもしれません。
今までのモノもそうですが、この藍は、どんな方が着られるのか?できれば、着姿の写真を撮らせてもらいたいなぁ・・・。と想像しながら、反物を巻いていました。

 

Facebookへは反物の上に帯をのせて、またUPしたいと思います。

2016年04月26日

人気だったもの。

 

今回の出張で、特に特に目立って人気だったのが、この襦袢。

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【襦袢/南蛮七宝文様】

 

今回の出張の結果、色によって偏りはありますが、納期まで最大5ヶ月待って頂くことになりそうな・・・、多くの注文を頂きました。この襦袢に関しては、以前も紹介したことはありますが、そこから徐々にパワーアップしていって、今は特性がてんこ盛り、『生地があり得ないほど丈夫、洗える(洗濯機)、でもシルクの風合い、しかも柄は南蛮七宝文様⇒見せたくなる、諸々。』になって、使い勝手の面からも良いモノに仕上がっています(お洒落ものだったら、この一枚でいい?)

 

 

 

これをお客さんお見せして返ってくる反応が『こんなのが欲しかった。』と言って頂けます。着物と帯だけではタンスの肥やしになっている可能性がありますが、この襦袢が洗える襦袢が欲しかった=必要ということは、そこから『着物着よう!』そんな意思が伝わってきますので、本当に嬉しいです。

 

自分が着物を来てどこかへ行っても、『いいけど、私は着るところないなぁ。』そんな話を聞くことが多い中、有難いです。

反対に、そういったものが今までモノづくり出来ていないから、着物は着にくい。そういうイメージが強いのかもしれません(反省です)。

 

帯だったら、総紗縫。オールシーズンと軽さ、結びやすさ、柄の多様性、コーディネートのし易さ等々。人気が集まるものというモノは、意識をしていなくても、こういった使う方の立場からの目線が優しくいつも入っています。

『使う身になって考える』当たり前のことかもしれませんが、モノづくりしていて、そこを忘れがち、考えた気になっていることが多いです。ちゃんとやっていきますね。

 

夏に近づくに連れて、涼やかな上の写真の様な色が人気です。次に染めるのは、こんな色かな?もしくは帯でこんな色が出るかな?というのが下の写真。質感のある色。糸で出るかなぁ・・・。

 

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2016年04月25日

夏らしい新色/南蛮七宝文様/総紗縫

 

機が空かなかったため、予定より約一週間遅れましたが、南蛮七宝文様の総紗縫・新色が上がってきました。夏らしい(オールシーズン帯なんですが・・・苦笑)色目で、とても新鮮です。

 

ちなみに、この文様で総紗縫を織ると、構造としては一番シンプルな形です。帯の色に影響する要素は、『経糸、緯糸、箔』の3つだけ。(糸の本数等々の話を除けば)基本的にこれだけで色が決まります。ただし、一番シンプルと言っても、この総紗縫は、独特な綟り織りですので、透け感も特殊。それに加えて、素材の箔も独自のものですので、横に通す糸の色味は、透け感と箔に持っていかれ、非常に仕上がりの予想を立てにくい織物です。

 

今回、織った帯の色目と織り上がりの帯を見比べると・・・。
色味はこれくらい違います。

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『南蛮七宝文様/総紗縫』

 

箔を使わない『KILIM(キリム)』等であれば、もう少し糸に近い色で、クッキリと色を出すこともできます。が、見る角度や光によって、この南蛮七宝文様が消えかねない、それくらいの柔らかな色をイメージしていましたので、この2色はとても上手く行ったと思います。

 

ただ、南蛮七宝文様の紗に関しては色ごと限定3本しか織りません。上手く行ったと満足して止まっていると、その後は直ぐに新しい配色を考えること、というのが後ろから迫ってきます。単なる配色変更だけにしても、常に色のこと、モノづくりを考えておかないと、自分の中の色ストックが無くなってしまいます(苦笑)怖い話です。。。

 

この帯に関しては、後これから2本ずと織り上げていきますが、織り上がり後、機が空いている間等々を考えると、時間は全然ありません。写真のように色糸のイメージだけでは織り上がりも異なりますので、色を考えて、試験取って、修正をして・・・と考え過ぎると、ヤバイ時間が・・・となってしまいます。

遅れるのは良くありませんが、色々と横に置いておいて、新緑の自然の色を眺めながら、色出ししてと、GW中は多少でもゆっくりと考えたいですね〜。

 

まずはこの2色、夏に結んで頂けることを楽しみにしています〜。

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2016年04月18日

今から見てもらう夏物。

 

一足も二足も遅い遅い夏物(南蛮七宝文様)の段取り、やっと形になってきました。
通常の流通に流すものだと、『夏』はとっくの昔に終わっていますが、この南蛮七宝文様のモノに関しては、流通に流さず今月末くらいにお見せ、し始めるものですので、何とか間に合っています。もう少しだけ余裕も・・・(苦笑)。

 

ものは去年から製作している『紋紗の着物』。
遠目からの写真ではわかりにくい、地紋で南蛮七宝文様を織ったものです。

 

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白生地で織ってから染めをかけますが、同じ色は無く全部一反限りの色目です。
自分の中にあるイメージと、元となる色見本とを合わせて色出しをする。生地と紋作りを除けば、それだけのモノづくりではあるのですが、これが非常に難しい。意匠は南蛮七宝文様、生地(織組織)はある、後は色を決めるだけ、考えることは一つだけなのに、なかなかそれが難しい。

 

普通は図案作り、紋作り、配色等々の各工程に色んな事があり、ストーリーが出てきますが、この着物に関しては各色それぞれにその悩んだ時の具体的な話が浮かんできます。色んな事が並列して進んでいますので、極めてシンプルなモノづくりに少しの間没頭できましたので、これはこれで良かったモノづくりです。

 

こんな感じで毎日モノづくりを積み重ねていく。モノを作るメーカーですので、それを忘れず大事にしていきたいです。

2016年04月15日

今日の着物。衿にも入れてみました。

 

今日はほぼ一日、着物です。
昼間は、相当暑かったので(20度超え?)、この時期からはほとんど単衣で動きます。年中通しても、真冬、どうしてもと言われるお席以外はほとんど軽やかな単衣がここ数年多いです。夏は羽織を着たいので、ここ最近はどんどん織物を薄くしていく傾向です。

 

そんな今日の着物はこんな感じです。

 

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着物;御召(南蛮七宝)、襦袢:坪金(南蛮七宝、衿は染御召地)、羽織:大島紬の黒無地、角帯:組紐。

 

夜は100名を超える会合に参加します(年一回開催)。初めてお会いする方もおられます。お会いした印象を少しでも残して頂くために、また、今こんな着物があるんだ。着てもイイかな。と思って頂けるように、いつもよりも南蛮七宝文様の箇所を一つは多く増やしています。

 

最近は男物の注文、問い合わせを多く頂きますので、この流れを身近なところにも広げていきたいですね。
ただ、着物ってイイですよ、と着物を着ながら勧めていると、自分も欲しくなってしまう、それが問題です(笑)。

2016年04月14日

Candy Circus 3柄目、悩み中

銅版作家舟田さんとのコラボして製作している『CandyCircus』の帯。
今のところ、①水花と②舟(名前検討中です)の2柄が完成しています。

次は、3柄目の蝶々と4柄目の夏しぼの帯を現在進めています。
夏しぼに関しては、意匠図の製作が終わり、紋を彫りも終わりそうですし、近々3柄目を先に飛び越えて、帯の形になりそうです。

3柄目の蝶々に関しては、作品の色数と雰囲気を織物でどう作っていくのか、今現在悩みのど真ん中にいます。(多すぎて不可能ですが)もし作品の色を全て拾うとすると、色が濁りすぎる。反対に少なすぎると雰囲気を作り出せない。じゃ、そのバランスを織物の限界を踏まえて、どこで取るのか?そこが一番の悩みどころです。


メーカーが一番力を出せる部分でもありますし、その自負を持ってこの二ヶ月間、一歩進んで、また戻っての繰り返しを行っています(笑 ホントに大変です。)。悩みの元を解消するキッカケがもうちょっとで見るかりそうな感じもしますので、それを見つけることがでれば、何とか来月中には、目出しくらいは取れると思います。

昼間には、一柄目の水花を南蛮七宝の御召や大島に合わせたり、

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『水花✕南蛮七宝文様/御召』

外に持って出て、太陽光に当てて、黒緯と一緒に織り込んだラメ糸の具合を確認したり。
しながら、三柄目をどうするか、悩み中です。現実逃避ではなくて(苦笑)・・・。

このシリーズは、帯としては個性のある意匠と配色です。
最初は人を選ぶかもしれませんが、見ていると人を楽しくさせる何かありますので、ゆっくりとモノづくりしながら、帯や着物、小物?のファンがじわじわと増えるようになったらと思っています。自分の周りには少しずつですが、ジワーっと広がりを感じていますので、今後たのしみな、CandyCircusです。。ぜひ、一度見て、触って、当ててもらいたいです。

 

2016年04月13日

注目されて嬉しい名古屋帯

 

Facebook上で、物凄く沢山の『いいね!』ほどではないのに、メールや電話、直接のご連絡を頂くことが多いのが、この組み合わせ。

 

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海路八寸名古屋✕南蛮七宝文様/白大島紬(割込み)

 

この帯は八寸名古屋の『神坂雪佳の世界/海路図』(となみ織物には珍しく八寸)、着物;南蛮七宝文様/割込み白大島(限定)。こちらの着物は8反のみの製作(この色は4反のみ)のレアな大島紬です。

 

個人的な好みはシンプルな着物に、柄の込んだ帯。

ただ、帯はシンプルなモノだけに、配色を変わるだけで、大きく雰囲気が変わります。これが非常に楽しく勉強になるので、ちょっとハマっています。特に、この海路シリーズは、これからも追っかけて行きたいものですので、今回Facebookから注目されたのは、とても嬉しいですね〜。

 

 

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八寸含めて名古屋帯も今後力を入れて製作してきます。

 

 

【海路】
現在三色で八寸名古屋帯を仙福屋で取り扱っています。

 

海路八寸名古屋
 ⇒https://www.senpukuya.jp/products/detail.php?product_id=2148

 ⇒https://www.senpukuya.jp/products/detail.php?product_id=2157

2016年04月11日

『アンティークと唐長の世界』展

 

9日(土曜日)には、京都の『ギャルリー田澤』さんへ。
唐長11代目のギャラリートークへお邪魔してきました。

 

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『アンティークと唐長の世界 4月7日〜22日』

 

ギャラリートークでは11代目から、
ケルト・アイルランドから始まる文様が時間を掛けてユーラシア大陸を渡り、日本へ。
日本とアイルランドには1万キロ以上の距離が離れているが、ほぼ同様の文様がある。
アンティークと唐紙との相性の良さ。
唐紙を感じるのに、必要な光の話、等々。

今まで何回か聞かせて頂いたことのある話もありましたが、実際に唐紙とアンティークがコラボとして形になった姿を見ながら、唐長や唐紙に対して多大な興味を持たれている方々が30名集まり、一緒に聞く、その空気感は格別に良かったです。これはついでですが、自分も南蛮七宝の御召(薄ベージュ)を着ていたせいもあって、作品にはなれないまでも(笑)、他の方よりも作品に近づくことができた、ちょっと特別な時間を体験してきました。

 

今回の11代目の話にも出てきたこと。また自分の唐長さんでのモノづくりで意識していることがあります。

それは、季節や光、調度品などを含めたその場の空気感を唐紙に映すこと、です。

 

例えば、今の時期であれば、襖に入っている唐紙が、その季節の空気や射してくる光、周りの調度品を映して、4月らしい色目になる。5月だったら5月、秋であれば秋・・・。そういう色使いを常に意識すること。

きものに置き換えると、帯だったら帯の色目がその時の季節や着る人の雰囲気、着物の色に応じて、雰囲気を映してくれる。
もちろん、コーディネートは必要にしても、その帯を結んだときには、それらを越えて何かいい感じを与えてくれる。そんな帯作り、を意識しています。

 

最近、上がってきたのはこの『角花文様』の帯。
意匠的には、日本が文明開化期に入って、洋が流入、急に変化するその時代の空気感も受け入れて、消化できる、そんな雰囲気を持っている文様です。

 

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【角花/紹巴織】

 

いくつかの配色替えも意識して意匠図を製作していますので、もう数色は織りたいと思っています。ただ、どうしても一番目に作りたかったのが、この配色。地色は柔らかなベージュに胡粉をくすませた白、また柄部分の緯糸は絹と箔を使い、素材感の差、異素材のメリハリを利用して柄を浮き上がらせました。裏地はまだですので、袋帯として完成するのはもう少し先ですが、おそらく周りの空気感を拾いながら、着物や小物とコーディネートしていくと、上手く馴染んでくれる帯になったと思います。

 

この文様でも、沢山試作は取りましたが、まだまだ素材部分やってみたいことはあります。また、文様が変わるとそれに応じて、したいことも変わります。それに応じて、倍々と試験織も考えて、試し織りもやっていかなくてはいけませんが、一番シンプルな文様で、色んな話やモノを見て、色や文様の表現にプラスすることができる環境、なかなかありません。最大限、活かしたいと思います。

 

 

ギャルリー田澤さんでの唐長の世界展は、22日まで。もう少し会期があります。
もし、お時間と興味のある方は是非、訪れてみてください。

桜が終わった京都は少し空いてくるかもしれませんので・・・、ぜひ。

 

 

 

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2016年04月08日

一日を整理中です。

今日は朝から盛り沢山な日でした。

随分、そのうちに書けそうなコトもありそうですので、楽しみにしていてください。恐らく皆さん、忘れてころかなぁ・・・。今の静かな時間を使って整理しています。

 

明日は京都で唐長11代目夫妻のギャラリーがあります。モノづくりの打ち合わせ等でお話を聞かせて頂くと、お二人の自然な空気感の中に気付かされる事があります。それも沢山。

それを楽しみに贅沢な時間を過ごしてきたいです。

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『南蛮七宝文様に光悦月』

 

 

2016年04月07日

初めての配色変更2

 

ここから(初めての配色変更)ほぼ一ヶ月、皆さんに見て頂けるだけ、少し前に進みました。
最終の調整までは、まだまだ遠い道のりになる、配色合わせの最中ではありますが、こんな感じです。

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【南蛮七宝に光悦蝶2(配色途中)】

 

約一ヶ月掛かってなんでそんなに時間が掛かるのかというと、金の素材に困っています(こないだのきものSalonさんとの帯も同じでしたが、金の相方が銀だったので、そこまで苦労せずに上手く行きました。。)金だけをイメージ(宿題)に近づけるというのは、難しくありません。また、その反対の地色だけを、も大丈夫です。

 

この両方を近づけるとなると、お互いの素材と色が影響し合います。ですので、影響することを予想しながら、ちょっと金糸を控えめの色になる様に細くする、または混ぜる色糸を薄くする。その時は地色の色が移りやすくなるので、こちらも・・・。反対に金が茶に負けそうになったら、糸の色は変えずに、金糸の太さを変える。等々。

 

こちらを立てたら、こっちが立たない、そのバランスの中で配色をしています。写真の試験は、イメージに今まで一番近づきました。ただ、地色にもう少し赤茶系が欲しいので、金色と相談しながら・・・。等々、シーソーに乗ったような感覚で、最終の色に近づけていく、そんな状態が現状です。

 

このもうちょっとでできそう、後ちょっとで手が届きそう、そういう状態から数週間(苦笑)、もうちょっとなので、最後の最後、転けないように詰めていきたいです。

 

また懲りずに、もう一つ襦袢でも白に金色という配色で・・・。と思い、こちらも職人さんと悩んでいます。また、それはそれで別の話ですので、いずれ書きたいと思います。

2016年04月04日

2016年 曇空の桜

 

京都市内は桜がちょうど満開。わざわざ観光気分で、桜を楽しみたい気分もありながら、まずは身近なところで(車をちょっと降りて歩くくらいのところで)、観賞してきました。ここ数年は、綺麗な青い空に淡いピンクの花の組み合わせ(もしくは夜桜)がばかりでしたが、今年に関しては曇りの中に淡い花。

 

桜の色と枝や幹の【濃い色】が効き色、堤防の緑も含めて、全体で春を感じることができました。

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着物の世界では一番の定番と言ってよい『桜』ですが、自分の中での『桜』というと、まずパッと思い浮かべるのは、帯ではなくて(苦笑)この帯揚げが自然に出てきます。

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この帯揚げ(一番上のモノ)は、色目は元々からかみであったものを、着物との相性を考えて、微修正したものです。配色をしながら、自分のイメージとしては、ほんの僅かにガス状になった雲の白が入った、綺麗な青空、それに映える桜の花びら。そんな二色を使って作りました。


文字や言葉で『桜』を考えると、(枝付きの)桜そのものの意匠を、特に帯を思い浮かべます。ただ、実際の桜を目にして思い浮かべるものは、どんな桜・桜した意匠よりも、まずこの南蛮七宝の帯揚げの方が、先にフッと頭をよぎっていきます。

 

この日見た桜は、今までの青空の下とは違っていましたので、もっと曇空の下をイメージする。空全体は曇っていても、ところどころ少し明る射すグレーに、少しくすんだ淡いピンク。そんな色みを作ってみたいと思いました。すこしでも気を抜いて上げてしまうと、相当地味な組み合わせですが、そうならないようにピンク色に赤みが綺麗に入ると、他には出せない配色ができそうです。全然上がってこない帯揚げではありますので、配色はじっくりと時間を掛けて作りたいです。

 

 

 

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2016年04月01日

仙台⇒京都へ戻ってきました。

 

仙台出張2泊。半年ぶりに行ってきました。
実質2日間だったので、あっという間に終わってしまい、今日は京都にいます。その2日間をお客さんと目一杯、雑談を交えた着物中心話をさせて頂きました。モノづくりのヒントを沢山。気付かされることも沢山。刺さることも沢山と、とても実り多い出張でした。本当にありがとうございます。今日は、その頂いたものを一日中、整理⇒紙に書き出し、また整理(ときどき電話)ということをしています。今からそれを種にして、次の大きなモノづくりへ育てていきたいです。

 

今回は南蛮七宝文様の他に少し大きく『輪宝文』の帯を持って行きました。まだ帯だけの紹介でしたが、とても評判が良く、当初想定していた南蛮七宝とのコーディネート以外でも多くの着物と合わせて頂いていました。これから御召や小物でも製作していきたい文様ですので、大事にモノづくりしていきますね。

 

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他にも、伝えたいことが多くあり、モノづくりのメモと混在してダーッと文章を書いていました。この日記に書くにはあまりに整理がつきませんでしので、まずは輪宝文だけを・・・。京都から出すぎるとモノづくりが止まり、頭も切り替わってしまって、元に戻すのが大変になりますが、月一、二回くらいは出て色んな話を聞かせて頂くほうがイイですね。モノづくりで、その時考えていたことや悩んでいたこと、帰ってきても解決はしませんが、なんとかなりそうな気がしてきました(笑)。

 

後は帯づくりでお返ししたいと思います。

 

2016年03月29日

歴代の草履(私物)

 

久々に男物の草履を作りました(私用)。

赤底に型押しの革、花緒は南蛮七宝(墨黒)、花緒の裏には黄。そして、台はもちろん真綿入り。と全体の色目が微妙?絶妙なところで、バランスを保っていて面白い上がりの草履です。おそらく、これを口で説明しても(たぶん文章だけでも)想像が難しいので、しばらくは履かずに展示しておこう、大事に取っています。

 

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【男物】

 

今まで自分の草履を何足作ったのか?(普通の靴よりも遥かに持っていることだけは確か・・・)
ですが、そのほとんどは下のような感じのモノばかり。お気に入りの3足です。

 

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スティングレイhttp://bit.ly/1pGCFo1

 

エイ革で製作。履いていると、女性も男性も同じモノが欲しいと言って頂きました。
とても親孝行な草履です(笑)。仙福屋基準の綺麗な革がなかなか手に入らないため、何日以内に上がって来るのか?ちょっと不明なところが玉にキズです。エイ革独特の履き心地も良いので、お気に入りの一足。

 

http://bit.ly/1UYIp8r

英字新聞http://bit.ly/1UYIp8r

 

これは自分のサイズではないので(苦笑)あまり登場シーンのない草履。ただ、インパクト大ですし、サイズも何とかなりますので、ここぞという時は気合を入れて履いていきます。真綿入りなのに、これに関しての履き心地は置いておいてます。ちなみに、サイズは素材の関係でこれ以上作れませんでした・・・。

 

 

 

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【ホースヘアー(ただいま貸出中)】←台のみの写真ですみません。

 

ホースヘアーの甕覗に近い色。真綿入り。

海外で着物を着る際に作ってもらいました。白い着物、帯はターコイズ。そこに合わせるための草履。
日本で履くと、足元が目立つ。脱いだ置いておくと、ほぼ間違いなく『これ誰の?』と聞かれる非常に目立つ草履。

 

スティングレイと同じく、ホースヘアーと真綿の当たりが良いので、手元にあるときは結構履いています。
この中では一番高級だった草履です。

 

ちゃんとしたところに履く草履は紋付袴用位のもので、それ以外はこんな感じです。
毎日着なければ、一足でも良いとは思いますが、履物でこれだけバリエーションがあり、楽しめるのも草履ならでは。男性にももっと草履に注目、あと予算を回してもらいたいなぁ(笑)と思っています。

 

 

まだまだ仙福屋では男物草履を紹介しきれていません。
今後もっと力を入れていきます(下記リンクは男物草履台)。
 ⇒https://www.senpukuya.jp/products/detail.php?product_id=518

 

 

今回上がってきた草履を持って、仙台出張へ行ってきます〜。

 

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2016年03月28日

お月。本仕立も上がってきました。

 

南蛮七宝文様以上に好き嫌いが分かれてしまうかもしれない【唐長文様・光悦月】。(初めお客さんに説明するときは、光悦月(こうえつづき)とちゃんと呼んでいますが、気がつけば馴れ馴れしく『お月』と呼んでしまう個人的にも好きな帯です)。

 

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『唐長文様/光悦月』この帯は唐長11代目の作品を元に製作させて頂いています。

 

この帯のことを『もう抜群に良い!』と褒めて頂く方の意見を、よく聞いていると大きく2つのこと『色目と雰囲気』を気に入って頂いています。これをもう一度、異なる意匠の中に再現、というのは難しいです(ほとんどの場合、やっぱり前の方が好きと言われます。)。また、この帯と同じ意匠で、配色を変えるだけで、おそらく空気感は崩れてしまうと思います。

とは言っても、それが分かりながら行うのがモノづくりです。可能性が高そうだけど、実は失敗する可能性が一番高い、同じことをするのか、反対に元の空気だけ大事にして全く異なるアプローチを掛けるのか、色々と試行錯誤やっていきたいと思います。気持ちは、『一柄うまいこと行ったから、できるはず。』それを励みに(苦笑)。

 

この帯の良い所(色目と雰囲気)は、おそらく紹巴織に通す紬糸の使い方だと思います。色をくっきり出さず、紬の節で少し柔らかくする。お太鼓のお月柄が周り全体を少しずつ紬の節に侵食されて、実際に作った月の大きさよりも小さく、しかもホワっとしたおぼろげさが出てきている。意匠図の際に、狙ってはいなかった偶然性も大きいですが、それも含めたいい帯です。

 

 

そして、先日この帯に芯を入れ本仕立したものが上がってきました。
やっぱり、帯は仕立て上がった袋帯がイイです。薄く織り上げた帯地が芯の分だけ、厚みが持ち上がります。それと一緒に紬の節もホワっと立つ。それに合わせてお月にも、さらにおぼろさが出る。芯の分だけ、わずかに重量は増えましたが、手に持つと仕立て前の紬の節とは比較にならない手触りの良さ、紹巴織が活かしてくれる風合い、それが全部揃うと、結んで外に出たい、そんな帯です。

 

この帯の色違い、9:1くらいの分が悪い勝負だと思いますが、新しい配色も作ってみたくなりました。

2016年03月23日

もうそろそろ上がり始めます。

 

今年も夏に向けて(早いですね〜)準備を進めている着物があります。

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生地は去年から織り始めた『南蛮七宝文様/紋紗』。

 

折角の南蛮七宝の夏着物。自分へのハードルを高くして、一つの反物を染めた後、染料は破棄=同じ色は作らない⇒『全部違う色』。この着物は、そういうコンセプトで製作しています(各色1反限り)。

 

こんな意見もありました、『とは言っても(色は無数にあるから)ちょっと変えれば、どれだけでも作れんじゃないですか?』。たしかにそれはその通りですが、『これ売れそう。』と、元の色から作る微妙な色違いの反物を作っても、モノづくり的には全く全く面白くありません。だから、色を考えて、考えて悩んで、作りたい色が無くなってしまった時点、そこで、この夏の着物は終了となる予定です。

 

そんな色つくりですが、去年染めに出す予定でまだ染めていない色もあります。それらは(もう一度精査して使う色、そうでない色は出てくると思います)今までの流れとして、継続してやっていきます。続けて、今年出す色。それは去年から今年にかけて一年間、唐長さんにより深く入ってモノづくりさせてもらった、その上での色つくり。この2つがどう変わるのか?

見た目からして違うのか?着た段階で、それとも帯を合わせた段階で変わるのか?
 

怖いようでいて、楽しみでもあります。

2016年03月22日

伝える方法の一つ。

 

京都の桜はもうちょっと。蕾が膨らんで、色も少々ピンクに。

IMG_6168 (1).jpg

 

その蕾のピンクを受けて心なしか枝全体も、木⇒山全体もピンクになり始めたような気がします。京都は盆地だけにこの季節からしばらくは周りの空気もそれにつれて薄いピンクに。その結果、ここで毎日とくに何も意識せず自然に生活していると、どうしても作る帯の色目が、そちらへ引っ張られ、ピンクや淡い白へ寄って行きます。

現在、作っているものを発表する時期は『夏』以降。そうなると、この流れにすべて身を任せ、流されてしまうわけに行きませんが、頑張ってハンドル操作をして、夏色の中にわかない程度のほんの少し春色を加えてやると、春の持つ柔らかさと夏の持つ切れ味の良い色味、相反するようなモノが、仲良く立ってくれることもあります。

いつも期待できるほどの可能性は高くないですが、この時期限定で、やってみる価値のある配色です。
その時期がそろそろ来そうです。

 

帯で使うのは、ほとんど原色はなく、中間色のさらに中間みたいな色です。Web上モニター上で表現するのには、不適当。本当に難しいです。また、カメラで撮ったままのモノを修正して、実際のものに近づけようとすると、なんとなく不自然になりますし、全く触らないというのも(よっぽどのことがない限り)ちょっと居心地が悪くなります。

今回は、そのことを少しだけでも改善してくれそうなことがありました。

 

 

ひょんなことから、ある企業から撮影の素材として帯を提供して欲しい。そんな話があり、その縁でライトを借り、撮影用として使用してみました。

IMG_5771.jpg
『南蛮七宝文様/ダックジュエル利休』

 

こういう時は使用前使用後で比較すべきだったんでしょうが、思っていたよりも、随分自分の目でみた色に近い色が出ました。UP用を比較してしまうと、僅かですが、元のデータでは意外なほど違って見えます、

前述のように、撮影後UPするためには、全く触らないわけには行かないので、そうした場合、どうなるのか?光量が足りないので、そこを修正した場合は?等々、今後m,さらに検討して行ければと考えています。

 

元にあるものよりもよく見せる必要は全くありませんが、実物に近い色、質感が出せるように、できればモノづくりの空気が伝えれるように、そうする努力も必要だな、と思います。

 

となみ織物的には一番苦手なところですが、これも一歩ずつ進んでいきたいです。

2016年03月17日

少し新しいことをした南蛮七宝。いよいよ。

 

2016春夏『きものSalon』の左下。

スクリーンショット 2016-03-15 9.17.32.jpg
『きものSalon春夏 p130』

 

『きものSalon編集長好み』の南蛮七宝の袋帯。
初めの一本が仕立て上がってきました。今日、結んでもらうべく発送しました。

仕立て上げると、芯の厚みで表地が僅かに持ち上がり、ふっくらとして、反物の時よりも遥かによく見えます。
(でも、写真を撮るのを忘れてしまった・・・。すみません。)

 

そう書いておいて、今日の所はこの丸巻きの写真で・・・。
(裏地は初お目見えです。)

IMG_5411.jpg

 

 

紹巴織ではあまりしない(特に最近では見ない)、金糸を全面に通しています。正確には金糸と通常の糸を混ぜ、糸に光沢を与えつつ、光らせ過ぎないように、抑えることをしています。金も銀も同じことを行っていますので、奥から輝きが出てくるような上品さに仕上がっています。


ただ、目出し段階での試験はしているものの、全面に金糸が通っています。そのため、糸のみで製織するよりも結ぶ際に、帯が滑りやすいかもしれません。金糸に混合させた糸でその辺りもバランスを取っていますが、最後は結んで見ないとわからない部分があります(そんなこともあって今回結んでいただくことに)。それに加え、裏地には紬糸を通し織った裏地を採用。考えつく、出来る限りのことは行いましたので、あとは問題なかったくらい、結びやすさに触れられないか。改善が実を結び、結びやすかったよ、と言って頂けるか。それても、もうちょっとと言われるか。

どれを取っても、次のモノづくりへポジティブに活かせると思います。
もちろん、社内でも繰り返して結ぶことを行っていますが、新しい考えで作った帯が社外で初めて結ばれる場合、いつもこうやってドキドキしています。

 

全てクリアした後は、まず唐長三条店で販売開始を予定しています。

 

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2016’春夏 きものSalon

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