となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

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2012年01月16日

組織の再検討中

 

今、風通の組織でいくつか柄を考えています。

 

『風通』といえば、二重三重の経糸で織り成した多層織物で、

となみ織物が織る織物の中でも、意外に多い割合を占めます。

ですので、当たり前のようにある織組織と言えば、そうなります。

 

例えば、この南蛮七宝の帯も風通の一種です。

風通は表と裏が違う色目になるので、見分けるのは簡単です。

 

IMG_2454.jpg

(上が裏。)

 

結ばれる方からすると、『これは、風通かどうか?』

というのは、気を止めるのも難しいことかもしれませんが、

織物を作る上では、なかなか大事な所です。

 

建物で言うと、平屋から三階建て

映画だと、2Dから3Dになるようなもので、使い方によっては、

奥行きや色の質感を重ねて、通常できないことができます。

(裏の糸にも影響します。)

 

今は、うちの会社に当たり前にあって、普通に使っているものを

もう一度原点に戻って、この組織で出来ることを再検討中です。

 

一度白紙に戻すのは、なかなか難しいですが、

この帯を見た時に、何か新しい可能性を感じたので、

時間を使い意味は、沢山有りそうです。

 

IMG_2448.jpg

 

組織的には、とてもすぐれた帯なのですが、

それが写真で伝わるか、微妙ですね・・・。

 

 

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