2011年10月25日
×大島紬
久々に着物の紹介です。
製作にかる〜く一年以上掛かり、奄美からも何度も来てもらって、
打合せをくり返しくり返し、できたものです。
作るとっかかりは、うちのスタッフから、
『この柄、大島にしたいんですが、どう思います?』
からです。
着姿を作る上で、帯メーカーといっても、最近では着物も大いに
必要です。そうして、今まで殆ど無かった着物産地のお付き合いも、
最近では、様々な方とお付き合いさせてもらっていて、
その中でも奄美=大島紬は、かなりの割合を占めています。
と前提があっても、大島紬を帯の柄で作ろうとするところは、
いろんな意味で、なかなか大変です。
他でも、例はあまり無いと思います(産地に聞いても、そうでした。)。
モノづくりの手法や考え方も違い、『じゃあ』、と始めてからも、
そんなすぐにイメージをお互い、共有できるわけでもなくて、
意思疎通のレベルでの、下準備は相当時間が掛かったと思います。
本当の最初の最初の段階でしか、自分自身は加わっていませんが、
それでも自分の柄が大島になっているのは、ちょっと面白いです。
モノ自体は白大島で、色をさしたもので、着物の形にしてみると、
とても優しい着物に上がっています。帯と着物を同柄でコーディネート
ということはないにしても、同じ柄なので、二つを見ていると、
ほわ〜っと似た空気が流れてくるのは、とても新鮮です。
ちょっと自分でも作ってみようかな。
と思ったのは、やっぱりあの柄でした。。