となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > >  ×大島紬

2011年10月25日

 ×大島紬

 

久々に着物の紹介です。

製作にかる〜く一年以上掛かり、奄美からも何度も来てもらって、

打合せをくり返しくり返し、できたものです。

 

作るとっかかりは、うちのスタッフから、

『この柄、大島にしたいんですが、どう思います?』

からです。

 

R0010273.jpg

 

着姿を作る上で、帯メーカーといっても、最近では着物も大いに

必要です。そうして、今まで殆ど無かった着物産地のお付き合いも、

最近では、様々な方とお付き合いさせてもらっていて、

その中でも奄美=大島紬は、かなりの割合を占めています。

 

と前提があっても、大島紬を帯の柄で作ろうとするところは、

いろんな意味で、なかなか大変です。

他でも、例はあまり無いと思います(産地に聞いても、そうでした。)。

 

モノづくりの手法や考え方も違い、『じゃあ』、と始めてからも、

そんなすぐにイメージをお互い、共有できるわけでもなくて、

意思疎通のレベルでの、下準備は相当時間が掛かったと思います。

 

本当の最初の最初の段階でしか、自分自身は加わっていませんが、

それでも自分の柄が大島になっているのは、ちょっと面白いです。

 

ああIMG_0472.jpg

 

モノ自体は白大島で、色をさしたもので、着物の形にしてみると、

とても優しい着物に上がっています。帯と着物を同柄でコーディネート

ということはないにしても、同じ柄なので、二つを見ていると、

ほわ〜っと似た空気が流れてくるのは、とても新鮮です。

 

ちょっと自分でも作ってみようかな。

と思ったのは、やっぱりあの柄でした。。

 

 

タグ: ,

Instagram

tonamiorimono

カテゴリ

バックナンバー

  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介

となみ帯

Facebook

LINE@はじめました
友だち追加

新着記事

五代目日記2冊目は、こちらです。 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime2/…

今日が2016年の最終営業日でした。この一年、本当にあっという間でした。 年末のモノづくりは抑え気味と言いながら、今年も最後…

来年に力を入れていきたい、襦袢があります。さざ波の様な細かなシボが、生地全面に入った、手触り風合いの優しい白生地を使います。(生…

2ヶ月に1度位の割合で着物姿を撮影しています(前回は月心寺)。今回も本社向かい、徒歩3分圏内での撮影でした。 天候は曇り、たまに…

今年中には間に合いませんでしたが、間もなく完成の帯揚げです。 帯の意匠を使い、帯揚げらしく修正を掛けた図案の段階です。 ここから…

携帯サイトのご案内

QRコード

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...