となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > > 南蛮七宝大島紬、奄美で見る。

2012年05月23日

南蛮七宝大島紬、奄美で見る。

 

南蛮七宝羽裏.jpg

 

新たなチャレンジということで、この南蛮七宝文様を大島紬で、

手がけましたが、日常触れている帯や御召とは図案、紋図の考え方が

根本的に異なり、現在、とても興味深いモノづくりになっています。

 

よく周りから言われるのですが、

今、京都で織っている帯(御召)を含めて『細かい』織物、

それを大島紬のように『粗い』織物で製織する、

『簡単じゃないか?』。

 

正直言って、『簡単』ではありません、全く別物です。

 

平凡な言い方しか出来ませんが、お互いが難しいポイント、

(こだわるポイント)を持っていて、両方共

そこまで考え込まなくても、進んでいくポイントを持っています。

 

ただ、その2つのポイントは、ほとんど重なること無く、

両方に関わってしまうと、モノづくりの大部分でつまづくことになります。

すべて手探り状態でした。

 

IMG_5030.jpg

 

基本的な『糸』一つとっても、おおきく異なり、

『絣糸』は西陣で言う『緯』とは使い方は似ていても、発想や出来上がりに

対する役割が全然違ってきます。

頭では分かっていても、どうしても『緯』的な発想で、

手が動いてしまうので、最初から混乱です。

 

ただ、実際に奄美の現場に行き、紐をほぐすように、

モノづくりをしている方と話ができたので、

今はある程度クリアになっています。

 

間違いなく帯のモノづくりにもいい影響を与えてくれると

思いますので、それはそれで今後自分も楽しみです。

 

 

製織中の動画はこちらへ、

どれくらい進むか是非一度見てください。

 ⇒http://www.facebook.com/photo.php?v=397538936957718

 

Instagram

tonamiorimono

カテゴリ

バックナンバー

  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介

となみ帯

Facebook

LINE@はじめました
友だち追加

新着記事

五代目日記2冊目は、こちらです。 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime2/…

今日が2016年の最終営業日でした。この一年、本当にあっという間でした。 年末のモノづくりは抑え気味と言いながら、今年も最後…

来年に力を入れていきたい、襦袢があります。さざ波の様な細かなシボが、生地全面に入った、手触り風合いの優しい白生地を使います。(生…

2ヶ月に1度位の割合で着物姿を撮影しています(前回は月心寺)。今回も本社向かい、徒歩3分圏内での撮影でした。 天候は曇り、たまに…

今年中には間に合いませんでしたが、間もなく完成の帯揚げです。 帯の意匠を使い、帯揚げらしく修正を掛けた図案の段階です。 ここから…

携帯サイトのご案内

QRコード

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...