2013年10月07日
商品にならない目出し。
最近、南蛮七宝だらけですが、
いつも通り様々な柄をちゃんとモノづくりをしています。
目出し段階で見せると、何回か柄をそのまま盗まれたりもしましたので、
しばらくは、ある程度完成してからの紹介にしたいと思います。
(こんなことを気にしながらのUPは本当にイヤですね。。)
最初に南蛮七宝〜と書いていましたが、新柄ではなく、新しい織り組織を作る場合、
シンプルな柄で試し織りを何回〜何十回と繰り返します。
その段階で、経糸、緯糸の動きを頭の中で考えていたのを一度形にして、
それがイメージ通りだったのか、そうでなかったのか、を検証、修正して、
最終の完成に持っていきます。
そのために作るシンプルな柄というのは、市松だったり、七宝だったり、横段、
だったりと、当たり障りない柄で紋を作りますが、最近は南蛮七宝でそれを行います。
例えば、こんな風に。
『南蛮七宝/超目出し』
上手く行っても、紋自体は試作を前提のものですので、製品にはなりません。
その意味で、普段使わない色や、配色を思い切って出来ますので、ある意味楽しい工程です。
写真も絶対に世間には出ない組み合わせです。
この織物は紹巴織を打込み粗く、糸も変えてみました。
意図は色々とあったのですが、当初頭にあったイメージとは随分違ったので、
その意味では物凄く失敗しましたが、これを織ったことで、また次のキッカケが掴めた、
気がします。
今日は、決して帯にならない目出しの紹介です。