2013年10月22日
千寿七宝
好きな柄でもあって、得意な柄というか、イメージを作りやすいのが、
『七宝柄』。
以前までは、七宝というと『堅いなぁ』としか思わなかったので、
『南蛮七宝』以外の七宝には、あまり近寄らないようにしていました。
それが何のせいか、は分かりませんが、ここ数年小さく連なったパターンと
言えるような柄に良く目が行きます。その流れで七宝にも興味を持って、
製作したのが、したの写真柄。
作ったのは、2,3年前だと思いますが、機の関係上、ほとんど織れなかったので、
見たことが無いと言われる方も多いかもしれません。
配色も好きですが、地部分の細かい地紋や柄のバランスとそれぞれの花と縁との
上げ方などもとても上手く行ったと思いますので、印象に強く残っている柄です。
最近はこの織物(錦)の柄を数柄作り始めているので、その手初めとして、
この柄をもう一度織っても良いかな?と思っています。
とてもシンプルな柄なんですが、細かく見ていくと、その時の自分の工程が
辿れるので、久々ですが、この帯に見入ってしまいました。