となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「南蛮七宝」と一致するもの

2016年12月16日

自分たちにも返ってくる仕事・・・。

400年のイベント準備のため、唐長さん(12代目工房)へお邪魔してきました。『来るのは何回目だろう?』と考えてもスッと回数が出ないくらい、今年は沢山お邪魔しています。本当にありがとうございます。


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イベントまでの期間、自分としては大きなテーマ、課題があります。それは『本物を作り出す、モノづくりをどう伝えるのか?伝えるために必要なモノは何か・・・?』を探すことです。唐紙だけでなくて、自分たちがいつも行う帯づくりもそう、普段当たり前の様にあって、そのことをどう伝えるのか?というのは、意識しなくてもできる呼吸のようで、改めてするのは非常に難しいです。


今回は唐長のモノづくりを通して、自社のことにも大きな気付きになるのではないか?と予想しています。そんなこともあり、となみスタッフは沢山巻き込んでいく予定をしています。簡単に上手く行くはずはなさそうですし、これから7年間ずっーと頭の中にある、仕事になってきそうです。


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さて、唐長さんでは(お忙しいところの)午前中を最大使わせて頂き、打ち合わせを中心に、南蛮七宝文様の原板!を使って、目の前で12代目の技を見せて頂く機会もありました。(これに関しては撮影させてもらいましたので、イベントの際に使わせて頂く予定をしています。)



一緒に行った中には『初唐長体験』の人もあり、その方の反応を見せてもらいながら、また12代目の文様ストーリーを聞かせてもらいながら、濃い半日を過ごしました。このあたりは皆さんにちゃん、と伝えれるようにしていきますね。



自分が少し関わった所は、(撮影される方は、全然慣れない 苦笑)12代目との対談。
こういうことです。
 →唐長12代目✕となみ織物5代目対談を撮影(お話は、楽しかったです)。



等々、これから行っていくイベントの土台作りでした。
徐々に積み上げていきますね。


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2016年12月09日

唐長文様『南蛮七宝』のビロード

『わかりにくい』かもしれない。
というよりイメージが湧かない、との意見を頂き、
職人さんに、ビロードが『どう大変なのかがわかるモノ』を織って頂きました(笑)。


ビロードというと、憧れの着物の一つ。
仕立てず、丸巻きの状態でも特徴的なこのビロード。


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昔ながらのやり方で織っている所は、ホンの僅か・・・。
そうじゃないのは、こういう感じで反物で見ると、大体わかります。



この織りを説明する際には『鉄線の様なモノを通して織り上げ、柄を強調さたい部分をカットする。
しかも手で一筋ごとに・・・。』的な説明をしています。



『絹の反物に鉄線ってなに?』と思われるかもしれませんので、写真を載せておくと、
鉄線部分はこんな感じです。


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この鉄線を織り込むことで、経糸が鉄線の太さ分、余計に糸が取られます。
その鉄線を抜くと『輪っか』になります。→いわゆる輪奈織


鉄線を抜く前の輪っかを一筋ごとにカットすると・・・、


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この様な感じで輪の先が花開いたようになります。




そして、全体を染料で染めると、このカットした部分が濃く見え、強調される、
ということになります。



通常の織物より、一手間どころか、二手間も三手間も掛けた織物です。



今まで、南蛮七宝文様で様々な織物、素材を試してきましたが、
これだけやっても、全然飽きず、余計に好きになる文様です。






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2016年11月18日

唐長さん打ち合わせ。今月その2 2017〜の打ち合わせも

今月は2回目となる12代目との打ち合わせ。

机の挟んで瓢箪や雀形、南蛮七宝などの唐紙や帯を目の前にしながら、話すべき点が数多くフワフワと出てきて、それを一つずつ片付けていきながら、最後にわーっと一気に集約する。そんな濃い2時間です。


世間話の雑談が、いつの間にか今後の重要なモノづくりの話になり、少し俯瞰してみた戦略的な仕事の話が、気付いたら趣味の話にもなりながら、結局そこにいる全員が見ている部分は、本物を来られた方に伝えること、そこに向いています。



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例えば今回は、名古屋帯で登場する予定の『雀形七宝』を帯と唐紙、同じ空間に展示したいため、唐紙制作をして頂くことになりました。ただ単に文様がある、それを帯にした、のではなくて。大きさも色も雰囲気も様々あるこの雀形七宝、その中から着姿に映える大きさ、雰囲気、帯であれば織組織、それが様々な雀形の唐紙を見て、感じて頂きたい、このコラボだからできる帯、それが伝わるようになれば、と考えています。




知れば知るほど、世界にハマりこんでいきますが、
それを『柄だけ』の上辺でなく、織物の組織から活きてくるように、
今までも意識しているのですが、知れば知るほどやりたいことが山ほど出てきます。



ちなみに、雀形七宝は帯にするとこんな雰囲気になります。
(着物の上から身体にあててみた状態です)


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2016年11月15日

オッティ退院

帯地を全面に使って作るクマ(オッティ)。
唐長さんところに居候?している『輪宝文オッティ』がお直しから、
退院してきました。


今月17日唐長さんに帰るまで、2日間ほどショールームにいはります。


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(ちなみに、制作には表地一本丸々使っています)



となみ本社向かいのショールームでは、この超ビッグサイズが3つ(人?、匹?、頭?)
その他、中小サイズ、しゃねこ、うま、ひつじ、さる、と群れになっています(苦笑)。


干支は揃えたいと思っていますが、
そろそろ、『何屋さんですか?』と言われそうですね(笑)。




Pinterest『オッティ』
 →https://jp.pinterest.com/senpukuya5/オッティ/

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2016年11月14日

南蛮七宝文様の広巾ショールを男物として・・・

ショールにストールにスカーフに、コート以外の防寒用の何かを南蛮七宝で。
と相当ざっくりとした依頼をもらうことがあり、制作した大判のショール。

作りはじめから、1年以上経ちました。


最初から『こんなのが欲しかった』と、好評を頂いたこともあり、必要以上にこねくり回さず、
(いつもであれば、試行錯誤したりしますが)今のところ、モノづくりし始めた状態、
一番シンプルな形を保っています。


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もし、このショールをどこかの展示会に持っていた場合、
説明としては下記のような感じです。


文様は『南蛮七宝』。素材は絹100%。


特長は帯も隠れる大判。生地自体、透けるかか透けないか、ぐらいの薄手で織ったため、
単衣シーズンに、コート代わりとして。
生地表面には、縦シボをつけ、シワになりにくい。
また今の季節であれば、そのシボに空気を貯め込み、温かい。


4つ折りにすると、マフラー代わりにも・・・。



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先日、朝7時から24時くらいまで、文字通り一日中、着物を着ていました。
しかも、天気予報では寒い。



とあったので、試作&撮影用の一枚を(写真の薄グレーです)使ってみました。
一番最初の試作段階を使った感想や買って頂いたお客様からの反応は知っていても、
今回に関しては自分で使ってみるのは初めて。



最初は、一年経ったので改善点が見えてくるか?
一応、女性を念頭に作ったものなので、なにかその面で自分が使うと、
不都合がでるのか?
もしかして、そもそも似合わない?(笑)などなど、頭を過ることは沢山ありましたが、
使ってみた結果、相当自分も欲しくなりました(苦笑)。



引染めバージョンではなくて、浸け染で染めようかな・・・。
個人的には藍の濃い色でと。。。真剣に悩んでいます。









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2016年11月08日

お太鼓トートを使っています。

帯を使った小物作りの場合。
できるだけ早い段階で、帯地が日常の生活の中に普通に溶け込んで『素敵』とか『わたしも持ちたいなぁ。』、『いいなぁ(憧れ)』になれるようにしたい、と思っています。


そんなことで、小さな第一歩。
自分でも『お太鼓トート』(色は茶)いつも持ち歩いています。
ちなみに、この色です(一応リンクを貼っておきますね)




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このバッグは、見た目の形が非常にシンプルなので、あまり手が掛かっていないように(試作は大量・・・)言われます。が、元々イメージしていたモノから、色んなモノを削いで試作、削いで試作と作り続けて、今の形に落ち着きました。


形だけではなくて、持ち手も帯地から、合皮、化繊などの見本作りを通って、今の配色の革に(となみブルー)。サイズも1.5倍くらい(帯地に足す)から、半分まで試作作り。ポケットの数なども検討事項の都度、怪しい、分かりにくい部分は実際に試作。


最後の決め手、拠り所は、名前にもある『お太鼓』という言葉。
帯地を使うので、大事にすることは、やはりお太鼓。それが意匠の魅力を一番引き出すはず。それを基準にサイズ、使い勝手諸々を検討して、今に至ります。



(南蛮七宝はまだ良いですが・・・)相変わらず毎回勿体無い、と言われるのが、裁断部分。4m50cm前後の帯地から、お太鼓を切り出すように裁断します。ムダもいっぱい・・・。
でも、それが一番良いなら、それをするしかない。それもこのバッグ作りにも生きています。



今の使い方としては、メインのバッグにカメラなどの嵩張るもの。
このお太鼓トートに、Mac,iPad、書類等々という風に。『もう一つ、バッグ持つよりも、荷物減らしたら?』と言われていましたが、このバッグを持つに当たって、しばらく容れ物にまだ余裕があります(笑)。





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2016年11月05日

この前の続き/南蛮七宝の上に(下に)来るもの。

唐長文様『南蛮七宝』のモノづくりとして、帯、着物、襦袢、小物があり、
帯・着物でも、どちらか一方を南蛮七宝にすると、もう一方をどうするか?


自分が着物を着るときも、(軽く悩んだり)考えるところです(笑)。
南蛮七宝が好きなので、着物も帯も襦袢も、羽織も草履もそれで行こう〜。
もちろん、そんなときもあります。


ちょっとそれは、やり過ぎ・・・。の声もあるし、じゃ次は一箇所くらいは遠慮して、
他の柄で。そんなときもあります。(もちろん、全くどこにも入らないことも。)



南蛮七宝を一箇所でもコーディネートに入れるのであれば(それが多くても少なくても)
できれば、着姿全体を唐長の文様の中で、解決させてしまうこと、できないかな?
と思っています。



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そんなことをして絶対に欲しい、ではなくて、これからのモノづくりのキッカケとしても、
面白いですし、同じ世界観の中で、完結させる。結構なチャレンジになります。


今まであれば、帯と同じモチーフの着物を帯着物のセットで、はありました。

そこを進化させてしまって、
同じ世界観で、できれば唐長さんの様な根っこがしっかりした意匠と考え方に基いて、
帯や着物、小物を制作していく。(大変でしょうが)かなり楽しそうです。


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つい先日上がってきた『光琳大波』帯バージョンを南蛮七宝文様の御召の上に
乗せたとき、少し感じた事が、昨日唐長さんのお話を聞いていて、より強く、
思ったところがあり、こんな風に書いて残しておきます。


さてさて、どうなるでしょうね(笑)。


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2016年10月01日

唐長文様「光琳大波」帯、完成

唐長文様「光琳大波」袋帯を作るキッカケ
となったのは、結ぶための帯じゃない、ところからでした。


帯屋としては珍しいスタート(笑)で、そらそうだ、突っ込まれそうですが、
おそらくこんなキッカケは初めてです。



この光琳大波の意匠は以前、引箔を2丁使って織り上げていました。
(2色の箔が帯の中に入るイメージで、考えて下さい。。。)
地と波を金銀の箔だけで織り上げた、豪華な帯でした。
そこから考えると、今回の紹巴織で織るのは、色んなモノを削ぎ落とした、
かなりシンプルなモノづくりになります。



今回は今回で大変な要素もあります。
まず第一に帯が前提じゃない(苦笑)
第二に、そもそもシンプルなので、削ぎ落としが難しい。
第三に、だからといって、そのままやると、ほぼ裏無地になってしまう。


と、大きく分けて3つの山を超えながらのモノづくりでした。



意匠に関しては紋作りの段階で、穴が空くほど、この大波の唐紙を見て、
作り、配色に関しては12代目から頂いた今回指定の色を何度も試験で
織っては修正、織っては修正して、近づました。



ちなみに、その指定色の到着までは、自分の好きな色で配色したりして、
これはFBに掲載)、この柄の特性を掴みことを考えてモノづくりしていました。


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南蛮七宝文様と同じく、この柄も色で随分と雰囲気が変わるので、様々な配色が
できる。また、織組織を変えても全く変わるはずなので、今後やっていきたいです。



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「唐長文様/光琳大波(紹巴織袋帯)」



ざんねんながら、まだ指定色は紹介できませんので、雰囲気だけですが帯になった
光琳大波を載せておきますね。発表できるまで、もうしばしお待ち下さい。


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2016年09月20日

まずは、『きものサローネ』参加報告・・・。

先週末から昨日まで『きものサローネ』へ参加してきました。
となみ織物としても初。今回は2つのシリーズを中心にブースを作りました。


1つは『南蛮七宝文様
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もう一つは『CandyCircus

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100社近いメーカー、問屋、小売店が参加されていましたので、
それを見に来られた何千人というお客様の目的もさまざま。



ちょっと広い『和』に関係するという括りでは同業なのに、扱う商品、価格帯、
見せ方も異なり、大変勉強になりました。

ただ、3日間日中ずっと立っていましたので(トータル25時間ほど・・・)、
今日は足がパンパンです(苦笑)。それに加え、台風のため、会社は早仕舞い。

モノづくりは明日から再スタートです。

2016年09月12日

準備月に突入。

先週初め、今週末、来週末、来月初め、と何やかんやと、イベントごとが続いていきます。 そのため、準備のバタバタで、気だけが急いています。



先週は、京都の白沙村荘で、トークショーでした。


前日搬入、当日の商品搬入陳列、本番、そして撤収と、何か考える間もなく、あっという間に終わりました(笑)。慣れないことに気は使いましたが(苦笑)、皆さんの帯への反応が楽しかったです。

ここから始まって・・・。



そして来週が東京で『きものサローネ』。右も左も分からん状態での初出場。未だによく分かってません(苦笑)。『ちょっとも知らんの?』『イメージぐらいはあるやろ?』等々と周りの方々に何回言われたことか・・・(笑)



分からんなりに、スタッフと一緒にショールームで、練習展示してみたり・・・。と涙ぐましい努力はしています(笑)。ここで見せたいモノが本当に沢山あります。が、スペースは相当限られたものですので、いつもの様な大量の持ち込みは止めておこう・・・。でも・・・。そんな感じの準備中です。



また、ここではトークショーと同く、となみ帯については一からの説明になることが多い(ほとんど全部?)と思いますので、極力見て、触って感じてもらえるものを中心にと考えています(予定は唐長文様『南蛮七宝』と『CandyCircus』)。


この週はどうなるんでしょうね?



そして、その次の週末は本社で『CandyCircus』の発表会。展示は舟田潤子氏の作品をメインにして。これも初めての試みになります。試行錯誤しながら、できれば細々と長ーく続けてれるように。


これもどんな形になるのか(笑)?




来月はおそらく『奄美へ』。ある柄(初めてのもの)の途中を見に行きたいとおもいます。その他、諸々も予定していますし、天気だけ何とか保つ様に・・・。今まで何度も行っているので、このイベントが一番安心かな?
(と言っていて、そんなのが一番危ない・・・? 笑)


他にも、今月末までには異業種とコラボする生地の見本を完成させる期限があったり、結構今からの9月から10月までは、ギュウギュウの忙しい日々が続きます。

2016年08月31日

洗える襦袢→洗う襦袢

昨年に続き今年も山ほど洗っては着て洗っては・・・
のお襦袢です。

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この襦袢、製作途中に色んな機能を搭載していきました(搭載って言葉がピッタリ 笑)。
『南蛮七宝の襦袢をずっと着ていたい。』お客様からの言葉でした。



そこからスタートして、
最初はオールシーズンの南蛮七宝を検討。
 ↓
折角なので、着ていて身体が楽なモノ=より軽い生地
 ↓
居敷当ても無しで⇒耐久性の検討
 ↓
樹脂とかの加工なく、絹そのまま風合いで、
洗える機能を➕!(ここが結構無茶・・・)



と、当然ながらコスト&手間が掛かりました。



そのお陰もあって、社内いても、複数の色数を見ない(いつも1色か2色があるだけ)
そんな人気のお襦袢になりました。

値段的にも通常品の3倍くらいなので、この人気は脅威的です。。。



ちなみに、上の写真は機能を詰め込みながら、あれやこれやと試作段階で仕立てたモノです。


実験として、例えば、着る度に洗濯→着る度に洗濯。本当は必要ないのに居敷当を付けてみては洗濯。


普通の衿つけては、そのまま洗濯。最後に乾燥機まで回してみる
(これは流石に途中で止めておきました・・・。苦笑)等々。



そんなことがあっても、今年の一番洗う時期を無事?乗り越えることができました。

普通に考えれば、『夏でも、簡単に洗えないの?』と言いたくなる襦袢。

それを洗える様にする。簡単そうで結構大変でした・・・。



見渡せば、他にも当たり前にあってほしいけど・・・、
そうで無いものが着物の世界には色々とありそうです。
妥協して安易な物にせず、良いモノづくりが発表できる様にしたいですね。



そんな気持ちを忘れないためにも、
この襦袢に関して、どこまで洗い続けれるのか、時々皆さんに見てもらいますね〜。


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2016年08月29日

『8月最後の男着物』

ただでさえ、男物の着物はハードルが高い。その上、夏物。


『だったら、浴衣着る。』


そんな声もたくさん聞きながら、それでも夏は特にカッコいいと思う、男物の夏着物。
おそらく、次に着るのは9月初めになり、その時は単衣物になるので(とは言っても今回の着物はそこでも登場できそうですが・・・)、今年最後の夏男物を登場させてみます。



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まず、
◎羽織:南蛮七宝文様の三重紗。
今月で生産が終了する反物。とにかく軽く、着ているのを忘れるくらいなので、この夏はフルで活躍した羽織です。これの代用品もしくは・・・と来年用はどうするか、頭の痛いところです。



◎着物:格子柄/大島紬の夏物。
シンプルで羽織が無地じゃない場合、結構登場する着物。
これも軽くて風を通すので、よく出てきます。


◎襦袢:南蛮七宝文様の洗える襦袢(絹)
今年、自分が関わったモノづくりの中では最大のヒットだと思います。
少々コスト的に高く付きましたが、機能性は抜群。
今のところ、在庫0なので、頑張って製織中です・・・。

◎羽織紐:純銀細工。
どんな羽織にもコーディネート可能なので、これも夏によく出てきます。

角帯:この日結んだ角帯は、ただいま貸出中で撮影できず。
淡いベージュ色の組紐を繋いだ角帯。年中結べるので、自社の総紗縫角帯と共に、
この夏は活躍しました。


着物のお洒落は、女は男物へ。男は女性物へ。
という言葉を意識しているわけではありませんが、全て女性用の反物で制作しています。


ちなみに、反物の巾は狭いので、そこは仕立て方法でカバーしています。



『男物を着たいけど、なに着たらイイのかわかない・・・。』そんな声もたくさん聞きましたので、今回のように時々紹介していきますね。




2016年08月19日

色をメインに。

今までに無いイイ色を作りたい。と試験を繰り返しながら制作しています。

色というと、今では定着した『となみブルー』もそうでしたが言うのは簡単、
そこに至るまでの、作る・発見する・使う&使える。ようになるまでには、試行錯誤の連続。

この制作方法で着物は、今までもちょこちょこ登場していますが、試行錯誤を繰り返し、段々と形になりつつあります。


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『南蛮七宝文様/御召』




今までのモノをご存知では無い方のために、まず通常染めの着物は白生地を使います。
白(または生成り)の上に色を置くため、染めあがりの色は当然予想し易いです。



今、制作しているモノは、元々色の入っている先染めの着物(これだけで製品として成り立つ)の上に色を加えて、 元々ある色が底から照ってくることを想像しながら、深い色を作る。


そんなモノづくり。特に今回挑戦したのモノは、底にピンク色があり、その上からグリーンを足す。


料理だと隠し味に、りんご、チョコレートでコクを・・・。イメージとしては一緒ですが、なかなか思い通りに行かず、 最終のブレ幅も大きいので、苦戦中。

また、この着物の場合、同じものは作りたくありませんので、完成する度に異なる色を作る。


そのため、経験も蓄積されにくく、失敗も未だにあります。
それでも少しずつは欲しい色が作り出せてきました(現状5反のうち、失敗は1くらいです)。


帯が最大限にイキイキしてくれるイイ色作り、帯作りと同じくらい力を入れていきたいです。







2016年07月29日

輪宝文で紗を織ってみました。

帯にするかは、ちょっと横に置いておいて、まず色んな試験を取ってみました。

輪宝文』の総紗縫です。

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唐長11代目奥様好みとして、最近物凄く注目されている意匠。
最初の帯は紹巴織で織りました。

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この帯は、南蛮七宝を陳列する際には常に一緒に持って行きます。
唐長文様同士をコーディネートしたりもしますが、この輪宝文、
気がつけば自然に他の着物の上にコーディネートされ、上手く着姿の顔になっています。

その様子はかなり自然に。
文様としての主張はあるのに、どこでも馴染んでしまう。
唐紙で頂いた異なる配色もありますが、全部そんな感じ、ホントに不思議な柄です。

今回は一番上の写真。
総紗縫の輪宝文の試験です。目出し(試験織)で取ったのは6つ、横段になっている部分です。
色と素材を変化させて、柄の見え方、色の出方、素材によっての帯巾は?透け感は?
等々、1つずつ様子が違うので、チェックしていきます。

生地として織り上がっているので、モノづくりの終盤に見えるかもしれませんが、
全体を100とすると55〜60くらいの中盤です。

最初に織った紹巴織とは違い、各織物には表現力に限界、得手不得手があります。
今回の仕上がりを見て判断するつもりでしたが、この総紗縫の帯に関しては、今のところ無地に近い感覚で、
全体の色目を今まで無いような【青】を使って、モノづくりする。そちらへ持っていくつもりです。

おそらく帯まで持っていけると思いますので、仕上がりを楽しみにしていてくださいね。

2016年07月06日

南蛮七宝/綿薩摩を仕立ててみる

東郷織物の綿薩摩を使って制作した南蛮七宝文様の着物。
サラッと書くとそれまでですが、よくよく考えると、とても贅沢ですし、作った時も何反物かボツになったりと、結構大変でした(不思議と、それが今ではイイ思い出と話のネタになりつつありますよ(苦笑))。

綿薩摩を使った着物=いい物に違いない。
とイメージも出来ますが、実際にこの着物に関しては自分が着るイメージはありませんでした。(反物の幅が、自分には全く足りないこともありますが・・・。)

だからこそ(笑)、仕立ててみました。
(そのための工夫は色々として仕立ててあります。)

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『上:三重紗、下:綿薩摩/南蛮七宝』

着物が仕立て上がってくる度にすることですが、時期が袷モノであろうが夏物であろうが関係なく、まず羽織る。そして、しばらく重みを楽しみながら、季節にあっていない(この着物の場合は、単衣時期。だから、本当はちょっと遅い)着物の場合、そこまで。あとは、粛々と畳んで仕舞います。

ですが、この綿薩摩の場合、その季節も無視したくなります。無視して、(帯は結ばなくても)そのまま羽織って、座って、くつろいでいたくなります。

浴衣としては、かなり勿体無いにしても、サラサラした紗の夏襦袢を着て、羽織は羽織らず、建物に入ったら着ようか?そうだったら、着ていけそうだなぁ・・・。

と妄想が広がっていく綿薩摩の南蛮七宝着物です。

私物として、意外に早く登場しそうです。

商品としても、もう間もなく登場です。

2016年06月21日

特別にならない着物づくり

綿薩摩白生地の上に、南蛮七宝の型を置いて染めた反物を私用の着物として、仕立てに出しました。

ここ最近そういえば、私自身が着物を着る回数は、残念ながら減っています。『今日は(着物かスーツの)どっちにしよう?』と2択で考えてしまう時点で、やはり着る回数が減るように思います。まずは自分から意識を変えて『無意識のうちに着物へ手が伸びる』ぐらいには持って行きたいです(笑)。

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昨日は、そのための着物を仕立てに出しました。

(すぐには難しいかもしれませんが)『着るのが大変な時でも、無理をして着て行きたい。』あまり難しく考えず、まずは①着心地が良いモノ、②楽なもの、③価格的にもこなれているもの(綿薩摩では③は厳しいですが)。が揃えば、上手く行きそうです。

生地が夏物でなくても、綿薩摩の場合、その下の襦袢には洗えるサラサラの南蛮七宝を着るだけで、
なんとか夏も越せそうな気もしますが、どうでしょうね?

そんなバージョンの帯も順次、考えていきます。

2016年06月04日

ちょっと特別なもの。洗える襦袢、限定数のみ

ある出張先で・・・。
『この色で作れませんか?』と言われて制作した『襦袢』があります。

その時のやり取りとしては・・・。

最初は、基本的に『一反では染めれませんので(染料の無駄等でコスト上がりすぎる)難しいと思いますよ。』とお断りに近い返事させてもらいました。そうすると、その返事として『最小の単位は何反ですか?』と、『染料と生地の都合で・・・。これくらいだったら・・・。』、『難しいかもしれないけど、周りに当たってみます。代わりにこのロット限りの配色にして欲しいです。』という様なやりとりを何度か、させてもらっているうちに、できそうな気になり、その後はモノづくりしたい気持ちになりました。

結果は、最小限制作するのに必要な人数も集めてこられ、作り始めることができました。少し前の話です。

今日は、その一反目が入ってきました。まだ、2反目〜と染めていきますし、全部揃うまでには、もう少し時間がかかります。

また、数人の方が誘い合わせの上での注文ですし、全部が揃わないと『私のまだ?』となることから、急かしつつ、最短で同じ様なタイミンで納められるようにと考えています。

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『捻たグリーンに紺のようなグレーの南蛮七宝文様/洗える襦袢S』

その時の約束通り、この色はこのロットで終了ですので、ある意味、とても贅沢。注文された方からすると、とても満足して頂けるモノになったと思います。モノ自体も本当にいい色に染まってきました。

2016年06月01日

左うちわ/輪宝文袋帯

本社向かいショールームの入り口には、きのう唐長さんより届けていただいた『輪宝文/左うちわ』を飾っています。

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この輪宝文は唐長さんが所蔵される650柄もの中で、最も吉祥文が集った最高に縁起の良い文様です。
また、さらに11代目奥様好みの柄でもありますし、南蛮七宝文様に近い思い入れがある意匠になってきました。

この輪宝文で帯を制作する何度も修学院へお邪魔させて頂いていましたが、その時もこの左うちわの話は何度か伺っていました。特に奥様の郁子さんが言われて印象的だったのは・・・

『このうちわを左手に持ってあおぐと風が幸せを呼ぶの。』

それが頭に残っていますので、ショールーム入り口に置き、そこから幸せを呼ぶ風が入ってくるようにしています。確かに、じっとこのうちわを見ていると・・・。眺めているだけでも、そんな気持ちになってきます(笑)。

そして、この『左うちわ』の向かい側には、うちわの唐紙を元に製織した『輪宝文』の袋帯を置き、

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入り口から入ってこられた方をこの2つで挟み込む様にしています。

相乗効果でさらに幸せを感じることのできるかな?もし、京都に来られる際には、ぜひ『うちわと帯』に挟まれて幸せを感じて頂きたいです(笑)

他にも、近々郁子さんの本も届きますので、しばらく唐長三昧になりそうです。

2016年05月26日

最大4ヶ月待ち・・・。

最近は待つ、もしくは並ぶことに縁があるようです。若冲展しかり、昨日上がってきた襦袢も、注文を頂いたお客さんに最大で4ヶ月待って頂くことになっています(短縮の努力は行っています)。


この襦袢の良いところとしては、まずは意匠の南蛮七宝、夏としては究極の耐久性、手触りの秘密等々、他にも挙げる点はいくつもあります。が、それだけやりたいことを詰め込んだので、どうしてもコストは膨れ、ヘタしたら着物を買える金額になっています。それなのに、次から次へと注文を頂き、現在では最大4ヶ月待って頂いています。制作する方からすると、なんて幸せな襦袢なんだ、と滅多に思わないことをこのお襦袢には感じます(笑)。


そんな襦袢に今回は新色『白✕金』配色を作りました(写真右)。

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商品として、なかなか上がってこない理由の一つに、満足する数量の生地がまず上がってこない、というのがあります。
そんな状態ですので、生地が限られた中、注文の合間に新色を挟んでいますので、『私の後回し、もしかして?』とのクレームを頂いてしまいそうですが(頂いた納期は遅れませんので、ご安心を・・・ 苦笑)、納期の邪魔にならない限り(繰り返します 苦笑)、新しいモノは加え続けるべきだと思います。

特に、人気が出始めた時や定着しそうな時、ここでなにもせず、注文だけをこなす(=作業)みないになってしまうと、どれだけ人気があっても、いつの間に陳腐化して、はるか遠い昔の過去の商品群になってしまいます。そうやって頭で思っていても、上手く行っているうちは、本気で意識をするようにしないと、手を入れるのを忘れてしまいます。今までも何度かそいうことを経験していますので、今回関しては、少し早めに、意匠は同じでも、ちょっと冒険を繰り返し、モノづくりしています。

今回の金配色は、手にとって見ていただくしか無いのかなぁ・・・。という存在感であふれています。

良いものが出来ました。

2016年05月24日

雀形七宝、初披露

先日FB上でとても評判が良かった名古屋帯『唐長文様/雀形七宝』。社内で着物に合わせて色々とイメージを膨らませていましたが、やはり実際に身体に帯を巻いてもらうのが、一番です。

合わせるモノは、『南蛮七宝文様/夏・藍大島紬』。これもまた最近上がってきた、面白い曰くつきの着物(苦笑)。

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『南蛮七宝文様/夏・藍大島紬 ✕ 雀形七宝(名古屋帯)』(七宝の中に雀が・・・)

名古屋帯は袋帯と違い、裏地を必要としない分、コスト的には下げれますから、柄や色を思い切って遊ぶことが(袋でもやってましたが・・・ 笑)し易い形態です。となみの生産数量からすると、名古屋帯はほんの僅かしかなく、織る際は筬の巾が違う(八寸二分or九寸)ので、今ある全ての織組織ですぐに、袋帯→名古屋へと移行できるわけではありませんし、袋帯の裏地も含めた世界観もとっても楽しいモノづくりです。

ただ、こんな感じの名古屋帯の世界をもっと広げることで、ここから『となみ帯/織物』に触れて頂ける機会が大幅に増えるのかな?と、この帯の評判を見たり聞いたり、実際に目にすると、そう思いました。数柄待機していますので、少しずつ進めていきますね。

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