2020年3月 9日 12:30

藤の帯/長艸繍工房&ターさんコラボ

昨年10月にターさんとTV取材を受けました
コラボで制作している帯づくり風景を撮って下さいました。

その時、ちょこっと出てできたのが、
線の流れやオリジナリティが課題で、まだ図案の手前、下着き状態だった『藤』柄。
それが、ようやく最終段階まで到達しています。

写真は、先日工房にお邪魔させてもらったときの状態です。

IMG_4729.jpeg
『長艸繍工房×スワンシンラチャッタ×となみ織物(五代目)コラボ』

番組の中では、(下書き図の中で)この藤をいかに優雅に伸びやかにするか?
という話が出ていましたが、それらもうまく盛り込みながら、完成まであと少しのところです。

このコラボでのモノづくりは、大きく2つの種類に分かれます。
線調子のシンプルなもの(主に常務担当)
渦や藤、雪の結晶などの具象柄(主に私が担当)。

前者に関しては、一柄一本限り。
後者に関しては、雰囲気の大きく変わる、濃い薄い配色の各1本。

どちらも希少な帯づくりです。


クオリティとしては、素晴らしいものですが、
当初予想よりも図案も刺繍も、帯の製織もぜんぜん進まず、
仕上がりは年に5,6本できれば良い方・・・、そんなペースです。


ただ数は僅かながらも、となみ織物のモノづくりの可能性を探る意味でも、
大事にしていきたい分野です。

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