2020年3月 4日 12:30

今の間に種まきモノづくり

京都でも、観光客が大幅に減り、車も少なく随分と周りは静かです。

今の時期だからこそ、『気持ちが明るくなる着物を!』と言いたいところですが、
この雰囲気では、そういうワケには行かず、今の時間を使って根気と時間を使う、
種まきモノづくりをしようとしています。


【新しい単衣御召】

その一つが、次のその次の単衣時期(一年後)のための生地づくり。



御召緯をつかった夏単衣。
(単衣時期の着物としては)随分とシワになり難いのが特徴。
生地は軽く(これは最近自分のモノづくりキーワード)、文様は陰影の表情力を持つ。
可能性を秘めた織物づくりです。


【夏しぼ】

そして、もう一つは夏しぼ
現状、織組織としては完成していますが、
新たな地紋、それに伴う縮み方、ボリュームの付け方を試験を繰り返しています。

IMG 4678

Instagramのストーリーズにも上げていましたが、帯のデザインによっては、
このボリューム感で驚異的な軽さも作り出せています。

今の時期だからこそ、実験的なことを繰り返しすることができます。
(時間があることの心の余裕が、大きな理由かもしれません 苦笑)

【作楽の羽織】
他にも、先日メルマガでも紹介していた羽織のデザイン『作楽の羽織』。
次のモノづくり。

今度は袷地でも制作したいので、生地とそのデザインを検討中。
今制作しているモノのおかげで、作りたい方向は見えました。

ハイブリッドタッサーで作ることも考えています。

これらが、無事に芽が出ることを祈りながら、モノづくりに取り組んでいます。

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