2017年11月 6日 22:41

出したい色。

同じ色を染めたつもりでも、色は釜によってロット違いが生じます。

染料が全く同じ分量でも、染まる糸は全く同じにはなりません。
要因として、季節ごとの気温や湿度、僅かな水質の変化、釜の温度、糸の僅かな個体差、全てが同じ状況になることは、(当たり前のことですが)ないので、全て違ってきます。帯でいうと、一回織ってしまった帯は、特に時間が少しでも空いてしまうと(織った糸も無なると)、全く同じ色には上がらない。ということです。

通常はそれも仕方がないこと、として気にはならないのですが、ホンの僅かなさじ加減でパチンとハマったときには、嬉しいような悲しいような気持ちになります。再現はできないので・・・。

ちなみに、自分の作った帯の中で、そういう帯が、この帯。


L1006244.jpg
『二重織/作楽』


経糸が全ての色が決まりますので、ほぼ再現不可能な帯です。
まず、①絶対同じ色を作ることができない上に、②失敗すると経糸丸ごと全部失敗(場合によっては帯20本近く)となる大変リスクの高い帯(苦笑)。


それでも、やると言えばカッコいいですが(苦笑)、この帯に関しては今まで織った分を限定品として、それはそれでいい思い出として残しておきたい(笑)。これからは、社内にある分を大事に販売する、そんな帯です。


今後のモノづくりとしては、この色を異なる織物、たとえば紹巴織で再現する。地にベッタリ使うのも良いし、効き色、ポイントとして、入れる柄を作るのも良い。


そんな風に考えています。
今は、次のモノづくりに繋げるための草案づくりです。

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