2017年11月14日 22:31

帯クラッチを使った11月の撮影(紅葉でした)

紅葉の真っ只中、クラッチバッグ(帯クラッチ)を持つシーンを撮影しました。

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『となみブルーの南蛮七宝/オビクラッチ』

一般的な着物でお出かけを撮るつもりだったのが、会社近所堀川通りの紅葉が綺麗だったので、
紅葉に主役を取られてしまった様な撮影でした(苦笑)。

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『異文織を使ったコーディネート』

そして今週はたまたまですが、そのクラッチがバッグを見たいとお客様がショールームへ来店。
『写真・Web上だけなく、実際に見て、手にとってみたい。』そう言われていましたので、
急遽クラッチを中心に展示替え。
金彩・雲龍錦、紹巴織、二重織などで織られた、様々な意匠のクラッチを手にとって頂き、
織組織の違い、それによっての風合いの差、発色の差、全体の雰囲気を感じて頂きました。


ちなみに、このクラッチ、お客さんの意見は大きく2つに分かれます。
①小さ過ぎるから、なにも入らないし、私は持てないかな。
というのと、
②少し大きめですね。このクラッチ。ご祝儀袋も余裕ではいる。←今回はコチラの方

クラッチ自体の大きさはもちろん同じなので(笑)、
見る視点が違うだけのですが、ここにバッグつくりのモノづくりの難しさを感じます。

お客さんからの意見を聞いて、モノづくりをするのがメーカーの仕事。
と昔、よく聞きましたが、このクラッチの様な意見が帯づくりの時も、たまにあります。

そこで自分の中では、お客様から伺うご意見は、単純に表面だけの意見を聞くのではなくて、
一体その裏にどんな需要があるんだろう?と思うようにしています。

具体例を挙げるのは難しいのですが、完成したものが、
できる限り、お客さんから『(今まで思いつかなかったけれども)こういうものが欲しかったんだ。』
そんな声が上がる様にと考えています。

そんなに簡単にはできませんが、モノを見るときの自分の視点の一つにしています。

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