2017年9月14日 22:45

続く帯/紹巴織『竹』

何かが無いと残らない。
音楽でも本でも演劇でも。何か光るモノがないと淘汰され無くなってしまう。
だから、何百年、残っているだけで、すでに価値がある。

先日、そんな話が出ていました。
そうだとすると、帯の中にも何十か何百に1,2本、時代と関係なく、
ずっと織り続けている帯もあります。

麹塵212.jpg
(例えば、この竹林の帯。超ベストセラー。織組織を変え続いています。
 意匠自体は古さを感じません。)

これから、その柄が何百年続くと意匠自体が普遍的なモノになると思いますが、
帯の意匠としてだけでも、(古びず)何十年も続くことだけで、凄いことです。

作り手、メーカーとして、常にそうなるように狙ったモノづくりをする、
ことはしていません。多分、狙ってしまうとどこか、浅くて面白味のないモノになりそうです。


全く狙わないことは無いけれど、『そうなったらいいなぁ。』くらい、ホンの僅かな欲をもって、
(微妙なバランスです 笑)今日も図案を意匠図にする工程を職人さんと続けていました。

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