2017年8月29日 21:51

こんな帯が可愛かったりもします/二重織(作楽)

機・職人さんがいても実質いろんな都合から(今後の可能性は0ではありませんが)織れなくなる帯もあったりします。その帯の一つになりそうなのが、この作楽の袋帯。


L1005148.jpg
『作楽/蛍光』



織組織は、二重織といって、経糸を三重に整経し、経錦の様に経糸が柄を織り成す織り方。そのため、経糸の色がこの帯の配色ほぼ全てを左右してしまいます。この帯でいうと、この経糸で織ればどんな柄も、このベージュピンクがベースにくる、ということです。


そのため、経糸全部、同じ帯を織るのか、それとも同じ配色で作る新しい帯を考えるか。その選択肢しかなく、以前この経糸で作った新柄の帯は失敗に終わりました。また、ずっーと経糸全部を同じ帯を織るのは難しいですので、この柄の表を今から織るのは結構至難のことです。



さらにさらに、裏にも特殊な縞柄を使っているため、二重の意味で困難(苦笑)なかなか機屋的に、難しい帯です。作るときには、こんなことも起きるだろうことは、予想できなこともなく、指摘されていたのですが、作りたいモノは何とかして作る(苦笑)、そして出来た・・・、なんとも言い訳もできません。。。


ただ、帯として、抜群に柄は良く、合わせやすく、優しいコーディネートができる。素材的に織るのが難しい、蛍光糸を上手く紋で制御もできているだけでも、稀少です。うわさの裏の縞柄も合わせやすく、十分いろんなコーディネートに使える。と、作りたくても、なかなか出来ない種類の帯です。


そんな帯ですので、止めるのではなく、現在のところ、これを他の織物で作り変えることも考えています(再度、紋意匠図を作り直す)。ただしその時は、最低でも元のモノと同等、出来る限り上回るモノづくりをする。その自信がなければ、基本的にしないのが、ルールです。


しかも、今回は人が作ったモノでなくて、自分が作ったものを自分で作り直すので、自信があるような無いような良くわからない状態です(苦笑)。同じ素材で同じ意匠、同じ配色なのに、織り方が違うだけで、雰囲気は全然異ってくるモノづくりです、今のところは、頭の中で行おうと思っています。




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