2017年7月 5日 22:47

伏蝶①/帯作り、最初の図案。

先日、唐長の誠次さんから『こんな雰囲気の帯ってどうなんやろ?』と、そんないつもよりも軽い感じで見せて頂いた唐紙がありました。瓶覗に近い色、見る角度で完全に文様が隠れてしまう淡い濃淡。空気感が最高に素晴らしい唐紙でした(一応撮ってみましたが・・・)。

IMG_0293.jpg
『唐長文様/伏蝶』

『この唐紙を元にして、帯をつくりたい。』その気持ちはもちろん、あります。

ただ、一つこの意匠を帯にする障害というか、ちょっと微妙な話があります。それは、ずいぶん昔の話(私が会社へ入る前に)、この伏蝶を紹巴織で織っていたことがあります。しかも、それは失敗作ではなく文様の美しさも十分に伝わってくる帯でした。

もちろん、その意匠図を使って、配色を変更して帯にする。そのパターンのモノづくりを考えましたが、今回に関してはいくら配色を頑張って思い通りの色に近づけても、自分で作りたいモノとは少し離れそうです。また、ある人から見たら『同じ柄(伏蝶)を再度同じ織り方(紹巴織)で、一から作り直す。』、ある意味ものすごく無駄に見えることも、今回はやり甲斐はありそうな気がしています。

まだ頭の中のイメージですが、帯にする場合、一つ一つの文様の大きさが唐紙より一回り小さいので、それを合わせる。さらに、なにも写っていない無地の部分に質感を持たせたい。もう一つは、2つの色で表される伏蝶の表現について、単に双方の色を変えるだけではなくて、光を受けた時の反応を『薄い方と濃い方』とを織りで作りたい。具体的には、織り自体に変化を付けよう。
そんな風に考えています。

そんなこともあって、単なる改修ではなくて、一から作り直すリメイクを今からしようと考えています。一旦、進みだすと完成まで、そう時間は掛かりませんが、そこに至るまでの段階、とくに最初の図案(今回は唐紙)から意匠図を制作するとき、そこのあれこれの検証には相当時間が掛かりそうです。


以上、上の様に考えていますので、多分帯づくりに入れると思います。


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