2017年6月15日 22:30

綿の反物、引染めへ。浴衣③

生地も揃ったので(前回まで)、揃った足で職人さんに生地を渡し、地入れ(引き染の前の下準備)、そして引染めへ。この日は、その工房へ行ってきました。綿の反物で染めるのは、4配色。色見本から出した色をベースに、少々味付けをして、一言で言い表わせないような色の組み合わせです(上がり次第、順次紹介していきますね)。また、そのうち一つの配色色だけは、2度引き染め、蒸しを行わないと、(綿という生地の特色から)綺麗に色が入らないかもしれないので、同時には進まず、順次仕上げとなる予定です。今日は、一番最初に出した先発隊『濃いグレー ✕ 藍』濃淡に近い配色です。

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ちなみに、反物の長さは約12m。それを吊って刷毛で色を入れていく、ここはその工房です。ちなみに、行ったのは午後早い時間だったので、それまでの午前中に染められた反物がその周りにありました。同じ工程でも工房によって、この景色は変わります。この日の窓から入ってくる柔らかな光、それに反物の黒や墨色、さらに生地を張る伸子とが、なかなかいいバランスで非日常的な空気感を醸し出していました。それに加えて、ここで響くのは、刷毛が生地の上を擦る音だけ・・・。そんな空間で、この反物は染められていきます。



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生地を張って、シワ防止、ムラが出ないようにしているのが、伸子(細い竹製の棒)です。




工房にいて、自分が具体的に何かできることは?といっても何もありませんが、自分で出した生地と色へ、刷毛で丁寧に、ムラが出来ないように、そんな作業を見ているだけで、当たり前ですが愛着は増します。帯づくりとは関わり方が全く違っても、この気持は大事です。


ちなみに、これだけ引染めの生地が吊ってあっても、この工房内にある『綿の反物』はこの一反だけ。


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着物が浴衣に勝るのかは置いておいて、生地から染めまで、一つ一つの工程に着物と同じだけ、もしかして慣れがない分、手間だったかもしれない、力を注いでいます。完成まで、それが続いていきますので、こちらも気を抜かず進めていきます。それでも完成までまだまだ、大きな山もありますので、こだわったから上手く行く、そうならないのがモノづくりです。着実に積み上げていきたいです。

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