着姿は多くのことに気付かされます。
先日、着姿を撮影した際にひさしぶりに見る帯がありました。
今ではもう織れない機で織った帯なので、どうひっくり返っても織れない、帯。
特長は縦方向ゆれる地、涼やかで味があって、軽い。
また、織ってから手で経糸をゆらすため、手間はとても掛かり、全然上がって来ず、
昔、よく待っていた記憶もわりと鮮明に残っていたりします。
そういや、『よく配色変えで悩んだなぁ。』とか、作るときの情景もよく浮かぶ帯です。
図案が描かれた意匠自体は、15年以上むかし(もっと前かもしれません・・・。)。
全く古びず、今からでもすぐに作りたくなる様な、素敵な力を持っています。
さらに、今回のように結ばれた姿を見ると、その気持が強くなります。
たぶん、帯に着物や小物とが合わさって、また着た方の動きも相乗効果で加わって、
その帯の隠れた良さに気づいたのかもしれません。
この帯の良さは軽さと透け感と意匠とが、うまいバランスで整っているところ。
もし、復刻するなら、いまは同じような機は無いので、思い切って『総紗縫』または
『上品綟』、『経紬』・・・。
無くなった重みを感じながら、じゃ次はどうするか?
そこにも目を向けて、モノづくりしたいと思います。
紗・・・かな。
-
2021年1月 8日 21:30
今年もエンジンをかけて、帯づくりとなみ織物には、約3万を超える帯柄が所蔵されていると言われて… -
2021年1月 5日 15:30
2021年がはじまりました。今日1月5日から、2021年となみ織物の営業がスタートしまし… -
2020年12月19日 09:26
奄美大島取材久々に奄美へ行ってきました。今回は西村さんと制作する『あまみ… -
2020年12月11日 09:00
今年は市松のモノづくりを避けようとしていましたが・・・。今年に敢えて作らなくても大丈夫。 と思っていた市松文様関連の…
- 2021年1月 (2)
- 2020年12月 (5)
- 2020年11月 (11)
- 2020年10月 (7)
- 2020年9月 (7)
- 2020年8月 (6)
- 2020年7月 (4)
- 2020年6月 (5)
- 2020年5月 (4)
- 2020年4月 (6)
- 2020年3月 (6)
- 2020年2月 (4)
- 2020年1月 (7)
- 2019年12月 (8)
- 2019年11月 (8)
- 2019年10月 (6)
- 2019年9月 (9)
- 2019年8月 (6)
- 2019年7月 (10)
- 2019年6月 (6)
- 2019年5月 (7)
- 2019年4月 (9)
- 2019年3月 (7)
- 2019年2月 (7)
- 2019年1月 (9)
- 2018年12月 (10)
- 2018年11月 (11)
- 2018年10月 (11)
- 2018年9月 (9)
- 2018年8月 (9)
- 2018年7月 (7)
- 2018年6月 (8)
- 2018年5月 (10)
- 2018年4月 (11)
- 2018年3月 (11)
- 2018年2月 (13)
- 2018年1月 (12)
- 2017年12月 (14)
- 2017年11月 (17)
- 2017年10月 (15)
- 2017年9月 (22)
- 2017年8月 (24)
- 2017年7月 (27)
- 2017年6月 (25)
- 2017年5月 (29)
- 2017年4月 (9)
- 2017年3月 (11)
- 2017年2月 (10)
- 2017年1月 (13)