『なぜ、ここまでやるのか?』と聞かれた場合。しぼ織の場合
お客さんと話をしていると、
結構な割合で、この帯について聞かれます。
①御召緯を織り込み、ふつうの帯巾(1倍)よりも広めに織る(1.3倍)。
②お湯に浸け、全体を縮める(0.7倍くらい)。
③それを再度帯巾まで広げる(1倍)ことで、帯地全体に写真の帯の様なしぼを付ける。
簡単に書くと、こうなりますが、この工程を行う場合、誰でも良いわけではなく、
うちの帯の特性とこの糸に慣れ切った、目を瞑って帯を触るだけで、『となみ』と
分かるくらいの(これが大事)職人でないと、上手く行きません。
失敗すると、クチャクチャのただの布切れになってしまいます。
その辺りを企業秘密に抵触しない様に、丁寧にお答えをするようにしていますが、
先日、ある方から『なぜここまでやるの?』というニュアンスの質問を頂きました。
これには返事が詰まりました。
なんなんでしょう?
こだわり?こういうものが表現のものを作りたい、結んでもらいたい、
他にはない表現だから、図案の感じを作りたい、合わせたい着物があるから・・・。
などなど返事はたくさん考えられますし、それを全部伝えてみても良いのですが、
急に聞かれると、困りますね(苦笑)。
その時は、今みても答えにはなってないですが、
『つくる立場にあるので、やってないことをやりたいから。』でした。
帯は結ぶものなので、結ぶ人やコーディネートは考えないと駄目なのですが、
新しいことをするときは、(私の場合)一旦横に置いてしまいます。
新しいことがある程度形になってから
『じゃ、使ってもらいやすいように、どうしよう?』
と考えますので、発想がモノづくりが先なんでしょうね・・・。
まだ、上手くない答えだと思いますので、
次、聞かれた時のためにも、モノづくりしながら考えておきたいです。
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