2017年2月20日 23:45

帯地の裏の糸


先日、あるお客さんがショールームに来られました。
2度目のご来店、今回も色々と見て頂きましたが、なかでも興味を持たれていたのが、
帯の裏。

『裏地』では無くて、糸が渡っている表の裏です。


IMG_8691.jpg
(通常、袋帯だったら裏地が付いて見れない部分です。)

緻密な織物だと、結構近づいて見ても、『織物・織物』と意識して見ない限り、『織ってある』のに気づかいないことがあります。その時、裏無地がなければ、帯地をひっくり返して裏糸が無数に通っているのを見て、はじめて『あっ、織ってる。』と気づかれることも多いです。

IMG_8687.jpg

表から見ても、ほんの僅か頭を出さない糸でも、裏を見ると、ちゃんと糸がある。この糸が織物の表面に出る、意匠図で設計しておかないと、(当たり前ですが)駄目です。帯地の裏を見ると、そんなことが良く良く分かります。機屋(メーカー)は裏がついていない状態が『帯を見る』より普通の状態ですので、お客さんがビックリされている姿を見ると、改めて自分たちの仕事に気づかされます。ほんとにありがたいと思います。

もう一つ、今年も『Design Week Kyoto』にちょっとだけ参加させて頂いてます。

今回は前回と趣向が変わり(パワーアップ)会社は自社のモノ作りを活かした、
ものを用意する(ちなみに、制限があって、それは5cm四方の箱に入るモノ)。

IMG_8686.jpg
『マーキングゴム』

となみ織物/仙福屋のショールームに展示中です。

そんな事も含めて、ショールームも少しずつパワーアップ中ですー。

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