2017年1月25日 20:30

今年自分が作る最初の帯を経箔のモノに決める。

自分が、今年最初に制作する帯を決めてみました。
経箔の織物です。下の帯を参照にイメージしてみてください。


L3210063.jpg
(写真は、今から作るために参照とする唐長文様『雀形七宝』)

新しい図案を使った新柄のモノづくりでも良かったのですが、先日お客さんが来られた際、本社3Fの展示場でふと目に入った帯に、惹かれました。3ー4年ほど前に制作した帯のリメイクとなります(今さらながら、魅力に気づく・・・。苦笑)。

今から作ろうと思っている帯は、箔を表にどのように出すか?かが決め手です(写真で言えば、柄を縁取る白い部分)。そこの使い方だけが、漠然と頭にあって、これからイメージを固めて、段階なので、まだまだこれからです。

おそらくリメイクと書かなければ、原型は分からないと思いますが、最終試験織くらいが上がってきたときに、元のと比較をしようか?とも考えています。意匠は、大きな七宝のようでいて、ゆったりと大きな迫力を持った帯です(文章ではなかなかイメージが湧きにくいですね、もう少し楽しみにしていて下さい。)。

自分が作りたいようにすると、おそらく原型は社内でも気づかれない。それくらいにはなりそうですし、自分的にも(帯の完成度とは全くもって関係ないですが)密かな目標にしています(笑)。

また、この帯とは織組織が異なりますが、以前制作した紹巴織/八寸名古屋帯を見本として本仕立てし、何人かの方に結んでいただきました。その時の良い反応がかなり良かったので、今後もう少し名古屋帯を制作する比率を上げて行こうかな、と考えています。

となみ織物(の主流?笑)は袋帯制作を中心に、自分がこれから作る名古屋に関しては、仙福屋ブランドでの少ロット制作を、と考えています。

ただ、『私は袋しか結べない。』という方が自分の周りには少なからずいはりますので、こちらの方々への『となみが作る名古屋帯も良いよ。』との啓蒙活動は今後していきたいです。両方、結べた方が良いはずですからね。

ただ、これはこれで大変かも・・・(苦笑)。

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