となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「作楽」と一致するもの

2015年03月25日

視点を変えるキッカケ。

 

 

意匠は夢二モチーフ。

間の取り方、配色、織組織を作楽なりアレンジ製作した袋帯。

 

5fca45ffdf03c9edd7d08caea983e25d.jpg
作楽』袋帯

 

帯は、①目出しなどの短い試験織、②帯一本として見る完成段階、③撞木に陳列して見る
④そして結ぶ。

同じ意匠の帯でも、多くのパターンで表情を捉えることができます。

 

 

作り手が全てを把握している、そんなイメージもあるかもしれませんが、
図案から何から何まで作っても、自分たちが把握できるのは、3つ目の陳列まで。

 

4つ目の結ばれた『帯』は、お客さんに教わることが、本当に多いです。

 

その帯を好きになって購入された方の結び方を見ると、作る際に、完成→着姿を入念にイメージはしていても、
着物のコーディネートから合わせる帯締めや帯揚げ、お太鼓の大きさ、全てから学ぶことができます。

 

最近は出張へ行くことが少なくなったので、大事にしたいです。

 

 

他にも、自分で作った帯が小物になった時。

本来着姿をイメージして製作したものが、また違う人の手を経て、帯とは違った形で表現されると
これも帯を見る視点が変わり、学ぶ所は多くあります。

 

 

IMG_4434.jpg
『ダテ型バッグ』

 

たとえば、このバッグ。

お太鼓(一番上の着姿)では通常右側が重くなります(ちょうど写真が切れている部分)。

 

そこに注力して柄を置いていきますが、
下のバッグでは反対に柄がない部分に視点を置いています。

 

自分で製作したものが、帯職人とは違った職人の手が入り、裁断・縫製、
そして最終の形が変わる。


どんな僅かな部分でも、雑に作られてしまうと、本当に腹が立ち、悲しくなりますが、
どこからどう見ても、帯地へ敬意を払って頂き、丁寧に一つずつ作られた。

 

モノからそんな気持ちを感じた時は、本当に嬉しいです。

最近、学ばせてもらっています。

2015年03月12日

ミニトートその2。詰め詰め。

 

ちょうど一週間前に使用感をお伝えした『ミニトート(仮)』。

 

SDIM0062.jpg

 

その時に商品化と言っていたので(進行中)、Facebookに載せてみたり、
毎日自分で持って周りの方に見せたりと自分なりの宣伝活動をしていると、
今までとは(持っている分?思い入れの分?)違った反応があります。

 

今日は特にここへ書いておこうとおった程、引き合いが多くてビックリしています。

また海外の方にも見て頂く機会がありました。

 

IMG_3510.jpg
『Celtic  bag』

IMG_2413.jpg
『作楽 bag』

 

帯地としてはもっと派手でも面白いかも?という意見や、中の生地をもっと印象的に。
や、以前紹介したCeltic柄のデザイン、配色に対しての絶賛など、ここ数日で山ほどの感想を
頂けました。まだ発売もなにもしていないモノとしては、おそらく過去最高です。

 
 
 
 
一応女性用と考えて作りましたが、自分で普段使い持っていても全く問題ないというか、
大変便利です。そんなことから、柄や色で男女お好きなものを選んで頂けるように、
していきたいです。
 
 
急がなくて良いので、ゆっくり大きくなって頂ける様に育てて行きたいです。
 
 
商品は大事育てて行きたいと書きながら、今はどこまで耐えれるか?
のテスト中ですので、横目に見るとバッグはパンパンです。
 
IMG_0049.jpg
『自分の・・・』
 
 
今日はなぜか、ジャムの瓶(バッグ内の右上の白い包み)まで入れています(笑)。
 
これを今日、振り回すように持って、また帯を結んだ後のように折りたたんで、
手アイロンをする。
 
 
 
ホントに良いバッグですよ~。
相当遠くないうちに、登場です。

タグ: ,

2015年03月06日

リメイクをリメイクし、配色替えしました。

 

モチーフ自体が好きで、大きさ、色、織組織、素材を変えながら
最後まで柄を使い切ろう。

そんな柄の黒地バージョンが上がってきました。

 

DSC04690.jpg
『作楽/紹巴紬』

 

好きな図案の帯ですので、それぞれのバージョンに全部に思い入れがあります。
(どれが一番好きか?と聞かれても、多分、全部と答えてしまいそうです。。)

 

 

一番最初は・・・。

染織美術館.jpg
(ちょっと分かりにくいです。一番左です。)

 

これがサイズ、配色、織組織が変わり、こうなります。

DSC04645.jpg

 

もう一つあって、その後に冒頭のバージョンです。

 

 

この3つ並べると『あー、確かに同じ柄』となりますが、
配色を変えるだけで、雰囲気はごろっと変わり気付かれないことが多いです。

サイズまで変えてしまうと、さらにです。

 

普通はこれも新柄だと言ってしまえば良いのですが、
こうばらしてしまうと、『手抜きだ!』と言われそうです(笑)。

 

一応書いておくと、帯の場合サイズも織組織を作るとなると、
ほぼ一から作るのと同じ手間が掛かってしまいます。

図案を作り、紋意匠図を作り、新たに糸を置いて配色、目出し。

手を抜いた!と言われる可能性を考えると、割に合わない様な気もしますが、
自分が好き、と思える柄はそうは出てこないので、この帯の様にやってしまいます。

 

元は一つの柄を様々な角度から、モノづくりのエッセンスを加えながら、
自分なりにモノづくりできるのは、なかなか楽しい仕事です。

 

ちなみに、一番最初のモノは自分はちょこっとしか入っていませんが、
同じ柄にずっと接して、細かく柄を分解して、あーだこーだしているうちに、
最近は完全に自分の柄の様になってしまいました。

 

 

でも、まだほとんど社内社外とも、あまり注目されない不思議な柄です(笑)。

 

 

 

 

2015年03月05日

これで商品化できそうです。

 

まだ非売品のミニトート

本とノート、筆記用具、iPadを入れて気軽に持ち運べるトートバッグ。
書くと、ちょっと長いですが、そんなコンセプトです。

 

IMG_2413.jpg

 

作楽シリーズの裏地やCelticなどあって、とにかく便利です。

IMG_2416.jpg

 

 

今、自分で使用しているのが、耐久性チェックをするための初期ロット品。

去年の11月から4ヶ月、帯地を使ったバッグを『こんな使い方、まずしないだろうなぁ』と、
思われる使い方をほぼ毎日しています。

 

IMG_4501-4.jpg
『4ヶ月継続、使用』

 

こう見ると耐久性は全く大丈夫でした。

 

使っていて、こうした方が良かったな、ということは、
たまにペタッと畳み込んで、帯を結んだ後の様に手アイロンでシワ伸ばしすることです。

 

 

IMG_3510.jpg

こんな感じで。

さらに綺麗に形を保てたかも・・・。

 

 

一番の不安の角も全く大丈夫でした。

IMG_4503-a.jpg

 

 

いつも雑に自社商品を扱っている様に見られていそうです(苦笑。。。)。

 

 

タグ: , ,

2015年02月28日

想像する、青と藍。

南蛮七宝文様/大島紬、泥藍。

語るところ満載の着物の上に、バームクーヘン名古屋帯を置いてみました。

 

DSC04624.jpg|
『南蛮七宝文様/大島紬・泥藍×バームクーヘン(となみブルー)/作楽名古屋帯』

両方とも好きで、思い入れのある柄なので、このコーディネートがどうだ、
とか、どちらが青いか?そんなことは
横においておき、しばらく見ていました。

 

はじめ、このバームクーヘンでは負けそう?そんな感じもしました。
ただ今回は、本仕立てした名古屋帯です。
(キズ
物が最近になって一本出たので、手元用に仕立てました。

 

袋も名古屋も、その帯に合った芯(それが綿であれ、カラーであっても)入れば、
まるで木彫の置物に魂が入ったかのように、風合いや変わるはずの無い色目までも、
かわります(もちろん良い方向に)。

その魂がプラスされた帯を置いたので、当初の心配と違って、
イイ感じに収まってくれたと思います。

 

 

柄を見ると両方これ以上、引き算のしようが無いです。


帯締め入れてみようとも試みましたが、『何色のどんな組を入れて写真を撮ろう?』
と考えてみると、相当悩みそうだったので、このまま、想像する余地を沢山残すことにして、
UPしてみました。

とっても好きな組み合わせです。

タグ: , ,

2015年02月27日

最終判断の目出し。

 

試験織り目出しが上がってきました。

 

モノによってはこの段階『えっ、なに。』となるのが少なくないので、
勝手に人のはUPできません(怒られます。。。)。自分のです。

 

毎日、こういう試験が新しい織組織、柄や色で何種類も上がってきます。

ときどきに、設計ミスで糸が爆発しているモノもあります。原因の分かるのはまだマシですが、
配色のせいで『気持ち悪いモノ』。織組織のせいで『触りたくないモノ』。

等々、帯の感想とは思えないものが上がってくることも。
ステップあっぷのための付き物みたいなものです。

 

試験織り、社内では『目出し(めだし)』と呼んでいますが、それが山になっていて、
ダンボールにすると100を優に超えます。

昔のものを掘り返すと、次の新しいことを思いつくこともあり、ある意味宝の山です。
いずれ時間が許せば、その山を解体して一つ一つ紹介していきたいです。

その発掘作業は面白くて手が止まり、おそらく相当難航するとおもいます。

 

 

さてさて、そんな目出しの一番新しいもの。
紹巴紬です。

 

DSC04607.jpg

『作楽紹巴紬/宝相華』

 

3色の配色を一度に織りました。


この柄は濃い糸で縁取っている糸をなにも考えずに織ってしまうと、地色も一緒に濁ってしまいます。

それが必要以上に濁らない様に、糸に工夫をし、華の中の縁側にぼかしの様なモノを入れ、
柄に奥行きを作りました。

ヘタすると紬糸の節に潰されて、汚れのように見えてしまいますが、
埋没してしまわないように、紋、糸の太さを計算しています。

それはモノづくりの細部の話になってしまいますので、今日はパスします。。。

 

 

普段の流れはこんな感じです・・・。

まず朝会社へ行き、こういった目出しが上がっています。

生地をパッと見ると似た感じのが並んでいるので、何となく、どれを選んでも、
行けそうな、そんな悪い感じはしないように見えます。

でも、行ってしまえ。とはなりません。

特に、ここまで配色の詰めが進んでいる時には、最終のイメージが決まっているので、
安易に織ってしまうと、『う~ん、やり直し』となって余計手間が掛かります。
(それは今まで何度もやってしまいました。。)

 

まだ頭が完全に起きていない時は、基本に戻って、目出しを配色ごとに折って、
一色ずつ自分の目でゆっくり確認していく様にしています。

 

こんな感じで。

DSC04613.jpg

 

DSC04615.jpg

 

DSC04614.jpg

 

こうして見ていくと、全部同時に見るよりも自分のイメージと重ねやすいです。

 

ここから①一色を選ぶのか、②選んでから少し修正するのか、
それともこれは③一度白紙にして、再度一からやり直すのか?

 

また、帯地が一本の帯として上がってきた時に紹介しますね。

 

確率はそんなに高くないのですが、ここで柄を織ること自体を止めてしまうことも。
(冒頭の『帯として大丈夫?』と思った時です。。)

 

今回は大丈夫そうでホッとしています。

 

 

 

タグ: ,

2015年02月23日

『石畳十字紋』を化粧するには。

 

先日Facebook上でアップしていた『作楽/石畳十字紋』。

 

DSC04485.jpg
作楽石畳十字紋/600経紬

 

数年前の上がりたての時は、ぱっと見た目に個性的ですし、モノトーンで色も入っていないし、
と『うーん』と言われていましたが、帯の柄が早すぎたのか、見せ方が悪かったのか?

それは謎ですが、今回は比べ物にならない程の高評価を頂きました。

ありがとうございます。

 

折角なので、帯締めにはキキ色をとも書いていましたので、色を出してみました。

その前に、『効き色』か『利き色』どちらが正しい字なのか。
気になってしまいましたので、少し調べてみると、

『効く』→期待通りの効果が発揮する。
『利く』→本来の機能を十分に発揮する。

比べると、どっちでも使えそうな気がします。

 

上は『パンチが効いた』とも使えるので、そっちがイメージとしてはあいそうな・・・。

 

その効き色候補として、となみブルーを使ったこの色。
(夏単衣物ですので、色目だけ見て頂けると嬉しいです・・・。)

 

IMG_4321.jpg

『仙福屋帯締め/夏単衣』

 

これくらいの色目でしたら、冒険というよりも通常に合わせて頂けそうです。
帯揚げもそんなに悩まなくても良さそう。

 

 

それと、去年の秋に密かな人気だったこの帯締め。
(まだ出来て時間も経っていないので、愛称なし、です。)

 

三色入ったラインの一番外側、細いグレーが帯地の色を拾ってくれるので、
これくらい、パンチを効かせても面白いかなぁ。と・・・。

そんな意見もありました。

 

IMG_4323.jpg

 

代わりに帯揚げには悩まされそうなので、帯締めから色を拾って、
バランスを取るのがいいのかな。。。

 

よくよく帯締めと帯を見比べていると、
上が利き色で、下が効き色なのかもしれないですね。

 

 

 

2015年02月17日

むじおびづくり。

 

着姿の顔は『帯』と言われています。
帯を作る立場としては、とても有り難い言葉です。

その時できる最高の技術を詰めこみ、出来る限り手の込んだモノを作るというのは、
それは作り手として、最高の場面です。

ただ、そればかりし続けると、それが普通になってしまい、最高の場面もそうでなくなって
しまうこともあります。その時は、全く反対のことを考え、反対のモノづくりをすると、自分の中の
充電池に充電することができます。

 

そんな時、オススメは無地帯作り。

たとえば、こんな帯。

540697_344881738881951_642089621_n.jpg

 

着姿の顔は帯に違いありませんが、帯留めや帯揚げに少し助けられ、全体として『帯』になります。

 

314215_429072780462846_183384381_n.jpg

 

こちらは、帯締めの色が帯の柄のように加わり、帯揚げの縞も帯を『帯』にしてくれています。

 

これらの帯は、通常のモノづくりとは違った思考回路で、気をつけてモノづくりしていかないと、
本当に何も面白く無い、帯になってしまいます。

 

 

しばらく作楽シリーズで製作していたモノは込んだ柄が多く、気を詰めて製作していましたので、
今度は、写真の無地に近い帯を何柄か製作しようとしています。

 

今度は、どう表現するか?というよりも、
どうやって帯締や帯揚げ、帯留めたちに助けてもらうか?入り込めるスペースを作るか?

そんな所に気を払いながらのモノづくりですので、少々頭を切り替えながらになります。
どのように展開するのか、楽しみにしていて下さい。

 

同時並行で、しぼ織でヤヤコシイ物も作っているので、頭が鈍ることはないはずです!

 


 

 

 

 

タグ:

2015年02月14日

会社上げて『一楽』。

 

昨日、『一楽』の着物が上がってきたので、撮影をしました。

SDIM0021.jpg

 

常務が作るシリーズでFacebookにも帯で6柄、着物で1柄紹介してきました。
訪問着に関しては一柄一色、一枚限りの限定品です。

 

このシリーズに共通するのが、徹底した意匠の削ぎ落とし。
織物の特性を活かし、拘りを練り込むようにして製作されたモノづくりです。

大柄でドン、という柄ではないので、写真で伝えるのが、今まででダントツに一番難しいです。
最初は色すらでん。そんな調子でした。(常務シリーズなので、作り手の伝えたいことが伝わると良いのですが。。。)

 

今まで、となみ織物では少ない傾向の柄ですので、今後どうなって行くのか?
私も周りも楽しみにしています。

 

自分はこの着物を見ながら、作楽のどの帯が合うか?と勝手に想像していました。
地色が上品な色のため、さまざま合わせれます、それがまた悩む所です
FBは一楽×一楽コーディネート)。

 

今社内では、特に若手中心にモノづくりが盛り上がっていていますので、それぞれのスタッフが自分の括り、
ブランドを持て、ブレずに拘りを持ったシリーズが出来て、独り立ちしていくのを楽しみにしています。

 

 

 

 

 

2015年02月13日

やっぱり来たCelticの帯揚げ

 

作楽の帯揚げに続き、『Celtic帯揚げ』の完成です。
この柄のファンの方から、『絶対ほしい!』との強い要望を受けての製作しました。

 

DSC04268.jpg
『Celtic帯揚げ』

 

この柄をケルトノット(結目)は、魔除けの意味があるので、帯もお腹を守り、この帯揚げも魔除けで、
お襦袢に鱗柄を入れたりすると、もう守りは完璧になりそうな、そんな帯揚げです。

それは冗談でも、この帯揚げは職人が型を生地に置き、色入れて染めていきます。
型をずらして繰り返し、黙々と生地と型に向かい集中します。

その様子を見ていると、職人の気持ちが柄の持つ意味以上に、守ってくれる様に思えます。
(手で型を置き作られる帯揚げは、本当に少なくなってしまいました。)

 

このモノづくりは、コスモスやアリス、水仙を作っていたので、その延長に近いモノです。

幾つかの柄を作って、ずっと色違いを作る、そんなのも商売としては魅力的な選択肢です。
ただ、うちはモノづくりをしている会社です。職人に仕事をしてもらってこそ、の想いが強くあります。

売れ筋ができるのは(非常に)嬉しいですが、新しいモノを作り続けるのは、とても大事なことです。

 

この業界の超ベテランから、昔はよく売れたし良かった話も聞くことが多いですが、
爆発的には売れなくても、魅力のあるモノを作るために、工夫して考える。楽しいことです。
今の方が充実している部分も、少なくは無いはずです。

まず、昔の帯屋は帯揚げを作ろうなんて、思わなかったでしょうし。。

 

2015年02月10日

裏無地について。作楽袋帯

 

あれこれ悩みましたが、この帯の裏地が決まりそうです。

DSC04343.jpg
『作楽』

 

表の帯がインパクト抜群ですので、裏はそれ以上にと思い、
三日月をペイズリーに見立てた、裏地の紋を付けようと思います。

 

この裏地ですが、となみ織物にはウリが幾つかあります。
社内では当たり前に行っていますので、お客さんと話す時に意識されず、カットされるおそれのある話です。

現在、西陣では表は自社で織っても、裏無地は裏無地屋で買って、それを付けるところが多いです。

理由としては、主にコストダウンですが、その場合、糸種も織組織も織り手も違うので、
袋帯の場合、2枚の生地は馴染みが良いとは言えません。

 

となみ織物では、紹巴織の場合、基本的に表と裏地を交互に織ります。
そのため、当然ですが、同じ機、同じ職人、もちろん素材も同じ、織ります。

表を織った直後に裏、と交互に織ることで、気象条件もかなり近いので、さらに似通った条件に
なりますし、さらに表と裏はとても良い関係になります。

こうしておくとことで、結んだ時の結び心地が違いますし、長い目で考えると、保管をしていても、
同じ条件で織られたものですので、生地の伸縮率も酷似するため、余計なシワ等は少なくて済みます。

 

的なことがうちの織物の特長です。

 

そういうこともあって、表が上がってきた時には、裏地の紋や配色を決めておかなくてはいけません。

 

これ以外に考えられない、そんな帯の場合は全く問題ありませんが、表で様々なことをして(実験等)、
上がってきた場合は、ぎりぎりまで裏地の配色に迷う、場合によっては柄を変えることもありますので、
この帯の場合、非常に切羽詰まってました。締め切りに追われる感じは、こんな事なのかな?と一瞬冷静
になりながらも、最後柄、配色が決まって、ほっとしています。

 

まだ、裏無地は試験織りですので、これから一本帯を織って、最終チェックが入ります。

 

皆さんからの評判が良かった帯地ですので、裏地が付いて一本の帯になるのがとても楽しみです。

 

2015年02月04日

となみ織物流れとしての帯揚げ。

 

となみ織物の小物ブランド『仙福屋』では、小物を中心にモノづくりをしています。

当初は、『織物』に小物を入れておくのはどうか?から始まりましたが、いつの間にか、
取り扱うものも増えて、面白いモノもできるようになってきたと思います。

 

今後、大きく製作していこうと考えているのが、帯揚げです。

仙福屋の根本はやはり帯屋ですので、その流れを汲んででのモノづくりです。

今までも数枚の型を使ったモノ紹介させて頂いていますが、今度は一枚の型を使って、
一番シンプルなモノです。コスト的には(2日連続この単語が出てくるのは珍しい。。)、
型が一枚のため、一番掛からないはずですが、反対に難しい所も出てきます。

 

そんな話を職人としていて、帯と似たような部分があると感じました。

ちなみに、帯も一番シンプルな真無地を織るのが一番むずかしいです。
帯の長さ約4m40cm織る間に、何かは起こります。
絹は、化学繊維では無いので、わずかな太細や繊維のムラがあり、それで織っていくと、
繊細な織物になればなるほど、なにか起こる可能性は高いです。

 

『おなじだ。。。』と感じながら製作を進めていました。

それで出来上がったのが、この帯揚げ。

 

DSC04272.jpg
『作楽/花七宝/帯揚げ』

 

色味は帯地のモノを活かしながら、同じだと馴染み過ぎますので、そこは小物の感覚も
活かしながらの配色です。

 

手作業で、織りとの違いもあり、帯の全部の柄を作っていくのは、難しいですが、
少しずつでも、となみ織物が作るモノらしい=仙福屋らしい、を充実させていきたいです。

 

できれば、仙福屋で取り扱う帯揚げは全て帯や着物の柄を由来とするモノで、できれば、
と思っています。

 

帯作りと同じで、そうすることで(まだイメージは固まっていませんが)、使うのが楽しい、
便利、役に立つモノ、総紗縫の様な小物ができるかもしれません。

 

あるものを配色だけ変えて、オリジナルとすれば早いかもしれませんが、
ちょっと回り道をしながら、少しずつラインナップを変えていきたいと思います。

楽しみにしていて下さい。

2015年01月29日

青のバームクーヘン/作楽名古屋帯。

 

DSC00679.jpg
作楽/青のバームクーヘン/名古屋帯』

 

このバームクーヘン帯の仕立てが上がってきました(名古屋帯の開き仕立て)。

仕立て前も帯の柄、色、雰囲気はとても好きで、気になる帯でした。

そこに帯芯を入れ、仕立てることで最後に龍の目を入れたように、帯地全体の風合いが変わり、
芯の重量分は増えているはずなのに、手に持つ帯の重さも軽く感じました。

 

DSC04113.jpg

 

紹巴織で通常の機から名古屋帯を織るために九寸幅へと筬等を変え織る以外は、
本当にシンプルな仕様の帯です。

ただ、どれだけ手間や時間、コストを掛けても好きな雰囲気の帯というのは、
いつも目標としていますが、残念ながら狙ってもできません。

そんなこともあって、時々好きな雰囲気の帯を見ていると、帯づくりって難しい。
とつくづく思います。

 

 

 

これを書いていて、この柄は無地部分が多いからキズにならない様に、
織るのは本当に難しいですよ。とのツッコミも来ました(笑)。

 

2015年01月27日

作楽帯『青』まとめ

 

先日FB上で目出しの段階の『作楽』帯を紹介したところ、かなりのコメントを
頂くことができました。

 

10934039_790697790967008_1560969683547519300_n.jpg
1月21日Facebook

 

モノづくりの話は、基本こちらで書くつもりでしたが、思っていた色味に近い感じの色が
一発で出たので、あちらは思わずそのままUPした記事です。

 

そこにも書いていたように、この帯はブルーを重ねて重ねて重ねています。
元々紹巴織は、土台に三層(三色)の糸を使い、そこに箔を入れたりしながら、その織物の属性を
決めていく織物です。

 

なので、
普通は三層に違う三色を使いますが、この帯の場合、敢えて三色とも青系の色を入れました。
それが、『やりそうであまりやらないこと』でこの帯のモノづくり上の新しさです。

普通の帯で、これをやってしまうと、『勿体無い』と言われそうな方法ですが、
この帯ではとても上手く行きました(今のところ)。

 

もう一つは、自分が帯を作る際、意識的にしているのが、
『裏糸の渡りの軽さ』と『帯の重量面のバランス』です。

帯は柄を作る際、横糸を通します。
一瞬だけ表に出る糸でも、裏に糸が通り、それが重量面に影響しますし、帯一本を手に持った際、
軽くても何となくバランスが崩れている帯とかもあります。
(仕立てが悪いと、最悪中で引っ掛かることも。)

 

ですので、特に紹巴織では、裏糸が綺麗に渡るように、というのを心がけています。
おそらく結ぶ方は、一度も見られることは無いと思いますので・・・

 

この帯の場合を紹介しておきます。

L1800168.jpg

 

この糸の渡りについての目標は、『(糸が引っ掛かからなければ)こちらを表に結びたい!』
そう思って頂けるのが、いつも心のどこかにあります。

 

この帯は最後の仕上げとして、タレ無地にする予定で、青い色をたくさん使っているので、
それをまとめてくれる色を使いたいと思います。

 

イメージで出した色は、こんな感じです。

DSC04008.jpg

 

こんな色が出るまでもう少し時間が掛かるのか?
それとも、意外に一回で決まるのか、上りを楽しみにしていますが、
折角なので、ここももう少し踏みとどまって、頑張ってみます。

 

 

 

2015年01月24日

帯の帯揚げ作り

 

帯づくりと並行して帯揚げ作りもしています。

となみ織物らしい=仙福屋らしいモノづくりをしたいので、
他ではマネ出来ない、帯柄と色の組み合わせを最大の特長として製作します。

 

そのための手順としてはまず、
候補となりそうな帯柄(今回は型の枚数の少ないシンプルなものを予定)を探す。
( 一部、iPadもとても役に立ちました。)。↑結果100前後の柄数です。

 

それらの帯や目出しを持ってきて、さらに絞る。
(帯でイマイチなものを帯揚げにして、劇的に良くなることは無さそうなので・・・。)

 

その後、『帯揚げとしてイイのか?』検討。
(『やってみたい』は、優先順位は高いですが、ハイリスク・ハイリターンの覚悟で。)

 

そして残ったモノの中から、進めて行きます。

 

まず一番手はこの『作楽/花七宝』

L1800174 -1.jpg
『作楽/花七宝』

 

IMG_3396.jpg

 

帯として配色を変える、例えば薄地と濃い地でも、別の柄?と見えるほど
柄の雰囲気が変わってくれますので、帯揚げとしても、配色を様々作れそうです。

 

帯状の黒い部分の上げ方がポイントになると思いますが、
帯の配色に近い感じで進めていくつもりです。
 →Facebook。

 

もう一つは、今年力を入れている『Celtic』。

IMG_3395.jpg

 

この柄、少しでも配色間違えると見られないモノが上がってくるので、
(帯で何度かやらかしています。)注意は必要です。

 

そして、チャレンジの柄。

IMG_3391.jpg

 

右半分はイイとしても(それでも細かい)。
ここに色入れて、濁らず綺麗に上がるか?

 

そんな3柄の帯揚げ製作です。

 

他にも柄はまだありますが、前回製作した5〜6枚の型を使ったモノとは、

 

SDIM0255−2.png
『作楽帯揚げ/コスモス』

 

また違った難しさがありますので、慎重にここから始めて行きたいと思います。
(枚数が減って、その分簡単?とも少し思っていたりもしましたが・・・)

 

 

また、進み次第、ご報告致しますm(_ _)m

2015年01月21日

七宝の帯

 

今まで多くの柄を作って、その中には自分的に殿堂入りにしたい、
お気に入りの柄もありますが、好きなのはシンプルなモノがほとんどです。

また、なかでも『七宝』と聞くと、なぜか気がそちらへ惹かれてしまいます。

七宝文様というと、おそらくここでは『南蛮七宝?』を思い浮かべて、
もらる方が多そうですが、
今回は『通常の七宝』話です。

 

ちなみに、元々七宝文様が好きで南蛮七宝も好きになったのか、
南蛮七宝にハマってから、改めて七宝文様を見直したのか、

今では自分も良く分からない状態ですが、南蛮七宝好きの方には
同じ様に、そのまま七宝文様も好きになってもらえれば、とても嬉しいです。

 

さてさて、
写真は去年織った帯、LACE(レース)をモチーフにしたものです。

 

DSC03860.jpg

作楽

 

これをそのまま七宝文様に活かし設計して紋意匠図を作りました。

前回の帯をベースにしていますので、ほぼ同じ問題が生じます。

大きなところでは、刺繍を細部まで完全に再現しようとすると、
経糸が表に出て来過ぎて、織物にキズがいった様に見えることがあります。

 

そのため、極限まで細かくし過ぎず、その手前で留める、完全に感覚の世界ですが(笑)。
作り込みはするが、してから、ちょっとだけ戻す、そんな感じです。


そして、あとは偶然性にある程度期待しながら、配色を行う。

前回の試験織りでは何度かやり直しましたが、経験が活きたのか、
今回は上の様な微妙な所で引っかからず、一度目で上手く行きました。

 

DSC04023.jpg

『作楽/LACE七宝』

 

ただ配色に関しては、帯一本で見ると、柔らかさが欲しいので、
少し白を落としても良いかな?と思っています。

七宝文様を作る白糸2本のうち、1本の糸をくすませる予定です。

そうすることで、帯締めなどの小物がこのくすませた方の色を拾いやすく、
なると思うので、コーディネートの幅も広がりそうです。

 

久々にLaceモチーフの柄ができました。

 

※その七宝で今まで製作したものは、こちらに一部UPして行っています。
 →Piterest『作楽』

 

 

 

 

タグ: , ,

2015年01月13日

この帯づくりを思い出す過程。

 

連休明けの今日から社内の空気も『The  お正月』から仕事モードに変わり、
バタバタとしてくるようになりました。

モノづくりの現場も少し前から動いてはいましたが、
年末までに作っていた意匠図の試験織りが上り始め、とうとう本格的なスタートです。

ただ、自分のモノづくりとしては、3日間も空いてしまうと、
『なんでその色にしたのか?』という理由が、ボケてしまうことが多いです(自分の場合です)。
さらに、今回のように2週間も空くと相当怪しくなってしまいます。

そのため、基本的に長い休みを通ってしまいそうになるものは、配色をせず持ち越すか、
周りにある色の付いているモノ、手当たり次第参考になるように、メモをします。
 例えば、この帯の地の色は、画集のこの辺りの色とか。柄はこの写真の柔らかさだとか・・・。

普通に、織る予定の糸を出して、それを持っておいても同様ですが、その時の自分の心境を示すには、
端的な糸だけよりも、雑多な情報が付いてくる本や写真の方が思い出し易いです。

 

忘れやすいので、特にそういうことを心掛けるようにしていますが、それでも
年末休みを通ってくる試験織りもあります。

 

それがこの柄。

L1800154.jpg
『作楽/サマルカンド花紋』

 

となみブルーを基調とした配色でと思って、進めたものは確かですが、
上がってきたのは、微妙に今思っているものとズレています(方向が違う感じ)。

 

織りの上げ方も少しいつもとは変えているので、配色での色の選択間違いなのか、
色はあっていて糸同士の関係性の違いなのか?考えられることは色々パターンが有りますが、
自分で作った紋なのに、結構悩みます。

 

そういう時は、裏をひっくり返してみて、

L1800167.jpg

 

この紋を作った時、どういう風に思っていたのかを探ります。

 

そういえば、結んだ時のバランスや渡った糸のバランスを取るために、
こういう糸の通り方をしたのかもしれない・・・。←配色が違う方向

ただ、裏を見ると、柄が沈みすぎているから、本当はもう少しメリハリを付けた
色を通したほうが良かったのかもしれない。←配色が違う方向

経糸の影響もあるので、もしかして経を変えれば、近づくかも。←願望が入ってます。

 

等など、そんなに前ではないモノづくりですが、再度自分の中でもう一度モノづくりを
戻る様なことを行って(探偵の捜査みたいですが・・・)、記憶をほじくり返します。

 

 

とういう作業を時間を見つけては繰り返し行っていますので、
多分この帯はとてもいい出来になりそうです。

 

毎年大変だ、と思いながら何柄かはこういうことを行うことになってしまいます(笑)。

 

 

2014年12月27日

14年仕事納め

 

今日が最終の営業日です。

今年も一年、本当にありがとうございました。

 

今年最後に上がってきた帯は、紹巴紬の帯です。
来年以降、大きなシリーズにしていきたいという柄が、最後ですので、
良い締めになったと思います。

 

IMG_3590.jpg
『作楽/紹巴紬』

 

紬を紹巴地に通す分、余計なことをしてキズ等が起きないように、色数を絞り、
シンプルな構造で織っています。

 

素材によるメリハリと、色を入れた部分の発色が綺麗にが出るように、
紬糸が上に乗る部分と下に沈む部分を分けて、設計しましたので、

 

IMG_3593.jpg
(色の入っている所は紬を下に持って行ってます)


紬糸を使った帯ではありますが、洒落一辺倒の感じではなく、少しキレイ目の
雰囲気も残してみました(この辺りは感覚ですので、結ぶ人の印象ですが・・・)。

 

細かく紬を出したり入れたりという作業もしていますが、見た目的にはシンプルですので、
合わせやすい帯になるかなぁ、と思っています。

 

裏地に関しては、いつも作楽柄を使いながらは配色を少し今までと違った風にと
思って色を出していますので、これも上がり次第、紹介しますね。

 

今年は、こんな感じでモノづくりは終了です。

午後からは大掃除、その後は、いつもの忘年会です。

 

それでは、また来年もよろしくお願い致します。

2014年12月06日

しぼ織帯、一つ完成です。

 

先日、目出し状態で紹巴織から『しぼ織』に織りを変えた途中まで
紹介していた帯が上がってきました。
 →
http://goo.gl/yzbvjI

 

IMG_3142.jpg
『作楽/しぼ織』

 

この帯は一度織ってから、お湯の中に通すので、その分色味が変わります。
イメージとしては、全体の色が馴染み、印象が濃くなる。どんな感じです。

 

色の組み合わせによっても、変化の程度が変わってしまいますので、
作り初め初期は、手当たり次第試行錯誤でしたが、最近はほぼ予想通り行くように、
なりました。それで今回です。

 

また、タレには無地採用しましたが、ただの無地とは違って、地紋を少し入れて、
七宝文様にしぼが行くように、誘導してみました。

上手くいくか?最後の心配するポイントでしたが、
これはこれでこの帯の面白さになったかな?と思っています。

 

2014年11月26日

久々の更新です。紅葉と裏無地とトート。

京都は紅葉も終了です。

昨日今日と雨が降っていますので、少し濃い色目のイチョウや紅葉、桜などなどが見ることができます。

 

曇でパラパラと雨が降ると、静かな透明感があり、とても綺麗な色になっています。
帯にしたいですが、このままの方が間違いなく綺麗ですので、そのまま載せてみました。

 

IMG_2452.jpg

 

ここ何日かは鼻風邪を引きながら、ずっと裏無地(紹巴紬)の裏無地作りと、
以前製作したレース柄(たとえば・・・)の整理をしていました。

 

裏無地作りは、写真に出てこない差異くらいの紬の使い方でした。
それでも結ぶときには大きな違いになり得るので、考えつく中で試行錯誤してみました。

IMG_2407.jpg
 

濃い地色になると、同じ柄の紋を使っても、多少変えないとダメかもしれませんが、
薄地や中間色に関しては、この調子で柄を作ると良さそうです。

 

もう一つは、ミニトートづくり。

最近は、(自分の)荷物が多く、特に細かい書類が多いので、大きいのを一つよりも
分けて持ちたかったので、作ってみました。大きさ的には女性むきだと思いますが、
ここ何日か持っていて、とても便利なトートバッグです。

 

作りはシンプル、そこまで帯地を使わないので、コストも今までのモノよりも
グッと抑えられて、作れるのではないかな?と思っています。

 

写真は『作楽/三葉四葉』。

IMG_2415 -2.jpg
 

 

いくつか見本を作りましたが、使い勝手と評判しだいで、商品化しようと思っています。

またフェイスブック等で他の柄(見本ですが)も登場させる予定です。

一応、こちらにも・・・
 →http://www.pinterest.com/senpukuya5/mini-tote-bag/

タグ: ,

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13  

カテゴリ

バックナンバー

  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介

となみ帯

Facebook

LINE@はじめました
友だち追加

新着記事

五代目日記2冊目は、こちらです。 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime2/…

今日が2016年の最終営業日でした。この一年、本当にあっという間でした。 年末のモノづくりは抑え気味と言いながら、今年も最後…

来年に力を入れていきたい、襦袢があります。さざ波の様な細かなシボが、生地全面に入った、手触り風合いの優しい白生地を使います。(生…

2ヶ月に1度位の割合で着物姿を撮影しています(前回は月心寺)。今回も本社向かい、徒歩3分圏内での撮影でした。 天候は曇り、たまに…

今年中には間に合いませんでしたが、間もなく完成の帯揚げです。 帯の意匠を使い、帯揚げらしく修正を掛けた図案の段階です。 ここから…

携帯サイトのご案内

QRコード

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...