2013年12月18日
和紙地紋の変な色
茶にベージュに、黒系の墨に、後2色ほど。
混ぜて地色を構成すると何とも言えない存在感を持った色になりました。
『作楽(予定)』
紹巴織という細かい表現が得意な織物ですので、通常太い紬糸で織り込んだら自然にできる『節』、
染帯でできる様なムラを紋図の上で計算して、味を作りました。
よく見ると、色が混ざり切れず、陰影のある色、砂漠(鳥取見たからかな?)
あらごしのミックスジュースみたいな色目です。
頭に置きながら、糸を置いて配色しています。
スッキリとした色を選択して、全体の濁り感を取っています。
地に陰影があるので、ボリューム感を感じますが、触ると『えっ』というくらい、
薄い織物です。これだけでも味わってもらいたい帯です。
設計の段階では非常に手間で、配色にも予想外の色味が出て、大変なのですが、
帯という形になったときに、やって良かったな、と思える帯です。