となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > モノづくり業 > となみ織物流れとしての帯揚げ。

2015年02月04日

となみ織物流れとしての帯揚げ。

 

となみ織物の小物ブランド『仙福屋』では、小物を中心にモノづくりをしています。

当初は、『織物』に小物を入れておくのはどうか?から始まりましたが、いつの間にか、
取り扱うものも増えて、面白いモノもできるようになってきたと思います。

 

今後、大きく製作していこうと考えているのが、帯揚げです。

仙福屋の根本はやはり帯屋ですので、その流れを汲んででのモノづくりです。

今までも数枚の型を使ったモノ紹介させて頂いていますが、今度は一枚の型を使って、
一番シンプルなモノです。コスト的には(2日連続この単語が出てくるのは珍しい。。)、
型が一枚のため、一番掛からないはずですが、反対に難しい所も出てきます。

 

そんな話を職人としていて、帯と似たような部分があると感じました。

ちなみに、帯も一番シンプルな真無地を織るのが一番むずかしいです。
帯の長さ約4m40cm織る間に、何かは起こります。
絹は、化学繊維では無いので、わずかな太細や繊維のムラがあり、それで織っていくと、
繊細な織物になればなるほど、なにか起こる可能性は高いです。

 

『おなじだ。。。』と感じながら製作を進めていました。

それで出来上がったのが、この帯揚げ。

 

DSC04272.jpg
『作楽/花七宝/帯揚げ』

 

色味は帯地のモノを活かしながら、同じだと馴染み過ぎますので、そこは小物の感覚も
活かしながらの配色です。

 

手作業で、織りとの違いもあり、帯の全部の柄を作っていくのは、難しいですが、
少しずつでも、となみ織物が作るモノらしい=仙福屋らしい、を充実させていきたいです。

 

できれば、仙福屋で取り扱う帯揚げは全て帯や着物の柄を由来とするモノで、できれば、
と思っています。

 

帯作りと同じで、そうすることで(まだイメージは固まっていませんが)、使うのが楽しい、
便利、役に立つモノ、総紗縫の様な小物ができるかもしれません。

 

あるものを配色だけ変えて、オリジナルとすれば早いかもしれませんが、
ちょっと回り道をしながら、少しずつラインナップを変えていきたいと思います。

楽しみにしていて下さい。

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