となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「作楽」と一致するもの

2011年02月17日

東京から、作楽コーディネート

 

明日は、東京へ日帰りで行きますが、

先行して行っているスタッフから、『こんなのどう?』と、

作楽コーディネートがきました。

 

裾にいると子ネコとのバランスが面白かったので、

紹介しておきます。

Photo 2月 17, 3 40 43 午後.jpg

 

この帯に名前を付けたはずなのですが、

皆さん、『月のしっぽ』と言わはるので、

そちらにしたいと思います。

 

帯は、番号で呼ばれたり(2311とか)、

柄でよばれたり(桜の散りばめた柄等)が、

普通なのですが、この帯やバームクーヘンだったりと、

愛称を付けてもらえるのは、帯にとっても幸せですね。

結ぶ人にとっても、大事にしてもらえそうです。

 

さてさて、このコーディネートが明日

皆さんに『いいなぁ』と言ってもらえたら、

嬉しいですね。。

 

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2011年02月15日

作楽;黄色・表完成。

先日紹介していた作楽の水仙黄色バージョン。

前回、紹介時には、配色OK→織っている最中で、

一本の帯と見たらどうなるか?と思っていましたが、

上がってくると、イメージ通りの仕上がりでした。

R0012801.jpg

最後の最後まで、花の縁を白にするか、ベージュか、

と決めかねていたのですが、スッと見える白にしました。

 

全体のイメージはどうですか?

IMGP4144.jpg

帯留め載せ、作楽水仙

 

両方共に、納得行くまで配色をし続けていたので、

満足です。

 

後は、皆さんの好みを聞くのが楽しみです。

 

 

午後からは唐長さんへ行ってきます。

 

 

 

 

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2011年02月14日

作楽;千鳥完成〜。

先日の千鳥を修正×2して、表に関しては完成です。

最後の最後まで、色(特に、海の上を飛んでいる千鳥)に

困りましたが、下の色目に決定です。

IMGP4347.jpg

作楽:青海波に千鳥』

 

以前も少し書きましたが、夕暮れと夜との間、

その日最後の夕日を受けて飛んでいる千鳥。

そんなイメージです。

IMGP4338.jpg

 

一匹(一羽?)だけでも綺麗ですが、

目線を少し高く、引いて見ると、ジグザグに飛んでいる千鳥

(とても楽しそう?急いでそう?どちらかは、見る人に感覚に

委ねますが、)に動きが出てきます。

 

お太鼓にしても・・・

IMGP4345.jpg

お太鼓にした方が、『赤』が濃縮されて、

より力強くなった千鳥が楽しそうにしています。

 

後は裏地ですが、これに関しては、

優しい配色で考えています。

 

ちょうど、来週の今頃にはベトナムにいると思いますので、

今のうちに、配色に関しては固めて行きたいです。

 

 

 

 

 

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2011年02月11日

黄色の作楽

今日は一日静か〜に整理業をしています。

資料類は手当たりしだい持って、帰って来ていますので、

会社が休みでも不自由はなく、あれこれしているうちに

この帯を紹介することを、忘れていました。

(とても大事な柄です。)

 

まだ、完成していませんので、

一部ですが、雰囲気は伝わるのかな?と思います。

 

IMG_4066-3.jpg

『作楽より』

 

もし、

ここだけで、『あっ、あの柄!』と気づく人・・・。

凄いです。ありがとうございます。

 

モノづくりの段階でいうと、配色替え。

ただ、今回は、少し変えるのではなくて

一度製作してものを白紙にして、ゼロからの配色です。

(配色総替え?)

 

糸を並べている途中に

どうしても、前の配色が目の前に浮かんでくるので、

一度目よりも、もしかして難しいかもしれない、

モノづくりです。

 

前回もそうでしたが、

今回も普段では見慣れない色を入れています。

 

まだ、完成していませんが、自分的にはドキドキして、

楽しみにしている帯の一つです。

 

社内も社外もそうですが、最近は似た帯や、後追いで作られた

帯が多くなってきたように思います。

たまたま似たとか、知らなかったのであれば、

それは仕方が無いにしても、ここ最近聞いたのは、

『売れてそうだから、そのまま同じモチーフで作る』

というのも、増えているそうです。

 

イヤなので、

まず、自分はそうならないように、と思っています。

 

写真の帯も、今紋図の段階まで来た、製作中の数本帯は、

期待してもらってもいいと思います。

 

全員が好きと言ってもらえる帯では、ありませんが・・・。

 

 

 

 

 

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2011年02月10日

総紗縫の持って行きかた。。

まだ、どうしようか?どっちに持って行こうか?

と考えている総紗縫です。


IMG_4047.jpg
いきなり一回目で成功するとは・・・

という状態でしたので、

ある意味ここからどうするか悩んでいます。

(最終、きっちり帯になったときに、詳細を書きますね)

 

またまた、総紗縫の可能性が広がったので、

しばらく楽しめそうです。



この他にも今取り掛かっているものは、

もう一つのパターンの総紗縫木花ケルティック作楽Nordと、

しぼのいった新組織薄物の着物等々、

結構盛り沢山になってきました

 

机の上は図案の案とその注釈の付箋でだらけです。



今の時期が一番集中してモノ作りできるので、

4月くらいまでは新作を日記上で、

沢山紹介できると思います。楽しみにしていてください。

 

 

そんな机の上を整理しながら、

何気なくパラパラと読んでいたら、

雪佳の海路と百々世草が・・・。

51UbIbAyu1L._SL500_AA300_.jpg

日本って素敵だなぁと、思いながら、載っている

ガラスペンが欲しくなりました。

 

 



 

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2011年01月25日

不思議なモールの帯が出来ました。

新しい柄が完成しました。

思っていたよりも不思議な柄になって、
色目の不規則感が面白く上がりました。
IMGP4258.jpg
(この帯の色目は、モニター通じて伝えにくいです、、)

お太鼓には、モールで立体感と、
暖色系の色目を使って、動きを出しています。

お腹の部分までは、グレーとオフホワイトで織り上げて、
前の部分には、またモール糸で点々と色を入れました。
IMGP4262.jpg
(これもまた、実物の色目を見てもらいたいです。。)

注目点をアップにしてみたのですが、
この不思議な色目の感覚が伝わるかな・・・。
IMGP4257.jpg

白のモールも入れてみて、周りと馴染んでいるような
微妙な状態で止めています。

この辺りもう少し濃くしてみて、
花びらの広がりを付けてみてもいいかも?
とは、思っています。。

この辺り試しにちょっと色を変えても、
織ってみるかもしれません。

IMGP4259.jpg
(名前は『作楽+モール』です。)

2011年01月04日

お正月の麹塵染。

改めて、あけましておめでとうございます。
今日から、となみ織物の新年がはじまりました。

午前中で、今日は終わり、
明日から本格的なスタートです。

多分、一年で着物の印象が強い、
お正月ですが、
今日はこんなコーディネートを。。

IMGP4199.jpg
『作楽/麹塵染+純銀の葵帯留め』

お太鼓はこんな感じです。

IMGP4203.jpg

派手さはないですが、ピンと背筋が伸びそうな
そんなコーディネートだと思います。


こんな具合で、一年がはじまりますが、
今年もどうぞよろしくお願いします。

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2010年12月19日

人形町で・・・

今、人形町で色々と準備をしています。

モノづくりは、しばらく滞っていますので、
代わりに、せっかくなので、コーディネートしてみました。

IMG_3562.jpg
作楽(月に降る雪)×大島紬』

ウサギからしても、これくらいの月の大きさが
ちょうどいいかな?

と、ウサギ目線で下から撮ってみました。

このコーディネートに合わせるとしたら、
帯留めはなににしょうかな?


2010年12月17日

出張中の新潟です。

京都→福島→新潟→東京→京都と
一週間近く、出張の予定です。

今日は、新潟で着物のイベントに参加

してきました。

自分の作った帯を見たり、
コーディネートした姿を見せて頂いたり、
R0012705.jpg
『作楽×塩沢』

帯締めのブルーと水仙の色目とが、合わさって
優しい落ち着いたコーディネートでした。

Photo 12月 17, 5 57 25 午後.jpg
『仙福屋の御召×トート』

あまりコートにとは、思っていなかった
仙福屋の御召でしたが、これが素晴らしく落ち着いた
感じで、かっこ良かったですよ。

それと、まだ非売品のトートですが、
モデルとして、写真を撮らせてもらいました。

と、着物を着た方に大勢囲まれて、
モノづくりしている立場としては、
なかなか幸せな時間です。

それと、せっかくなので、
いろんな小物や普段見れないものを
揃えて持ってきてみたり・・・

例えば、わんこの帯留めとか・・・
個人的には好きだなぁ
Photo 12月 17, 5 43 16 午後.jpg

なにかと、雪の新潟でわいわいやっています。

2010年12月13日

投網、リメイク終了。

 
こつこつと製作してた帯が完成しました。  
 
IMGP4125.jpg
『作楽:投網に鯉』
 
 
何度も、配色をし直して、 色目的にも、
 
柄の流れも上手くまとまった と思っています。
 
IMGP4147.jpg
 
裏には、気泡をモチーフにした柄。
 
真っ暗な夜、 湖底から静かーに、投網をすり抜けていく、
 
そんなイメージの泡です。 裏地なので、表をお太鼓にすると、
 
見えないはずなのですが・・・
 
 
IMGP4188.jpg
 
表に映って、 表も静かに佇んで見えてしまいます。。
 
とてもリメイクとは思えない時間を掛けて、 製作した帯です。
 
 

2010年12月07日

帯の帯留め。

一例です、
こんな組み合わせはいかがですか?

IMGP4144.jpg
『作楽』の中の代表柄『水仙』です。


IMGP4137.jpg

帯をモチーフにした帯留め。

IMGP4142.jpg

帯柄の中に、同じ柄を帯留めで足す。

頭の中だけで、考えていると、あまり意味が
無さそうですが、こうやって実際に合わせてみると、
とても素敵です。

帯の上に帯留めの置いて、カメラを向けて、
一度、やってみるのも大事だなぁと
ひしひし感じながら、今はモノづくりの案を練っています。

他にも面白そうなのが、
アリスの帯+うさぎ帯留め
音符の帯+楽器の帯留め
の帯に、肉球帯留め・・・


これだけでも、楽しそうですね?。


2010年12月02日

早速、春に頭を切り替えて。。

先日、
美しいキモノ『冬』に麹塵染を載せた?。

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と少し安心すれば、早速『春』の打ち合わせです。

まず振り返ると
今年一年間は、こんな感じで・・・。

冬『麹塵染
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秋『若冲
IMG_0182.jpg

夏『総紗縫
となみ2010美しいキモノ夏号.jpg

春『作楽
2010spr_uk_main.jpg

一年間、シックな感じで統一感があると思います。


来年、一年も統一感を持ってやりたいので、
ただいま、案練り中で、まずは去年からゴロッと
変えたいと思います。

今までで、面白いなぁと思ったのは、
この二つ・・・。

『京百景』
京百景 美しいキモノ.jpg

伊藤若冲の世界
若冲1.jpg


今見ていても、なにか訴えて来るものがあります。

シンプルなんですが、背景の色とのコーディネート、
京百景の場合は、帯の特色(総柄)がよくわかる。。

さて、来年は・・・。。。

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2010年11月30日

投網で試験中。

昨日は名古屋へ行って、
今日は京都でモノづくりしたいと思います。

モノづくりで、大事なのがその時の空気を
持ち続けることなのですが、
京都から出たり入ったりしていると、
段々と変化していって、当初思っていたものと
違うものが出来てしまいます。

このように書くと良くないことのように
見えますが、練って練ってこれ以上イイ方法
見つからないときなどは、
バチンと一度切ってしまいます。

その一つが、以前作ったもの配色替え。

何ヶ月、何年経ったものを変えるので、
どう配色したとしても、以前と違った
今の自分のモノづくりになっていきます。

前回も書いていたのですが、
ゴロッと変わりましたので、途中報告しておきます。

IMGP4047.jpg

今までのものと並べてみると、
あまり意識していませんでしたが、
網の部分部分、全部見せず、地と投網を
同色で織っていたりしています・・・。

全体に見ると、またこれも流れが出て、
綺麗に投網が広がったように見えると思います。。
(下にちょっと見えるのは、実験中の鯉の尻尾です。)

出来上がりに、もう一度全部並べて、
どれが一番シックリするのか、、、
とても楽しみです。

レベル的に、元と同じかそれ以上、行くかな?

2010年11月25日

再(最?)リメイク。

一柄としては、最多かもしれない柄の登場。
以前は登場はココ
 http://senpukuya5.seesaa.net/article/145983970.html

最初にこの柄の基本を作ったのが、
IMGP3991.jpg
『淡粋:投網に鯉』

まだ『作楽』が出来る前なので、名前も違いますが、
基本的に『作楽』の流れの中の柄です。

今再度製作しているものには『作楽』を付ける予定です。
(ただし、どっちがいいかはその人の好みですね、、)

この再リメイクは宿題みたいなものですので、
早めに手を付けたかったのですが、
やっと落ち着いて進められそうです。


通常、作り直すときは、
①全く気が付かなくするか、
②柄の雰囲気を残しておく、
③配色だけ変更。などなど

とありますが、今回は③配色変更をして、
雰囲気をごろっと変えてしまうつもりです。


最初が、上の写真の手前でその次ぎが奥の薄地、
今度は・・・、と決まっていますが、上の網素材との
バランスで、多少調整が必要そうです。


それに加えて、この柄の主人公。。
IMGP3996.jpg
『鯉たち』

今回は、柄を入れ替えたいので、
もっと目立ってもらいたいかな?と思います。

例えば、今考えているのが、
こんな糸・・・
IMGP4005.jpg

結ばれた姿を想像すると・・・。

なかなか、、、ね


後は、キッチリ作り上げていきます。

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2010年11月24日

モノづくり充電

まだ、新しい帯作りには関わらず、充電中のような状態です。

そんな時には社内の展示場で座ったり、
小物屋さんへ行ったり、
休みであれば、美術館へ行ったりと、
なにかが出てきそう(降りてきそう)
なのを待つ充電です。

今まで、帯作りをしていて、出来上がったものが、
被ったり、似ていたりすることは、ほとんどありません。
IMGP3986.jpg
作楽/Nord

ちょっと前に、他の帯の時に『心象を写すもの』
言われたのを思い出しますが、ホントにその通りです。

IMGP3968.jpg
作楽

成長したり周りから様々な影響を受ける上で、
自分の中に同じモチーフがあったとしても、
出てくるものは大きく異なると思います。

IMGP3965.jpg
(暗い所で光る糸を使っています。)

そんなことを思いながら、自分の帯を見て、
あれこれと考えていました。

その時によく行っていることが、
帯の前に座って、そのまま見ながら、
IMGP3974.jpg
(昼は昼で面白い色目に)

あれこれ触ったり回したりしながら、確認したり、
カメラのレンズをのぞきながら、
できるだけ自分の目以外?でも見たり、
シャッターを押してみて、
さらに自分の目から遠ざけたりということです。

具体的な図案や紋には
もう少し掛かりそうですが、
コツコツと進めていきます。

2010年11月18日

御召三昧。。

京都に帰ってきても、まだ相変わらず、
堀川通りのイチョウを見ています。
IMG_3207.jpg
天気も良かったので、空の青とが絶妙。。

今日はその帰ってきた京都で上がってきた御召を
紹介します。

となみ織物でも、ずっと着物の製作を行っていて、
(雑誌でも発表しているので、ご存知の方も多いはず。。)
その中でも特に人気なのは、御召です。

以前、配色等を見ていたのが、上がっていて、
今日、一気にそれらを見ていました。

こんな感じです。

IMGP3949.jpg
薄地で縞柄の御召。

IMGP3945.jpg
濃い地で、揺れた縞の御召。

IMGP3943.jpg
縫い取りで、蛍ぼかしを入れた御召。

すべてが、帯を活かせるようにと心掛けて、
製作しています。

素材には拘り(経に三眠蚕)、色にも中間色、
生地は裾さばきが良く、風合いも絹らしいもの。

それでいて、着物とのコーディネートがし易い。
また、シンプルに徹した分、
価格的にもかなり手頃なものになりそうです。

上がってきたばかりですが、
今後、となみの御召は、この辺りの新作が
中心となるような期待をしています。

他にも、『作楽・御召』を作ろうかな?
と、今案を練っています。。

2010年11月11日

渦巻き帯。。

 
昨日から続く寒気も少し引いたので、 モノづくりを進めていました。
 
ここ最近は、肉球の話題になることが多いので、
『(一瞬)肉球帯、作ろうかな?』とも思いましたが、
思い止まって、他のスタッフへ振っておこうと思います。
 
そして、今製作している複雑なものを
じっくりと手掛けていきたい、と思っています。
 
まず最初の工程の図案を練っているところで、
最後の詰め部分、細かい所で色目が入らず、ストップしました。
 
そこから動きそうもないので、午後からは、
唐長さんへお邪魔したり(お忍びで・・・)、小物屋さんに押しかけたり、
と目先と気分を変えて、頭をリフレッシュしています。
 
今では、気だけは、なんとかなりそうです。
 
 
さて、話は変わりますが、先日出張していた際に、
何かとそこら中で、話題になっていた帯があります。
 
それがこの帯・・・
 
IMGP3885.jpg
『作楽:渦巻き(チョコマーブル)』
 
一度、紹介していた帯です。
 (お太鼓を見て頂けます。)
 
 
基本的に帯を作る時というのは、
①着る人を想像するか、②周りの空気を汲むなどします。
 
他にも、③全く自分の好きな柄を作る、
ということも頻繁にやってしまいますが。
 
そして、渦巻き帯がどの場合かは、気付いてもらえそうなので、
あえてここでは書きません 。。
 
 
また、ある時この帯を見た人から、 『間違いなく、人を選ぶ帯!』
と断言されました。
 
『迫力もあって・・・(お褒めが続く)』 等々の言葉をもらいましたが、
上の『人を選ぶ』という言葉が、今で印象に強く残っています。
 
 
ここからは自己弁護っぽくなりますが、
帯を作っていて、よく聞くのが・・・
『沢山の情報を仕入れてモノづくりしましょう。』
ということです。
 
間違ってはいないと思いますが、人の言うことを気にし過ぎると、
まず面白いものは出来ませんし(予想通りのもの)、
流行を追っかけると、必ずブレます。
 
恐らく、その人に『ずっと使ってもらえそうなモノ』
というのは(私は)出来ないように思います。
 
できれば、『この柄、私らしい柄でしょう!』
と言って結んでもらいたいです。
 
ですので、この日この帯を指して、『間違いなく、人を選ぶ帯』
という言葉 を頂けたのは、最高の褒め言葉、
モノづくりしていて良かった、と思います。
 
早速結んでもらえるそうですので、 とても楽しみにしています。
 

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2010年11月09日

『作楽:月に降る星』

 
遅ーくに京都へ戻ってきました。
(一番遅い時間だったので、電車が無いのは知らなかった・・・)
 
その北海道で、先週に送付したメルマガ柄について、
話を聞かれることが多かったので、 ちょっと触れておきます。
 
この柄です。
 
IMGP3832.jpg
『作楽;月に降る星』
 
紋が出来て、配色、試作を織ってという通常の流れから、
大きく外れ、再び最初から紋を作って、配色して・・・、
とそれを何度もやり直した、苦労作です(余計に可愛い・・・)。
 
しっぽの帯』と言われていましたが、
そんな詳細に興味のある方は、
メルマガ登録どうぞ。。 →http://www.senpukuya.jp/SHOP/mailmag.html
 
私の担当は月一回で、あとはスタッフが試行錯誤しながら、
行っています。
 
またご要望等もお待ちしています。。
 
と、、最近は体調不良だったのと、風邪引いてしまい、
なかなか集中できず、モノづくりは出来ることをこなす、
という所です。
 
秋の京都の空はこんな感じなので、
早めに治して、着物でふらふらと散歩したいですね。。
 
IMG_3050.jpg
 
今月は、出たり入ったりという月になりそうです。。
 

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2010年10月23日

続・月のしっぽ

前回、ちょっと困っていた?月のしっぽ。
http://senpukuya5.seesaa.net/article/165465447.html

このようになりました。
IMGP3809.jpg

裏地はまだ配色合わせ中なので、あとちょっとで、
袋帯となったところを紹介できると思います。。

前回から、ほんの少し設計を変えて、ちょっと柔らかくなった
と思います。

もう一つは、地の色をがらっと変えました。
頭に浮かんだイメージがモノクロだったので、
今回の配色はどんなものでも入りそうだったので、
パチッとハマるまで、反対に苦労しました。

IMG_2721.jpg
(前回とは全然異なりました)

最終の帯のイメージはこんな感じです。

空から落ちてくる星を月が受け止めようとしている。
太陽はそれを助けようとしていても、
手伝うかジャマをしているのか、
微妙な存在で浮かんでいる。。


せっかく星を受け止めても滑り落ちないように
留めておきやすくするために、
しっぽにとても気がいっていました。

もうまもなく完成しますので、
月の雰囲気が帯にして、どう感じるか、
とても楽しみです。

2010年10月19日

早速、新しいものに取り掛かる。 作楽の種まき

先日の『月のしっぽ』を含む、『月に降る星』が進み、
見本を確認して、完成!という段階まで来ました。

現在は、その目処が付いた帯を一旦、横へ置き、
今は同時に進めていた、もう一本の帯を詰め&製作に入っています。

IMG_2723.jpg

作楽』の中の新タイプ。

今回は、素材にボリュームのあるものを使っています。
社内でも織り始めたばかりの新シリーズですが、折角なので、
作楽では、発想を変えて、この素材を使おうとしています。

ただ、なかなか困難です。

今では織れるようになった、この生地自体も、最初は
なかなか満足するところまで到達できませんでした。

作りたいものを織れないから、この素材を使うために、大事な所を
妥協してしまうと、生地自体が、普通にありそうな帯になってしまいます。

『となみらしい帯地(かなり薄手)に、使えるように!』と、
今までとは違ったやり方で、工夫を色々としてみて、
やっと織り上げれるようになった、織り方(生地)です。

(ただ、この辺りはいつもの企業秘密話よりも、
さらにど真ん中なので、今回は割愛します。。)

この素材を使いたい『作楽』は、
ここから、さらにもう一つ変なことをしています。

もし上手く行って、表を織り、裏を織って、袋帯にすると、
面白いものが出来上がると思うのですが、
エラそうなことを言って出来ないのも困りすので、
今のところ、『現在・製作中』ということで・・・。

ですので、気合を入れようと、
上の写真のように帯の名前の部分を先に作ってみました。


帯作りというのは、
柄を、今まで織った織物(ベース)の上に乗せると、
形自体は『帯』になります。

ただし、その場合、目が出るほどのイイ柄を描いて、
製作してたとしても、借り物のような気がして、
『モノづくりしたぞ?』という気持ちに(何となく)なりにくいです。

いきなり新しいもの、全く違ったモノというものは、
なかなか製作できるものではない(狙っていますが・・・)ので、
ほんのちょっとでも、新しい趣向や考えを入れて、製作するようにします。


話が逸れたような所もありましたが、その途中は・・・
IMG_2724.jpg

ちょっと浮いた感じになります。

後は、
一本織って、仕立てて、
上手く行くことを祈るだけです。。

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