となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「作楽」と一致するもの

2009年12月17日

次の発表は・・・

次の発表はというと、もう春号なのですが、
今日は新潟にいます。

ちょうど日本海側、大雪との話があった通り、
街中、雪・雪・雪です。

写真.jpg
(京都より暖かいのですが・・・)

春号の話に戻りますが、
今はラフを撮ってもらった段階です。

この段階にして、かなりお気に入りですので、
みなさんも楽しみにしていてくださいね。

次は、『作楽』です。
(書いてしまっていいのかな?)

2009年11月26日

雑誌にも載りましたので・・・

美しいキモノ09’冬号にも出ていた
51f+HHgvaIL._SL500_AA240_.jpg
  ⇒09’冬 美しいキモノ

作楽』シリーズの帯(p.249)。
IMG_0606.JPG
一度、メルマガでも紹介しましたし、
日記上でもコーディネートしました。

http://senpukuya5.seesaa.net/article/130107306.html

今日は、
違った着物とコーディネートされていたので、
再び登場です。
IMG_0612.JPG
作楽×縞大島

自分の中で、山の上以来
着物と合わせて、ここに載せることが多くなりました。
(半分無意識に・・・)

多分、マイブームなんでしょうが、
色んな着物に合わせられる幅広さと、
帯で着姿の印象が変わるという『帯の力』を
感じてもらえるのかな?
と思っています。

IMG_0610.JPG
帯留との相性も良いのでは?

ちなみに、この帯裏もとても評判が良いです。

実物を見られた方しか、見れないのですが、
せっかくの機会なので、載せておきますね。
IMG_0605.JPG
少しケルトの流れを汲んだ柄を合わせました。

上で帯を結ばれている方は、
『今度は裏を結びたい!』と言っておられた
ので、今度は裏を見て頂きますね~。

この着物から、できた御召も上がってきました!
IMG_0593.JPG
私用で羽織にしたい、と思う一枚です。。
また詳細は後ほど・・・。


2009年11月26日

雑誌にも載りましたので・・・

美しいキモノ09’冬号にも出ていた
51f+HHgvaIL._SL500_AA240_.jpg
  ⇒09’冬 美しいキモノ

作楽』シリーズの帯(p.249)。
IMG_0606.JPG
一度、メルマガでも紹介しましたし、
日記上でもコーディネートしました。

http://senpukuya5.seesaa.net/article/130107306.html

今日は、
違った着物とコーディネートされていたので、
再び登場です。
IMG_0612.JPG
作楽×縞大島

自分の中で、山の上以来
着物と合わせて、ここに載せることが多くなりました。
(半分無意識に・・・)

多分、マイブームなんでしょうが、
色んな着物に合わせられる幅広さと、
帯で着姿の印象が変わるという『帯の力』を
感じてもらえるのかな?
と思っています。

IMG_0610.JPG
帯留との相性も良いのでは?

ちなみに、この帯裏もとても評判が良いです。

実物を見られた方しか、見れないのですが、
せっかくの機会なので、載せておきますね。
IMG_0605.JPG
少しケルトの流れを汲んだ柄を合わせました。

上で帯を結ばれている方は、
『今度は裏を結びたい!』と言っておられた
ので、今度は裏を見て頂きますね~。

この着物から、できた御召も上がってきました!
IMG_0593.JPG
私用で羽織にしたい、と思う一枚です。。
また詳細は後ほど・・・。


2009年11月13日

あるコーディネート。

ある方のされたコーディネートです。

DSCF0489.JPG
(作楽紬×仙福屋御召)

生成り色の御召に、
月をモチーフにした紬地の帯。

分けてしまえば、共色のコーディネートに
入ってしまいますが、ただ単にそれだけではなくて、
(言葉があれば)イイ意味の儚い空気
の漂う合わせ方です。

多く言われることが、『縞柄の着物に縦のボカシ帯?』
と悪いイメージを持たれそうですが、
このコーディネートの場合、ピッタリとはまっています。

後は、帯締めに帯上げ。
もしかしたら、帯留も入って、儚いけれども
帯留で留っている、何となく、そんな感じが良さげです

個人的には、帯が主張しつつ、着物は控えめで、
小物も帯よりは控えるけど、前に出たそうにしているような
コーディネートをずらっと並べて見せていきたいなぁ・・・
と思っています。

2009年11月13日

あるコーディネート。

ある方のされたコーディネートです。

DSCF0489.JPG
(作楽紬×仙福屋御召)

生成り色の御召に、
月をモチーフにした紬地の帯。

分けてしまえば、共色のコーディネートに
入ってしまいますが、ただ単にそれだけではなくて、
(言葉があれば)イイ意味の儚い空気
の漂う合わせ方です。

多く言われることが、『縞柄の着物に縦のボカシ帯?』
と悪いイメージを持たれそうですが、
このコーディネートの場合、ピッタリとはまっています。

後は、帯締めに帯上げ。
もしかしたら、帯留も入って、儚いけれども
帯留で留っている、何となく、そんな感じが良さげです

個人的には、帯が主張しつつ、着物は控えめで、
小物も帯よりは控えるけど、前に出たそうにしているような
コーディネートをずらっと並べて見せていきたいなぁ・・・
と思っています。

2009年10月02日

無地場にこだわり。

明日発行予定のメルマガ。

恒例の柄説明の所(最近は帯紹介になっていますが)で、
今回登場させるのは、『作楽』から。

一番の新作です。

今年のテーマは、『つながり』です。

それに加え最近は、
帯の
『地の部分』を無地っぽくするのが、
拘りです。
IMGP1984.JPG

ちなみに、『地』とは、柄の空いた所や、
無地が広がっているようなイメージで、
問題ないです。

作る際の拘りは、
『いかに無地らしくしないか、
+無地に見せるか。』

というものです。

以前も紹介し、人気の南蛮七宝ですが、
地の部分には、同色で何色も重ねて
色深くしています。
(そのために、角度によって表情が変化

IMG_6004.JPG IMG_1064.JPG
撮り方が違うので、単純に比べにくいですが、
同じ柄でも雰囲気が異なります。

どちらが良いかは、好みもあると思いますが、
色目で言えば、左の方が、たくさん色が入ったように、
見えると思います。

実際は、左よりも右の方が、たくさん杼が走っています。

そんな風にして、
一見しただけの見た目でない所にこだわる。

最初の写真の無地も
『無地に見えて、無地じゃない。でも無地?』
というくらい微妙な所を狙っています。

そうすると、着姿に奥行きが出てくるのではないか?
そんな風に思って、やっています。

まあ、何とか表現しようとしましたが、
やはり実物を見てもらうのが一番ですね。

今しばらくは、この無地場にこだわって見ようと
思っています。

帯の柄に興味のある方は、
是非メルマガをどうぞ・・・
 ⇒http://www.kyo-tonami.com/FS-APL/FS-Form/form.cgi?Code=mailmaga

タグ:

2009年06月30日

昨日の続き

昨日の、『世界に一本だけの帯』ですが、
評判はイイですよ。
attached.jpg
 ↑この柄です。 

この織り方は、経糸が表に出てきます。
(=経糸が配色を決める)

もし、配色を間違えると、経糸全部が無駄になる、
とても危険な織物です。

ですので、社内でも人によっては手を出さない、
出しても、今までの安全な配色で・・・

となってしまいがちな、織物です。

もちろん危険な分、いい所があって、
生地が手持ち糸の数から考えると、
信じられないほど薄い。

という特徴があります。
(他にも細かいイイ所も・・・)


前置き長くなりましたが、そんな織りを使って、
やってみたくなるのが、

『失敗しても、(気にせず)好きな色を使う。』

ということです。


そして、好きな色というと、
『南蛮七宝+光悦蝶』 蝶々の色、
C6EEC8DABCB7CAF5A3B3CBDC.JPG

『作楽:水仙』の色です。
ssImage2601.jpg


今まで、試し織しながら、合う柄を見ていましたが、
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/122289164.html
昨日の柄と、もう一つがピッタリときました。

結ぶとなると、(配色の好みで)、好きな人にしか、
興味は持ってもらえないかも
しれません。

ただ、この帯で歩かれている姿を見てみたいです。

柄は、雪佳『海路』より。
自分の中で大事にしていきたい柄になっています。

一本だけなので、普通の配色よりも
少し割高になってますが、
それだけの価値はあると思ってます。


今日は、昨日大阪でもらったアイディア
形づくりをしていきます!

それについては
また、後ほど報告しますね~。

タグ: ,

2009年05月02日

連休前の日

となみ織物は、明日から4連休です。

その4連休挟むと、すっかり忘れてしまいそうな、
揺れたら崩れる様なモノづくりが沢山あります。
(人と関わりながら進める所は、特に)

柄づくり、糸使いとか、色目など。
この辺りは早めに終わらせておかないと、
全く『その時作りたいモノ』から離れます。

ほぼ『一から』になるので、
休み後、エライことになります・・・

ですので、それだけは絶対に無いようにと
きちっと進めておきます。


ここ数日はしばらく、
モノづくりに掛かりっきりになっていました。

今回のメルマガにも載せる『作楽』シリーズの
地の風合いと、色の出方。
 ↓
麹塵染めの新しい形にできないか?
という中から生まれた柄。
IMGP1783.JPG

『つながり』から来た柄です。


他にも、紋図を細かく作り込んでいる最中の
『ケルティック』の紋図(わざと暈してあります)
IMGP1790.JPG

細かいので織れるかは、
やってみないと分かりません。

下は、素材の試験。実験?
IMGP1786.JPG
今までとは異なった風合いができていて、
もう一つ新しい要素を加えています。

今日は、この辺りを一度綺麗にまとめたいと思い、
紋屋さん等と打ち合わせをしています。


さて、話は変わりますが・・・

GWはどこへ行っても、いっぱいそうですね。

先ほども、出張しているスタッフから、
『横浜から京都へ帰る電車が無い~!』

という話も聞き、
混み合っているのが良~く分かりました。

出来るだけ、京都を離れず、
モノづくりと充電しながら過ごしたいと思います。

他にも、先日
大阪へ行った時に面白そうなモノを見つけて、
楽しみに取っておいたものもあります。

その辺りも含めて、
モノづくり+その他の様子はアップします。

それでは~!

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2009年04月18日

帰りの新幹線で・・・

横浜から帰ってきました。

帰りの新幹線に飛び乗り、駅弁を食べながら、
先ほど京都へ。

最近、こういう日が多いせいか、今日は、
何を食べようかと、気がつけば楽しみになっています。

そして、いつも自分なりにの『イイ絵』を
見つけた時に、写真を撮っているので、
それを車内で整理していると・・・

良いのがありました。

↓これです。
Image2601.jpg

横浜会場の玄関に並べているのですが、
『となみ帯+古都里+唐長』です。

創業から長い年月の伝統を持って、
モノづくりしている、という共通点があります。

またこの3つは、偶然並べたものですが、
すべて陰影で、そのものの表情が変わる。

というのも面白い共通点です。

古都里は、ランプシェイドなので、光をさえぎり、
柔らかくするものですし、

その光を受けた唐長は、
もうまさに光の陰影で柄の浮き沈みが
なんとも言えん良さですし、

織物も、微妙な凹凸で、表情が変わる。
(この柄は作楽の中でも自信作です。)


思い返してみると・・・

そういえば、その一角は他の所にも増して、
存在感がみなぎっていました。。。

何と言っていいのか分かりませんが、
じっと眺めていられる良さがありますね。

タグ:

2009年04月16日

作楽の新作。 『月つなぎ』

横浜行ったり、帰ってきたりとしながら、
製作していた帯が、やっと上がってきました。

ただでさえ通常より時間をかけたのに、
さらに時間が掛ってしまいました。

図案を見た時に、一目で惚れた柄です。

黒に近い地色に、白い月のような円が
すっきり縁取られながら、浮いている。

そんな柄で、図案の段階でも良かったのですが、

『この柄は、上手いこと帯にしたら鳥肌立ちそう』
と思いました。

自分の中では、黒にほど近い地色に、
白を浮かすように入れたのが細かいこだわりです。
Image285.jpg
この織物は、通常白は黒に影響されて、
白が死んでしまい易いので、大きく手を加えました。

自分的には、ここがこの図案の惚れた所でもあるので、
何とかしたかったので、時間をかけました。

上手くいったかどうかの結果は・・・
  ↑ 見てください。


裏地は、今この2色で悩んでいます。
Image284.jpg
雪輪』柄の裏地

シリーズは、『作楽』です。
まだ、誰も見ていない帯です。

早く結ばれた着姿を見てみたいと、
思いながら、裏地の配色を考えています。

2009年02月13日

組織変更。 白黒紬(2)

前回、『作楽 白黒紬』を紹介しましたが、
引き続き新しい柄が上がってきました。

(3柄同時に紋を起こしていましたので、
もう一柄入ってくると思います)
作楽 白黒紬 雪輪
柄自体は、以前からありましたが、
再度構成、組織、素材感を見直しました。

『新柄です。』

といっても良いぐらいに、
元の雰囲気と異なりました。

裏も表と表情が全く違うので、
使い勝手が良いようにしています。

今のか、前のかどちらがいいか?
と聞かれると・・・

選べませんが・・・

今回の新作は、平面的というより、
経糸の上下だけで、様々な織の表情を
作り、立体感を出しています。

以前のは、⇒文系のモノづくり、
今回のは、⇒理系

違う部分の脳みそを使ったモノづくりです。

この柄はシンプルなモノですので、
これ以上、触りたくはありませんが、

もう少し複雑な柄になると、
捻って捻ってすると、

面白い表現ができそうですが、

結ぶ人のことを忘れて、技に走ると
『帯』から離れてしまいますので、

この辺りのバランスが難しい所ですね~。


2月になって、年末までに製作してきた紋が、
少しずつ入ってきていますので、

これからは、新柄の紹介が増えていくと思います。

この前、図案展で落とした図案も数枚、
入ってきていますので、

その辺りのモノづくりにも、
取り掛かっていきたいと思っています。

明日と明後日は少し京都を離れてます。。。

2009年02月06日

考え方のモノづくり。 作楽紬(1)

私たちは、
『紋』を作る時に一番モノづくりに関わります。

新しい帯組織(織り方)を試す時などは、
特に気が入ります。

糸使いや打ち込みによって、
場合によっては織れないこともあり、

何でもそうですが、頭の中だけで行うのとは、
やっぱり違ってきます。

ですので、帯という形にしようと思うと、
それに集中して付きっきりになることも多いです。

今日紹介する帯(織り方)は、
上のような新しい組織では無いのですが、

これも新しいモノづくりです


それは、『今までのモノ』を
『今までやったことが無い』
『かたち』で表現したモノです。


それは、

縁だったり、面だったりと
組み合わせを工夫したり、

一つで使っていたモノを他と組み合わせてみたり、
二つのモノを、バラバラにしてみたり、
偶然に出来たモノを全面に使ってみたり、etc

まだまだあるとは思いますが、
そうすることで、

『今まで自分でしたい』

と思っても、

『これ以上無理か?』
悩んでいたことが、解消されることもあります。

新しいのは、モノづくりする『考え方』です。

今製作しているモノの中では、

金糸と絹糸で整経した経糸を織り上げ、
経糸を職人が一つずつ、

クシで揺らしていく
織物です。
090204_1510~0001.jpg
揺らした部分がボリュームと味になって、
結ばれた時にカジュアルさが前に出てきます。

その一手間が、味の織物です。

織り自体はとても難しく、
織れる職人さんと機も少ないものです。

そんな特徴のある織物ですが、

今回は、地に使っていた織の上げ方を、
一つの帯の中に数種類変化させてみました。

経糸がフル活用して、柄を変化させていますので、
色目を使っていないように見えても、

着物に合された時、様々な表情を見せて
くれる帯になっています。

製作には、見た目のシンプルさからは、
想像できないほど、時間がかかってます。

是非、見てもらいたい帯の一本です。
090205_1029~0001.jpg
完成した後、ド~っと思いモノが、
体から出て行った気がします。

※1~6月 9~12月と約10か月間と
 かなりの長期間、結んで頂けますよ。


ポイントで、面白い紬を使って、
さらに変化を出しています。

 ↓ こんな紬糸です。
090205_1336~0001.jpg

このシリーズは、製作に時間が相当かかり、
全く完成予定が立ちませんので、

コツコツと進めています。

シリーズは、
『作楽 白黒紬』という名前を付けました。

2008年12月02日

昼の話とは別個の柄について・・・

紹巴織で、織り上げていた『千鳥格子』
クマの後ろの柄です。)
kumasan2.jpg
(千鳥格子 『作楽より』)

再度、紋を変更して、経糸の多い織物へしました。

『千鳥格子』という、優しい感じを受け場合は、
クマの後ろのような紹巴織

ハウンドトゥース(またはドッグトゥース)=犬の牙
という場合には、この織がいいのではないか?
画像-0041.jpg
と思い製作してみました。

見た感じと風合いは、経糸の横糸のバランスから、
なかなかのボリュームと力を持ちました。

千鳥格子というより、ハウンドトゥースに
なったかな?と思っています。

帯(八寸)はもちろん、小物にしても良いイメージが
湧いてくるので、製作していきたいと思います。

その時は、千鳥格子ストアになるのか?
ハウンドトゥースストアになるのか?

さてさて、どうなるのでしょう?


画像-0050.jpg
堀川通りを朝通ると、朝日があたり、
金色に輝いた道になります。

今は、散るかどうか・・・
というギリギリのイチョウがとても綺麗で、

ずっと見ていても、いいかなぁ、と
思ってしまいます。

銀杏の下へ行って、上向いて、
写真撮りたいと、京都に帰ってから、

ずっと思っていたのですが、
そうこうしているうちに、

終わってしまいそうな堀川寺ノ内の
紅葉でした。。

2008年06月01日

帯を並べていて

皆さんに見てもらうために、
帯を並べます。

その時、何を基準に並べるか、
お分かりになりますか?


普通は、色目が被らないように、
柄が似たものが隣同士にならないように、

流れのある柄は、長く見せる。
短い柄は、短く掛ける。

などを、加味して陳列します。


でも、ここ新潟では、
一部だけ、自分で製作に携わったモノだけ

一個所に集めてみました。

こんな風に・・・
080531_1738~0001.jpg
『左から、作楽、夢二、夢二、若冲、若冲、織の旅人、作楽、若冲』


そうすると、不思議と
一番感じの良い、空間が出来ました。


相当、親バカです。
(色目に偏りが‥‥)

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2008年05月01日

作楽で七宝柄を。

作楽七宝.jpg

七宝柄の図案を落札して、

じっと眺めていたモノが一柄ありました。


通常は、

ここに金糸入れて、ボカシはこの程度で、

全体的には、こうまとまるかな?

というのを想像して製作する。


図案を眺めていて、

簡単そうに見えるけど、

どうして良いかわかない‥‥

と久々に見るモノでした。


まず、地の部分を考えて、

菱の部分、

七宝の部分、

金糸の入れ方、

箔の入れ方、

それで、一度構成して、

見て、

最初から、もう一度

というのを繰り返して、

やっと一本完成しました。
(裏地はもうすぐです)


結果として、この柄は、

シンプルな七宝柄のように見えて、

地の部分に面白さが出ています。


地を何段かに分け、

色を暈しつつ、

細かい銀の色を地に敷き詰めています。


実際に、現物を見ても、

すぐには気付かない位の細かさです。


他にも、

上に乗っている柄には

ボカシだけで、色目を作っている箇所もあり、

中間色で優しい色目も出しています。


着物と合わせてみても、

パチっとハマりそうな雰囲気です。


今までの若冲等と比較すると、

少し大人しいようにも見えますが、

前を帯に近づけるれば近づけるほど、

味のわかる帯になったと思います。


と今日は、新作の『作楽』でした。


この柄が出来て、

今は

ちょっとホッとしています。

2008年04月12日

釧路で、帯留。

今日(もう昨日ですね)、釧路では、

帯留作りをしていました。


この帯留作りは、ずっと人気

長い間行っています。


うちのスタッフでは、

2回目3回目と作っているうちに、

帯留も2つ目、3つ目~と増えていき、

帯留コレクション化になっている人もいます。
(着物の時は、毎回違う帯留を使われているような??)

IMGP0295.JPG
これだけの道具で、製作できますし、

作るのも一度覚えると、
IMGP0288.JPG
意外に手が覚えていて、

簡単にできます。


この帯留を何人かで作っていると、

性格やセンスも現れてくるので、

見ていると、面白いモノです。


その後ろで、この帯がコーディネートされていた
(と言っても、帯と着物だけです)
IMGP0289.JPG
いかがですか?

ちなみに、テーマは、

桜(桜の花びら)と作楽(さくら)

という語呂合わせにもなっています。
(作楽を知らない人には、全く影響なしですが)


こういうコーディネートも、ありですかね?

2008年04月04日

おっ~!

今日、

会社の階段を走って上がっていると、

途中で、

『あ~っ』ということがありました。

じっくりと

結ばれているところを見たことがない、

『作楽』の帯柄です。

画像-0132.jpg
合わせてある着物は、『大島』

春らしい色目に、

蛍光の糸が明るい場所でも、

薄く淡く光っています。

画像-0133.jpg
ハート型の帯留、市松の三分紐。


渋い色目と薄い帯地の色が、

かなり綺麗です。


少し前に製作した帯ですが、

しかも自己満足ですが、

かなりいい感じです。
画像-0134.jpg

ですので、

今日は朝から

『お~!』

と元気になりました。

2008年04月01日

今年、一番の帯(今のところ)。。


以前の記事で、

このような写真を使っています。

sora2.jpg
お太鼓に見える『金糸』は陽の光

この写真とともに、


こんなことを書いていました。

⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/72957641.html


図案家が書かれた図案ですが、

これを見た時には、

鳥肌が立ったのをまだ覚えています。

その図案で、製作したのが、

今年一番の帯です。

蛍光作楽ブログ1.jpg

と書くと、

『となみ織物内で、今年一番の帯』

思われるかもしれませんが‥‥


自分で製作した中の帯で。

ということです。
(=自己基準)


ただ、

されでも社内一番だと思ってますが‥
(親バカです。)


裏には、

蛍光作楽7.jpg
とシンプルなモノを付けています。

ちなみに、蛍の様にボワ~

となっている所に、

蛍光の糸と通常の糸とを

混ぜながら織って、

昼の太陽の下でも、

ちょっと違った色目をしています。

sora1.jpg

そして、銀糸の部分は、

この雪をイメージしています。

売れるかどうかよりも、

一人でも多くの人に、みてもらいたいですね!


これを抜く(自己基準基準で)、モノ作りを

いましていますので、

上がりが楽しみです。

2008年02月22日

『仙福屋のトート、完成!』

仙福屋 トートバッグ 絣 作楽
『仙福屋のトート』


昨日、予告していたバッグです。


このトートの特長は、
あまり
マチをあまりとらない所にあります。


とにかくシンプルに、持ちやすく、
見た目もスッキリ、と

そんな想いで製作しています。


さらに、
持ち手には、
を使い、

和でも洋でも気軽に持てそうな、
カジュアルな感じを出してみました。
(タイプによっては、柄尽しもありますよ!)


特に、上の写真のトートは、
自分で製作した柄ですので、

自分でもほしいなぁ、
と思いながらブログを書いてます。


社内でも、
『人気が出そう!』と大評判のトート。


皆さんは、どう思われますか?


2007年12月15日

イメージと合わさる帯。

 
sora.jpg
 
先日、車を降りてドアを閉めた後、後ろを向くと、
こんな景色が目に入ってきました。
 
イチョウの木と朝の光が、良い具合に映えます。
 
 
『このまま図案にしたい・・・』と思い、
その日の夕方になるのですが、その時、図案展で見た、
図案がイメージ通りのモノでした。
 
枝が方々に伸びて、それが、光を浴びてる。
(見た瞬間、鳥肌が・・・)
 
金と銀、 それを混ぜ合わた色の3色で、
表現してあります。
 
木と背景のコントラストは、シンプルな地紋で表現して、
上の方には、仄かな青が飛んでいる。
 
そんな図案です。
 
 
今日は、会社は休みですが、
その図案とにらめっこして、 出来上がりのイメージと 格闘しています。
 
どんな空気を持った帯になるか、 楽しみです。
 →(完成へ
 
 
 
 

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