2021年3月10日 10:45

アリス羽織

◯最初は帯づくり

不思議の国のアリス英文を毛筆で書き、図案化し、織物にしたアリスシリーズ。
最初は、紹巴織の袋帯からはじまって、紬の通した名古屋帯も制作しました。

L1006143.jpg

帯の詳細はこちらから
 → note『アリス帯』

アリス帯地をつかった小物も制作。

◯次に、着尺づくり

そして、着物づくりもこのモノづくりを始めた頃から、御召(織物)でスタート。
ただ、今のところこのモノづくり、中止にはしてませんが停止状態です。

染物(小紋)として型で染めることも考えました。
が、英字文字に伸びと勢いが足りず、どこか面白みに欠けていたので、完全に中止。

◯少し方向を変更をして羽織(本題です)

そして、今回のモノづくりは絵羽で柄付けを行なった羽織を制作しました。

まず図案の制作。
文字がどのように流れていくかを決める(ここが圧倒的に時間が掛かる)。

IMG_1219-2.jpeg
最初の図案は小さく、流れを確認して、修正を加えながら最後は原寸に

そして、生地に下書き。
L1005936.jpeg

生地に下書き、最終段階のチェック
サイズ感、生地とデザインとの相性、イメージの共有のために、一旦書いてます。
(ちなみに、この染料は消せます )。

最終的は、言ってみれば一発勝負で、文字の掠れや雰囲気も含めて、筆で一文字ずつ書きます。
もっとも大事なのは、帯に織り込んだ文字と同じ空気感を羽織の生地へ表現すること。

そのため、染めの技術的な問題ではなく、時間・手間が掛かるでもなく、
今回のモノづくりは図案、文字の流れ、空気感・雰囲気の表現部分に最大限の力を振っています。

IMG_2001.jpeg

また、地の部分は帯地では織で入れていた、地紋。
それを染めで表現。文字の勢いとは反対に静けさを作り出し、全体にバランスを整えています。
(ちなみに、生地は夏単衣。)

いずれこの配色を逆転させたモノと合わせて、2点のみの制作と考えていますが、
着尺制作中止から考えて、ものすごく時間が掛かりました。

できたことに、まずはホッとしています。

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