2020年5月20日 21:30

日本画家 中野大輔氏「歩む」/染めと織り併用

中野大輔さんとのコラボ帯。


       袋帯/十態図「歩む」

蝶々の帯(十態図「めぐる」)の完成前後に中野さんアトリエでこの作品を見せて頂きました。
一番最初の帯(蝶々)の時と同じ様に『帯にしたい。』と強く感じ、
制作させてもらうか、できるかは、横に置いて織組織を検討しました。

まず、
紹巴織や総紗縫、錦織は(今までのやり方では)『サイのボリュームが足りない。』
(←それでも、やりようはあると思いますが・・・。)。
しぼ織は、そのままでは『緻密さが足りないかもしれない。』
そして、考えた結果『織りと染め』の併用をすることに。

織組織は、ボリュームを活かせる『夏しぼ』。
この織物は、御召緯をつかい、地にボリュームを表現することができます。
しかも、このときの『しぼ』は、サイ専用地紋として『皮膚感』で織りで表現しました。
(サイの帯をつくる以外は大変使いにくい、使えない? 地紋です。苦笑)

ボリュームを出すためには御召緯を縮ませるので、染めの際の縮み具合のチェック。
地紋をつくることと並行しながら、実験。
多少、色々とありながら、完成した帯です。

当初は、薄い地色のものを先に(夏を想定していたので)。
そして、つい濃い地色も完成しました。

この帯の元になった作品は、現在銀座で開催されている個展でもご覧になることができます(5/14から6月7日まで/新型コロナ拡散防止のため、アポイント制。)。
 →http://www.planup.co.jp/ginza_j.html

Ayumu
     十態図「歩む」

動画でも作品を鑑賞することができます。
 →https://vimeo.com/417346283

かなり特色・特長をもった帯ですので、間近でご覧いただきたい帯です。
ちなみに、染めは訪問着等で一緒にモノづくりをしている、根善織物。
いつも楽しく、前向きにモノづくりをさせていただいています。

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