2019年11月12日 17:56

先染めに色を入れる・・・。

唐長さんとのモノづくりで、こだわっている部分は色だと思います。
(多分、一番時間と気を使うところ)

どこにでも、よくありそう。と思われる色でも、実は経糸緯糸のバランスを取り、色を重ね合わせて、
浅く見えない、深い色をつくるので、ちょっとした時、夕方の陽の光、合わせる着物や小物によって、
今まで気付かなかった発見がある色になっています。

その一環のモノづくりで、色に色を重ねる一つのモノづくり。
制作現場へ行ってきました。

基本的に、着物は先染めと後染めに分かれます。
先染めは、色に染めた糸を織り込んで制作する着物。
後染めは、白生地を織って、そこに色を入れていく着物。
そんな違いがあります。

今、引染めの現場で行っているのは、
先染めの上に、さらに色を入れる南蛮七宝文様の御召です。

IMG_2371.jpg

唐長さんから、見て聞いて学んだことを着物に置き換えて制作。
一色の色で見せるのではなく、一色の中に華やかな色、シックな色、静かな色・・・。
と様々な表情が見える、奥行きを先染めと後染めを組み合わせることで、表現しようとしています。

なかなか組み合わせで作る色が想像とは異なる着地をしてしまうことが多かったのですが、
繰り返すうちに、段々とイメージに近づけるようになってきました。
今までは、先染めの部分(ベース)に引っ張られていたのですが、それを良い意味で『気にしない』。
ことで、いい感じになってきています(この感覚を説明するのが難しいです・・・)。

この後、蒸しが入り、完成です。
どんな重ね色に仕上がってくるのか?
この一期一会的なモノづくりをワクワクしながら、今は楽しみにしています。

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