2018年8月23日 21:00

角帯について・・・。

普通はこんな話にならないのかもしれませんが、
最近、角帯の結び心地について話題になることが多いです(笑 物凄くニッチです)。

女性帯の場合、仕事柄、結び心地について、ほとんど毎日話題にしています。
お客さんからのちょっとした反応でも、それをヒントに修正を加えていきます。
自分でも、重いと感じれば、糸種の検討、場合によっては、そもそもの織組織に手を加えることもあります。

それなのに、男性物の角帯の場合、
今までは、『こんなものだ。』と思われる方が多いのか、総数自体が少ないためか、残念ながら『こんな感じの方が好き。』みたいなこともほとんど聞くことがありませんでしたが、ここ最近、嬉しいことに、頻繁に話題になるように。

その内容も、結び易い・難い、軽い・重い、楽・しんどい、柔らかい・固いの袋帯にもある共通の話題。
男性特有なのは『この帯を何年も結び続けている。』とか『何回、仕立てを直したか。』などの数値を競う話題があったりします(笑)。

男性でも何人か集まって、着物の話題になると『この次はどんな角帯を選ぼうか?』。
そして、総紗縫を持っていない人は、一回は総紗縫を試してみたい。
持っている人でも、『次の総紗縫はどうしょう?』と、総紗縫を前提に違う柄を探す人が多いです。

L1000178.jpg
『奥は私物の上品綟(初期バージョンではありません)、手前は総紗縫』

結局、角帯も総紗縫人気が強いです。

ただ、個人的には、薄くて結び方間違えると破れんじゃないか?と思えるほど薄い帯。
今だったら『上品綟の初期無地』にチャレンジしていみたいなぁと、超少数派な方へ走っていきたくなります。

まったく反応が無い中での、モノづくりは大変難しいですが、最近の具合だったら、色々と作ろう。
そんな気持ちが出てきます。

仙福屋でも少しずつ上げていきたいと思います
 ⇒『仙福屋の角帯』

<<前の記事   次の記事>>

検索

LINE@はじめました
友だち追加

最近の投稿

五代目日記 一冊目