2018年5月 4日 20:30

ものづくり冥利に尽きる。

先日、以前に制作した帯を結ばれた際の写真を送って頂きました。
モノづくりは図案からはじまって、紋図、配色など関わり方はその全部ということもあれば、配色変更をするというように、一部だけということもあります。

その僅かでも関わった場合には、ほとんどの場合、事細かにモノづくりを覚えています。
(因みにこの帯の場合は、図案から紋図、配色、糸使いまで最初から最後まで入り込んでいました。)

SAT_8514.jpg
『作楽/大きな七宝繋ぎ × 仙福屋の御召/輪宝文 × 仙福屋の帯締め』

実際にこの着姿を目にして撮影したわけではありませんが、写真で見る限り、モノづくりで意図したことは上手く行ったように思います。帯はシックな色で全体をまとめていても、地に細かく砂子の様に通した銀糸が効果的に出ています。華やかさが失われず、また七宝なのに動きがあり、不思議と広がりと伸びやかさを意識して、モノづくりしています。

周りの方々の評判もかなり良かったと聞きました。モノづくりしてて良かった瞬間です。 作るのが決まってから、帯がすぐにできるわけではなく、また完成した後も次の柄のモノづくりに切り替え、前のものは引っ張らない様にします。 それが結ばれた着姿を見ると、ふわ~っと一つ一つの工程を思い出しました。また今のモノづくりのモチベーションにも繋がりますので、感謝感謝です。

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