2023年7月12日 12:30

奄美/あまみーいろ南蛮七宝文様

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奄美大島へ行ってきました。なかなか行けず、今年は2回目。
20数年前から、毎年2−7回くらい訪れていますが、世界遺産に登録されてから、
ここ1、2年で観光客の数が大きく変わってきました。

大島紬をつくる上で訪れるので、ほとんどやることは変わりませんが、
時々どこにいるか分からなくなることも。 静かな奄美が少し懐かしくなります。

奄美に限らず、鹿児島・都城の各産地とも、難しい織物から織れる職人がいなくなっています。
夏物の場合、タテヨコ絣をつかったモノはマルキ関係なく、レア。
織れるスピードをどんどんゆっくりになり、その分のコストもUP。
と言っても、反物と出会わないため無いため、あれば手にいれるしか無い状態です。

という前提で・・・ 織ってもらっているのが南蛮七宝のあまみーいろ。
レアと言われている、タテヨコ絣の夏ものの大島紬です。

夏物の大島紬は糸が通常のものと違い、伸縮性があるため、
絣合わせがかなり難しいそうです。

特に、通常のものから夏物を織るとなると、慣れていないため、
織り子的にも織りたく無い。

そんな状況で、レアとなっています。
今回、織ってもらっているものは、映画フィシスの波文で撮影した、同原料で製織。

緯糸には緋寒桜を使った染め糸をつかい、一疋(2反)限定でのモノづくりです。

これからも大事に扱っていきたい、モノづくりです。

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