2022年9月 8日 09:55

来年用にと思っていたのですが、秋から・・・/紋無双

今年も人気のこのチリよけ生地。
気温と比例しているような感じです。

20180830-L1000359.jpg

当初、この反物の出始めでは、認知度も低くて、なかなか需要はありませんでした。
たとえば、
 真夏しか着れない(7、8月)→夏着物を着ないと言われ
 透け感はセミの羽をイメージ→蝉は好きじゃ無い(笑)
 暑いのにさらに一枚、上から着るのはどうか?などなど

今では、
 着れる時期も長くなり(夏と単衣時期+α)
 透け感イメージの誤解も解け
 上から羽織るモノの重要性を感じる方がとても多くなりました

夏前の時期に重要が高まるのは変わりませんが、秋でも冬でも(塵よけ生地を)探されている、またはそんなのが欲しかったと言って下さる方が増えています。

世間からどんどんと良いものが無くなり、気に入るモノを見つけた時には手に入れておく。
おそらくそんな事情もあると思います。

今制作しているものは、無地の紗を染めと抜染をつかって柄表現しています(上記)。この織物は帯の柄がハッキリと分かるほどの透け感を持ちつつも、張りがある。そして、フワッと生地がしつつ、下に落ち、思うところに収まってくれる。

この生地に、抜染を上手く使うことで柄が柔らかく、色にも奥行きを持たせています。

類似のもの(それも随分見られなくなりました・・・)とは、触った質感や収まりが全く異なっています。

そして、これから制作しようとしているのは、織=地紋で柄を表現。今までのモノよりも、無地に近く落ち着いた上がりにする予定です。

地紋のデザインは・・・
この柄、紅村帯から。

IMG_9922.JPGのサムネイル画像

元々、白磁作品の持つ透け感を紗、織物で表現をする(名前は紋無双)。

良い組み合わせだと思いますし、完成がとても楽しみです(それこそ秋ど真ん中くらいに完成予定)。

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