2021年6月23日 12:30

箔の中の糸づかい

いま、ちょうど制作中の帯は箔をつかいます。
箔=礼装用に近いイメージはありますが、実際にはお洒落帯につかいます。

箔をそのまま表に出し、金箔のイメージにつかうと礼装。
そこに織や他素材で何かしら加えると、カジュアル方向へむかいます。
たとえば、となみ織物では紹巴織と紬、引箔で織る『悠翔織』など。

箔の色には銀や金、その他グリーンや赤、黄色など様々なものがあり、
帯の表現に合わせて使い分けていきます。

ただ、光る=お洒落帯には使えない。
そういう空気もあるにはありますが、それもかなり薄くなって、今ではほとんどコーディネート次第。
(場合によっては、表現の一部として使うため、その住み分けすら微妙)
もちろん、帯には格式もありますので、そこは気をつけながら。

ルールに縛られ過ぎないように、面白くなりそうなモノづくりにはチャレンジです。

L1006462.jpg
『この帯の箔部分の上げ方を参考に』

今回制作する帯は、個人的なモノづくりのテーマでもある
『礼を尽すお洒落』。

さらにそこへ、もう少し格を+する。
それを表現していきたいと思います。

【悠翔織】
 → https://www.instagram.com/explore/tags/悠翔織/?hl=ja

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