2018年9月26日 21:26

総紗縫試験/刺繍地

最近は、となみ帯の上から刺繍を施すことが多いので、
特に今のところ必要な声は上がっていませんが(笑)、そんな声が上がってからでは遅すぎるので、
色々と検討をしています。

まずは織組織は『総紗縫』から。
具体的には『新しいモノづくり』というと、幅広い意味があります。
例えば、
重度なものは、織り自体をいじってみる。
軽度だと織り込む素材を変更する軽度なものまで。 様々です。

『今までとあまり変わらない。』とか、『どこが違うの?』と気づかれない程度では、
ただのマイナーチェンジに過ぎないので、ある意味の『結果』を出すというのは、とっても難しい仕事になります。

例えば、『総紗縫』のように、全く今までのものとは違う新しいモノ、
というのは、できた後、分かってもらえるまで説明するのも難しかったりします(苦笑)。

ただ、今回は刺繍のベース部分を作るモノづくり。
とんでもなく新しいモノはかえって全体のバランスからすると邪魔になってしまうので、
その辺りは二兎を得るつもりでのモノづくりになります。

全く新しいものができそうであれば、そちらへ舵を切る。
ベース部分として上手くいきそうであれば、そちらへ(笑)。

柄も全くの無地で制作すると、新しさに気づかないこともあるので、意匠を織りますが、
自分の場合、良く織るのは南蛮七宝。 今回もそれで行っています。

L1000592.JPG
総紗縫、紗楽

写真では、新しさに気づかれないかもしれません(笑)が、今回は織り込む素材を多少変えた、
マイナーチェンジバージョン。 ただし、可能性は十分に感じる楽しみな生地ができました。

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