2017年8月 9日 23:56

全員集合→研修&唐長さんへ

普段はなかなか集まれない、社内外のとなみスタッフ。完璧に全員とまではいかなくても、お盆前ということもあって、大部分が京都へ集合することができました。研修の内容は、織物(機つくりから織りまで)から、納品するまでの検品体制(これは社内、社外含めて何重にもなります。)、原材料の色糸と図案を見て頂く(新作中心に)ところまで。

社内にいるスタッフからすると毎日見ているので当たり前のことでも、出張へ多く出ているスタッフが、改めて現場を見て、再度体感するとしないのとでは、帯への気持ちが変わります(充電みたいなモノです)。もちろん、知識的な勉強にもなりますが、今回はどちらかというと、一本の帯(着物)を作るのに、どんな人が関わって時間を掛けて作り上げていくのか?そういう意味では感情的なモノづくりを見て頂けたのではないかな、と思っています。

社内で新旧の図案もありましたが、それにプラスして、今回は唐長さんにもお邪魔をして、直接誠次さんから唐紙の作る工程とそれにまつわる話を聞かせて頂きました。一時間ちょっとと長い時間ではありませんでしたが、『ウルッときました・・・。』そんな感想も聞けたりと、ある意味、帯の要素としても重要な文様を代表して、の研修になったと思います。ここもモノづくりの気持ちの部分です。


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華美な装飾、物語、見せ方、それもイイですが、奇をてらうのではなくて、シンプルに目の前の仕事を見ることで伝わってくる何か。それがないと、パッケージはすごいけど、しばらく経ったら何も残らない・・・。そういう仕事を自分たちはできるだけ避けていきたいと考えています。特に、スタッフは今日見たり、聞いたり、感じたことをお客さんにどう伝えているくのか、となみ織物としてこうしてほしい、それは多少ありますが(苦笑)、まず根本に本物を見て感じておく、それが結局お客さんへ伝わることだと思います。まだまだまだ時間はかかりますが、これからもこういった研修は続けていきたいと思います。

今回、ご協力頂いた職人さんの皆さんにも本当に感謝です。

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