となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「総紗縫」と一致するもの

2009年07月07日

着姿を撮らせてもらいました。 ただ。。。

昨日は、着物姿の方をいっぱい見て、
話をさせてもらい、力を頂いてきました。

作り手として、並んでいる帯を見るよりも、
やはり結ばれているのを見るのが一番です。

何人かの方に写真を撮らせてもらったのですが、
あまりにも、手ぶれの写真でした。

『ブログに載せますよ~』と言っていたので、
大変、申し訳ありませんm(__)m
(もう少し、腕を磨きます。)

その中から、2枚だけですが紹介しておきます。
(結構沢山撮ったのですが・・・)

まず、『金魚の帯留+総紗縫』

菊の花が放射線状に広がっている、
ちょっと個性的な柄です。
kinn.JPG
ブルーの花が、『水』のように見えて、
水浴びしているような金魚がとても涼しげです。


そして、
今では、ほぼ織るのが難しい、縞経の紗。
IMG_0236.JPG

経を縞になるように、一本ずつ並べて
整経をしたもので織るのですが、
なかなかこの柄は、染めるのも、
織るのも難易度が高いものです。

今では、ちょっとレアな総紗縫となっています。
(今年、織る予定は無さそうです。)

結ばれている所を見ると、とてもお洒落なのと、
凛とした感じがあって、とても素敵でした。

『結びやすい!』と周りの方に総紗縫の良さを
アピールしてもらっていたのが、嬉しい所です。

周りの反応は・・・
作り手が話すより結び手が話す方が、
何倍も説得力がありました
。。
(ちょっと悲しいですが・・・)

実は、この柄で日傘を依頼していたのが
先ほど上がってきて、これも素敵だったので、
載せておきますね。。

IMG_0257.JPG

織物を使ったとは思えない、
雰囲気と、可愛さがあって、
周りの評判も抜群に良い日傘です。

もう一つ評判が良かったものは、
この白地の日傘で、横段が力強く伸びて、
スッキリ+爽やかな日傘です。

IMG_0258.JPG

少しずつ定着しはじめた『総紗縫の日傘』ですが、
梅雨が明けたら、本番の時期になりますね!
(ショップには今週に上げていく予定です。)

UVカットなどは、既存のモノに負けますので、
皆さん全員にお勧めとは言いませんが、
透け感とお洒落さでは、最高です。

そんなのが好きな人に持ってもらいたい、
日傘です。

夏着物に、颯爽と日傘を持って歩かれる姿、
いいですね~。


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2009年06月24日

『そうしゃねこ』

こんなのが、できました。
IMGP1860.JPG
ある意味新作です。

この生地は、お馴染み『総紗縫』なので、
『そうしゃねこ』という名前を付けておきました。
(まあ、そのままです。。。。)

頑張って、PCのモニターにしがみついているので、
とても気になって、仕事PCには不向きです・・・。

ただ、スタッフ受けはとても良く、
今日は部屋に入ってくるスタッフの視点は、
ここに集まります

ちょっと真面目な話・・・

総紗縫の織物は、製織が難しく、
キズになる率が一番多い織物です。

そのため、織り手さん含めて、それに関われる
職人さんも一握りの方だけです。

キズになり、帯として難しいものは、
キズの部分をさけて、小物の製作(試作)
をすることもあります。

それらの積み重ねで製作してきたのが、
草履の花緒や、バッグ扇子日傘等です。

さらに、残りの生地も絹糸を使い、
職人さんが丁寧に織り上げて頂いたもの、です。

当然、大事に使います。
今回の『そうしゃねこ』になりました。

ただし、ねこには、その自覚がないのか、
下のねこを踏みつけていますが・・・
IMGP1859.JPG


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2009年06月08日

当初から比べて、遠くまで来ました。

月曜日、
一番新しい『総紗縫』の新柄が上がってきました。

『総紗縫』という織り方自体、
ずっと織り続けているものではなく

注目自体は本当に、
最近(3~4年)のものです。

しかも織り始めた時は、
シンプルな柄しか織れませんでした。

こちらもどこまで、
この織で可能なのかわからず、

最大限まで、『作り切ったぞ~!』
と思える柄はほとんどありませんでした。

ですので、
もう廃番になってしまった柄が多くあります。
(わずかですが、人気を保ち続けている柄も)

Image533.jpg

今日、上がってきた柄は、『総紗縫』の経糸と横糸の
バランス(上げ方)といい、無地の出し方といい、
パズルみたいなものです。)

相当の部分、『総紗縫』という織物を
使い切ったモノに上がりました。

今の所、『これ以上はもう考えられない』と、
思っている自分も多少いますが、

ここから、『さらにステップアップできそう・・・』
と半分以上は思っています。

ただ、困ったことに、
いっぱい色んなことをやり切った帯が
『結びたい!』『気にいった!』

云ってもらえるかは
全くの別問題なのが、

モノづくりの難しくて、良い所なんですがね・・・

『総紗縫』で、今でもとても人気のある
最初期の柄が、それを物語ってます。

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2009年06月02日

今の風邪は肩身が狭い・・・

いつ引いてもイヤなもんですが、

特に今は『まあ~、いやな時に風邪引いた』、
と思います。

咳しても、冷たい目で見られますし・・・

それは、それで。

試作を通過して、第一弾完成しました。
ので、報告をしておきます。

『古都里 総紗縫バージョン』
090602_1017~0001.jpg

まだ、開けていないので、
それはまた後の楽しみに取ってあります。

ちなみに、前回の試作の時は↓
Image2601.jpg
 ⇒『帰りの新幹線で

今回は、キッチリと『仙福屋』の商品として、
見て頂けると思います。

ケルティック』新柄が思っていたよりも、
1ヶ月近く余分に掛かってしまいましたが、

』は完成しましたので、
次は、紋彫り→目出し(試し織)と、

帯になるまで、先が見えてきました。
(まだまだ長い道のりですよ。)


他にも、社内数人で話していて、
形になりそうなものなどもあって、
90%は失敗しそうなのもあります。)

体調とは反比例して、快調に進んでいます。

こちらの本も読みました。
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読んだ後、いつも通り、
喪失感を感じて、夜に何かぽっかりと穴が、
空いた気持ちになりました。

Book2とあるので、
Book3を待つことにします。

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2009年06月01日

二回の図案を使った帯を発表しました。

恒例の美しいキモノは、
伊藤若冲の世界』の新作

美しいキモノ09’6_.jpg

そして、恒例の
きものサロンは『夏号』はお休みですので、

今回は
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(家庭画報 2009年 07月号)(6月1日発売)
へ掲載しました。

記事自体は見ていましたが、
本の中に掲載されているのを見ると、

いつもと違う中ほどの場所に載っていますので
突然現れるように思います。
(探していたら、ビックリしました・・・)

premium.jpg
こういう感じです。

実際記事の色目は、もう少し白が立っていて、
バッグと日傘とのコントラストが効いています。

『総紗縫premium(プレミアム)』

真ん中にある『総紗縫』は、
手で少しずつ施した刺繍が入っていて、
近づいて見ると、気が遠くなるような細かさです。

柄に刺繍してあるのと、
柄以外に刺繍してあるのと、
2タイプです。

帯柄のデザインを見ながら、
柄が活きるように、考えています。

帯の図案一回でなく、さらにもう一度、
合わせて『2回の図案』を使ったような帯です。

工程的にも帯で織り上げてから、
さらに二か月以上、掛かりますし、
なかなか上がってきません。

まだ限定数しか製作していませんが、現在
数本総紗縫をお持ちの方に人気があります。

なかなか希少性の高い帯ですので、
見かけたら、手に取って是非見てもらいたい、
と思います。

今回は、いつもと違う所に載せましたので、
記事への反応も変わり成功だと思っています。

それと・・・、
時期もそうなので、総紗縫を使った
日傘利休バッグへの反応も抜群です。


もう次の『秋の帯』を決めていますよ・・・

物凄く話題作になっていますが、
芝生の上で読む本も良いモノです。

Image509.jpg
本の中に
巻きこまれてしまいました。。。

今、2の途中でもうすぐ終わってしまうのが、
勿体ない気がします。

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2009年05月19日

『日傘は?日傘は?日傘は?』

京都は再び暑くなり、今日は『夏』です。

こういう日に着物姿を見ると、
なんとなく涼しくなったような気がします。

特に、
白い帯+白い着物+白い日傘に・・・

(後は、場所・・・)

とまで、揃ったとはいきませんが、

『総紗縫の日傘』を持った姿の写真を
撮っていましたので、載せておきます。

DSCF5228.JPG
この日傘、不思議なのですが、全く見向きも
されない日もあれば、今日みたいに

『日傘は?日傘は?日傘は?』
DSCF5234.JPG
と(暑さが原因かもしれませんが、)
とても注目が集まる日があります。

DSCF5227.JPG
口コミでも広がっているようで、
使って頂いている方には大きく感謝です。

ありがとうございます!

DSCF5226.JPG
『上がってきては売れ~』の繰り返しなので、
  あまり一堂に集まることが無いのが残念です。

一斉に全部広げて、
写真撮ったら『絵』になりそうですね~。

日傘1.JPG

昨日、頂いた本です。
(とてもパワフルな社長さんです。)
植木力さん_.jpg
著者自らから、手渡しで
本を頂いたというと・・・
とても少ないです。

早速帰って、読ませて頂きました。

『やれば良い。』
と分かって、
出来ないこと、なかなかできません。

読みながら、うちの本を
あまり読まないスタッフに話そう~。

と思うことが沢山ありました。
ありがとうございました。

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2009年05月12日

京都はとても暑いので、こんなのはいかがですか?

京都から、午前中は神戸へ行っていました。

雲で遠くが見えず、
今日はとても暑い京都です。

午後帰って来て、上がってきた見本裂を見ると、
密かに楽しみにしていた『金魚玉』が・・・

今度は、総紗縫での登場です。
(多分、これが金魚玉は最後かな?)

意識はしていませんでしたが、自分で、
この柄が大好きなのが良く分かってしまいます。

『金魚玉・誕生』
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/97441850.html

『金魚玉を着てみると』
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/99612846.html

その他『金魚玉』
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/pages/user/search/?keyword

こんな具合です。。

ふわふわと金魚が・・・
Image376.jpg

一匹の顔はこんな顔です。
Image378.jpg

目立たないように、
泳いでいる金魚もいます。。
Image379.jpg

と、まだまだ試験の試験織ですが、
全体の流れを決めて、早く『帯』として、

先輩の金魚玉?のように、結ばれた所を
見てみたい帯です。

配色や流れを考えているうちに、
ほんの少しだけ涼しくなったような気がします。。

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2009年05月08日

モノづくりの過程。私的な素材の使い方。

再び会社は連休に入ってしまいます。
その前に・・・

今、進めているのは、『素材を試すこと』

『五代目日記』を書くようになって、読み返すと、
結構、毎日色々な異なることやっています。

織物は、図案書いて、紋図作成して、
見本織って、等々さまざまな工程を経るので

一つ上がってくるのをじっと待っている
ことはなかなか難しいです。

待っている間は、次のこと・・・

例えば、素材を試すことの場合、
様々な表現をしたいがために行うのですが、

同時並行しているうちに、

もっと良い方法を思いついたり、偶然出てきたり、
ほんの『たまに』忘れたり、ということがあります。


前置きが長くなりましたが、今日の素材は
その『たまの』忘れられていたものです。

こう書くと、大したことないように思えますが、
実は、素材が化けることもありますので、
バカにできません。

ちなみに、『素材を試す時』は、
思いっきり違うことをします(私の場合は・・・)。
(考えられる可能性を全部試す。)

そうすると、他に枝葉が出来て、
また違うこと可能にとなることもあります。

その結果が ↓
Image380.jpg
元々の織は『総紗縫』なのですが、
『となみ織物』らしからぬ色目だと思います。
(ド・ピンクです)

この完成までは、はるか遠くというような状況から、
少しずつ完成へと近づけていきます。
Image374.jpg

もちろん、
一歩も完成に近づかず挫折することもあります。
(その方が多いかもしれませんが・・・)

モノづくりする際は、
失敗は少ない方が良いとは思っていますが、
Image375.jpg
この素材のことを試すのは、おもっきり
するのが一番です(私だけだと思いますが)。

連休前に、
凄いのが上がってきて良かったです。。

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2009年04月24日

総紗縫のモノづくり。 自分の考え方。

何度も書いていますが、

帯というのは、経糸の間を
横糸(緯糸)が通り織物ができていきます。

『総紗縫』綟織といって経糸が交差する
少し特殊な織ですが、
基本は同じで綟織の一種です。

そんな総紗縫ですが経と横糸の変化
(表への出し方)を付けることで、

シンプルな配色をしていても、
奥行きを付けることができます。

例えば、↓
分かりにくいですが、
IMGP1714.JPG

このアップの写真には今までと違った
新しい織の使い方(上げ方)が多く入っています。

それらを使って織り上げた見本裂です。

上げ方が増えると、表現方法が増えるので、
おもちゃをもらった子供のように嬉しくなります。

そんな気持ちで製作した(途中)帯。
IMGP1716.JPG

特に楽しいのは、

例えば、黒、白という2色の糸を
織の加減、経糸の見せ方、横糸の出し方
で、
グレーやオフホワイトに見えることです。

そうすると出来た色は、見る人、角度、天気、
光、場所、空気によって
、表情を変えてくれます。

自分の想像通りに上げることができて、
ベースを作り、その上に色を入れていく。

(白に白、黒に黒を重ねるというのも、
奥行きを増すための色数の増加です。)

この辺りの帯作りは、
ケーキ作りと似ている気がします。
(ベース作った後に、飾り付けていく。)

来月は、この土台ができているモノを、
完成させていくことが多くなりそうです。

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2009年04月02日

今日は代わりに、ここで書きます。

まだまだ、横浜にいます。

そうすると、京都から上がりたてのショールが
送ってきました(ホントは配色チェックのため)。

先日、染を出したものです。

上がりたてホヤホヤで、夏用のものなのですが、
見せると、ほぼもらい手が見つかってしまいました。
Image149.jpg
用途や特徴を言う前に。。。

ですので、ここで書いておきます。

このショールは、
(総紗縫ほどは細かくないですよ)で織られたもので、

透け感があります。

そして、すべて生地を濡らしたまま、
刷毛で手染め
したものですので、同じものはありません。
(と言うか、頑張っても作れません。)

職人の感性だけで作っていくものです。

大判で織った生地ですので、帯を隠してくれますし、
夏のコートの代わりにもなりそうです。

今日、言うのを忘れていましたが、撥水もしてありますので、
少々の雨をはじいてくれます。

夏は暑いので何も掛けたくない、
と言われるかもしれませんが、

大事な帯を守るためにも、持っていてもらいたいな、
と思っています。

長々となりましたが、
このショールの目的を言う前に、

もらい手が見つかってしまったので、
今ここで書かせてもらいました。

手で一枚一枚製作するものなので、

数はそんなにはできませんが、
夏に向けて、お勧めしたい、逸品です。

価格的には、
草履と同じくらいにしたいと思っていますが・・・


さらに、今日は横浜へ『古都里』も持って来ましたので、
部屋を暗くして、点灯させてジッと見ていました。
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こんな感じで、広い部屋の中でポツンと光っているのを
みると、少しずつ癒されていきます。
Image159.jpg
同じ電気の光なのですが、紗という帯地を通ると
柔らかく感じるのは、とても不思議ですね。。。

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上から見ても、骨がきれいですよ。

ただ今、癒されています。。

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2009年04月01日

3月の人気作。

以前紹介した、
『チビ房』。

Image147.jpg

すごい人気です。

通常の帯締めよりも紐を組む『玉数』を少なくしたので、
一回り細くなりました。

すっきりしたコーディネートに、ピッタリです。

それと、昨日帯締め屋さんと話をして、
総紗縫のような帯締めを考えています。

先に、考えのみで、実際に完成するか
わかりませんが、

『出来そうかな。。。』

いう手ごたえをもらったので、
とりあえず、色を決めて進めていきたいと思います。

今は、横浜にいますので、
帰ってからの楽しみなモノづくりの一つです。

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2009年03月30日

コラボレーション。

昼前に、少し西陣を歩いていると、

遠くから見て分かる、
華やかな場所がありました。

昨日の夜桜ではなく、昼桜です。
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夜桜の場合は、黒に染み込むピンクが良いですし、
昼桜は、青空とのコントラストがとても綺麗です。

そんな桜を見ながら、会社へ帰って来てみると、
面白いものが上がってきました。


以前、ここで書いていた、
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/115183310.html

となみの帯で作る小物。

今回は・・・
『和』なのか『洋』なのか・・・


ご近所さんの『日吉屋』さんに製作して頂いた、
織物+傘⇒『???』

コラボレーションです。


『古都里(ことり) 仙福屋バージョン』


ランプが入った時です。
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通常は、和紙等を貼られていますが、

『仙福屋バージョン』では、
『総紗縫』の帯地を使いました。

上からのぞくと竹骨が放射線状に綺麗に
張っています。
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和紙とは、異なる絹の透け感と、
消えそうな色目が綺麗で、

ただ今、社内では大好評中です。
(社内にしかまだ見せていません。)

まだ、公開するのが早いと思いましたが、
どうしても、見てもらいたかったのでUPします。

少々割高になると思いますが、
とても人気がでそうです。

皆さんのご感想お待ちしています。
 

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2009年03月12日

今の時期には『ラブちゃん』を・・・

今日は、大阪へ行ってきました。

車で東寺の横を通って
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名神→阪神高速通って行きます。

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4人で行きましたので、運転は任せて、
私は後ろの座席です。

ある車内の会話。

『今の時期、小物はなにが受けるか?』
というテーマです。

『やっぱり、ホワイトディやし、それ関係!』

『うちにある小物やったら、何やろなぁ?』

『懐紙入れ?』
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『日傘?』
唐長 日傘


『草履?』
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『もらったら、嬉しいやろうけど、
 ホワイトディ!という必然性がないよ』

沈黙の後・・・


『じゃ、ラブちゃん!』

『???』
と知らない人もいました。。。


確かに、この帯締めは、そういう
イベントごとに結んだり、もらったり、

すると嬉しいかもしれませんね。。。
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せっかくなので仲良く2色結んで、
並べてみました。


そんなこんな話をしている
道中だったので、

行き帰りは『あっ』という間でした。

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2009年02月27日

暖かくなってきた京都。

京都は、
ここ最近少しずつ暖かくなってきました。

このまま春が来たら

それにつれて、
モノづくりもそんな空気が漂ってきました。

帯は・・・夏に(ほぼ専用)
かなり気軽に結んでもらえそうな帯を。

これは、ただ今製作中です。
(図案を練っている段階です。)

春が終わる前に完成する予定です。


小物は、この時期から
ずっと人気の日傘が上がってきています。

今日辺りの『仙福屋online』で、
up!されると思います。

また雑誌等、色々な所で紹介されていく
と思いますので、楽しみにしていてください。


最近は、他業種の方とお話をすることが多く、
人気のある(良く売れるもの)の分析を聞きます。


『総紗縫の日傘』の場合

『帯を使っているの?』という『驚き』と、
透け感が素晴らしく上品な『デザイン性』

もちろん、『機能性』を持たせた、
と人気の理由を分解できそうです。

多分、私の場合このことを考えながら、
モノづくりをしたら、全く作りたいモノと違うもの

が出来あがってしまいそうです。

やっぱり、私の場合、

自分の使いたいものや、
使ってもらいたいモノを基準に

モノづくりをする方が似合っていそうです。

もちろん、今まで知らない視点を得られることが
ありますので、

来週も引き続きモノづくりのアイディア探しに
いきたいと思います。


最近は安藤忠雄の
この本にハマっています。
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モノづくりへの力をいっぱいもらえる本です。

本一冊たっぷり、モノづくりについて
語れるようにもなりたいですね。

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2009年02月04日

面白い帯揚げ。

昨日紹介していた帯揚げは、
織が面白くできています。

『仙福屋』の新しい小物です。

半分、夏。
半分、袷。

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写真では、少しわかりにくいですが。。。

左が、
右が、袷です。

色目も、合わせて製作しましたので、
オールシーズンで使いやすい、と思います。

総紗縫の帯と合わせたら、さらに便利です。
(そう思って、製作したのもあります。)

長い帯揚げの歴史から考えると、

もう新しいものは、出来ない?

と思ってしまいますが、
新しいものというのは、

発想次第
でいくらでも作れますね。

もちろん、帯も一緒です。


この2月に入ってからは、息継ぎなしで、
バタバタとしていて、充実しています。

今日も面白い『着物』が上がってきましたし、
(ちなみに、南蛮七宝です。)

その他、
相当変わった『帯』も上がってきました。

少しずつ紹介していたいなぁ、
と思っています。


今日の追記には変なものも・・・

こんなことをしている今日を振り返ると、
まだまだ余裕があるのかもしれませんね。

ムービー 0204-0001.3gp

社内評価の分かれる鳥?で、
ハマっていました。

プラハへ行って、マリオネットに
ハマっていたのを思い出しました。。

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2009年01月25日

とことんの軽さと味

この一週間は、日帰りで移動しつつも、
ずっと考えていた帯がありました。

それは、糸使い方で悩まされていた、ものです。

週末に一本上がってきて、これに一週間使って
良かったぁ、と今は浸っています。

紗紬の『南蛮七宝』です。
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『紗・紬』という名前の通り、綟織に紬糸を通しています。
 ※綟織=経糸をねじった所に横糸を通す織物

経糸と経糸をねじった間に、糸を入れるので、
紗の目の細かさで、糸にも制限があります。

特に、『総紗縫』は細かいので、限界すれすれ探し
そんな状態です。

どこまでの太さが入るのかが、問題でした。

『紗のとことんの軽さに、紬の味。』
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言うのは簡単で、織るのはとても難しいのですが、
今回は両立できたように、思います。

帯芯を入れて、結んだのも試しました。

この下の帯は、紗紬を織る過程で、
他の組織で、少し応用したものです。
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まだ、裏も付けていない織りたてホヤホヤですが、
これもいい感じに上がっています。

モノづくりが一段落ついたので、
今日は次のモノづくりをボーっとしながら

探してみたいと思います。

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2009年01月01日

総紗縫について

 

総紗縫』とは

従来ある『紗』の帯を大幅にアレンジした織の帯です。

薄くて、軽くて、結び易いというのが最大限発揮された帯です。

最薄の生地ですので、今まで出来なかったモノへ 転用できるのが、

最大の強みです。

 

利休バック 総紗縫

 

 

 

 

『夏だけじゃ、勿体ない』

 

帯として『物凄く軽い~!』と言っても、

バッグになったら軽くなるのか・・・?

 

 

Image159.jpg

 

 

 

 

 

紗+古都里

紗を使って、コラボレーション!

透け感にスタッフも、『わたしもほしい〜!』

と引き込まれてしまったアイテムです。

 

 

 

 

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『日差しのない日にも、さしたくなる』そんな日傘。

透け感を生かした日傘を製作!

一本一本、手で縫っています

 

この総紗縫のCMを考えていて、

ふっ、とした所から生まれた広告です。

ヒントは社内の何気ない、この光景が雑誌に・・・

 

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しゃねこの生態』

社内に少しずつ増えている『そうしゃねこ』。

意外な所に引っ付いているので、見逃しそうに・・・

 

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冬でも、雪でも』

帯地に特殊なコーティングで、雪対応。

もちろん、雨草履もあります!

これも、少しずつ人気上昇中~。

(※写真をクリックで、記事に飛びます。)

 

 

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2008年11月10日

うおっ、というような鯉図

以前、革の風呂敷に包まれていた紋図、
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/108403190.html

その柄が一本織り上がってきました。
若冲
『伊藤若冲の世界 鯉図』

遊びが必要と思いましたので、逆さに、柄付けしてみました。
(お太鼓はもちろん、反対ではないのですよ~。)

この帯を知らないうちのスタッフが見た時は、
『えっ』ビックリしたようです。

柄的に、帯を並べた時、
ただ、単に反対向けに柄が付いている、

と言ってしまえばそれだけですが、
何か不思議な感覚が味わえます。

浮遊感みたいなユラユラとした感じです。

織は、総紗縫に続く軽さのもので、少し透け感もあり、
地はザックリとしたものに仕上げていますので、

お洒落な着物全般に結んで頂けます。

グレー、黒、白、ベージュ+それらの中間色で
織りあげていますので、奥行きもあります。

個性的な柄ではありますが、愛嬌のある鯉は、
意外に多くの方に結んでもらえそうです!

この帯は、細かい所に注目してもらいたい帯です。
(鯉が、ドンと飛び出てくるようなイメージで織を工夫しました。。)


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2008年09月18日

メーカにとって、大事な仕事。

帯を作る上で心がける大事なことは、
大きく分けて三つあります。

それは、

『色・柄・組織』です。


新入社員は、帯づくりに携わる際、
夢に出るくらい、この3つにうなされるはずです。
(もし、となみ検定があったら、絶対出題されますね~。)

改めて言うと、

一つ目、『色』

そのままで、配色のことですが。
簡単そうで、三つの中で、

最後まで一番踏ん切りが付かないモノです。

 最後のさいごまで、
 『もうちょっと薄い方が良かったかなぁ・・・』と、

 言っていることもありますね・・・


二つ目、『柄』

個人的に色よりも悩みますが、
意外にも、この柄で行く!と決まったら、

進みやすいモノです。
(そんな人を見ると、少し羨ましく思いますが。。。)
 
上の二つは、その帯自体の見た目を決めるもの、です。


そして、『組織』
帯地の風合いや結び心地、等々です。

組織と書くと、何か良く分からなくなりますが、
経糸と緯糸(横糸)の組み合わせ方のことです。
(平たく言えば、織り方。)

帯づくりには、この三つがとても重要です。


いつも、この3つのどこかで自分の作りたいものを、
自分の色が出てくるものを、目指しています。


今日は、『色』ついて、です。

総紗縫の中で、人気のある柄。

というほど・・・


唐長 総紗縫


どうですか?

この柄は、唐長柄を意匠に製作したモノで、
白地の方は発表済みです。

濃い地が上がってきたばかりのものですが・・・

全く違う柄に見えてしまいます

シンプルな柄は、配色を変更すると、

全く別なものに、なります。


モノによっては、別の図案?

と思ってしまうことも、あります。


特に、写真のような
唐長柄というと、何度も書きましたが、シンプル。
(流石に数百年の淘汰生き残ってきただけあります。)

上に、挿す色を変えるだけで、柄の性格まで変わってしまう
やはり『色』は、最後まで悩みます。


今回の濃い地も出来上がりには、満足ですが、
白地が評判良い分、

黒地がどういう評判を受けるかも気になります。


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2008年09月18日

メーカにとって、大事な仕事。

帯を作る上で心がける大事なことは、
大きく分けて三つあります。

それは、

『色・柄・組織』です。


新入社員は、帯づくりに携わる際、
夢に出るくらい、この3つにうなされるはずです。
(もし、となみ検定があったら、絶対出題されますね~。)

改めて言うと、

一つ目、『色』

そのままで、配色のことですが。
簡単そうで、三つの中で、

最後まで一番踏ん切りが付かないモノです。

 最後のさいごまで、
 『もうちょっと薄い方が良かったかなぁ・・・』と、

 言っていることもありますね・・・


二つ目、『柄』

個人的に色よりも悩みますが、
意外にも、この柄で行く!と決まったら、

進みやすいモノです。
(そんな人を見ると、少し羨ましく思いますが。。。)
 
上の二つは、その帯自体の見た目を決めるもの、です。


そして、『組織』
帯地の風合いや結び心地、等々です。

組織と書くと、何か良く分からなくなりますが、
経糸と緯糸(横糸)の組み合わせ方のことです。
(平たく言えば、織り方。)

帯づくりには、この三つがとても重要です。


いつも、この3つのどこかで自分の作りたいものを、
自分の色が出てくるものを、目指しています。


今日は、『色』ついて、です。

総紗縫の中で、人気のある柄。

というほど・・・


唐長 総紗縫


どうですか?

この柄は、唐長柄を意匠に製作したモノで、
白地の方は発表済みです。

濃い地が上がってきたばかりのものですが・・・

全く違う柄に見えてしまいます

シンプルな柄は、配色を変更すると、

全く別なものに、なります。


モノによっては、別の図案?

と思ってしまうことも、あります。


特に、写真のような
唐長柄というと、何度も書きましたが、シンプル。
(流石に数百年の淘汰生き残ってきただけあります。)

上に、挿す色を変えるだけで、柄の性格まで変わってしまう
やはり『色』は、最後まで悩みます。


今回の濃い地も出来上がりには、満足ですが、
白地が評判良い分、

黒地がどういう評判を受けるかも気になります。


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