となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「総紗縫」と一致するもの

2010年04月19日

思いつきです。。 imon新柄。

この帯が上がってきて、
ちょっとあることを思いつきました。

この帯はimonシリーズで、夏帯も兼ねれる帯です。
 http://senpukuya5.seesaa.net/article/138850602.html
IMG_4003.jpg
この柄をジッと見て、上がってきた織物を触っていて、
一つ思い付いたことがります

それを題材にして、今までとなみ織物に、
無かったものを考えています。

ホントは、このimonシリーズすら、
世間では、ほとんどまだ見てもらえていないので、
評判がどうのこうのとは言えません。

そんな状態で、それをベースとしたモノづくりというのも、
なんなのですが、今思いついたものは、今作らないと、
消えそうなので、今日早速、織るように話をしました。

織り上がったら、試しに結んで、
周りの評判をもらっていきたいと思います。
(ここまでは何とか到着する自信はありますが・・・)

期限は、夏までに完成を目標にしています。

まだまだ、
モノづくりに関しては、焦点が合わないボケた感がありますので、
今から急いでモノづくりモードになっていきたいと思います。。


ちなみに、上の帯は、経糸を市松のように染めてから、
織で柄に調子を付けたものです。
(横糸が主ではない)

経がメインですが、横も上手く協力して、
イイ流れが出ている、と思います。

さらに、この柄の底に柄を入れたりして、
奥行きを出すことも可能です。
その実験もしていて、ただ今製作中です。


この週末は、バタバタとしていて、
さらに出たり入ったり、しているせいか、
またまた、風邪を引いてしまいました。
IMG_4005.jpg
(総紗縫・無地)

本当はこの帯の上に柄を載せることも、
しておかなくては、いけないのですが、今のところ
詰まっています(しばらく、頭中が占拠されてます)。。。


花粉症・寝不足と重なって少々ボーっとなっているので、
気を付けてる、体調管理もしていきたいのですが、
とても難しいですね~。

寝る前に突如柄が思い浮かぶこともありますし、
人と話が盛り上がってくる最中に何か、降ってくることも
おおいので・・・

それなりに・・・
バランスよくしていきたいと思います。

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2010年04月12日

久々の北海道です。

しばらく、京都にいると思っていましたが、数ヶ月振りの北海道です。
(事情があって、iPhoneで更新です)

またまた、モノ作り中断して出てきてますが、
今度は資料類をキッチリと持ってきました。

一つが超古典柄の本ばかり載っているもの。
それと、北欧食器の本です。
パラパラと、目を通す感じで見ていると、
大体何か行動したくなってきます。

京都からは、今からの時期(単衣、夏)に向けて
最終段階のモノが上がってきています。

ちなみに、写真は総紗縫の縞。
image-201004102113916.png

この柄はモノトーン濃淡でまとめてみました。
意外なのですが、あれだけ総紗縫は柄数を作ったのに、
この雰囲気のものはありません。

柄が増えてくるシリーズだと、今までに無いモノを作ろうと思い、
頭を悩ますこともあります。

ただ、
そういう時は『こういう感じ』
という強烈なイメージが無いので、
モノ作りしてもロクにうまくいきません。

でも、今回みたいにあまり深く考えず、
出来上がってみたら、かなりうまく行くいった。

そんなこともありますので、モノ作りは深いですし、
たのしいものです。

これを元に今度は偶然でないモノを作りたい、と思います。


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2010年03月12日

ふわふわ感

ちょっとブログの更新頻度が落ちています。

今何に時間を取られているのかというと、
忘れないうちのモノづくりです。

来週から、海外へ行って2週間ほどいませんので、
途中のものは大急ぎで、仕上げしなくてはいけません。

残り会社に来れるのが、今日入れて3日。。
相当短いです。

この柄は、そんな時期じゃなくて、
ちょっと前に紋を製作した柄です。
(上がりたてホヤホヤです)

IMG_0599.jpg

総紗縫』シリーズの『縞柄』です。
以前も同じ流れで、作っていたモノもあります。

経糸を最初から、縞に整経していきます。
このシリーズは経糸のその配色を間違えると、
ほぼすべてダメになるので、最初が大事です。

と、通常の縞柄の製作と同じ工程ですが、
大きな特徴は、大事な縞の上に載っている白い部分です。

縞の上に柄を載せるのは、今までもやってきましたし、
失敗も成功もあるのですが、この柄に関しては、
『単色でいつの間にか煙のように消えて無くなる感じ。』
がイメージでしたかったことです。(ふわふわ感)。

(織物なので、柄は無くなりませんが、)
イメージを生かすためには、柄が動いている感が必要で、
その部分が下から透けるような、色と紋を作ろうとしました。

そのために、ちょこっとだけ最初の方の工程で
新しい工夫がしてあります。

ほんのちょこっとしたとこですが、
織になってくるのがとても楽しみでしたし、
この上がり見ている限り、ふわふわ感が出ていて、
上手くいったと思います。


書いていても思ったことですが、
こんなことを考えながらのモノづくりですので、

まあ、面白いことに・・・
気を急いでも、ほとんどスピードが変わらないのが、

困ったところです。


たまーに読むビジネス書には、仕事は優先順位を付けて
ということが良く書いてありますので、

『作らなアカン柄から手を付けて・・・』
ということになるのでしょうが、
もう全然無理ですね(笑)。。。

自分の中の優先順位は、作り易そうな柄でもなくて、
あとちょっとで出来そうな柄でもなくて、
『作りたい柄』『作ってみたい柄』が最優先になっています。
(大体、そんな柄は難しいです。)

というまま、あと3日過ぎて行きそうです。。。
帰ったら、イチからまたやっていきます~!


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2010年02月10日

猫柄は偶然同時に進んでいたようです。

IMG_0082.jpg

今日上がってきた帯で、
再び猫柄の総紗縫です(今度は猫ネコねこです。)。
 →こないだのはコチラ

今までは、紹巴織で元が同じ図案の帯を織っていました。
今度は、その図案を元にして総紗縫に紋を改良されたものです。

全体を見ると、紹巴織のものとは、趣が異なっていますので、
なかなか面白いです。こちらの方が猫一匹一匹が立っています。

ちなみに、
一番手前の右の方の猫の目が見えます。
(『の』ばかりですみません)

ということは、この猫だけこっち向いているなぁ~。
という話になって、妙に感心していました。

明後日、この柄の作者にそこの所は、狙ったのか聞いてみます。
隣に流れている帯は、ヨットの柄の総紗縫です。。
 →http://senpukuya5.seesaa.net/article/139121524.html

紋は、このとき完成したのですが、お腹柄とか、微修正で
一本上がってくるまで時間かかりましたよ~。。

こちらは、また後日。。。
できれば、結ばれたところを見てもらいたいなぁ~。

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2010年01月28日

宿題一つ目。


昨日名古屋へ行ってきて、
ちょっとした宿題をもらってきました。
宿題は、相当溜めてしまう方なのですが、
今回だけは早めにしておきます。

ということで、臨時で新柄の紹介を・・・
R0010233.jpg

織物自体は、『総紗縫』シリーズです。
一番新しいといっても、おかしくない柄で、
自分では見落としていました

となみ織物では、モノづくり(配色や織、素材等の指示)後、
上がってきた帯は、毎朝モノづくり社員が一同に集められた所で、
目の前を流れて行きます。(※流れる=丸巻きを転がす)

自分が関わってる柄以外は、そこでチェックします。
この場では、少しだけ人にモノづくりのキッカケを渡す
こともできますし、反対にもらうことも出来ます。

特に新人さんとかは、ここから気を入れて、
見落とさないように、帯を記憶して行きます。

ですので、出張などで会社から出ていると、
『新柄がわからない~!』という状態もあります。
最近はPCもあるので、減ってきましたが・・・。

と長々と言い訳を書いていましたが、
この柄、流れてきていたのに、見逃していました。


それで、この柄のためにも責任を持って、
少し説明しておきます。

この柄は、かなりアレンジしてありますが、
大きく分けると、『鎧(よろい)』柄に入ります。
昔から存在している、古典柄の一つです。

鎧というと、戦争の際に身を守るもの
柄の意味もそこから出てきて、身を守ってくれる。
というものです。

ただ単に、実用性だけでなくて、武者を美しく
着飾ってくれる
ものとしても大事な役割を果たしていました。
この帯も同じように、橘や亀甲、唐花、萩、紅葉など、
の日本古来の柄が沢山入っています。

鎧柄は比較的礼装用の帯に使われている柄ですが、
うちでは、シンプルな配色と、多様な草花柄を入れつつ、
鎧らしくない鎧柄でTPOも幅広く結べる、
という感覚を大事に製作してみました。
作者談:ちょっと文語にしました。)


こんな総紗縫の柄ですが、この柄はじっと見ていると
様々な柄が発見できるので、なかなか見ているだけでも、
楽しめます。


他にも、モノづくりの宿題を頂いてきましたので、
これらは、今から掛かるモノづくりなので、心地よい?
プレッシャーを感じながら、製作していきたいと思います。

それも、総紗縫関係です。


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2010年01月23日

細かい満足。

あまり、最近『帯自体の話』に触れていなかったので
昨日上がってきた『総紗縫』について。。

ここ最近で、一番人気作の『総紗縫』。
おさらいとしてですが、
オールシーズンに結んでもらえます。

そこには、蛍、金魚、トンボ、など、
ちょっと季節が限定されるかな?
というものもあります。
(個人的には夏だけじゃ勿体ないと思っています。)

わざわざオールシーズンの帯で季節が
限定されそうなモノを作る人は、
多分社内で一人しかいませんが・・・
(こういうモノづくりは大好きです。)

その流れで製作したのが、
この『ヨット柄。』

確かに夏っぽいので、夏の柄?という方も
おられると思います。
(でも、勿体ないと思います。)
IMG_7070.jpg

ですが、今日の話はこのヨット浮かんでいる
海の部分の軌跡についてです。

それは、こういうことです。

帯を作っていて、
時々予期しないことがあります。
たぶんこれは、ベテランになっても一緒だと思いますが、
色や織の重なり合いで、突然『とてもいい感じ』になる
ことがあります。

上の軌跡のような、ほんのちょっとだけの時も
ありますし、気が付かないほど大きいこともあります。

変な言い方ですが、この軌跡を上手く育てて、
次のモノづくりに繋げるかが、
モノづくりにとても大事な所です。

上の柄は、軌跡のお陰で、ヨットが
本当に浮かんで揺られているように見えます。

そういえば、この帯の紋を作っていた時に、
じっと見ていた映画がこれでした。。

51Hx7ZKzdkL._SL500_AA240_.jpg


それが活きているかは、

ちょっと判断がし辛いのですが、

自分なりには・・・

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2010年01月20日

アイモン?

昨日は東京に朝から晩までいました。

目的は、会社的なものとは違い、
初めてお披露目の帯の評判を聞くというものです。

私的に最重要だったのは、このシリーズ。
 『imon』
  →http://senpukuya5.seesaa.net/pages/user/search/?keyword=imon

 試し結びは、ここ最近最高の頻度でしています。
  →http://senpukuya5.seesaa.net/article/134420598.html

その昨日ですが、
最人気作は、この柄でした。

IMGP2571.jpg
『千鳥に琳派の波柄』

このシリーズの用途は、総紗縫と同じく、
オールシーズン着用を考え、組織を作ったものです。

用途が同じと言っても、総紗縫とは、表現方法が異なるので、
完成時『帯』として見た印象も大きく変わって見えます。

写真言うと分かりやすいのが、千鳥の微妙なボカシです。
ホワっとした優しい感じは、個人的に大好きな表現です。
(紗ではちょっと難しい出し方)

ただ、紋を作るのが難しい組織ですので、
柄数はなかなか増えません。
昨日ちょっとだけ自信をもらえましたので、
今は頑張って柄を考えて、製作していくだけです。

まだ、実験段階ですが、紗と組合わせても、
バリエーション自体が増えるので、
もう少しその辺りを進めて行っても面白いですね~。


シリーズ名は、『imon』 といって、『celtic』 『nord』と
同じく横文字ですが、呼び名がみんな、バラバラです。

最初は、『イモン』と普通読んでいたのですが、
社内では『アイモン』と、iphoneと同じ感覚で、
呼ぶ人もいます。

この帯の名前だけは、
『どっちでも定着した方でいいのかなぁ』と、
かなり作者にしては無責任な発言だと思いますが、
とてもPOP な柄もありますので、周りの流れに任せています。

まずは昨日、評判が良かったので、一安心。。。

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2009年12月25日

不思議な・・・

昨日予告していた『帯』です。
シンプルだけど、不思議な感じの受ける帯です。

IMGP2759.JPG
(実物の色目はもう少し濃いグレーが強いです)

表の完成は少し前でしたが、
雰囲気の合う裏が見つからず、悩んでいた帯です。

結果として、悩んでいて良かった。。
という裏地を作ることができました。

 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/135249416.html
 (ここにも少し載せています)

IMGP2762.JPG
裏地単体でも、
ぼわ~とした『七宝?』『菱?』という柄です
(個人的に中にある小さな白いモヤが好みです。)

この帯にとってどの表情がベストか、
数枚写真を撮っていました。

お太鼓の出し方によって、
イメージが大きく変わります。

普通パターン(少し鋭い感じ)
IMGP2754.JPG

伸びが大きいパターン
IMGP2756.JPG

波に乗っているパターン
IMGP2755.JPG
他にも色々ありますが、楽しいです。


いつもは、できた帯を周りに見せて、
『どれがいい?』
と聞くと、大抵は『これです。』


と返事が返ってきますが、
この帯は、『これがイイ。』
『あ、でもこれの方が・・・』
『やっぱり、最初かなぁ』
『これもイイしなぁ』

というようなどっちつかずの、
ちょっと変わった返事が返ってきます。

ちなみに、この『雲と月』をモチーフに
総紗縫でも製作しましたが、

IMG_0581.JPG
こちらはこちらで、やはり個性的な帯です。。
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/133865487.html
   (すでにファンが多くいはります。)


全く、仕事納めに近づいている感は、
ありませんが、そろそろ今年の帯作りは
この辺りが最後かなぁ~。

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2009年11月25日

合わせるとイキイキする帯。

ある総紗縫の柄を少し前に作りました。

以前紹介したような気がしましたが、
まだ紋と試験織だけで、
『帯』となった所は、
まだ見てもらっていないかもしれません。

先ほど、京都で撮った写真です。
(本社の4Fの片隅)

御召とのコーディネート

IMG_0581.JPG

月の満ち欠けを一つずつ、円に並べ、
全体で見ても月のように『丸く』しています。

全体の円は、ホンの少しゆがませていて
真円の無機質な感じを受けないように気を付けて
製作しました。

そのためか、初めて出来上がりを見たときは、
一筆書で書いたような力強い印象を受けました。

着物と合わせると、思っていたより、
全体としての円に目が行くので
意図として、上手く行ったと思います。

個性的な柄なので、好き嫌いはあると思いますが、
自分で作ったことを除いても、とても好きな柄です。
(除くのも難しいですが・・・)

まだまだ、11月ですが、
来年のモノづくりのテーマとしては、
この辺りをヒントに何か作れそうな?
そんな近くて遠い所に今いるような気がします。

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2009年11月25日

合わせるとイキイキする帯。

ある総紗縫の柄を少し前に作りました。

以前紹介したような気がしましたが、
まだ紋と試験織だけで、
『帯』となった所は、
まだ見てもらっていないかもしれません。

先ほど、京都で撮った写真です。
(本社の4Fの片隅)

御召とのコーディネート

IMG_0581.JPG

月の満ち欠けを一つずつ、円に並べ、
全体で見ても月のように『丸く』しています。

全体の円は、ホンの少しゆがませていて
真円の無機質な感じを受けないように気を付けて
製作しました。

そのためか、初めて出来上がりを見たときは、
一筆書で書いたような力強い印象を受けました。

着物と合わせると、思っていたより、
全体としての円に目が行くので
意図として、上手く行ったと思います。

個性的な柄なので、好き嫌いはあると思いますが、
自分で作ったことを除いても、とても好きな柄です。
(除くのも難しいですが・・・)

まだまだ、11月ですが、
来年のモノづくりのテーマとしては、
この辺りをヒントに何か作れそうな?
そんな近くて遠い所に今いるような気がします。

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2009年11月20日

スイッチ切れ・・・

久しぶり?に京都に帰ってきました。
と言っても、4日ぶりくらいですが・・・

今日は、山になった書類整理と、
抜けていた分の打ち合せだけで、
終わってしまいそうな勢いです。

本当は、モノづくりへ還元したいモノが、
溜まっています。

秘錦とか、総紗縫とか・・・
後、紹巴も・・・

ちょっと進んだモノもありますが、
やはり京都から出ていくと
モノづくりスイッチは切れてしまうようです。

明日から三日間会社はお休みですが、
その間はちょっと仕事で京都から、出ています。

モノづくりが進まないのは、
良くあることですが、
早めに切り替えて、取り掛かりたいと思います。

早くしたいうちの一つは、
この柄を東京で見ていると思いついた
モノです。

IMG_0540.JPG


明日は、ちょっと面白い帯の陳列を
見ていただけるかな?
と思っています。


美しいキモノには、こんなのも載っています。
b(2).jpg

仙福屋のクラッチバッグ』に
興味のある方は、是非見てくださいね。。

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2009年11月20日

スイッチ切れ・・・

久しぶり?に京都に帰ってきました。
と言っても、4日ぶりくらいですが・・・

今日は、山になった書類整理と、
抜けていた分の打ち合せだけで、
終わってしまいそうな勢いです。

本当は、モノづくりへ還元したいモノが、
溜まっています。

秘錦とか、総紗縫とか・・・
後、紹巴も・・・

ちょっと進んだモノもありますが、
やはり京都から出ていくと
モノづくりスイッチは切れてしまうようです。

明日から三日間会社はお休みですが、
その間はちょっと仕事で京都から、出ています。

モノづくりが進まないのは、
良くあることですが、
早めに切り替えて、取り掛かりたいと思います。

早くしたいうちの一つは、
この柄を東京で見ていると思いついた
モノです。

IMG_0540.JPG


明日は、ちょっと面白い帯の陳列を
見ていただけるかな?
と思っています。


美しいキモノには、こんなのも載っています。
b(2).jpg

仙福屋のクラッチバッグ』に
興味のある方は、是非見てくださいね。。

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2009年11月04日

偶然、イメージ通りのモノが上がってきました。嬉しいの様なちょっと残念な様な。。。

昨日名古屋から、
帰ってきて京都にいます。

朝から冬のような寒さで、
『寒い寒い』と言いながら会社へ出てきました。


ここ数日、京都を出たりしていて、
刺激を受けたのか、モノづくりできそうな
イメージが膨らんでいます。

それを形に・・・

と思っていたら、それ通りの帯を自分で
製作していました。

しかも、今日出来立ての帯で、
最初に見た帯がそれでした。
IMG_0335.JPG

『こういうこともあるんだなぁ』と、
思いながら帯を見ていました。。。
(そのお陰か、いつの間に寒さも飛んで・・・)

この柄は、経糸を一本一本縞に並べたモノで、
すぐに機に掛けたかったのですが、
機がいっぱいで織れずに倉庫に置いていました。
(上の工程は整経というものです。)

ちなみに、こんな感じです。。
IMG_0222.JPG
これに経糸が、
数十~100数十メートル巻かれています。
何十年使い続けてきたもので、何十年の年季もの。

この帯の織は・・・
見ていただいたら、パッともう気付かれて
いるかもしれませんが、『総紗縫』です。

人気のある織物なので、こんなことを
色んな人から、良く言われます。

『新しいものを作らずに、
売れるモノをずっと織っていたらいいのに。』

昨日も同じようなことを言われましたが、
作り手として、モノ作りは命ですので、
そんなことをするとメーカーとして、終わってしまいます。

それよりも、自分が全然楽しくないのが問題です。


今の現状は、
数少ない機で新しいものを作りつつ、ご注文を頂いたもの
を織り、さらに織れるかどうかすら分からない
織物の試験も織っている(ほとんどの原因は私ですが・・・)

その分、納期に時間が掛かってしまいます。
この辺りが、今後の大きな課題です。

昨日も総紗縫の帯だけでなくて、嬉しいことに
小物もすごい人気でしたよ。。。

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2009年11月04日

偶然、イメージ通りのモノが上がってきました。嬉しいの様なちょっと残念な様な。。。

昨日名古屋から、
帰ってきて京都にいます。

朝から冬のような寒さで、
『寒い寒い』と言いながら会社へ出てきました。


ここ数日、京都を出たりしていて、
刺激を受けたのか、モノづくりできそうな
イメージが膨らんでいます。

それを形に・・・

と思っていたら、それ通りの帯を自分で
製作していました。

しかも、今日出来立ての帯で、
最初に見た帯がそれでした。
IMG_0335.JPG

『こういうこともあるんだなぁ』と、
思いながら帯を見ていました。。。
(そのお陰か、いつの間に寒さも飛んで・・・)

この柄は、経糸を一本一本縞に並べたモノで、
すぐに機に掛けたかったのですが、
機がいっぱいで織れずに倉庫に置いていました。
(上の工程は整経というものです。)

ちなみに、こんな感じです。。
IMG_0222.JPG
これに経糸が、
数十~100数十メートル巻かれています。
何十年使い続けてきたもので、何十年の年季もの。

この帯の織は・・・
見ていただいたら、パッともう気付かれて
いるかもしれませんが、『総紗縫』です。

人気のある織物なので、こんなことを
色んな人から、良く言われます。

『新しいものを作らずに、
売れるモノをずっと織っていたらいいのに。』

昨日も同じようなことを言われましたが、
作り手として、モノ作りは命ですので、
そんなことをするとメーカーとして、終わってしまいます。

それよりも、自分が全然楽しくないのが問題です。


今の現状は、
数少ない機で新しいものを作りつつ、ご注文を頂いたもの
を織り、さらに織れるかどうかすら分からない
織物の試験も織っている(ほとんどの原因は私ですが・・・)

その分、納期に時間が掛かってしまいます。
この辺りが、今後の大きな課題です。

昨日も総紗縫の帯だけでなくて、嬉しいことに
小物もすごい人気でしたよ。。。

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2009年09月24日

大型連休後。。ちょっと予想外。

久しぶりの出社です。

物凄い仕事が溜まってるかと、
覚悟をしていましたが、

意外に新作は上がって来ず、
午前中は通常通りでした。

来週の月曜日が大変そうです。

ただ、そんな中、
これに関しては、数本上がってきました。

IMGP1910.JPG

総紗縫プレミアム

以前も雑誌で発表していました。
(柄は新柄)

この穴が空いたように見えるのは、
汕頭刺繍で蘇州の職人の手によるモノです。

今現在では『手』が少なく、本物を作れる人は
本当に一握りです。

ですので、これだけ繊維産業が落ち込んでいても、
完成までに数カ月かかってしまいます。

そんな帯が上がってきました。

休みボケを飛ばすのに、
ちょうどいい刺激だったようで、
午後からはバタバタしていてました。

今から、食事しながらの打ち合わせ(恒例に)、
明日は、一日神戸、明後日は芦屋、等々。
(また、つぶやきます。)

今週というより、
9月が一瞬で終わってしまいそうです。

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2009年09月05日

ここ数日。

2~4日まで、東京にいました。
行きも車、帰りも車です。
(私は往復組)

現地で集合した人(片道組)も、
含め、車内6人で片道6時間。

仕事の話、モノづくり、全く関係ない話等

普段あまり出来ないことができる、いい時間です。
(ただ、今日は腰痛です。。。)

昨年の9月も同じです。
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/106970764.html


その東京には新作の帯を、数多く持っていきました。

個人的には『ケルティック』新柄の評判が良く、
ホッとしています。

他には、先日の看板に付いている
そうしゃねこ
attached.jpg

男が持って宣伝する(うちのスタッフです)
総紗縫の日傘
attached.jpgは、
行き交う人の目を惹いていました。


日傘は、作り置きがほとんど無くなり、
それを見ていると、
どんどん秋っぽい気分になりますね~。

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2009年08月25日

昨日の予告です。

昨日、予告していた帯

IMG_0994.JPG

丸巻の重さで100グラム台。
ほぼ、総紗縫と変わらない重さです。

柄は『藤』で、
私個人的に大好きな柄です。

暖色系の横段に
ぼかしを入れています。

総紗縫は現在、大人気で今すぐ注文を頂いても、
2か月以上納期を頂いています。

そのため、それと同じか、総紗縫と住み分けが
できそうな
(できれば結ぶ人の好みで分かれそうな)、
帯作りをしていました。

様々な条件があったので、製作は、
(オールシーズン、軽い、両面などなど)
かなり障害がありました。

例えば、経糸や横糸の太さ、種類。
だけでも、組み合わせは膨大にあります。

それに、素材で制限される色。。。
を含めて、3か月以上試作に埋もれていました。

上の写真がつい最近入ってきた、一本目です。

他にも、理論上織れる(はず・・・)
4~5柄が待機していますので、
秋以降、皆さんに少しずつ見てもらえるかな?

と思っていて、楽しみにしています。

総紗縫は上品系が多いので(例外も多いですが)、
ちょっと個性的な柄を作っていきたいと思います。

他にも『神坂雪佳の夏物』が結びたいとの声も
良く聞きますので、この辺りも今紋を製作中です。

オールシーズンのものなので、もちろん袷時期にも
結んでもらえますが、今のちょっと暑い時期に考える
と、柄に関しては順調に進んでいます。

ここ数カ月苦労した柄なので、まだ発表前から、
早く結ばれている姿を見たい、帯です。

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2009年08月24日

今日の京都はほとんど秋に

八月は、ブログの更新頻度がとても落ちています。

モノ作りをサボっているわけでは無いのですが、
最近は、毎日気が付けば深夜になっています。

次に気が付くと、朝に・・・
そんな毎日です。

今は、秋に発表をする帯や小物を最後の追い込み的に
製作しています。

特に、帯は
『総紗縫』に続く、ヒット作になるかな?
と思っているものがあります。

今の所2柄ができました。
(明日に見てもらえると思います。)。。



重量面は紗と同じ100グラム台で
柄付け等で総紗縫とは、差別化できそうな、
ちょっと面白い織物です。


他には、小物。

今年の半分を振り返って、
新しくヒット⇒定番へ

と言えば、この帯締めと帯上げ。

『オールシーズン帯締め・上げ』
10_00.jpg
http://www.senpukuya.jp/SHOP/10167.html

0712s_01.jpg
http://www.senpukuya.jp/SHOP/0711.html

今の所、ほぼすべて売れてしまい
今追加で製作しているところです。

当初は、総紗縫に合わせて作ったモノですが、
それ以外にも、色んなシーズンに使える
お得感を感じて頂いている、今とても人気作です。

作る際には、小物は使いやすく出番の多いモノを・・・
というのを主にして製作しています。

今日の打ち合わせも、新しい帯締めと
新しい草履の話をしていました。

『秋発表まで間に合いますか?』

と職人さんに聞こうと思うと、今日の京都は、
蒸し暑さが無くなって、ほとんど秋です・・・

9月中に発表したいな~。

タグ:

2009年08月04日

夏の中の人気の小物。。

やっと梅雨明けした京都ですが、
IMG_0797.JPG
日が痛いです。

IMG_0798.JPG
とうとう来た『夏』という感じです。
(車内の気温計は、38℃・・・

半期も終わったので今日から数日、
室内で数字の山に籠る日々が続きます。

かなり冷房の利いた部屋に長くいるので、
気温差で相当夏バテ気味になっています。


ただ、一日の少し時間『数字から解放され』るため、
社内の小物置き場を見に行きます。

いつもは一杯なのですが、
今日は、『がらん』としています。
(密度が半分くらいに・・・)

整理をしてすっきりしたのか?
それとも、売れてしまったのか?

ちょっと気になったので、その流れで
なにが人気があるのか、調べてみました。
(結局、どこへ行ってもこうなります。)
http://senpukuya5.seesaa.net/article/118815612.html
(4月も行っていました)


同率五位・・・『カードケース』
 ⇒http://www.senpukuya.jp/SHOP/360640/360665/list.html
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小さな生地でも、柄や色など帯の良さを
楽しめる良いアイテムです。。

シックなモノが多く陳列されているので、
地色はシックで、少し利き色が入ったモノが、
人気です。

最近では、革を使ったものも・・・
0777_01.jpg
社内は、
名刺入れ』としてプレゼント用にも大人気です。


同率五位・・・『総紗縫の日傘』
 ⇒http://www.senpukuya.jp/SHOP/384749/list.html
0841_01.jpg
この季節だけのものと思っていましたが、
『着物と合わせて一年中使いたい!』
というコメントも頂いています。

まず生地を織って、裁断して
一本ずつ生地をつないで

と製作するのに、相当時間もかかるので、
一堂には揃いませんが・・・

そういう希少性も含めて人気なようです。


四位は・・・『花緒留
hanaodome_img3.jpg
草履と一緒に定番になりましたよ!

個性的なモノから、シンプルなものまで
様々あります。

三位は、『懐紙入れ』
http://www.senpukuya.jp/SHOP/384745/list.html
0754_01.jpg

こちらは、最近派手目が大人気です。

季節によって、人気の色が変わっていくので、
使い分けられているのかな?

以前の時より(2位)もランクダウンですが、
懐紙入れへのアクセスは日に日に伸びています・・・

個人的に注目の懐紙入れは・・・
0758_01.jpg

ブルー地に十字の絣が・・・
好きな色と柄とシンプルさです。

二位は、『帯締め』で
 ⇒http://www.senpukuya.jp/SHOP/360639/360677/list.html

特に、『仙福屋の小田巻』が人気です。
 ⇒http://www.senpukuya.jp/SHOP/0156.html
0156_00.jpg

色目は、『紫』が一番人気です。

最近では、『小田巻(おだまき)』と呼ぶより、
『たまちゃん』と呼ばれることの方が多いです・・・

そして、一位は・・・
予想通り、やはり『草履』でした。。
 ⇒

http://www.senpukuya.jp/SHOP/360635/360649/list.html

その中でもダントツは、
やはり『真綿入り草履』

それをさらに細かく見ると、
下の三色がほぼ同数で人気です。

『濃いグレー』
0570_01.jpg

『ブロンズ』
0428_01.jpg

『薄グレー』
0575_01.jpg

おそらく、90%くらいを占めます。

そして、
台の形状は一段と三段がほぼ同じくらい。

目立つのは、雨草履です。
 ⇒色目はこちらは、濃い地が人気
amazori_top.jpg

『梅雨前に人気!』というのであれば、
わかりますが、終わってから急上昇なので、
少し不思議です。。

やはり、今年は雨が多かったので、
梅雨で必要性を感じた人が多かったのかな?
と想像していました。

などなど

長ーくなりましたが、
月初にこういうのを恒例にして、
自分に調べるクセをつけようと思います。

それでいても、自分の好きなもの
・使いたいしか作れないでしょうね。。。

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2009年07月17日

祇園祭09’の2 巡行の裏では・・・

祇園祭の巡行も終わり、
ちょっと静かになったような気がする京都です。

実は、私は実際には巡行を見たことがなく、
昨日の夜は山ほど並べられた、

椅子だけ見ていました。
IMG_0464.JPG
昼は見学者十万人と言われても納得です。。

そして、となみ織物では

祇園祭といえば恒例になったある『お客さん』が
今年も、来られていました(遠くからです)。
(今年は3日前にも、一緒に飲んでいましたが・・・)

今年は何を好まれるのかな?と楽しみにしていますが、
今年のヒットは『総紗縫の日傘』のようです。
(『帯』は結構意外なものです)

他には、小物『ブックカバー』や『キーケース』
見てもらっていました。

これらの小物は、織屋として
なんとか絹を使って製作したかったものばかりで、
時間をかけて織方、素材、等々を工夫しています。

そのためか、織り目、手触りを感じてもらった後、
『織って凄いよなぁ~』という一言が、
印象に残ります。

いつも『こんなのも作りましたよ~。』
と心の中では、驚かせたい気持ちで見せてます。

職人含め、様々な所で知恵を出し合って、
製作しているものなので、自慢したい気持ちが
やっぱり出てきます。

周りから見ると、多分それもバレていて、
褒めてもらっているのかもしれませんね?

今日、帰られる際に、
『で、どこまで作るん?』と小物について
聞かれたのは、ちょっと困りましたが、

『自分が欲しいな、使ってみたいな』

と感じた時は、試行錯誤して作る予定です。
と答えていました。

多分、今もそうなっていると思いますし・・・

やはり帯地(絹)の可能性も見てみたいですから、

一度作ってみようと思います。

周りのモノが帯地で自分で作ったモノで
徐々に占められていくのを見るのも、
面白いかもしれません。

次に大きく自慢したい、と思っているのは、
この帯の生地です。

ちなみに、大物の予感がします。
IMG_0474.JPG

来年の今頃には、
数柄は完成していると思いますが、
その時、また評判を聞いてみたい織です。

これも、また説明するのが楽しみです。

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