となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 南蛮七宝

2012年02月02日

2月最初の・・・。

2月最初の着物(羽織)を作りました。

というと、毎月買っているみたいですが、今年一枚目です。

 

先月の予告通りの行動になってしまいましたが、

表は無地の大島紬(黒目)に、裏は南蛮七宝(茶)の組み合わせです。

 

IMG_2783.jpg

『大島×南蛮七宝羽裏』

 

IMG_2782.jpg

 

変な表現ですが

黒は黒なのですが、車輪梅の色目(赤系)が僅かに残った、真っ黒です。

南蛮七宝は、落ち着いた薄いベージュに、黒に近い濃茶。

 

羽織を広げて見ると、大島を地として丸と星部分が抜けた様に見えます。

南蛮七宝が目立ち過ぎるか?とも思いましたが、その辺りのお陰で、

統一感があるように見えます。

 

羽織紐は、まだ見つかっていませんが、お気に入りの一枚になりそうです。

 

さてさて、南蛮七宝の襦袢をつぶしたので、半分残っていますが、

どなたか、羽裏にされませんか?

 

タグ: , ,

2011年12月27日

試作にはこの柄が最適。。

 

年末のギリギリの所で、面白いものが上がってきました。

 

これまた試作ですが、

定番中の定番の利休バッグを目の前に置いて、

職人さんとデザイン・用途・生地の使い方など、

永遠と話し続けた(打合せとは似て非なるもんでした。)結果、

出来上がったものです。

 

試作は当然内々のモノなので、『帯地には何でもよい』ので、

相当昔の柄やハギレ、もっと言えば、全部革でも、問題ないはず、

ですが試作は第一印象なので、やっぱりこの柄です。

(もう一柄は紗から・・・)

 

IMG_2028.jpg

『試作/南蛮七宝

 

帯地は織り上がった後、特殊な加工をして、和紙のように細かいシボを

付けて、陰影を大事にしています。

 

また、底の部分はいつもと違ったことをしているので(長くつ下みたいな)、

そこからこのバッグは、仮ですが『Pippi』(ぴっぴ)にしようかな?

と思っています。

 

IMG_2030.jpg

 

チャックの位置をもう少し下まで開くように、

ほぼ出来上がりだと思っています。

 

来年は、このPippi(仮)作りも楽しみです。

 

タグ: , ,

2011年09月26日

南蛮七宝を

 

モノづくりの日課といえる南蛮七宝

自分の持ち物も今では、

着物全般(着物羽織角帯襦袢草履。)以外にも、

財布やカバン、名刺入れ等々、試作も含めて、自分の周りに一杯で、

目に触れない日はない程です。

 

IMGP2526.jpg

『御召南蛮七宝(男物)』

 

ここまで一つの柄を追っかけていることは、

なかなか無いことです。

周りにも増えてきました。

 

帯の場合、注文を頂いてから経糸を作って(染めて)、

定番の色を織って、少し余れば実験的な色を織る。

 

R0013498.jpg

『南蛮七宝;なごや帯』

 

無くなれば、再び織ってという帯シリーズです。

 

現在、人気のある色目は、

『濃い茶×薄茶』

『黒×墨』

『生成×ベージュ』

の三色で、途切れなく注文を頂いています。

 

 

モノを作っていて、自分の中である意味一番難しいのは、

柄の立ち位置探しみたいな所です。

 

自分の中のイメージなので、とても分かりにくいですが、

その一部として、例えば、

(柄の好き嫌いではなくて)背の小さい人には、

大柄は似合わないと言われることや、肌の色や髪の色で、

この帯が似合う似合わない、と判断されるようなことです。

 

これらはとても大事な事だと思うのですが、

この南蛮七宝は、そこから少し離れた処にあるような・・・、

真無地のように似たモノを持っている気がします。

 

まだまだ、その辺り『こうだ。』ということは言えるまで、

時間が掛かるかもしれませんが、様々やってみる価値はありそうです。

 

 

 

 

 

タグ: , , , ,

2011年07月29日

南蛮七宝も。

 

最近お気に入りの小物。

 

R0013384.jpg

 

帯地など自分の作ったものをいつも持っておきたい、

ということで始めた小物作りですが、面白いものができました。

 

写真の南蛮七宝は帯地を使っていますが、今まで様々試したもので、

『これは!』という加工を施したものです。

 

光沢はありますが、安物っぽくならず、

さらに発色や織り目も感じることができるので、

とても面白い素材に仕上がっていて、今後の可能性を感じます。

 

まずは、財布やバッグを作ってみましたが、出来もとてもよいので、

他の柄にも使っていきたいと思います。

また、近々上がってくる予定です!

 

さって、それでは、今から一泊の出張へ行ってきます!

 

 

タグ:

2011年07月05日

ほんのさわりだけ。

 

少し角度・視点を変えて、南蛮七宝の帯を製作中です。

 

IMG_5470.jpg

 

以前までのトコトンまでシックという所から、色を加えたモノを作ろうと

していますが、現在のところ、行ったり来たりです。

 

進んでは唐長さんの資料を見て、進むか戻るか。

毎日、その繰り返して、自分の中に留まるところを探しながら、

製作している最中です。

 

あと、もう一歩です。。

 

 

61PSX-miZLL.jpg

 →amazonへ

 

 

タグ: ,

2011年06月02日

昨日の着物/南蛮七宝襦袢とミルクティ大島

 

昨日は東京へ行きました。

今年初!単衣シーズンに着た単衣ということで、

紹介しておきます(昨日が一日なので当然といえば当然ですが、、)。

 

IMGP4921.jpg

『唐長文様・南蛮七宝襦袢×ミルクティ白大島

 

毎度毎度のことですが、どこかに南蛮七宝が入っています。

何度かお会いして話をした方だと、

『あれ、今日はめずらしく・・・』と聞いてこられます。

(襦袢をのぞくのは、なかなか難しいですし。)

 

たまに、草履の花緒というときもありますが、

この日は、襦袢にベージュの南蛮七宝でした。

 

日曜日から、今度は札幌へ行きますので、

これに、あと持ち物を足すとすれば、

洗い張りし終わったばかりの単衣御召(は五月から)。

 

白御召.jpg

 

この時期には、私はこういう色ばかり着ています。

 

 

 

タグ: , , ,

2011年05月16日

ちょっとスペシャルな草履。

 

ちょっと前に、私物で作った草履です。

 

IMG_1316.jpg

 

南蛮七宝の帯地を使った花緒に、

台は横には、蛇皮に英字新聞を印刷したモノを使いました。

天部分には、ジュエル帆布。そして、真綿入り。

 

なんとなく草履なのに履くのが勿体無くて、

つい最近デビューしたばかりです。

 

 

そして、この前に紹介した男物に合わせる草履として、

これを気に入られたので・・・。

もう一足兄弟みたいなものを作りました(どちらかと言えば、兄?)。

 

IMG_4864.jpg

 

蛇を天に、帆布を横に持ってきたので、

ちょうど反対みたいなものです。

 

IMG_4865.jpgIMG_4866.jpg

 

面白いモノができました。

見ていると、自分も欲しくなってきますね・・・。

 

 

さらに、もう一つあって、

それは帯地を天に使ったものです。

 

IMG_4867.jpg

 

一見、普通に見えるかもしれませんが・・・。

 

これもまた、履いたり近づいたりすると・・・。

 

IMG_4868.jpg

 

実は、台の帯地は『薔薇』で、花緒も総紗縫を使った薔薇です。

 

仙福屋』で扱う中では、かなり特殊な草履ですが、

こういったオーダーで作る草履も、数もそんなには売れませんが、

とても仕上がりが楽しみなモノづくりです。

 

興味ある方は、是非是非、特殊草履も楽しいですよ。。。

 

 

 

 

 

 

タグ: , , ,

2011年03月25日

南蛮七宝の襦袢+

今まで数度登場の唐長文様『南蛮七宝の襦袢』

IMG_1142.jpg

『唐長さんのロゴマーク』

 

まだ、見本ですが、新色を染めてみました。

IMGP4632.jpg

 

どこで販売しているの?という質問を良く言われるのですが、

まず、染めれる数が決まっていて(生地的にも)、

一度に多くは出来ません。。。

 

また、自分がこの柄にとても思い入れがあるので、

販売に関わるスタッフは、

ただ単に、多くの柄のうちの一つ、というのではなくて、

惚れていて欲しいと思っています。

 

そのお陰か、この柄のコアなファンが出来て、

口伝えで少しずつ、広がっています。

ですので、もう少しお待ちください。

 

好き嫌いはあるかもしれないのですが、

買われた方に、『(同じ柄でも)次はこの色がほしいなぁ』

と、そんな風になるようにしていきたいですね。

 

あとは、黒濃淡、茶濃淡。

これらを揃えて、6〜7色くらいになる予定です。

 

 

 

 

タグ: , , ,

2011年03月16日

白生地の上にのせる色

しばらく止まっていたモノづくりを再度、

進め出しました。

 

最初は、これです。

IMGP4569.jpg

といっても、白生地なので『???』という状態ですね。

 

この生地の用途は、ちりよけで、透け感+ムラのような味のある

地風が特徴です。柄は絶対に作りたかった『南蛮七宝』。

 

まだ試織に近い段階だと思っていたのですが、

白生地を一本で見ると、もう完成です。

(最後は、二つの織り方でどちらが良いか、迷いましたが・・・)

IMGP4575.jpg

当然、まだ色が入ってなく、これを見て想像します。

薄い色がいいのかな?

ムラサキかな?

それとも・・・

 

これからは、いつもの帯作りと違って、柄があるところに

色を乗せていく、そんな工程なので、まだ想像だけですが、

完成した反物を思い浮かべると、ちょっとだけ嬉しくなります。

 

見てもらった人に、

『着たいなぁ』と思ってもらえるような『南蛮七宝のちりよけ』

後、ちょっとです。。。

 

 

 

 

タグ: , , ,

2011年01月31日

南蛮七宝に合わせる帯留め。

以前、紹介した南蛮七宝の帯。

IMGP4287.jpg

南蛮七宝+下弦の月』

この帯を気に入って下さった方が、この帯に合わせた
帯留めを製作しました。

ちなみに、この兎の色とモチーフは、以前唐長さんに
見せて頂いた、作品の中の兎です。
(青の中に、赤い兎が大きなスペースに浮いた月を見ている。。)

IMGP4289.jpg

そのイメージが強烈に残っていましたので、
この兎を作りましたが、強度とお腹の部分にくるバランス上、
こういう形になっています。

IMGP4290.jpg


さすがに、唐長さんの空間を帯の中で再現というのは不可能ですが、

それでもこの構図は、訴えるものがあります。

(皆さんには、唐長さんで、からかみを見てもらいたいですね。)

IMGP4298.jpg

本当にこの柄は素晴らしいですね。。。

 


こちらには、唐長さんが少し載っています。

51UbIbAyu1L._SL500_AA300_.jpg

同感です。。

タグ: , ,

2011年01月28日

ひそかな角帯ブーム

帯のことや着物のことを全くわからない若手が
会社にいて、毎日すこしずつ、
モノづくりやお客さんと話していって、経験を積むと、
ドンドン、自分のお洒落が気になるようです。

最初は、着物を着る機会があっても、どこからか
誰かのを借りていた若手が、少しずつ目覚めて、
今ではちょっとした『角帯のブーム』になっています。

男物というと着物が無地ということが多く、
世間一般には、男物でお洒落さを出すのは、

なかなか難しいと言われています。

生地の素材面で頑張るか、羽織紐か、羽織りの裏か、
でお洒落をします。あと、草履も大事です。。。
(意外に多かったですね)

ポイントは幾つかありますが、
そんな中でも目立つのは、『角帯』です。

無難な色目の無地、角帯も良いですが、
シンプルな無地でも色目でバチっと決めてもなおイイですし、
柄をガッツリ個性的に合わせるのも、さらに面白いです。

そんなことが分かってきたのか、
若手男社員らの角帯を見る目が変わってきています。

『一本ずつプレゼントするよ』と言ってしまったので、
特に、(余計なほど)すごいです。


モノづくりに、『自分が結ぶのだったら・・・』という
視点はとても大事なことなので、良いことですが、、

ちょっと困ったことに、今では普通に袋帯を見ていても、
『この帯、角帯にしたらカッコイイ。』と思っているようです。

最近上がってきた、
この角帯も狙われています。
IMG_3872.jpg
南蛮七宝:つむぎ角帯』


唐長さんの『瓢箪マーク』を入れています。
また、最初から仕立て済なので、すぐに結んでもらますし、
結んだとしてもこのマークを外から見えるようにすることも
できます。

IMG_3873.jpg

もちろん、この帯はプレゼントすることはありませんが、
みんな欲しそうです。。。

タグ: ,

2011年01月27日

その季節限定。

総紗縫の帯はオールシーズン向けで、
用途、コーデイネートの幅の広いものです。
(たまに、蛍、金魚、ヨットなど例外もありますが)

ということもあって、とても人気です。

ただ、最近は『オールシーズン』ではなくて、
その季節やその時のみというものも
人気が出てきています。

たとえば、この雨草履。
zouri_photo6_1.jpg

当然雨の降ったときが用途なのですが、
以前は『雨には着物は着ない!』という方が多く、
梅雨の前の時期に盛り上がりました。

ちょっと傾向が変わったのか、着物を着る人が増えたのか、
仕方無しに着てはるのか?

そのいずれもか。
その辺りは、わかりませんが、
とても人気です。


tok1_img.jpg
この時期には人気のある『防寒草履』も
以前であれば、雪の降る地域中心だったのが、
京都でも結構な人気です。

(ちなみに、予定数を超えて、2ヶ月待ちです。。
雪がなくなりそうで、職人さんを優しく急かしてます)


やっぱり、雪が降らなくても、冬は足先が
冷たいので、カバーはあったほうが良いですもんね。
というような意見も、最近は多く聞くことができます。
(今年は特に寒いので来年定着するか、ですね。。)

他にも
写真.jpg
『南蛮七宝:紋紗』

これは、まだ非売品なのですが、この襦袢などは、
評判を聞くために、見てもらうと、とても人気です。

『夏は暑いし、着ないよ』という声は、まだまだ
良く聞かれますが、涼しげな夏物に日傘・・・。
やっぱり、素敵ですもんね。


そういうことを考えていたら、
面白そうな夏物の帯ができそうです。。

タグ: ,

2011年01月16日

仙台です。

一週間の予定で、京都から離れた所にいます。
前半、仙台。後半札幌です。

気候も違い、色んな人に会って、
美味しい物食べてと、モノづくりする以外は、
なかなかいい感じの生活です。

着物、羽織、襦袢、角帯で2セット、
持ってきて、毎日着物です。

今日はこんな感じです。

写真 1.jpg
(南蛮七宝御召×立湧モチーフの献上柄)
たまには、正面から。

襦袢は一部絞り
写真 2.jpg
(左袖)

写真 5.jpg
(右袖)

周りも着物姿の方が。。
写真(2).jpg
(麹塵染)


外は、こんな感じです。

写真(3).JPG

タグ: ,

2010年12月21日

真面目に取り組んでいる方が損をする。 そんなことにはならないように・・・。

唐長さんとモノづくりに
取り組んで相当経ちました。

つい先日、あるお客さんから聞いた話ですが、
『この帯は唐長の柄を使ったものだ』と言って、
販売している所があったそうです。

IMGP4192.jpg

確かに、柄自体は類似のものがあって、
それを元に製作したということもあるかもしれません。
(それでも私自体は出所がしっかりしたものが
 良いと思いますが・・・)

この業界は、この辺りの商標・意匠等について、
随分マシになったと思っていたのですが、
そうでもないようです。

もちろん、
唐長さんと取り組んで、『この帯は、唐長柄です。』
と言えるは、となみ織物だけで、
その他は『唐長』という名前を使って販売するのは、
法律上も問題ありますし、何よりもお客さんに対して、
あってはダメなことです。


これをこのまま相手に直接言うと
『固いこというなよ』と、
同業から言われそうなのが、
この業界のおかしいところです。


類似の『柄』に関しては、
(同じ人間が考えるもの、と考えるようにして)
ある程度見逃していたところも
あったのですが、
今回のように商標・名前まで偽って、
というのは、どうなんでしょう?

この辺り、帯を買われる方の立場に立つと、
販売員の話を信じて買うしかありません。

その部分が事実と違うと、
お客さんから見ると何を信じて良いか、
分からなくなってしまいます。

そんなことを今回のことで感じましたので、
様々な情報を発信して、正しい知識を持ってもらい、
おかしなことにならないように、していきたいです。

なにか皆さんから
今回のような形で、情報を頂ければ、
それを形にして、
皆さんに何とか伝えれるのではないかな?
と思っています。

今回は唐長さんの話でしたが、唐長ファンの方が、
『唐長さんの柄だ、欲しい』と思い、何十万と支払った
?実はそれは似た柄、もしくは同じ柄だけれども、
唐長さんは全く関係ない。

そうなった時、
その帯を結ぶ気がするんでしょうか?

以前、南蛮七宝の羽織りを着ていたときに、
『これって、あそこのものですよね?』
と、うち以外の名前が出てきたときは、
訂正して良いものか、とても悩みます。

そんなことがないように、うちは
キッチリとしていきたいと思います

今日、角帯の試験が上がってきましたが、
IMGP4198.jpg
この帯が結ばれた方が、
この柄は唐長さんの南蛮七宝を
となみ織物が織ったものです。

と、出所をしっかり言えるように
そんな商品を作るのがメーカーだと思います。

タグ: ,

2010年12月08日

まずは、スタートラインなんですが・・・

最近のモノづくりとして、まだ形になっていないモノは、
ほとんどが下書き状態であれこれと触りながら、
磨き上げていています。

少しずつ形になっているのは、
こんな男物の着尺です。
IMGP4157.jpg

依頼もあったこともあり、
色目を出して打合せしている図ですが、
同柄で、しかも一度にこれだけの配色を見ることは、
ありませんし、とても珍しい絵です。

この中から選ぶか、ある色を修正して、
一色に加えるか?

と考えていましたが、この南蛮七宝の魅力なのか、
着物として考えても、すべて行けそうな気がして
とても選ぶのに苦労しそうです。

できれば、すべて並べてお好きなのを・・・。
と言ってもよいぐらいです。

ただ、それでは自分の気持ちを入れていない、
モノづくりになってしまうので、
ここから数色に絞っていきます。


という風に簡単な『作業』のように聞こえますが、
実際は、黒地に真っ赤の配色のモノを見ると、
『羽織りにしたら、合わせる羽織紐がないなぁ』

IMGP4163.jpg

とか、余計なことが頭をよぎって行ったり、
実際に『似合うと思います?』

とか、もう何をしていたのか、分からない
状態になりますので、
ここから、実際は大変です。


上は御召ですが、他にも角帯でもほぼ同じことを
していますので、どれだけ時間が掛かっているか、
感じてもらえるかなぁ?

と思った、今日の一コマでした。。。

タグ:

2010年12月03日

里帰り・・・

今日は、両替町の唐長さんへお邪魔しました。
当主と奥さんと、打合せ?を兼ねたお話で、
あっという間の、一時間・・・。

今その三条サロンには、帯地で製作した
南蛮七宝の巾着があるかもしれません・・・。

こんな感じで・・・
IMG_3365.jpg

南蛮七宝のお皿やランプシェイド、からかみに
囲まれた巾着を見ていると、なにか里帰りした
ように見えてしまいます(ちょっと緊張がちな。。)。

タグ: ,

2010年11月27日

フラッグシップか世界に一つか・・・。

好きな柄が無数にある中で、

『一つだけ挙げるとすれば・・・。』

と聞かれれば、
この南蛮七宝は、毎違いなく3つの指の中に入ります。

今日、
その柄を織った織物での実験(摩耗関係です)用草履が
上がってきました。

こんな感じで、かなりの迫力です。
IMGP4030.jpg

実験を兼ねて自分用で履きたいと思っていて、
周りからは『どれだけ好きなんだ・・・』、
と言われてますが、どこに置いても浮くので、
個人的には満足な出来です。

IMGP4027.jpg

男物なので、余計に
麹塵染の鼻緒にも(目立つ力では)勝てそうです。

IMGP4040.jpg
台には、真綿入れて。
全面ではなくて、台のサイドは帆布(黒)

それに合わせたツボも・・・。
IMGP4034.jpg
黒。


今日、写真は4枚UPしても、色目は少なく、
柄もほぼ一柄。

でも、
今日の日記は不思議な満足感があります。。。

タグ: ,

2010年10月28日

急に寒くなったので・・・。


今日は、出張に出て東京にいます。
もうちょっとしたら、このまま北上して仙台へ行く予定です。

そんな東京では、こんな格好です。
なんばんしっぽう.jpg

(羽織は、濃い茶色に立涌 × 着物は赤系の強い茶の南蛮七宝御召し)

しばらく、暑かった事もあって、羽織は忘れ去られて
いましたが、久々に千鳥の羽織紐と一緒に登場です。

今日のコーディネートはいかがでしょう?

タグ:

2010年10月04日

唐長さんと

先日、唐長さんから招待を頂き、
お食事をご一緒させてもらいました。

京都の木屋町(の中の感じのいい所)の、あるお店です。
木屋町通り沿いにあって、話をしながら通りと、
さっと前を過ぎてしまいそうなところです。

ただ、とても感じの良いお店です。
中はカウンター中心で、入った所は黒い漆塗りのような廊下、
言われるまで気が付かなかったのですが、至る所のに唐紙が、
配されていました。

ドンと唐紙が陣取っているのではなくて、
もし唐紙じゃなくて、そのスペースに別のものを・・・と考えると、
全く思いつかないほど、周りに完全に溶け込んでいました。

その唐紙も、すぐに張替えるものではないので、
(でも料理とのことも考えてあってか、)
一つの場所の唐紙には、四季があって、
横に目を動かすと、春、夏、秋、冬と移り変わっていきます。

見上げてながら、何か新しい上に懐かしい感じを受けながら、
食事ができました。

途中で、唐長直営店と冗談が出てくるくらい、馴染んでいて、
お皿も、このように・・・

IMG_2472.jpg

お料理ももちろん美味しかったのですが、
唐紙を見せてもらったり、お食事の合間に話を聞かせて、
もらった時に感じる『何かできそう、何か作りたい』という
気持ちを溢れるくらい、いっぱい頂けました。

本当に、この唐長柄(今は特にその中の南蛮七宝柄)に、
関われたことは、よかったぁ?。
帰ってから、一人で喜んでいました。。


今月すこし遅れ気味のメルマガも、この日の影響をモロに、
受けてしまいました。
もう少しだけ、お待ちくださいね。。

タグ: ,

2010年09月28日

織りませんが、楽しいです。

御召しの配色を見ていました。
南蛮七宝の御召しです。

IMG_2413g.jpg

こうやって、目出し(試験織)を取ると、経と横糸の色の関係が
良く分かるので、取ります。

ただし、帯の場合はホンの僅かの違いを比べて見るためなので、
ここまでカラフルになりません。

しかも、普通の柄だったら、例えば『ここにピンクはないやろ?』
というのでも、南蛮七宝の場合、ワクワクしてしまって、
羽織だったら、ありかもしれない・・・。
と想像してしまいます。(さすがに一本は織りませんが・・・)。

また、この柄にハマっています。


今日はその唐長さんとお食事です。
いつお会いしても、目をパチパチとすることが多く、
お話だけでも、モノづくりの刺激になります。

また、それは後日に・・・

タグ: ,

  1 2 3 4 5 6 7 8 9  

カテゴリ

バックナンバー

  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介

となみ帯

Facebook

LINE@はじめました
友だち追加

新着記事

五代目日記2冊目は、こちらです。 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime2/…

今日が2016年の最終営業日でした。この一年、本当にあっという間でした。 年末のモノづくりは抑え気味と言いながら、今年も最後…

来年に力を入れていきたい、襦袢があります。さざ波の様な細かなシボが、生地全面に入った、手触り風合いの優しい白生地を使います。(生…

2ヶ月に1度位の割合で着物姿を撮影しています(前回は月心寺)。今回も本社向かい、徒歩3分圏内での撮影でした。 天候は曇り、たまに…

今年中には間に合いませんでしたが、間もなく完成の帯揚げです。 帯の意匠を使い、帯揚げらしく修正を掛けた図案の段階です。 ここから…

携帯サイトのご案内

QRコード

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...