となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 南蛮七宝

2009年04月19日

日曜日なんですが、だんだん曜日の感覚がなくなってきました。

昨日、横浜から帰ってきましたが、
今日は半日ちょっと会社にいます。

忘れないうちに、
横浜で思った『モノづくり』の資料集めです。

もう一日経つと、100%のものが、少し風化して
75%くらいになってしまいそうだったので、

早めに形づくりです。

紋屋さんにも電話して、『こんな感じ』というのを
言って、今の『生々しさ』を伝えました。
(この辺の気持の共有はとても大事)

後は、まだ出来あがってもいない『組織』の図案を
考えながら探していました。

そして、最後にこの日記に書きこんで、
自分のモチベーションを上げる。

とにかく、明日までは、
モノづくりの空気は保存できそうです。

そして、もう一つは、
ちょっと溜まった仕事を整理すること。

今までは、思いっきり溜まったモノを
一気にするというのでしたが、

段々、性格が変わってきたのか、
(歳かも?)

溜まらないうちに、コツコツしよう、
と言う風になっています。

周りは、喜んでいると思います。


日曜日で社内が静かなのもあるせいか、
こういう日が一番面白いモノができますよね~。

ケルティックの新しい柄も出来そうですし、
今日は、なかなか充実の良い日です。

それと、明日は面白い小物も上がってくるので、
是非それを載せますね~。
 ⇒こんな感じのものですよ。

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2009年03月24日

横段から経へ。

以前、2月にこの『ケルティック』を見てもらいました。

その柄が完成した後、
すぐに新柄に取り掛かりました。

その時の柄は横段でしたが、
今度は経柄です。
Image089.jpg
色目は、できるだけ優しく、着物との親和性を
考えた色目です。

いつもの自分のモノづくり『まず帯ありき』
よりもちょっとだけ着物に寄ってみました。

この織物は経糸の配色で、
ほぼすべてが決まる織物ですので、

もし失敗すると、
経糸を全部裁断しなくてはいけなくなります。

いつもとは違った考えで配色していますので、
特に隣合う色と色とのバランスに気を付けています。

配色、紋のチェックともに完成したものが
上がってきました。

満足のいく上がりで、安心しています。

『南蛮七宝の帯・着物の展示会をしたい!』
と言って頂き、進めている展示会もいい感じです。

また、続報をお知らせしますね。


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2009年03月07日

今日と昨日の着物。

昨日は唐長さんの当主夫妻と
お食事を行いました。

090306_1807~0001.jpg
木屋町にあるこんな雰囲気の所です。

風情のあるお店で、すぐ近くに鴨川も
流れています。

お二人の話はいつもながら、お話を聞いていると
静かな佇まいの中に力を感じます。

6時半からでしたが、あっという間に、
終わり、私にとって、素敵な言葉を様々頂きました。

力になります。


私が着て行った着物は、やはり南蛮七宝に、
羽織は茶色のお召を着ていきました。

Image006.jpg
↑羽織です。羽裏も好きです。

茶に濃い茶でしたが、
綺麗にはまりました。

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2009年02月04日

面白い帯揚げ。

昨日紹介していた帯揚げは、
織が面白くできています。

『仙福屋』の新しい小物です。

半分、夏。
半分、袷。

090204_1343~0001.jpg
写真では、少しわかりにくいですが。。。

左が、
右が、袷です。

色目も、合わせて製作しましたので、
オールシーズンで使いやすい、と思います。

総紗縫の帯と合わせたら、さらに便利です。
(そう思って、製作したのもあります。)

長い帯揚げの歴史から考えると、

もう新しいものは、出来ない?

と思ってしまいますが、
新しいものというのは、

発想次第
でいくらでも作れますね。

もちろん、帯も一緒です。


この2月に入ってからは、息継ぎなしで、
バタバタとしていて、充実しています。

今日も面白い『着物』が上がってきましたし、
(ちなみに、南蛮七宝です。)

その他、
相当変わった『帯』も上がってきました。

少しずつ紹介していたいなぁ、
と思っています。


今日の追記には変なものも・・・

こんなことをしている今日を振り返ると、
まだまだ余裕があるのかもしれませんね。

ムービー 0204-0001.3gp

社内評価の分かれる鳥?で、
ハマっていました。

プラハへ行って、マリオネットに
ハマっていたのを思い出しました。。

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2009年01月31日

試作の試作の試作。

帯地の小物を今作っています。
(いつもとは、一風変わったモノづくりです。)

作っているのは、
『帯地革』を合わせたモノです。

帯地×帯地というのが今までの小物作りの
大部分でしたが、

大きく革を入れると、好みはあると思いますが、
全く別のモノに仕上がってきます。

特に、となみ織物の中にある織組織に関しては、
革との相性が抜群に良いようです。

何度か製作した中で、帯を生かしつつ、
革も生きつつ、というモノづくりになりましたが、

ようやく形になって、紹介できそうです。

写真は『試作の試作の試作』を
南蛮七宝の帯地で製作したもので、

今、使っています。
(使い勝手・縫製や生地の耐久性などチェック)

090131_1359~0001.jpg
今『海路』シリーズで製作中です。

絹糸の風合いを普段から、いつも
(スーツを着た時でも)手に持っていられます。

自分や普段着物をそこまで着ないスタッフでも
『欲しい!』と言います。

『和』普段の生活にも入っていけるように
少しずつアイテムを増やしていきたい、と思います。

そのうち、着物だけでなく洋服の生活で
持つモノも

made in tonami になれば。。。

と思っています。

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2009年01月26日

神坂雪佳の世界より『海路・七宝』 2つ目

神坂雪佳の残した『海路』より、
七宝のような柄を見つけました。

『海路』は雪佳が旅路の際に、ずっと目の前にあった
『海』を眺めて図案化したモノと言われています。

どこが海なのか、と思って、図案を、
じっと眺めていると、

海の波がつながり見えてくるような・・・

そんな意匠です。

以前製作した、市松もそうですが、

海路の中で柄を見分けるため、『七宝』と
便宜上名前を付けています。
神坂雪佳 海路
七宝は、「四方」に広がる、の『しっぽう』から
来たとも言われています。

同じように少しずつじわりと、
広がってもらいたいと思っています。

これもテーマの『つながり』が入っています。

不思議な空気を持った柄ですので、
帯か小物で、実物をじっと見てもらいたい、

そんな柄の一つです。

南蛮七宝とは、同じ織りなのですが、
少し変えた(遊んだ)所もあるので、

持った方も気づかれないかもしれませんが、
それが個人的に気に入っている所でもあります。

今の所、三色製作する予定です。


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2009年01月25日

とことんの軽さと味

この一週間は、日帰りで移動しつつも、
ずっと考えていた帯がありました。

それは、糸使い方で悩まされていた、ものです。

週末に一本上がってきて、これに一週間使って
良かったぁ、と今は浸っています。

紗紬の『南蛮七宝』です。
090122_1647~0001.jpg

『紗・紬』という名前の通り、綟織に紬糸を通しています。
 ※綟織=経糸をねじった所に横糸を通す織物

経糸と経糸をねじった間に、糸を入れるので、
紗の目の細かさで、糸にも制限があります。

特に、『総紗縫』は細かいので、限界すれすれ探し
そんな状態です。

どこまでの太さが入るのかが、問題でした。

『紗のとことんの軽さに、紬の味。』
090122_1648~0001.jpg
言うのは簡単で、織るのはとても難しいのですが、
今回は両立できたように、思います。

帯芯を入れて、結んだのも試しました。

この下の帯は、紗紬を織る過程で、
他の組織で、少し応用したものです。
090123_1047~0001.jpg
まだ、裏も付けていない織りたてホヤホヤですが、
これもいい感じに上がっています。

モノづくりが一段落ついたので、
今日は次のモノづくりをボーっとしながら

探してみたいと思います。

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2009年01月16日

帯にしようと思ったのですが、着物になりました。


先日、春用の新作、お召が上がり
私用で一反、仕立てに出していました。

今日、それが上がってきましたので、
少し自慢させてもらいます。
(何枚目でも嬉しいものです。。)

090116_1038~0001.jpg

唐長さんの菊市松という柄を敷き詰めたモノで、
色目も薄地、

柄と色のバランスに惹かれて、
自分用に仕立てをお願いしました。

今まで何度も何度も書いていますが、

やはり何百年も受け継がれてきた柄というのは、
シンプルで、落ち着きがあり、飽きがこない。

着物にしても同じです。

090116_1039~0001.jpg
(女性物ですが、少し幅広めで織りましたので、


私でも裄は大丈夫です)

これは単衣仕立てにしましたので、
まだまだ、出番待ちですが、

厚めの羽織着て無理やり、出番を作ろうかなぁ?

とも思っています。

さすがに一月は、周りの目線が、
気になるので、春先早々にでも。。。


ちなみに、この御召女性物の場合、
嬉しいおまけがあります。。。
(それは、上がり次第自慢しますね。)


他にも、唐長さんの『南蛮七宝』柄も新色が、
上がってきそうですので、

一月のモノづくりも順調に進みそうです。

  ※それとは反対に、つい最近ある話を聞きました。
   それは、唐長柄の南蛮七宝帯、と言い販売している類似品がある、
   とのことです。モノづくりの立場から、とても悲しいですね。。

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2009年01月05日

仕事始め。


(改めて、)明けましておめでとうございます!

今日は『仕事始め』ということで、
2009年のとなみ織物が始まります。
090105_0828~0002.jpg
となみ織物の一階も今日は正月モードです。

段々、周りからお正月らしさ無くなっていく中で、
まだ西陣は、あいさつ回りは健在です。

西陣の細い道は、着物か礼服を着た人で、
9:00~11:00の間は、年に一回の混雑です。

090105_0949~0002.jpg


午前中は、そのあいさつ回りで終わり、
午後からは、通常の仕事始めですので、

現在、
正月⇒通常へとバタバタと変更中です。

ちなみに私の着物は、南蛮七宝のお召です。
(最近は、この着物が多いです。)
090105_0840~0001.jpg

他にも、今日デビューの小物?がありますが、
それは、また次の機会に紹介します!

結構、お気に入りになっています。

今年最初のメルマガも、
今日に仕上げして1日2日中に送りますね。

それでは、今年もよろしくお願いします!
忙しくなりそうです。

今年のテーマは、『つながり』です。

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2008年12月24日

年越しせずに完成!海路

何度か登場しました柄が完成しました。

『神坂雪佳の世界(海路から)』
  ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/111039492.html


『仙福屋』スタッフから、

①シンプルで

②小物にも応用出来る柄で、

③ショップだけの柄を製作してほしい。

という社内要望から製作したモノです。

081224_0908~0001.jpg

図案や図録、その他絵の載っていそうなものは、
目の前において、探した柄です。

シンプルで、少し面白みもある柄ですので、
南蛮七宝のように、少しずつ広がっていってほしい。

そんな柄です。

パッと見た感じ、何柄か分からないかもしれません。

柄自体は、神坂雪佳が残した『海路』という図案集の中の
一つの柄ですので、

モチーフは、『波』であることには、
違いありません。

『海路』という図案集から来ていますので、
今の所、『kairo』と、呼ばれています。

081224_0909~0001.jpg

織に関しては、となみ織物で一番経糸の多いもので、
この柄を織るために、横の糸を少し変えています。

持った感じは、絹の風合いと少しザラッとした
今までに感じたことの無いものです。

拡大した写真を見てもらうと(分かりにくかな?)・・・

細かい地紋を敷き詰めて、見え無い立体感を
作り出しています。

南蛮七宝とは違い、
見方によって柄が、様々に見える・・・

という不思議さはありませんが、
じっと見ていると、愛着と愛嬌が感じられる。

これもまた、不思議な魅力を思った柄になっています。

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2008年12月01日

日々改良。

メーカーは、毎日毎日、新しい柄をかんがえて
モノづくりしていくのが、仕事なのですが

その中で、同じ柄を良くしようと『改良』することがあります。

実際は、元のモノを超えられることは、
あまり無く、再び元に戻すことも少なくないです。

モノづくりしている習性なのか、
それでも、試してしまいます。

良くやるのは、超が付くくらいの昔の『紋』(設計図)を
引っ張り出して来て、風化しそうな和紙紋図を、

直しながら(こっちはリペアの方)、糸の渡りなどを、
見直す(『こっちが改良』)ことがあります。

昔の方が通った後をなぞる様に、紋を見るので、
とても勉強になります。

全く改良する隙が無いこともあれば、

ほんとに少ないのですが、ミスを見つけること
(意図的にか、あじ?かも)もあります。

そんな時は、その当時製作した人の意図を考えつつ
改良を加えていきます。

前置きが長くなりましたが、

少しずつ織っては、
販売(僅かしか織れないので月産限定。)している、

南蛮七宝の八寸も少し『改良』してみました。
 http://senpukuya5.seesaa.net/article/99457024.html

 ↑この時から比べて、地を変えました(意図としては立体感増)。
  (一色増やして、同色を入れました。) 

 
南蛮七宝

微妙な変化なので、

しかも自分で製作した紋ですので、
良くなったか、どうかというのは、判断付きにくいですが、

新旧並べても、社内で好みが分かれるくらいのレベルには
達しているようです(ホッと一息つける瞬間です)。

これが実際結んでもらう方から、
どのような評判になるか・・・


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2008年11月11日

唐長さん

午前中は唐長さんの修学院工房へ。

そこで、
たっぷりとお邪魔させてもらいました。

お客さん一緒にでしたので、
いつもとは
力を頂いてきました。

10代目と現当主11代目の『桜』版木を使った作品を
見せてもらいました。

全く同じ版木でありながら、普通からすると繊細な色目で、
受ける感じや持っている空気、柄まで異なって見える。。

そんな世界にひたってきました。

もちろん、帯の配色も繊細な色目ですが、
製作しているモノが異なると、やはり刺激を受けれます。

今年のモノづくりは、『尖り』
というのをテーマにしていました。

来年テーマにしていきたいモノづくり、
この辺りにヒントがありそうです。


今日行かれた方の中には

南蛮七宝の八寸を結ばれた方もおられましたが、
(まだ、一部のみの発表です。)

着姿を見ていると、唐長さんの版木で生まれた柄との
からかみと織と対比で、モノづくりができそうな

そんな気持ちになってきました。


夕方、そんな一日の目を持って、外を見ていると、
何となく、赤みが差しています。
IMGP1433.JPG


そして、振り返ると・・・
IMGP1423.jpg

少し社内で話題になるほどの夕焼けでした。

目が色に敏感になっていましたので、
さらに綺麗に見えます。

ちょっと疲れていたので、癒されました。。

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2008年11月04日

懐紙れなのですが。。

とても人気のある懐紙入れなのですが、

南蛮七宝で製作してみました。
(今のところ非売品です。)

南蛮七宝

素材は、帯100%なので、持った感じの
しっとりとした風は・・・

『やっぱり、絹!』

と声に出して言いたくなってしまいます。。

3色製作しましたが、

その中の一番下薄いピンク色のモノは、
色があるような無いような色で、

柄も見えるか見えないか。

角度や光によって、
はらっと浮いて出てくる南蛮七宝柄が、

とても上品です。


最近は、お茶席で本来の使い方以外に、
小物入れとして、使っておられる方も多いようですよ。

『懐紙入れ』の宣伝のような日記でした。

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2008年10月29日

星にも、花にも見える襦袢。


南蛮七宝の襦袢を以前作りました。
(こちらは、白地バージョン)

 白地バージョン

  http://senpukuya5.seesaa.net/article/106055938.html

今度は色を入れたモノを作ってみました。

織りを地の部分と柄の部分で、変化を付けています。
メッシュ状に見えます

夏・単衣は、もちろん、
南蛮七宝 襦袢
袖を無双に仕立てられるだけの尺で織り上げましたので、
袷の時期もOKです!

IMGP1383.JPG
淡い薄地を中心に、製作しています。

唐長さんに版木として長く伝わり、淘汰の中を
残ってきた柄ですので、

何にでも合わせられるような徹底的にシンプルな柄です。

白地のものを私用に仕立てようと、思っています。

少しずつ揃ってきましたので、
一度勢ぞろいして見てもらいたいですね~。


南蛮七宝の星にも花にも見える不思議な柄は、
いつ見ても惚れ惚れします。

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2008年10月08日

『祈る』だけまでもうちょっと。

今日は、

昨日新幹線の中で書き留めていたノートから、
今使えそうなモノを、

形にする作業をしていました。
画像-0205.jpg
PCを目の前に、手書きはなんで?

とよく言われますが、落書きのようなメモの方が、
PCで打つよりも、不思議と中身があるように思います。

このブログは・・・?
中身があるのか・・・
(判断はお任せします<m(__)m>)


今・今の話ですが、
若冲の着物の下書きが上がってきました。

あまりにも綺麗で、後はどういう上りにするか、
という所です。
(下書きがこれほどだったので、着物になったら楽しみ・・・)

となみ織物としてではなく。
最近の個人的なモノづくりは、

若冲→南蛮七宝→若冲・・・

という繰り返しですので、

本棚、資料、画像等々の周りのモノがすべて、
この2色になっています。

頭の中をすべて『モノづくりの対象』にして、

可能な限り、

製作前の段階(図案・紋図・組織)に力を注いだら、

後は、もう祈るだけです。。。


現在、製作中の大作(これは若冲)がそんな心境です。

いつのまにか、話が大きくなっている『若冲の間』、
完成したら、しばらく燃え尽きそうですね。。。

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2008年10月06日

南蛮七宝+縞々

モノづくりしていて、いいなぁと思うモノがあります。

それは、予想超えたモノが出来たときです。


作っていて、大方のものは想像ができます。

この色をここに入れると、⇒こんな感じ

ここに金糸を通すと⇒こんな感じ

柄を沈ませると全体は⇒こんな感じ と・・・

特に『何が作りたいのか?』というのが、
ブレてしまうと、最後の最後まで苦労します。


今回は、『ブレるか?』というところと、『もしかして』
という狭間で織ってみた柄の組み合わせです。

『縞々』の経糸で、
『南蛮七宝』を織ってみました。

結果は・・・、
予想とは全く違った表情で上がってきました。

縞の部分に入った柄が、地紋と相まって、
面白い色になり、反転したところとのコントラストが

素晴らしく微妙な色になっています。

横に帯を置いて書いているのですが、
なかなか文章で表すのが難しいので、

やはり写真を載せておきます。
081006_1044~0001.jpg
光が射したような色目です。
.
こんな風に。


この一本は見本で織ったのものなので、
帯というよりは、小物作りへと、

回したいと思っています。

また『仙福屋』に載ると思いますので、
お楽しみに・・・(移転後に。)

男物も作りたいです・・・。

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2008年10月03日

まずは自分のほしいものを作る。

『モノづくりってどうやってするんですか?』

と聞かれた時にこたえる答え。 
    ↓
『最初は、自分の好きなモノか、
好きになれそうなものを作ったら?』

と言っています。


では
最初ではない、
今の
自分のモノづくりは、

『どうなのか?』

と考えると、
意外にハッキリしたモノがわかりません。


多分、

『作りたいモノ』か
『驚いてもらえるモノ』

を作っているのではないかと思います。

深く悩みそうなので、
今回はこの辺で止めておきます。

ただ、原点に戻って『ほしいもの』を作ってみました。

角帯3

角帯です。

今お気に入りなのが、

南蛮七宝の角帯と、

組紐の角帯

もう一つ、『なにかないかな?』
と探していました。


それで、製作したのが上の角帯です。


『製作しました』と固いモノではなく、
『作っちゃえ!』という気分で作りました。

個人的には、柄のムード等々大満足ですので、
時々は、勢いのモノづくりも必要だと、思います。

とは言っても、今からモノづくりをしよう!
という人に、

『モノづくりは、勢いです。。』

とは言えませんね~。

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2008年09月26日

きものも進んでいます。

唐長柄を題材に、
帯だけでなく着物を製作してきました。

最近では、南蛮七宝の御召が出来ました。


今製作にかかっているモノも、御召ですが、
唐長柄の中から5柄選び抜き、小紋として

織っています。

イメージとしては、

江戸小紋のような定番として、
着れる着物が浮かんでいます。
江戸小紋
社内では『仙福屋御召 唐長五役』

と呼んでいます。


秋までには数柄完成すると思います。

今のところ、
上がってきたのは、数センチの見本裂だけですが、

見ていると、
どんどんと期待が膨らむものになっています。


私も、着たい!
と思っています。。


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2008年09月26日

きものも進んでいます。

唐長柄を題材に、
帯だけでなく着物を製作してきました。

最近では、南蛮七宝の御召が出来ました。


今製作にかかっているモノも、御召ですが、
唐長柄の中から5柄選び抜き、小紋として

織っています。

イメージとしては、

江戸小紋のような定番として、
着れる着物が浮かんでいます。
江戸小紋
社内では『仙福屋御召 唐長五役』

と呼んでいます。


秋までには数柄完成すると思います。

今のところ、
上がってきたのは、数センチの見本裂だけですが、

見ていると、
どんどんと期待が膨らむものになっています。


私も、着たい!
と思っています。。


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2008年09月08日

シンプルな柄づくり。

今日はすこしぼやきが入っています。


『シンプルなモノづくり』
というのをテーマに、柄を製作中です。


柄はほぼできているので、
今は、大きさを考えています。


最初のイメージとしては。

小づき、繰り返し、極力一目でわかる柄。

というものです。

今まで、社内で条件を満たしてるのは、
『南蛮七宝』を代表とする、唐長柄かなぁ?

と思いながら、考えていました。


いつものように、昔の図案棚に囲まれて、
目を凝らしながら、

試行錯誤していますが、
大体の目処は立ちましたので、

形にしていく、という所が現状です。


ここ数日、南蛮七宝に囲まれていましたので、
シンプルながらもそのレベルの高さに、

やられています。

昔の人は、偉大です・・・。


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