となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 南蛮七宝

2008年01月28日

紬の味を生かして、いけるかな?


南蛮七宝
の裂地です。

今日上がってきた、色目ですが、

とても渋くてカッコいいです
(自分で結びたい、そんな色です。)
南蛮七宝 茶黒 紬


アップで写真を撮ると、紬の節や

織組織などのイイ味が見えます。


こういったザックリと目が見えやすいものは、

配色した後の予想が難いモノです。


たまに、織る前の色糸を見て、

『なんで、この色との色でこんな色??』

ということがあります。

たまに思った以上のモノが

上がったりすると、

『予想通り!』

となることもあるのですが…

角帯にしたい色目なので、

製作していきたいのですが…


その前に、

これを草履の台部分に、

使いたいと思います。


ちょうど足の裏部分なので、

『見えない…』

と思ったりもしますが、

脱いだ時、抜群に目を惹きそうです!


今年の草履は、今までのモノに加え、

ちょっと一風変わった、

『二足目にお勧めの草履』

製作したいと思います!


乞うご期待!


明日は、

個人的にとても期待していた

小物を載せますね!


周りの評価は今まで、

一番のモノです。


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2008年01月08日

初売り!

『初売り!』

と書くと、

商売っ気があるように聞こえます。
(となみ織物の、ではなく自分の初売りです。)


実際は、私がお正月着ていた着物を

同柄で、違う配色で買って頂きました!

嬉しいもんです。


身内みたいな人なので、

初期ロットでの『試し着』に近いですが…。
(南蛮七宝の着物です。=男物は、まだ試験中)

今のところ、数人で試し着中です。
(2月頃には、完成!)


色目は、

グレーに少し紫を混ぜた色です。
→ http://senpukuya5.seesaa.net/article/62052234.html


配色が違えども、

『人のモノが良く見える』

それをヒシヒシと実感中です。


次は羽織も欲しいなぁ。。。


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2008年01月05日

4日と5日の着物

お正月の着物(4日) ↓
正月 ひげ紬 羽織 とんぼ玉
墨色ひげ紬(通称)


お正月着物(5日)
正月 南蛮七宝 着物 男物
濃茶の南蛮七宝・男物


羽織は、同じ少し紬の入ったモノですが、
コーディネートで随分変わります。

2枚とも
少しお腹が、出ているように見えますが、
光の加減ですよ。。。
(実は、正月食べすぎました・・・)


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2007年12月28日

最後の最後に,今年BEST!

今年最後の最後になって、

上がってきた着物です!

『南蛮七宝・男物(御召)』
南蛮七宝 男物 仕立て 自分のもの
昨日、日記後半で予告の着物です。

仕立て上がり、広げて、手を通してみると、

鳥肌がたった着物です。

南蛮七宝 男物 アップ
生地が揺れると、

微妙な光沢に浮かぶ地紋が…


予想以上に上手く行きました!

丸巻段階でみるのと、イメージが変わります。

http://senpukuya5.seesaa.net/article/69316771.html
南蛮七宝の角帯とのコーディネート


南蛮七宝 男物 御召
この角度から見ると、地紋が良く見えます!

見え方により、花に見えたり、菱と丸に見えたりと、

不思議な柄です。


女性ものは ↓ です。
http://senpukuya5.seesaa.net/article/62052234.html


今年日記は、まだまだ続きますが、

となみ織物は、

明日からお休みです。


良いモノが、上がってきて、

ホッとしています!

『糸棚の整理中。』

糸 山 生糸


数えるのも、…という糸種類の整理です。
すが 色

たまに見ていて、

これはっ!

という色もあります。

何度見ても、絹糸の光沢は良いモノです。

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2007年11月24日

とっておきの話。

堀川通りは、

イチョウの黄色が陽の光で、

金色に光っています。

そんな土曜日ですが、

『おっと書くのを忘れていました!』

ということがあります。

 

それは、 見てもらいたいモノです。  

この前、

発売された『きものサロン』に載っています。

(P.45です。)

 

  南蛮七宝の帯と着物。

『南蛮七宝の着物』は丸巻きで、

帯は結んでもらってます。

http://senpukuya5.seesaa.net/article/62052234.htm

(着物ですね)  

 

帯は、裏を結ばれているので、

蝶々

が見れませんので‥‥  

こんな感じの帯です。

南蛮七宝 光悦蝶 袋帯

唐長さんの版木として、 数百年残ってきた柄です。  

無駄なモノを徹底して、そぎ落とされて、

ずっと見ていても飽きがこない柄です。

類似品も出てきそうですが、

本物にしかない

上品さが柄から、伝わってきます。  

春ぐらいには、 シリーズとして 正式に、

発表したいところです。  

それに合わせて、草履も製作中です。

こちらも、生産数が限られていますので、

月数足という感じになりそうですね。    

↑ 上から見ても、変わらない?

南蛮七宝 草履 四分二半

横から見ると 南蛮七宝が現れます!    

きものサロン←できれば、見て下さいね!

きものサロン

きものサロン 2008年  01月号 [雑誌]

     

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2007年11月15日

『配色確認です!』

北海道にいると、当然ですが、 京都の社内にいる時と同じようには行きません。   一番困るのは、モノづくり全般です。   例えば、 『図案の草案見てほしいんやけど‥‥』   『目出し(見本裂)が上がってきたので、  配色確認を!』   『新しい素材で織ったけど、織りにくいし‥』   遠くにいて、なかなかあれやこれやと、 自分らしさを出すのは、難しいです。   ただ先日、 京都にいた時に配色を指示したものが上がり、 その写真がメールに添付して送ってきました。   『配色確認、お願いします~。』   と。   『写真では、色見るの難しいよ‥‥』   とつぶやこうとしたら、 違う角度で、光源を変えて、 数枚添付してあります。   『‥‥』   こうなると、 意外にモノづくりが外にいても、 一部は、出来そうな感じです。   それと、社内にいて、帯が出来あがった時に、   『これは、あ~やで!』 『ここをもうちょっと‥‥』   のような意見が入ってこないので、 (全くないと少しは寂しいですが) もしかして、今よりも純粋なものが 出来るかも知れません。   と、プラス思考で、どこへ居てもモノ作り していきたいと思います。   ちなみに、先ほどは 京都から見本で製作した 角帯の写真も送ってきました!   南蛮七宝の角帯です。 南蛮七宝 角帯 紬 白黒   こういう感じで、二枚。 二枚目は、少しアレンジが入って。 南蛮七宝 白黒紬 角帯 貝の口 社内にいても、 メールが来そうな拘りです。      

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2007年11月05日

いよいよ、登場!!

以前、少し紹介していました、

『南蛮七宝の着物』

です。

唐長 南蛮七宝 男物 白生地

覚えている方もおられると思います。   これです↓
http://senpukuya5.seesaa.net/article/62052234.html


その男物です。


やっとこさ、上がってきました…


ちなみに、

男物なので、通常の着尺の幅よりも広いです


そのため、これを織る時は、少々手を加えます。

経糸を増し、幅を広くすればいい!

というものではありません。


本来、1の幅のモノを、1.1や1.15にすれば、

その分、柄が伸びます(横長に見える)。


ホンのたまーに、そっちの方が良かった、

ということもありますが、稀に稀です。


ということで、筬の巾を広げたりと様々な手を加えて、

織り上がってきた織物です。

『南蛮七宝着物・男物 by 仙福屋』

です。


まずは、自分用に染めます。

羽織か?着物か?両方か?

ちょっと楽しみです!


数本上がってきましたが、

第一弾、織り上げ分は、

完売になっています。
(皆さん値段も聞かずに、大丈夫なのでしょうか…???)

随時、女性物も含めて、

少しずつではありますが、織り上げていきます。


この南蛮七宝は大事にしていきたい柄です。

また、情報をアップしていきますね!

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2007年10月24日

『期待の着物』を持って行きましたが、そこは…。

昨日にもちょうど書いた ↓ 、
http://senpukuya5.seesaa.net/article/62052234.html


『南蛮七宝の着物』を納めました。


持って行った場所は…

唐長さんの『サルヤマサロン』です。
(オレンジよりも赤の方が良いかも…)

↓ドアを開けてもらい、入った所です。
サルヤマサロン1.jpg

この間、いい空気が流れています。

入った中は、写真で撮るのは勿体ない、

面白い空間がありました。


何か撮って残すのが勿体ない、

というか、

写真で見た後に、

その場所を知った目で見るのが勿体ないというか…


そんな空気の流れている場所でした。

もし、行かはる機会がるのであれば、

あまり前知識を入れずに

行くのが、個人的なお勧めです。


帰ってきたら、今日はモノがものすごく作りたい!

そんなテンションになっています。

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2007年10月23日

楽しみにしていた着物!

 

となみ織物で、長年手がけて、

製作している『唐長』より着物柄へ持ってきたものです。
 

白生地のお召地を落ち着いた色目に染めてみました。。
 

『南蛮七宝・仙福屋御召』 
南蛮七宝 着物 御召
 ↑色と柄がぱちっとハマりました。

唐長の奥様にも、

織り上がり一本目を着られるので、

今後、皆さんに見てもらえることも多くなると思います。


唐長さんはこの南蛮七宝を、

とても大事にされている柄です(何百年も!!)。


そのため白生地製作時においても、

柄の大きさはもちろんのこと、

細かい柄の配置から、柄のボリューム等

とことん、こだわりにこだわったので、

とても良い出来になったと思います。


他の柄ももちろんのことですが、

となみ織物も特に、大事にしていきたい柄です。


男物も製作中です!!
(もちろん、自分でも着ます!)

(男物はすでに織る前から第一弾完売。。。)

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2006年08月26日

唐長さん

 

昨日は修学院にある唐長工房にお邪魔しました。

http://www.karacho.co.jp/contents/syugakuin/syugakuintop.html

 

最近は両替町三条へお邪魔することが増えてきて、

こちらへはご無沙汰気味です。

 →http://www.karacho.co.jp/contents/sanjyo/sanjyotop.html

 

ですので、久々にお邪魔すると、大きく模様替え?されていました。

 

最初から圧倒されつつ、その後2時間近く、

当主とお話をさせて頂いて、モノづくりという面も、

心構えにもいい刺激を受けました。

 

その頂いた勢いでそのまま

残り半日、モノづくりに突入です。

 

今後のモノづくりの方向性という意味も含めて、

唐長柄でのいいモノづくりもできそうなので、

これからも非常に楽しみです。

 

本当に勉強になります。

 

時々こうやって自分に刺激(感動)を与えないと、

なかなか満足できるものは、出来ないので、充電完了。

気を入れて頑張ります。

 

417AS5MS9KL._SL500_AA300_.jpg

P.S DSCF0144.JPGP.S ↑唐長さんの柄の中で、 南蛮七宝は好きですね!

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