2012年08月24日
御召緯をつかう。
しぼみ過ぎから一ヶ月とちょっと。
今度はできる限り優しい感じの色目を使った薄地を配色、
織り上げてみました。
『しぼ織』
柄の流れを柔らかく、濃い地で織った時よりも淡く、
地の部分には、土台は白ですが、僅かに暖色系のモノを足して、
全体が優しい流れになるように、心がけました。
御召緯のシボがある程度コントロール出来ます(以前よりも随分)
ので、それも柔らかい流れに貢献できるように、少し工夫しています。
袋帯は多くの場合、裏を仕立てた方が帯として、まとまりが出てくるので、
この帯もそうなった時がさらに楽しみです。
今では生産量が随分と少なくなった御召緯です。
『御召緯』
こういうシボの付いた織物では、絹ではない繊維を使って織った後、
熱を掛けて、縮ませる(ナイロンを想像するのが良いかもです)という
方法もありますが、やはり生糸に撚りを掛け、お湯で縮ませる昔ながらの
技法の方が、言いようのない味があって、面白いと思います。
ただ織手さんとも同じですが、どんどん少なくなっていますし、
全く何も手を打たないと、これらの帯もいずれ作れなくなってしまう・・・。
と考えると、とても悲しいですね。。