となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「唐長」と一致するもの

2010年02月03日

『光琳大波』の場合。 好きもの

昨日は、『南蛮七宝』の袋帯を紹介しました。
今日も、唐長柄『光琳大波』です。

今までも帯の紋にはしていましたが、ある所で、
これと似た柄を見て(うちの帯ではありませんが)、
とても残念に思ったことがあります。

それで、もう一度製作し直したいと思って、
モノづくりに掛かっていました。

試作を織って手直し、また織って、
との繰り返しの中で、今回出来上がってきたものです。


先程上がってきたばかりです。

まず地の部分には柿渋を使った引箔を使い、
とにかくシンプルに色んなものを削いで削いで
削ぎ落として
作った帯です。
R0010249.jpg

作りながら思っていたことなのですが・・・

着物の世界には、織と染があって、
織の場合、表現にある面で制限を受けると言われます。
(経糸と緯糸(横糸)の交差した組織点が柄になるので・・・)

もちろん、その面はありますし、否定はしませんが、
ただ織の中にも染にはなかなか出来ない表現もあります。
それをシンプルな形で生かしてみたかった、ということが、
強く思っていたことです。

まず、昔からある柿渋染めを箔としてベースにする。
そのベースに、糸を乗せてシンプルに上げる。
書くとたったこれだけ。

いつものように『ここが拘りです。』と際立ったモノはありません。
ただ、引箔と糸が通るシンプルな紋作りに、キッチりと時間を掛け、
一色だけの色の配色に時間を掛けて、自分の感性に合う引箔を使う。

趣の違うモノづくりの中、仕上がったものは、
とても満足の行く仕上がりです。


R0010246.jpg

この裏も織り上がっていない帯を見ていたら、この大波と一緒に、
ゆらゆらとした良い空気が帯に漂ってきました。

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2010年02月02日

好きなもの+すきなもの

今日も少し下(しも)へ下がって、展示会をのぞいてきました。
とにかく、人だらけです。ちょっと人酔いしていますので、
ブログの内容は、いつも以上に静かな内容です。

さてさて、モノづくりの進捗状況です。
今現在は、春に向けて配色をしている柄が多く、
新しく立ち上げるシリーズもそろそろしないと、
マズイなぁという感じです。

機屋に締切はありませんし、あったとしても、たぶん、
良いものはできないと思います。(私の場合は特に)

ただ、
だからと言って『好きなときに好きなものを作る』のでは、
職業じゃなくて趣味なので、
『職業』寄りの立ち位置にいるように心掛けています。

ですので、まだ『仕事はモノづくり』です、
と言えるのかな?と思ています。
(ちょっと不安。。。)


そう書いておきながら、今日上がってきた『南蛮七宝』に
関しては、相当趣味に近い方に、針はあります。

そんな久しぶりに製作した、『南蛮七宝』を紹介します。
IMG_8007.jpg

何十回と紹介しているほど、好きな柄で、
唐長さんの『南蛮七宝』を麹塵の糸で織り上げたものです。

こだわりは・・・
というよりも、これは今までの日記を振り返った方が
より感じてもらえると思いますので、リンクを作っておきます。

 →http://senpukuya5.seesaa.net/pages/user/search/?keyword

おそらく、こだわりよりも、
思い入れの方が伝わるかもしれません。
それほど、良い柄だと思います。

今回の帯は
モスグリーンの濃淡で織り上げましたが、
麹塵染』という性質上、光の加減で、
朱の色が差し、丸と星が浮かび上がってきました。

実はこの『南蛮七宝』を麹塵染で織ろう織ろうと思って、
ずっと温めていました。
何度か試験織をしては、なかなか納得が行かず、
しばらく置いておいたものです。

100以上の柄(200もっとかも?)をこの麹塵色で配色しました。
それだけの柄を作るくらい、この色は着物との相性が良いのですが、
あとちょっとの配色際が、とても難しいです。

まだ、表だけですので、気を抜かず、裏も作って、仕立て上げて、
『帯』の形にしていきたいと思います。

そろそろ、新しく製作中の襦袢の見本も上がってきますし、
この『南蛮七宝』シリーズを動かしていきたいと思っています。


今日は、他にも変わった『なごや帯』が上がってきたりと、
今から配色確認に行ってきます~。

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2010年01月15日

温めたもの。

京都の空は早朝から、
寒空です。
IMG_7002.jpg
と、いつでもどこでも気候の話ですので、
今日もまた天気の話から入ります。

社内では、昨日と同じような話を、
(暖色系の配色を)繰り返していますが、
ここでは別の話です。


きものを着ようとすると、着物と帯、
帯締め帯揚げなどの小物、

それに、中に着る肌襦袢の他に、
長襦袢』があります。

今では、一部を除いて、
ほとんど生地は海外もので低価格のモノが主流です。
生産も大きいロットで発注を掛けて、染めも大量

ですので、もし作ろうとしても、
なかなか満足が出来るものがなく、
『う~ん』という状況でした。

そんな中、あるキッカケがあって、
温めていたものを作れそうな状況ができてきました。

それで今現在は、
南蛮七宝』柄でもう一度検討しています。
R0010150.jpg
 ↑参考の帯

以前、ほんの僅かですが、織で製作した所、
IMGP1385.JPG
とても好評でした。
今度は、染めで袷用を製作したいと思います。

類似で南蛮七宝柄の襦袢があるそうですが、
それはそれとして、生地と色目をキッチリとこだわり、
うちはうちらしく、唐長さんの柄を大事に
モノづくりをしたいと思います。

この『南蛮七宝』柄は相変わらず、
数を製作するのは難しいので、
見てもらえる場所、機会は少ないですが、
拘りたいと思います。

それに加え、今年は少しでも見てもらえる
機会を増やして行きたいですね。


風邪を引きましたので、
今日はまわりから人が逃げていく状況で、
書いています。
久しぶりに、しんどい風邪です。。

皆さん気をつけてください~。

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2009年12月15日

鳥肌・・・南蛮七宝

自分で配色したモノを褒めるのは、
そんなに好きではないのですが、
これだけは別です・・・

IMG_0148.JPG
やっとこの配色ができました。
ちょっと感動です。。。

紋図
自体の手直し、5回。
配色取り直し、???、そこら中失敗だらけ・・・

この時はまだ過渡期です。
 http://senpukuya5.seesaa.net/article/110503078.html

それでも、コツコツやっていましたので、
南蛮七宝』本当に良い柄だと思います。

IMGP2732.JPG
(ちなみに、『瓢箪』唐長マークが入ってますので、
 手に取られた方は、一度チェックをしてみください。)


この色以外は、少しずつ小物ができてきましたので、
これからの始動です。

続報は、また何度でもここに載せたり、
呟きたいと思ってます。

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2009年12月14日

京都で・・・

今日は、京都です。

色んな事情から、海外の方が
伊藤若冲の世界』を見に来られます。

若冲というと、海外の評判が日本に入ってきて、
ブームを起こしたものです。

それを意匠にしたモノを装うことに対して、
どんな反応が頂けるのか、
西陣にいると、なかなか無い機会ですので、
楽しみです。

それ以外にも、神坂雪佳唐長の文様も、
世界的にも評価されています。

それらを織で表現した『モノ』
いつもとちょっと違った楽しみです。

また報告しますね~。


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2009年12月09日

唐長さん

久しぶりに唐長さんの修学院のお店へ
お邪魔してきました。

唐長へは年間数度お邪魔していますが、
行く度に内装や空気、調度品が変化していて、
驚かされます(楽しまされます)。

文様自体、根幹は、変わらないけれども、
それ以外全部変わる。
そんなイメージを受けました。

また、最近問題になる、
意匠盗用の話も含め、うちにとっても
参考以上になる話を聞くことがでました。

今は、南蛮七宝の小物を製作中ですが、
それに関しても、他の類似のモノと区別を
付けるために、下の瓢箪マークを入れていきます。

IMGP2733.JPG

人間国宝の方のデザインを帯のモチーフとしてモノづくりを
していますが、その際も
名を落とさないようにとことん質を上げる
ことだけを考えて、作ってきました。

今回のこのマークに関しても、
全く同じです。

キッチリモノづくりして、
自然と『となみだから・・・』間違いないものだ、
という認知度をさらに磨いていきたいと思います。

IMGP2741.JPG
今、私が使っている財布です。

以前モノよりも改善を図ったモノで、
喜ぶべきか微妙なところですが、出すのが嬉しくなる・・・
そんな財布です。。。

配色を変えたモノ、柄を変えたモノを揃えて、
財布の衣更(ころもがえ)も楽しいかもしれませんね。。

こちらは順調に進んでいます。

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2009年12月08日

久しぶりに草履にネタで盛り上がったので・・・


草履の花緒です。
(麹塵帯ですが、シリーズで一番有名な柄です。)

IMG_0782.JPG
あまりにも、身近な商品になっていた草履ですので、
久しぶりに、話題に上がりました。

『仙福屋』では、
数にして年間1000ちょっとの草履を取り扱っています。
(ちなみに、真綿入りの台は職人さんの手で、
一足ずつ製作するので、この数がほぼ最大です・・・)

それに、上の花緒も同じく手で一足ずつの製作です。

当たり前ですが、1000足の草履には、
両方とも、1000ずつ必要です。

その前段階では、帯地を使うために織って、
柄の出る所を考えて、裁断して、縫製して・・・
紐と合わせて、その前にツボの色もコーディネートして、
すべて揃った所で、最後お客さんに花緒と台の色を
選んでもらう。。。

1000すべて目の前にないにしても、
1000の中から、選ばれた花緒、数十の中から、
台との組み合わせで、気に入ってもらったものが、
お手元に届く・・・

10394.jpg
すごい縁です。

人の縁も、良く言いますが、
このモノと出会う縁もなかなかですね。。。

大事に使わないと・・・
と、モノづくりのことを考えると反省いっぱいです。。


今日も一日、打ち合せを含めて
バタバタの一日です。

昼は唐長さんへお邪魔したりと、
とても良い刺激が受けれそうです。

大事にしたいモノづくりが進みそうですよ。

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2009年09月07日

きじじっけん。

IMG_1064.JPG
『南蛮七宝・唐長』

普段の『モノづくり』というと、
経糸の数、糸の質、緯糸の種類等々、
様々な組み合わせを考える作業が多いです。

織り上がったモノに対しては、絹の良さを生かすため、
『そのまま仕立て』をして、納めます。

ですので、基本的に、となみ織物では
織り上がった後の加工(『後加工』)といことはしません。

例えば、どんな加工があるか?というと、
絹等で織り上げた帯地に樹脂等をかけて、
ペラペラ・柔らかすぎる生地の風合いを固くする等。


となみ織物の加工に対する考え方は、
(雨よけ等の防水・撥水等が必要なものは除いて、)
せっかくの絹が勿体ない、という認識があります。

最近では技術も良くなり、生地を傷めることはほとんど
ないので、偏見といってしまえばそれまでなのかもしれません。

ただ、いまだに織の技術を誤魔化ための、
後加工もありますので、やはりやりたくないのが現状です。

そこまで書いておきながら、今何をしているのかというと、
帯以外の『小物』についてです。

小物に関しては、一部『雨草履の花緒』など、
帯で想定された使用方法とは全く異なり、
現在でも特殊な加工をしているものもあります。

雨草履の時も様々なモノを探し、提案もしてもらい、

現在の形がありますが、その他の小物にも・・・

と考えると、さらに
検討を余地がありそう・・・です。

『絹』という天然繊維は、色が独特(発色が素晴らしい)や
光沢、しなやかさ等の特性が飛びぬけて良いので、
それを失わないようなものを考えています。

まだ、ほとんど進んでいませんが、今後小物のバリエーションを
増やすためにも相当の時間を掛けてでも見つけたいと思います。

そんなことで、となみ織物では帯に関しては、
当面は『後加工』を使うことはありませんが、

生地が変化する様子を見ていると、
『あれもしたいこれもしたい』と
可能性がいっぱい出てきて、とても期待しています。

まだまだ遠いですが、
だれもしていない価値を作っていきたい、ですね。

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2009年06月17日

輪がもやもや、しています。

最近は『輪(わ)』に興味があります。

興味を持って、『輪』をじっと見ていると
何か浮かんできそうになります。

こないだ唐長さんにお邪魔した時もそうでしたし、
今製作している、柄も『輪』を入れ考えています。

特に、輪が入ると空気・雰囲気が変わるので、
今は、そこだけ柄をなくしたくなります。

『輪』に興味を持つのは、シンプルの反対の、
現在どっぷりとハマっている、
ケルティック』の所為かも知れませんね。
IMGP1837.JPG
『最新のケルティック』 ↑こちらは、とても複雑。

ちなみに、まだ形もなく、
今、図案を練っている段階です。

それにしても、
一つ、大作が終わりましたので、
この柄です。:上の柄)

ホントに『輪』を見ることに、浸っています。

全部つなげると、鎖になるし、
間を開けすぎると、寂しいし、
詰まると、狭いし、

と、ちょうどいいバランスを探しています。

さらに机の上は、
『輪』に関するものばかりです。

水滴が落ちた水面の写真とか、
ケルト文様の結びを書いてみた方眼紙とか、

片付けていない輪ゴムまで、
今は柄に見えています。

IMGP1840.JPG
まだ、漠然としたモヤモヤなので、
以前頂いた、『細渦』を見ながら、
整理することにします。。

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2009年06月16日

試作中で、投げては見たものの・・・

今日の京都は、動いていると風が来て、
いいのですが、止まると、じわ~っと暑くなります。

そんな中、今試作している織物があります。

名前は、『しょうはうら』
漢字だと、『紹巴裏』。

『紹巴織』の親戚のような名前ですが、
ちょっと製作するのに、クセのある織物です。

例をあげると・・・

1、今の所思い通りに配色でない。

2、多くの色を使うと色糸、混ざって、
  さらに複雑な色に。

3、色が滲んだようになる。

と、少々やっかいな織物です。


ただ、上手く配色、紋作りができると、
今までに、無い見た目に上がりそうです。

そこまで、一歩ずつ失敗しながら、
製作していたいと思います。


ちなみに、今進めている『柄』は、
『南蛮七宝』です。
南蛮七宝1.jpg
 ↑ この柄です。

唐長さんから、頂いた話でこの組織に
しようと思いました。

この組織は、今まで『あったけど』触らなかった、
というモノですので、ある意味再挑戦です。

『紋』は出来ていて、先ほど配色しましたので。
まずは、見本で試験を織りたいと思っています。

絵の具を塗るのと違い
色糸を織っていきますので、糸の重なり方等で、
『出来上がり色』の予想を大きく外すことがあります。

しばらく外さなかったのですが(良く知った織物なので)、
今回は、遠くに思いっきり投げたボールのように、
どこに着地するか、わかりません。。。。

今後、長く付き合っていくかもしれない、
織り方ですので、今から気長にします

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2009年06月10日

頭いっぱいのアイディア。

今日は唐長さんの三条サロンへ行ってきました。
 →http://www.karacho.co.jp/contents/sanjyo02/omise.html

当主と奥さんから、
2時間近く話を聞かせてもらいました。

サロンの雰囲気も以前お邪魔した時と、
コンセプトが変わり、

『からかみ』から受けるイメージ自体も変わりましたが、
サロンに入ったとき、空気が変わるのは相変わらずです。
(どこにいるのか、分らなくなるほどの別空間で、
 だんだん、しかもその濃度が濃くなってきたようです)

いつもながら、
ここに来ると『唐長』に惚れます。

モノづくりのアイディアを頭いっぱい
もらってきました。。

明日はモノづくりです。

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2009年04月18日

帰りの新幹線で・・・

横浜から帰ってきました。

帰りの新幹線に飛び乗り、駅弁を食べながら、
先ほど京都へ。

最近、こういう日が多いせいか、今日は、
何を食べようかと、気がつけば楽しみになっています。

そして、いつも自分なりにの『イイ絵』を
見つけた時に、写真を撮っているので、
それを車内で整理していると・・・

良いのがありました。

↓これです。
Image2601.jpg

横浜会場の玄関に並べているのですが、
『となみ帯+古都里+唐長』です。

創業から長い年月の伝統を持って、
モノづくりしている、という共通点があります。

またこの3つは、偶然並べたものですが、
すべて陰影で、そのものの表情が変わる。

というのも面白い共通点です。

古都里は、ランプシェイドなので、光をさえぎり、
柔らかくするものですし、

その光を受けた唐長は、
もうまさに光の陰影で柄の浮き沈みが
なんとも言えん良さですし、

織物も、微妙な凹凸で、表情が変わる。
(この柄は作楽の中でも自信作です。)


思い返してみると・・・

そういえば、その一角は他の所にも増して、
存在感がみなぎっていました。。。

何と言っていいのか分かりませんが、
じっと眺めていられる良さがありますね。

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2009年03月12日

今の時期には『ラブちゃん』を・・・

今日は、大阪へ行ってきました。

車で東寺の横を通って
Image017.jpg
名神→阪神高速通って行きます。

Image018.jpg

4人で行きましたので、運転は任せて、
私は後ろの座席です。

ある車内の会話。

『今の時期、小物はなにが受けるか?』
というテーマです。

『やっぱり、ホワイトディやし、それ関係!』

『うちにある小物やったら、何やろなぁ?』

『懐紙入れ?』
0593_01.jpg

『日傘?』
唐長 日傘


『草履?』
0681s_01.jpg

『もらったら、嬉しいやろうけど、
 ホワイトディ!という必然性がないよ』

沈黙の後・・・


『じゃ、ラブちゃん!』

『???』
と知らない人もいました。。。


確かに、この帯締めは、そういう
イベントごとに結んだり、もらったり、

すると嬉しいかもしれませんね。。。
Image021.jpg

Image024.jpg
せっかくなので仲良く2色結んで、
並べてみました。


そんなこんな話をしている
道中だったので、

行き帰りは『あっ』という間でした。

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2009年03月07日

今日と昨日の着物。

昨日は唐長さんの当主夫妻と
お食事を行いました。

090306_1807~0001.jpg
木屋町にあるこんな雰囲気の所です。

風情のあるお店で、すぐ近くに鴨川も
流れています。

お二人の話はいつもながら、お話を聞いていると
静かな佇まいの中に力を感じます。

6時半からでしたが、あっという間に、
終わり、私にとって、素敵な言葉を様々頂きました。

力になります。


私が着て行った着物は、やはり南蛮七宝に、
羽織は茶色のお召を着ていきました。

Image006.jpg
↑羽織です。羽裏も好きです。

茶に濃い茶でしたが、
綺麗にはまりました。

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2009年01月16日

帯にしようと思ったのですが、着物になりました。


先日、春用の新作、お召が上がり
私用で一反、仕立てに出していました。

今日、それが上がってきましたので、
少し自慢させてもらいます。
(何枚目でも嬉しいものです。。)

090116_1038~0001.jpg

唐長さんの菊市松という柄を敷き詰めたモノで、
色目も薄地、

柄と色のバランスに惹かれて、
自分用に仕立てをお願いしました。

今まで何度も何度も書いていますが、

やはり何百年も受け継がれてきた柄というのは、
シンプルで、落ち着きがあり、飽きがこない。

着物にしても同じです。

090116_1039~0001.jpg
(女性物ですが、少し幅広めで織りましたので、


私でも裄は大丈夫です)

これは単衣仕立てにしましたので、
まだまだ、出番待ちですが、

厚めの羽織着て無理やり、出番を作ろうかなぁ?

とも思っています。

さすがに一月は、周りの目線が、
気になるので、春先早々にでも。。。


ちなみに、この御召女性物の場合、
嬉しいおまけがあります。。。
(それは、上がり次第自慢しますね。)


他にも、唐長さんの『南蛮七宝』柄も新色が、
上がってきそうですので、

一月のモノづくりも順調に進みそうです。

  ※それとは反対に、つい最近ある話を聞きました。
   それは、唐長柄の南蛮七宝帯、と言い販売している類似品がある、
   とのことです。モノづくりの立場から、とても悲しいですね。。

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2009年01月11日

唐長『雪展』とワインとピアノ

昨日は、唐長さんの『雪』展初日で、
夜から三条サロンにお邪魔しました。

唐紙に囲まれながら、ピアノにワインと、
違和感がありそうな感じがしそうですが、
三条サロンのHPへ

ゆっくりした気持ちになれる、
時間を過ごさせてもらいました。


当主からの話でもありましたが、

その日は、京都でも雪がちらつく、
雪展にぴったりの日でした。

壁にかかった、雪輪柄の唐紙をジッと見た後、
帰り道に降っている雪が、雪輪に見えてきます。。


http://karacho.exblog.jp/9378381/
(唐長さんブログ)

http://www.karacho.co.jp/contents/sanjyo02/omise.html
(三条サロン)

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2008年11月28日

これから進む御召づくり。

御召で織り上ったばかりのモノです。

これは、袷はもちろんですが、
単衣の季節にもピッタリな風合いに色目になりました。

唐長お召1
 ⇒遠くから見ると、『無地』に

画像-0037.jpg
 ⇒近くから見ると、瓢箪ですよ~。

柄は、唐長柄の小瓢箪です。

瓢箪の意味は、6つ集まると
むびょう(たん) ⇒無病

音が一緒なのと、
種子が多いので、子孫繁栄となります。

遠くから見ると、
無地に見えて、近いと、どこか可愛らしい小さな瓢箪。

柄に、意味が無かったとしても、とても好きな柄です。

織り上げてみると、思っていたよりも幅が出たので、
男物に着てもいいな、、と少し私用で狙っています。

出来が良いと、自分で着たくなってしまうのは、
いつものことですが、それも大事ですよね~。


 ※最近は、また緑にこだわっていますので、緑色に・・・

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2008年11月12日

唐長さんへ

再び、
今日も唐長さんへお邪魔させて頂きました。

今まで見せて頂いたことのないモノやコトもあり、
しかも2日間、たっぷりと力を頂けました。

非公開の場所へも入らせてもらいました。

いつ見ても、気分が落ち着き、
気が付くか付かないような繊細な『からかみ』と、

メリハリの効いた『からかみ』、見渡し、じっとしていると、
いつの間にか時間が過ぎています。


普段生活していて、思うのが『あれ、帯になるかなぁ』
思いながら、自然にモノを見るようになっていることがあります。

ただ、唐長さんのからかみには、

『帯にしたい!』と自然に言いたくなるような
柄全体から呼ばれているような気がします。


今、唐長さんの柄で数柄、織へ製作しているモノ
があります。

それらの柄もそうですが、あまり気負いせず、
感じたままのそのままで、シンプルに、

織にしたいと思います。

一緒に行かれたお客さんも、感動されていたので、
行きの社内と帰りの社内とは、温度の差があり、

本当にお連れして良かったと思いました。
IMGP1445.JPG
小物用のからかみですです。

襖用はさらに何度も重ねて、色が置かれるので、
もう少し深みがあります。

ただ、このからかみでも、地の色と柄の色
(和紙と染料との)境界線が素晴らしく、味があります。

瓢箪も紅葉も、その間の空間もほんとに良いです。
(文字での表現はムズカシイ。)

IMGP1443.JPG

明日から、帯作りできそうです。

タグ:

2008年11月11日

唐長さん

午前中は唐長さんの修学院工房へ。

そこで、
たっぷりとお邪魔させてもらいました。

お客さん一緒にでしたので、
いつもとは
力を頂いてきました。

10代目と現当主11代目の『桜』版木を使った作品を
見せてもらいました。

全く同じ版木でありながら、普通からすると繊細な色目で、
受ける感じや持っている空気、柄まで異なって見える。。

そんな世界にひたってきました。

もちろん、帯の配色も繊細な色目ですが、
製作しているモノが異なると、やはり刺激を受けれます。

今年のモノづくりは、『尖り』
というのをテーマにしていました。

来年テーマにしていきたいモノづくり、
この辺りにヒントがありそうです。


今日行かれた方の中には

南蛮七宝の八寸を結ばれた方もおられましたが、
(まだ、一部のみの発表です。)

着姿を見ていると、唐長さんの版木で生まれた柄との
からかみと織と対比で、モノづくりができそうな

そんな気持ちになってきました。


夕方、そんな一日の目を持って、外を見ていると、
何となく、赤みが差しています。
IMGP1433.JPG


そして、振り返ると・・・
IMGP1423.jpg

少し社内で話題になるほどの夕焼けでした。

目が色に敏感になっていましたので、
さらに綺麗に見えます。

ちょっと疲れていたので、癒されました。。

タグ: ,

2008年10月29日

星にも、花にも見える襦袢。


南蛮七宝の襦袢を以前作りました。
(こちらは、白地バージョン)

 白地バージョン

  http://senpukuya5.seesaa.net/article/106055938.html

今度は色を入れたモノを作ってみました。

織りを地の部分と柄の部分で、変化を付けています。
メッシュ状に見えます

夏・単衣は、もちろん、
南蛮七宝 襦袢
袖を無双に仕立てられるだけの尺で織り上げましたので、
袷の時期もOKです!

IMGP1383.JPG
淡い薄地を中心に、製作しています。

唐長さんに版木として長く伝わり、淘汰の中を
残ってきた柄ですので、

何にでも合わせられるような徹底的にシンプルな柄です。

白地のものを私用に仕立てようと、思っています。

少しずつ揃ってきましたので、
一度勢ぞろいして見てもらいたいですね~。


南蛮七宝の星にも花にも見える不思議な柄は、
いつ見ても惚れ惚れします。

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