となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「南蛮七宝 御召」と一致するもの

2015年04月20日

明日、見に来られる方のために。

 

会社向かいのショールームを明日の『南蛮七宝』用に陳列替えをしていました。
ショールームと言いつつも、陳列練習のため、少しずつ商品だけでなく、棚板の位置、
商品台、商品並びを変えています。

 

毎回スタッフの打ち合わせで話し合っているのが、商品を良く見せる陳列ではなく、
一つ一つが立つ様な陳列です。言うの簡単、でも難しい。


有り難いことに、ここは売るためには?と考えなくて良いスペースです。
一つの商品に対して、どう売るか?との会議はせずに、作る時に考えていた利点以外に、
使っているうちに気づく利点ってなんだろう?そんな打ち合せをしています。

 

ですので、その話し合いが活きるような一つ一つの商品が立ち、
その陳列が心地いいと感じるまで試していきたいです。

 

DSC05081.jpg
『南蛮七宝文様/御召、八寸名古屋帯←着る時は合わせなくても』

 

店の主張が前に出過ぎてゴチャゴチャな陳列、
スッキリし過ぎて何を見て欲しいか、伝わらない陳列。

そうではなくて、毎日試行錯誤して、考え続けていれば、
スペースも限られた場所なので、少しずつ良くなっていくと思います。

 

明日の皆さんの反応がとても楽しみです。

 

 

 

2015年04月18日

今日の着物。。袷モノがもう少しほしい。

 

3日間の出張が終わり、京都へ戻ってきました。

写真を撮ろう撮ろうと思っていたのに余り撮れず、仕方なしに
今日着ていた自分の着物を撮りました(折角出てきたのに残念)。

 

L1870064.jpg

 

羽織は御召に紬を通した南蛮七宝文様←昨日は立涌地紋の無地。
麹塵染の南蛮七宝御召。角帯は紹巴織の作楽。羽織紐は仙福屋でもお馴染みの
純銀帯留め作家さんに作って頂いたモノ。

写っていませんがお襦袢は若冲の付喪神。
そんな構成です。

 

夏や単衣モノは最近作りましたが、袷モノは何年も作っていので、
そろそろ自分用に。そんなモチベーションでモノづくりに取り組んで行きたいと
思っています。

 

今日置いていたヤヤコシイ紬の着物(もちろんうちのオリジナル。)を見て触って、
何かできそうなイメージが湧きましたので、早いことこの気持のまま、
この辺りをベースにモノづくりをしていきたいです。

 

これくらい短い出張でも、皆さんから濃いお話も聞けて、とても有意義でした。
福岡の皆さん、ありがとうござました!

2015年03月23日

南蛮七宝文様 上から色を引く。

 

南蛮七宝文様のモノづくり。

一つの柄を追っかけて、帯の織組織や着物、小物、織り産地まで変えて、
試行錯誤を続けています。帯のモノづくりの要素としては、色・柄・組織ですので、
そのうちの『柄』の部分は切り捨ててしまったモノづくり。

代わりに残りの2つ、色と織組織には徹底して拘ることができます。

 

その南蛮七宝文様の御召は、南蛮七宝文様の着物を作り始めた際の第一号となる
モノづくりでした。経糸に三眠蚕やブラタク糸を使って製作。

ハリがあって、薄く、単衣でも袷でも選択して頂くことができ、さらに風合いから、
着物でも羽織でもコートでも。また反物の巾も広く織っていますので、男物も可能という、
南蛮七宝文様に興味をお持ちの方には、抜群の広い用途をもった着尺です。

 

その反物を今回は引き染めしてみました。

 

通常、あまり先染めの無地では行わないことです。

御召入れた極彩の縞や織物の凹凸に染料が入ることで、文様と合わさって一体どうなるのか?
(ちょうど羽織も欲しかったので、失敗したら、最悪自分で着よう。と)

 

製作したものがこれ。

DSC04814.jpg

『南蛮七宝文様/先染め+引き染め』

 

元々ある縞に染料が入り込み、その縞が潰れ消えたり、表に出たりしながら、
奥行きができました。また、地に入っている元々の色が上から引いた色とで
干渉しながら、複雑な色になっています。

 

文様も写真のように浮いたり沈んだりします。

 

ただいつでも良い感じに上るとは思いませんので、偶然にも多少頼りながら、
着物を作る。そんなモノづくりです。

 

出来が良かったので、かえって自分の着物にしたくなってしまった、
そんな反物です。

 

 

2015年02月05日

となみ帯を使って製作したポーチ。

 

メーカーとして帯を作る際にどうしても、出てくる目出しや帯にならないハギレ、
試験織だからと言って、織や染めをサボる、ダメな糸を使う、そんなことはありません。

そのため、試験織(目出し)もずっと取っておく『保存用』と保存用を取るまでの『試験用』
の二つに分かれます。

 

この試験用ですが、それまでの関わってきた職人さんのこと、工程、素材としての絹を考えると、
当然、捨てたり、粗末にするわけには行かず、保存用とは異なる場所に置いていましたが、
ここ最近は用途が出てきました(帯地を織っている最中に数%は出てくるキズ物等も同じ。)

 

草履の鼻緒やバッグがその用途の一つですが、絹織物を使った素材として、純『和』ではない
小物も作りたい、そんな声もよく聞きます。社内でも同じで、商品化するかは、横に置いておいて、
いろいろ試行錯誤、作って使って、改良してを繰り返し、行っています。

その中から出てきたのが、今回のバレンタインデー企画で紹介した『仙福屋のポーチ』。
 

ある方の『絶対、男にウケる。』との声を頂いてから、自分でも使っていますが、
これが意外にもホントに便利です。

 

IMG_0040.jpg

『一番最初に作った見本です。自分の南蛮七宝/御召の生地を使ったモノ』

中には写真のように、デジカメ、充電器+コード(2本)、イヤフォン。
まだ入りますが、これ位が丁度良いポーチの膨らみになってくれます。

 


このポーチは『(男性からすると)自分では買わないかもしれないけれども、もらったら
物凄く嬉しいもの。』の範疇に入る様な気がします。

帯(もしかして、絹糸)の立場からすると帯になるつもりが、それともハギレで諦めていたのが、
まさかポーチになって、毎日使って頂ける。お客さんから良い評判を頂けるのであれば、
社内には山ほどある『試験用』裂も、幸せかもしれませんね。

 

今後も、帯づくりと共に色々とやってみます。

 

私達の目標として、『自分たちが作ったものを持って頂く。』ことです。

それは、もちろん帯や着物を考えていますが、
これが毎日使って頂けるものであれば、小さな小物でも、とても嬉しいです。

 

 

ちなみに、このバレンタインデーのポーチ柄は仙福屋スタッフが、
『自分がもらったら、うれしい柄』を真剣に選んでいましたよ!

 

スクリーンショット 2015-02-05 23.47.05.png
 →http://www.senpukuya.jp/products/list.php?category_id=165

 

 

 

 

 

2015年01月06日

新年の挨拶回りでの着物。

 

昨日の新年の挨拶回りはこの着物で行きました。

IMG_3677.jpg
『着物:御召(南蛮七宝)、羽織:御召、襦袢:南蛮七宝(坪金生地)』

 

紋付きを着る機会があるので、紋付きで袴履いて練習するか?という気持ちを
ありましたが(袴は久々なので直ぐに履けるか微妙・・・)、やはり新しい年の初めは『南蛮七宝』。

ということで、上の格好です。

 

毎年、仕事始めの西陣の智恵光院通は午前中、挨拶回りの車で一杯になりますが、
不思議なことに殆どの方は、白いネクタイにスーツの方ばかりです。

そこにいる皆さんが、ビシッと紋付きばかりだと、京都(西陣)の密かな見どころにも
なりそうなのですが、今のところとても残念です。

 

少し減りましたが、着物は年間通じて、相当着ます。
今年気をつけたいなぁ、と思うのは着物整理。

色んな所に置くためか、着たい時に手元に無いことがとても多いです。
(全く自分のせいですが・・・。)

 

それに加えて、特に羽織紐は羽織に付けたまま、畳んでしまいますので、
羽織一つ一つ、開けて見ないと、その時付けたい紐が無かったりすることも、
よくあります・・・。

 

DSC03811.jpg
(二つの石が磁石で引っ付きます。)

R0013351-2.jpg
(もの凄く重い土星です。)

 

個人的な今年の目標は、着物の大整理。
 

 

ちなみに、行方不明中のお気に入り羽織紐です。。。

IMGP4329 -2.jpg

 

 

これはどこかの羽織に付いているのを見た様な・・・。

jjj6x2048.jpg

 

 

整理、がんばります〜。

 

タグ: , ,

2014年12月02日

南蛮七宝文様+綿薩摩

 

南蛮七宝の続きは、この着物『綿薩摩』です。

南蛮七宝/御召(染め)から始まり、御召(織)、大島(茶泥、白、しーぎ、夏)、ブラタク×2
と様々作ってきました。これに三重紗や紋紗、ビロードなどが加わります。

 

今まで絹でしたが、今度は綿薩摩ということで『綿』(絹よりも高いですが・・・)です。

生地を織って頂き、型で南蛮七宝文様を・・・。とだけ思っていましたが、当然ながら絹→綿に
なりましたので勝手が違います。

 

10620653_793960007315607_5949384989156122460_n.jpg

 

綺麗に色が入らず(特に真ん中)、正反を潰し試行錯誤して辿り付いた反物です。

 

IMG_3019.jpg

 

現在のところ、薄地のみとなっていますが、濃い地を製作するためにも
型を作って、現在試行錯誤中です。

 

(まず2反)作ってみてベースとなる生地も織りも違うことから、光の入り方が違います。
そのため、綿の場合、全体に透明感を感じられ、より和紙に近づく様な雰囲気がします。

 

着物として全く違うモノですので、どちらがよいか?というのは、これから考えていく所ですが、
(おそらく結論はでません)南蛮七宝文様を乗せる土台としては、有りだと思います。

 

早く仕立てたい着物が上がってきました。

 

2014年06月04日

 

1,近況

2,Facebook

 

 

 

3位『南蛮七宝イチョウ染め×作楽/帯』

10155735_662609447109177_7518427565493588114_n.png
 ⇒Facebookへ

 

 

最高の白生地で南蛮七宝を織り、イチョウをベースにした草木染めの着物と
作楽シリーズの『アザミ』。

 

乳白色の入った黄緑(オパールグリーン)の反物と浅葱色の様なブルーが残像で、印象に残ります

 

 

2位『糸菊総紗縫』

10245348_666597153377073_6164257865979179574_n.png
 ⇒Facebookへ

 

 

 

1位『緞子帯地/懐紙入れ』

10342005_675660275804094_6326245625799264421_n.png
 ⇒Facebookへ

 

過去最高

 

3,雑誌掲載

10294396_670969852939803_887450635441850588_n.jpg
 ⇒Facebook

 

 

kilim御召

IMG_2347.png

2014年06月02日

夏単衣、自分用。

 

6月単衣時期に入りましたが、一足早く5月早々から、
この夏単衣生地の着物を着ています。

 

IMG_2416.png
『夏単衣・仙福屋御召/南蛮七宝文様』

 

透け感を作りすぎず、涼感をめいいっぱい。
とういうイメージで経糸、緯糸、地紋等に工夫して、作った御召です。

 

経糸が細くなったので心配していた、シワも驚くほど残らず、今後有望な夏単衣の
着物になってくれそうです。

 

お気に入りになりましたので、しばらくはこの着物で行きたいと思います。

2014年05月16日

仙福屋御召の新作(経無地御召)


京都に帰ってきて、一番最初に触ったモノが、
御召、袷単衣用の着尺の新作です。

元々のモノは、風合いシャリッと生地には手持ちもしっかりとして、
さらに透け感すらある。そんな織組織で織ったモノです。

 

仕立てをお願いしている超ベテランの職人さんからも
『わたしの触った着物の中でも一番。』と言って頂いたこともありました。

 

IMG_2251.png
仙福屋御召/経無地御召』

 

そんな反物から少し経糸に変化を付けて、スッキリと文様を表に出しつつ、
地色の色味を柄の濃淡をそこまで付けず、あっさりと無地感覚に近い形で配色
したものです。

 

これに合わせる帯は・・・と考えると、総紗縫が真っ先に思い浮かびましたが、最近織った『南蛮七宝』のブルー無地もおもしろそうかな。。。?

 

IMG_2218.png

 

 

 

Pinterest
 ⇒http://www.pinterest.com/senpukuya5/唐長文様南蛮七宝/

タグ: , , ,

2014年04月27日

随分先取りですが。。

 

生地自体は間違いないのですが、どうしても着心地を試したかったので、
紗の南蛮七宝襦袢を着てみました。まだ袷の時期なので、一季節飛ばしての先取りです。

 

IMG_2045-2.png
『南蛮七宝文様/仙福屋御召×紗夏襦袢』

 

たまたまこの日は、暖かく、動き回っていたので、ちょっと汗ばみながらでしたが、
この紗の地紋(菱状)で生地が体に引っ付かず快適でした。

 

紗という綟織の組織としても、緯の打ち込みが多いので、シャリ感もあって、
生地の耐久性も高いので、今後新しい襦袢のラインアップとして定着していきそうです。

 

2014年04月14日

南蛮七宝文様/夏単衣御召、ほぼ完成。

 

ギリギリで間に合いそうな夏単衣御召の『南蛮七宝』。
織りの現場へ行ってきました。

 

この時よりもさらに経糸を細くして、再度チャレンジ中ですが、今現在織り上がっている
モノを見ると(整理前)、涼感と手持ち感は相当、薄く上がってきています。

 

DSC01870.png

『夏単衣御召/南蛮七宝』

 

去年の最初の頃かその前の年の冬頃からスタートし始めた生地ですが、やっとここまで
形になって来ましたので、あと一息がんばります。

 

今のところ、この御召に関しては6色を予定していて、この写真のグレーの一反目は
上がってき次第、特急の仕立てにまわして、自分で着てみたいと思っています。

 

最近、期待していたものがバタバタと上がってきていますので、
ちょっと楽しみにしていて下さいね〜。

2014年02月08日

『配色×配色』 南蛮七宝/絵羽シリーズ

 

『南蛮七宝』の帯や着物をもって、お客さんやスタッフの話を聞いていると、
かならず一度言われるのが、『色が変わると違う柄みたい』ということです。

 

まず柄の段階で、花に見たり、星と丸に見えたり変化しますし、
さらに色の要素が加わると、また違った柄に見える。
物凄くよく分かります。

 

そんな南蛮七宝の『色』は、本番を織るときには、通常の帯よりも沢山の色の組み合わせを
試験で織ります。特に御召の場合は、地部分と上に乗る色との組み合わせに、時間を掛け
さまざまな配色を作り、色サンプルを織ります(反物が出来そうなくらい)。

 

そんな打ち合わせの中、生地同士2色を組合わせて織ったものが、この『南蛮七宝/絵羽シリーズ』。
以前も2反分織りましたが、今度もまた異なった色味で新作を作りました。

無数の色糸の組み合わせで織った多くの生地(サンプル)があり、中から
自分のイメージに合った、二色を選びます(色糸の段階、一から作ることも。)。

 

そして出来上がったのが、この絵羽。

IMG_0449.png

『ベージュとグレー』を合わせたモノに、『淡グレーに薄青』を合わせた絵羽です。

 

もう一枚が、

IMG_0456.png

『濃い墨に藍』×『紫濃淡』

 

まだ上がりたてなので、あまり意見は聞けていませんが、このシリーズに関しては、
同じ配色のものを作るつもりは無いので、全て一点モノの配色にしています。

 

折角なので、このモノづくりに関しては色の組み合わせの組み合わせを、
ずっと追いかけておきたいと思っています。

 

次は、『横段のもう少し色を増やしたものを』と考えたりもしていますが、
2色でも、相当悩みましたので、それ以上の3色バージョンはもう少し時間を掛けで、
考えていきたいと思います。

タグ: , ,

2014年01月10日

雪佳横段

 

昨年の後半に仕込んでいた御召が上がってきました。

となみ織物では、というよりも自分が作る帯は出来れば、スッキリした着物に
合わせたい、という気持ちから製作している御召シリーズです。

地紋のみのシンプルなものもありますが、
今回上がってきたのは、杼を切り替えて、色を変え、横段を作る。
とてもシンプルなモノです。

 

IMG_0169.png

『これは南蛮七宝の時の写真;何十色もの組み合わせを作っていきます』

 

色糸を出してきて、その糸を並べるというも良いですが、
一番分かりやすく、イメージし易いのは、短い間隔で織り見本を取って、それを組み合わせていく。

そんなやり方ですが、この時は、長い期間帯の配色をしていましたので、脳が帯モードで、
いつもよりも時間が掛かっています。

 

そして上がってきた着物が・・・
この『雪佳横段御召(2色目)』。

 

IMG_0181.png

 

写真より実物は、淡いグリーンが入っています。

この雪佳横段御召は、同じ柄でも全て違う色を織って、
世界で一枚の着物にしたいと思っています。

 

2013年10月25日

地と間。

 

なかなか織り上がってこないので、コツコツと織って、すこし貯めて?から
たまの展示会に皆さんに見てもらっている南蛮七宝の御召。

薄地以外結構貯まりました。

 

Untitledk.jpg
『南蛮七宝文様/仙福屋御召』

 

配色によっては、花に見えたり丸と星に見えたりする面白い柄です。

この柄に関しては、
もう長くモノづくりしているので、ある程度なにかを掴んだかな?と思っていたりすると、
『あれこの柄、地は花びら?それとも、丸と星?』と悩みだして、突然手が止まることがあります。

シンプルな柄だけに油断はしないようにしていますが、
柄の持っている『間』(この柄はどちらが間かは分かりませんが?)に捕まってしまうと、
なかなか出てこれなくなってしまいますので、要注意です。

 

もう一枚、絵羽に仕立てたモノも先ほど上がってきましたが、

IMG_0164.jpg
 

上の丸巻きを見た頭の状態で、配色や柄を考えてしまうと、
こちらはさらに、『仕立て方によって雰囲気が・・・』という要素も入ってくるので、
片手間ではとても無理で、ゆっくり考えた方がと、しばらく考えていました。

この絵羽をイメージして製作したモノは2枚2色目ですが、『グレーの丸と星、花びら』
『薄グリーンの丸と星、花びら』とさてどれが地なんだろうと、なってしまいます。

この『地』というのを一度頭に置いてしまうと、間の作り方や配色、色の見え方に気を払えるので、
個人的には重要視している部分です。

帯づくりの頭で御召も作っているので、サッとビックリするくらい上手く行った時以外は、
こんな風に悩み悩みモノづくりしています。

 

2013年10月01日

京都へ帰ってきました。

 

出張から帰ってきました。

久々に長い出張でしたので、帰ってくると大量に色んなモノが、
山のように溜まっています。

 

出張先では、こんな陳列をして、楽しませてもらいました。

 

L1760316.jpg

『南蛮七宝+下弦の月×仙福屋の御召』

 

実際にこのコーディネートをするか、どうかは別として、
これを見られた方の目を大きく惹いたと思います。

 

この南蛮七宝以外も、毎日モノづくりしているので、偏りが無いように、
再び製作に戻りたいと思います。

2013年09月05日

単衣上がりました。

 

今日は久々に晴れたので、最近のグレー空に慣れた目で見ると、

空がとても濃く色鮮やかに見えます(風も気持ち良いです)。

 

IMG_1612.jpg

 

それと、私用でお願いしていた薄地の御召も仕立て上がってきました。

ベージュにグレーを混ぜた色目で、縦に細かい縞を入れたものです。

 

DSC00486.jpg

『唐長文様・南蛮七宝/御召』

 

今年の単衣時期はこの御召が活躍しそうです。

明日から涼しい所へ出張行ってきます〜。

2013年09月02日

帯緯で。

 

『どうしても。』ということで、注文を頂いたのが、
南蛮七宝の男物御召。

しかも、色はお任せ。

一番、困るパターンですが、織り上がってきました。

男物の反物は、当然女性物よりも裄を長く織る必要がありますので、
機も異なってきます。

それを行うために・・・、という話、今回は横に置いておいて、
上がってきたものは、最高のモノでした。

 

また、通常の一尺巾(女性物)の反物は持ち慣れていますが、それよりも幅広く、
持ち慣れない分、別物のような感じがして、それだけでテンションが上がってきます。
(男物は、基本別注ですので。。)

 

そんな反物は、こんな感じです。

IMGP0434.jpg

 

IMGP0436.jpg

 

通常の御召の合わせ本数とは違い、帯の緯と同じものを使っていますので、
発色も何か違う、風合いも。

 

自分が秋に向かって欲しくなってしまう、一反でした。

2013年06月22日

これだけでも別物に。

 

いよいよ新作御召が上がってきます(只今、最終検反中)。

IMG_0613.jpg

『南蛮七宝/御召2』

 

IMG_0312.jpg

 

先日もちょこっと触れていましたが、その御召です。

 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime/2013/06/post-1880.html

  (一番上の写真は、ここで機に掛かっていた反物です。)

 

今までのものは、今後も継続して織っていきたいと思いますが、

まずはこの2の色目を先に揃えたいと思います。

 

2つの違いは、織も微妙に違いますが、一番は経糸を変化させています。

IMGP1758.jpg

『1』

 

比較してもらうと、良く判りますが、以前のモノは、経糸に『三眠蚕』を使い、

よく見てもらうと判るほどの『微塵縞』を入れています。

風合いは、ハリのある風合いがあって、シャリとした感触が素敵な織物です。

 

 

今回は、その経を別種に変え製織、スッキリとした上がりが特長で、

手に持った感じも、サラっとして前回とはまた違っています。

 

IMG_0613-2.jpg

『2』

 

また、今回のものは基本的に2反分しか緯糸を染めませんので、

各色2反限定のみの製織と考えています。

 

理由としては染色の都合なのですが、

そのために、もしこの反物に人気が出た場合、常に新しい配色を考え続けていかなければ、

見てもらうモノがなくなってしまう。

そんなプレッシャーにさらされながら、モノづくりになりそうです。

 

もしこの反物に出会われ色数が揃っていない場合は、

『配色に苦労しているんだなぁ・・・。』

と陰ながら思ってもらえると嬉しいです。。

 

いつも5色程度は揃うように常に新しいものを作る。

そんなことを心がけて、がんばります!

 

 

タグ: , ,

2013年06月11日

モノづくり/御召

 

しばらく更新がご無沙汰していました。

その間、出張へ行ったり、していましたが、その間一番大きなのはこのモノづくり。

 

御召です。

機場まで行って、様々な話をしてきました。

 

7月に上がってくる予定で、製作しているのは、この『南蛮七宝/御召』の新作で、

以前の経糸三眠蚕(こちらは無くなり次第廃番)から、少し変更しています。

 

IMG_0315.jpg

 

今までのモノは私も着ているので、良さも分かりますし、止めるのは非常に勿体無い

ですが、面白いものを作りたいので、失敗してでも新しいモノを作っていきたいと思います。

(自然と今までのモノは、とてもレアなモノとなりそうです。)

 

IMG_0322 - バージョン 2.jpg

 

随分と減りましたが、南蛮七宝の御召は紋紙で織っています。

でも、これを見てもあの柄は思い浮かびませんよね?

 

仕上がりが楽しみと不安とで楽しみです。

 

2012年11月24日

Wで南蛮七宝。

 

札幌から帰ってきました。

今日明日は溜まりに溜まった仕事と、モノづくりをして行きたいと思います。

(新しいモノの打ち合わせも詰まっています)

 

今日は組み合わせのものを紹介したいと思います。

IMG_1279.jpg

 

 

三眠蚕を使った『唐長南蛮七宝文様/仙福屋御召』

に壺金印の『襦袢生地』を羽織またはコート裏地に・・・。

 
 
仕上がりが楽しみです。

  1 2 3 4  

カテゴリ

バックナンバー

  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介

となみ帯

Facebook

LINE@はじめました
友だち追加

新着記事

五代目日記2冊目は、こちらです。 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime2/…

今日が2016年の最終営業日でした。この一年、本当にあっという間でした。 年末のモノづくりは抑え気味と言いながら、今年も最後…

来年に力を入れていきたい、襦袢があります。さざ波の様な細かなシボが、生地全面に入った、手触り風合いの優しい白生地を使います。(生…

2ヶ月に1度位の割合で着物姿を撮影しています(前回は月心寺)。今回も本社向かい、徒歩3分圏内での撮影でした。 天候は曇り、たまに…

今年中には間に合いませんでしたが、間もなく完成の帯揚げです。 帯の意匠を使い、帯揚げらしく修正を掛けた図案の段階です。 ここから…

携帯サイトのご案内

QRコード

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...