となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

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2014年03月19日

季節に負けないように着物生地づくり

 

色んなところから要望を頂いていて、もう最終が見えてきたのが、『夏単衣・着物』。

真夏にしか行けない生地ではなくて、キッチリと単衣でも着て頂き、風合い、軽さ、
シワ、発色、耐久性。

その全てを100点満点にする、というのは難しいかもしれませんが、
最大限近づけれるようにと、試行錯誤しながらバランスを取っています。

 

当然、生地を薄くすると透け感が出る分、発色や色の再現という面では、変わってしまいます。
糸を多くすると、色味は再現できますが、重みと透け感が犠牲になります。

その限度を見ながら、自分のほしい『点』で仕上げを行いたいです。

 

IMG_1152.jpg

『新夏単衣生地見本/南蛮七宝

 

モノづくりは、贅沢にも好い所を全部求めつつ、これで限界。。となってから、
もう一度立ち止まって考えて、試行錯誤して進むというのを繰り返すものですので、
今回もまだ時間も掛かるかもしれませんが、そろそろ完成という手応えも一方であります。

 

生地ができれば、配色。配色が出来れば、着心地。。。
とまだまだ先も長いですが、一番大きな山の大部分を越えたような気もします。

 

最近の京都は暖かくなってきましたので、季節とも競争しながら、完成させていきたいです。


 

現在、南蛮七宝で試作を織っていますが、とても自分で着たくなっています。

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