2014年03月19日
季節に負けないように着物生地づくり
色んなところから要望を頂いていて、もう最終が見えてきたのが、『夏単衣・着物』。
真夏にしか行けない生地ではなくて、キッチリと単衣でも着て頂き、風合い、軽さ、
シワ、発色、耐久性。
その全てを100点満点にする、というのは難しいかもしれませんが、
最大限近づけれるようにと、試行錯誤しながらバランスを取っています。
当然、生地を薄くすると透け感が出る分、発色や色の再現という面では、変わってしまいます。
糸を多くすると、色味は再現できますが、重みと透け感が犠牲になります。
その限度を見ながら、自分のほしい『点』で仕上げを行いたいです。
『新夏単衣生地見本/南蛮七宝』
モノづくりは、贅沢にも好い所を全部求めつつ、これで限界。。となってから、
もう一度立ち止まって考えて、試行錯誤して進むというのを繰り返すものですので、
今回もまだ時間も掛かるかもしれませんが、そろそろ完成という手応えも一方であります。
生地ができれば、配色。配色が出来れば、着心地。。。
とまだまだ先も長いですが、一番大きな山の大部分を越えたような気もします。
最近の京都は暖かくなってきましたので、季節とも競争しながら、完成させていきたいです。
現在、南蛮七宝で試作を織っていますが、とても自分で着たくなっています。