となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「しぼ織」と一致するもの

2013年03月15日

配色ミス。

 

モノを作っていると『配色ミス』ということがあります。

 

たまにあって一番痛いのが、トンデモない色になること。

これが上がってきて、1Fでスタッフで検尺をする際は、

空気が止まってしまいます。

独特な色を作ろうと奇抜な色で作った経の織物などは、

こうなったりします。

 

2つ目は、色の逆転。

杼に入っている色をテレコにしてしまったりすると、起きます。

帯一本に使っているのは、同じ色構成なので、

①なんとなく雰囲気が違うな→②よく見ると・・・。

③『うわ、ぜんぜん違う』となることもあります。

 

3つ目は、単純ミス。

うちの会社は新しいスタッフも入ってきますので、

どれだけ注意深くしていても、こういうことはあります。

 

で、今回起きたのは、3つ目。

L1230734.jpg

 

写真左下の試験織も完成した色目では無いので、

今のところ、これだけ織っても(まだ目出しは数色取りました)

イメージに近寄っていません。。。

 

ただし、この織物でここまで白い地色をほとんど織ったことが無かったので、

かなりイイ怪我の功名となりました。

 

シボ織りですので、縮ませないと最終の色目も確定出来ませんが、

一応完成まで一歩ずつ進んでいます。

 

 

2013年03月11日

同柄を再構成。

 

先日のペイズリー柄をしぼ織に、というモノづくり。

 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime/2013/02/post-1832.html

 

IMG_0483_24.jpg

①『ペイズリー/作楽』

 

 

コツコツと進めて行き、まずは最初の見本裂まで。

 

 

同じ柄を組織を変えて再度作り直すといのは、この日記でも登場しましたが、

なかなか大変なモノづくりの一つです。

 

IMG_0275.jpg

②『ペイズリーしぼ織』

 

前の柄が頭にあるし(自分も周りも)、思いっ切り失敗した柄ならましも、

そうではなくて、そこそこ上手く行った柄以上のものを再度構成するので、

色々な所に引きずられず、作ることが最低限必要です。

 

上の事も含めて色々加味すると、新しい柄を作ったほうが、間違いなく、

楽です。。

 

ただ、モノづくりしている上で、自分が関わったことのない柄であれば、

『もっと上手く作れるのに』とか。

自分の作った柄であれば、

『こうしといても良かったかな?』

 

ですので、新しくはじめる柄よりも強い思いを持って、作れることが多いので、

お客さんには良い物を見て頂ける可能性が高いです(失敗ももちろんあります)。

 

そんなこともあって、同柄というのは、チャレンジ甲斐あります。

 

=======================================

 

上と下は同じ柄ですが、色を入れたものを比較しても、別の柄に見えます(①と②比較)。

 

ですので、②の柄のモノづくりは成功だ!というのでは、

全く面白くありません。

 

色を落とすと・・・。

 

IMG_0483_23.jpg

 

②と③は、やはり似てきますし、明らかに同柄です。

 

この辺りが同柄を扱う、難しさですが、配色を個性的にしてみたり、

組織で遊んでみたり、することによって、新しく作った柄の居場所を

作ってあげる気持ちで作ると、上手くいく事が多いです。

 

まだ、スタートして4合目くらいですので、もう少し時間を掛けながら、

形にして行きたいと思います。

 

また、報告しますね〜。

 

 

 

 

2013年02月12日

ミルクティ色

 

しぼ織りのペイズリー柄を製作中ですが、

その前に少し寄り道して、この『象帯』を・・・。

 

L1180601.jpg

『象のしぼしぼ帯』

 

配色替えしています。

 

個人的にとても上手く行ったと思っている配色をイジるのは、

このイメージがこびり付いているので、非常に難しいのと、

まだ上の帯はほとんど発表していませんので、その前に作るのも・・・。

 

と色々と悩むところはありますが、

それでも好きな帯に関しては、色を変えたのも欲しくなってしまいます。

 

思いっきり失敗もしましたが、一応見れる段階の目出しがこれ。

L1230236.jpg

 

 

上・中・下と三段に配色を分けています。

(区切りのような横段も三色なので、合計6つの見本)

 

一番上は、まだ入りたての新人さんに勉強してもらうための配色。

(組み合わせ的には、とても面白かったのです。次は上手くいくかもですね。)

 

ベースとして考えたのは、真ん中の地色がベージュっぽいものです。

ちょっと思っていたよりも、細かい所がキツイ色になったので、修正。

 

そして、微修正後はこれ。

L1230241.jpg

『しぼしぼ象帯/作楽』

 

しぼ織りの場合、御召緯を使っているので、この後お湯に通して、

シボを付けます。

 

その際、多少地色がわずか変わる恐れがあるので、『完成』とは言いませんが、

だいたいのイメージ通りになった配色です。

 

その色は、ちょっと前に私用で作った大島のミルクティ色。

実物と比べると、だいぶん変わるかもしれませんが、頭のなかでは、

こんな感じになっていますので、これで良いと思います。

 

完成まで後、ちょっとです。。。

 

 

 

 

もう一つ面白いものがありますが、

風邪が残っているのか、体調不良気味なので、

明日楽しみにしていてください〜。

 

年のせいか、治りにくい!

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2013年02月06日

しぼ織、続編。

 

しぼ織りの様々な問題(縮める工程での失敗の多さ)が

ある程度解決してきましたので、続編を考えています。

 

一つが個人的にとても気に入っているシンプル唐草の帯。

 

L1230218.jpg

 

御召緯と箔とで織って物凄いシンプルな帯ですが、

紋を作る際は、何度か再考して上げ方に気を使っています。

 

箔と糸との表に出る割合を変えて、地と箔を混ぜた色に見えるように、

しています。ヤヤコシイので、写真で見るとこんな感じです。

 

L1230220.jpg

 

通常帯では、全く普通に使う糸の上げ方で珍しくもなんとも無いのですが、

この帯は、お湯に通して萎ませるので、その辺りも計算して糸を通します。

 

と前置きが長くなりましたが、今考えているのは、このペイズリー柄。

 

IMG_0483_2.jpg

作楽/ペリズリー』

 

このままは、紋口も違うので、そのままは無理ですから、

新しい紋を作りますが、こんな流れの帯を作りたいと思います。

 

折角なので、シンプルはそのまま、何かプラス1で、

作れればと思っています。

 

最近、風邪引いてか、身体中痛いような気がしますので、

その間にぼ〜、っと頭の中で図案と織物をこねくり回してみます。

 

 

 

 

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2013年01月10日

さらにしぼ織りも。

 

表はもちろん裏にも相当時間の掛かった『しぼ織り/こうけち』が

上がって来ました。御召緯を使い、広巾で織ってお湯の力で縮めるという

昔ながらの方法で製作しています。

 

同じ一種類の地紋で行えば、問題はないと思いますが、新しい柄を作るたびに

新しい地紋をおこすので、毎回新しい新鮮な感覚(ポジティブシンキング)で、

縮み方を研究しています(縮み方が違うので、かなり大変)。

 

昨日と同じく異様なほど時間が掛かった帯がこの帯。

 

IMGP9195.jpg

こうけち/しぼ織り』

 

シンプルな柄です。

 

個人的に、

紋を作る際には、お月さんが同士が引っ掛かった感じをイメージしていますが、

元々の図案は、社内にある昔の図案にかなりのアレンジを加えたものです。

 

また、タレの部分を無地にしようと思っていましたが、

煩くない程度に、愛嬌で、ちょこっと星系を入れておきました。

 

仕立て上がると、とても可愛さもあり、静かで落ち着きのある帯になったので、

個人的には、とても満足しています。

 

ちなみに、『作楽』は入れていませんが、隠れ作楽です。

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2012年11月07日

 

しぼ織りを織っていて、

どうしてもこの形にしてみたかったバッグが上がって来ました。

 

IMG_0893.jpg

『ふわふわバッグ』

 

以前は、総紗縫で数個だけ作っていましたが、

一瞬で

 

IMG_32292.jpg

 

 

 

2012年09月07日

しぼ織り依頼・・・。

 

社内でしぼ織りの依頼がありました。

『しぼでこんな感じの柄を作ってほしい。』

というものです。

 

L1000287.jpg

しぼ織り目出し』

 

モノづくりするスタッフは数人いますが、

全員が全員全部の組織を知っているわけではないので、

社内でもこんな依頼が来ます。

 

それ以外にも、『どうしてもこの織物は苦手・・・』というものもありますし、

『何回やっても思ったとおりにならん!』という相性の悪いのもあります。

 

通常メーカーはそんなに沢山の織組織を持っているわけではないので、

うちのこんな悩みは、とても贅沢ですが・・・。

 

 

そんなわけで、幾つか依頼を受けた柄を帯にしていきますが、

自分のイメージに無いものなので、今日は織物の基礎部分(地)の所で、

すり合わせを行なっていました。

 

写真で言うと、左から菱になったもの、縦に流れたもの、ランダムになったもの、

などありますが、図案を見ながら、どんな地が馴染むのか、考えます。

 

まず、最初の部分ですが、人のイメージに乗っかる帯ですので、

丁寧に、『こんな感じ?それともこんな?』という風にいつもよりも

ゆっくりですが、モノづくりを進めています。

 

モノづくりの際、完成への過程が個人個人それぞれなので、とても勉強に

なることも多い仕事の一つです。

2012年08月25日

モノづくりを残さないように・・・。

 

土曜日の今日はとても静かな一日だったはずですが、

来週の前半から出張へ行きますので、その準備と、

やり切っておかないと帰って来てから大変なことになりそうな

モノづくりの詰めを行なっています。

 

一つは昨日に続き、しぼ織ですが、

少しPOPな配色を作ってみた試験織りです。

 

IMG_6777.jpg

 

もちろん、これが一本の帯ではなくて、3色織り分けた目出しです。

どの色取って、それで帯一本織っても、今まであまり触っていない色目を

使ったものですので、新鮮さは充分にありそうです。

 

おそらく、帯留めを合わせた真ん中。

の色目が最有力候補です。。。

 

IMG_6779.jpg

 

 

そして、この帯留めは夏らしいといえば、夏らしいのですが、

透明な硝子のいびつな屈折感とブルーとのバランスが好みで、

柄の少し混んだものに合わせて使えば、すっきり感が演出できて、

長い季節使っていけそうです。

 

たまに配色の際に、こうやって小物を上に乗せることがありますが、

何十回に一回かは、その小物の色がパチっとハマって、帯の中の色を

変えることもあります。

 

と、この配色が上手く決まれば、

今考えている新しい織物の柄を考えようと思っています。

 

久々に、夢二辺りから上手くシンプルなモノを作れれば、

と思っていますので、それは出張に持っていて、

移動中に穴があくまで、見ていたいと思います。

 

 

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2012年08月24日

御召緯をつかう。

 

しぼみ過ぎから一ヶ月とちょっと。

今度はできる限り優しい感じの色目を使った薄地を配色、

織り上げてみました。

 

IMG_6770.jpg

『しぼ織』

 

柄の流れを柔らかく、濃い地で織った時よりも淡く、

地の部分には、土台は白ですが、僅かに暖色系のモノを足して、

全体が優しい流れになるように、心がけました。

 

御召緯のシボがある程度コントロール出来ます(以前よりも随分)

ので、それも柔らかい流れに貢献できるように、少し工夫しています。

袋帯は多くの場合、裏を仕立てた方が帯として、まとまりが出てくるので、

この帯もそうなった時がさらに楽しみです。

 

今では生産量が随分と少なくなった御召緯です。

 

IMG_6772.jpg

『御召緯』

 

こういうシボの付いた織物では、絹ではない繊維を使って織った後、

熱を掛けて、縮ませる(ナイロンを想像するのが良いかもです)という

方法もありますが、やはり生糸に撚りを掛け、お湯で縮ませる昔ながらの

技法の方が、言いようのない味があって、面白いと思います。

 

ただ織手さんとも同じですが、どんどん少なくなっていますし、

全く何も手を打たないと、これらの帯もいずれ作れなくなってしまう・・・。

と考えると、とても悲しいですね。。

 

 

 

2012年07月11日

お太鼓。

 

当たり前ですが、

着物の後ろの顔『お太鼓』はとても大事です。

昨日のタレ部分、以上に重要になってきます。

 

帯の柄を作る際、図案を元に紋(意匠図)を作ってから、

試験織、目出しと織っていきますが、この段階が上手く行った場合、

次、主に考えることは、お太鼓のイメージです。

 

図案の段階でも、もちろんイメージしていますが、

モノづくりを各工程で進めている間、ズレていくのが、

このお太鼓の柄です。

 

『神坂雪佳の世界』等に多いお太鼓柄であれば、迷いようもないのですが、

6通、全通になってくると、僅かに柄が上下にズレるだけでも、

大きくイメージが変わります。

 

たとえば、最近織ったもの。だと

IMG_5880.jpg

『しぼ織り』

 

 

どこをお太鼓に出したとしても、変わらないようですが、

随分と違ってきます。

 

IMG_5879.jpg  IMG_5878.jpg

 

 

最近の帯は長いの多少の上下は出来ますが、

それでも、メーカーとして『ここを出して欲しい』というのは、

このお太鼓を作る時に、入れておきたいメッセージみたいなものです.

 

 

今日からしばらく京都から出ていますので、

今年の祇園祭は、テレビで鑑賞になりそうです。

 

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2012年04月19日

織って水に入れて、また伸ばす。

 

 

昨日も書いていましたが、新しい『しぼ織り』のしぼができそうです。

IMGP7266.jpg

 

ちなみに、上の写真は織ったばかりの状態。

 

そこから、しぼを付けていきますが・・・。

この工程は『御召』と同じで、まず特殊な糸(御召緯)を使って

織ります。(この時、帯幅は九寸の名古屋帯よりも広い)。

 

水に通す。

 

この糸は水に触れると縮むので、生地も同時に縮みます。

その後、帯幅に戻していきます。

 

そうすると、縮んだ所がしぼになり、柄の一部となります。

こんな感じに・・・。

IMGP7324.jpg

 

と完成例を見せようとしていたのですが、

まだ少し予想と違ったので、職人と打ち合わせして、

調度良い頃合いのしぼを作って行きたいですね。。。

 

もう少し時間が掛かりそうです。。。

2012年02月24日

縮めて広げる。

 

IMG_3252.jpg

『作楽/しぼしぼ

 

しぼ織です。

 

御召緯を緯糸に使い、帯巾も通常の帯よりも広く織ります。

その後、生地を湯に通して、キュッと一度縮めてから、再度帯び巾に広げる。

という製作方法を用います。

 

縮めた時に付く、シワ感この織物の特徴になっていて、それ自体で味わい、

があり、また結んだ後も、シワが目立ちにくい。という利点もあります。

(個人的には触っていると、このシボの手に当たる感覚がすきです。)

 

柄を作る際には、縮む際の率などを考えながら、柄づくりをしていかないと、

柄が伸び、だらしのないものになったり、反対に縦に長く、窮屈そうな帯に

なったりもします。

 

以前製作したものは上手くいったと思いましたが、

ほんのわずか違和感を感じましたので、微調整をずっとしていました。

お陰で数値には出しにくい僅かな加減がつかめましたので、

時間を掛けた甲斐があったと思います。

 

 

裏地は、織った後染めをかけて、薄くぼかしています。

 

IMG_3253.jpg

 

ほんとは去年の秋に発表。

ずるずると修正しているうちに、3月手前まできてしまいました。

 

ただ、出来上がりは満足です。。。

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2012年02月07日

御召緯のあと。

 

御召緯を使った織物。

『しぼ織』『Rococo』がありますが、勿体無い&悲しいことに

キズ物がでてしまったので、本仕立をしました。

 

IMG_2891.jpg

 

この柄をお太鼓柄なので、バッグや草履の花緒、にしようという、

迷いもなく、『はい、本仕立。』という風に。

 

普通に結んだり、変わり結び程度は、この織物を作った際に試し結び

という実験は何度も行いましたが、この帯でも通常はしないことを

して見たいと思います。

 

と言っても毎日、結び続けるとか、その場で異なる変わり結びを何回も

やり続けるとか、です。

 

IMG_2892.jpg

 

絹の弱点でもある、擦れに関しても御召緯のシボと糸の綴じ方で、

随分と軽減されていて、ちょっと楽しみな実験です。

 

今日は、もう少しで出張へ行ってきます。

モノづくりの現場です。

 

 

 

 

2011年12月07日

しぼしぼ具合。

 

御召緯を使ってシボを付ける織物があります。

強く糸を撚って、糊付けしているを広幅で織って、

それをお湯に付けるとと、撚った糸がするすると縮み、

生地も今までの幅を保っていられず、一緒に縮む。

 

イメージとしては、そんな織物です。

IMG_0499.jpg

『御召緯の織物』

 

『着る物』として使うと、表面には立体感があり、単なる縞柄一つとっても

表現が優れていて、インパクト大です。

ただし、しぼをやり過ぎてしまうと、ゴワッとしてしまうので、

上写真の無難に羽織になっています(これは、まだ着物でも可能です。。)

 

帯地は、結びにくくなるまでは、思いっ切り良く、しぼしぼを付けることが

できます。

 

ですので、しぼの具合は『着る物として』以上『結びにくくなるまで』まで、

です。

 

今までも『しぼ織』や『Rococo』などで、十数柄と作っていて、

今人気のあるものは・・・。

 

この柄です。

IMG_1523.jpg

 

もう少しすれば、結ばれたところを見ることが出来るかな?

と思いますが、写真でもわかる『しぼ具合』としては、程良く良好。

という感じです。

 

最近ではこのように予想通りにいくものが、

ほとんどですが、最初の頃は小さなモスラみたいになって、

絹糸が先祖返りしたような感じのモノもありました。

 

ある程度、地紋や糸の使い方で、この『程良く良好』に落ち着くことは、

そう難しくなく(問題は帯地の幅くらい)、次の目標はと言うと・・・。

 

『程良く良好』から『モスラ』の間のどこで落ち着かせるか、

という問題です(その方向違いが、結びにくいゴワッと、という所かな?)。

 

 

裏地も、進みましたし。

IMG_1007.jpg

 

この織物は視界良好です。

2011年08月27日

趣向を変えて。

 

まだ仕立て上がっていない、織りたての帯です。

しぼ織の作楽シリーズです。

 

R0013444.jpg

『作楽:しぼ織』

 

『帯づくり』というと、通常はまず図案を作って、

それを参照に紋を作って、色見を合わせていきますが、

この帯は、色味勝負です。

 

写真の様にちょっと黄みがかった地色に、

R0013444−2.jpg

 

照りのある青系の箔を作って、地色に寒色をさしています。

(黄色の下に僅かに青が差すように)

 

そうすることで、

本来暖色系の黄が中間よりに(多少静かな色目)になってくれます。

見る角度でも表情が変わるのも、この青系のお陰だと思います。

 

この箔自体が帯何本分も無いので、なくなり次第終了(作れない)ですし、

柄とにらめっこしながら、色の組み合わせを考えていきたいです。

 

そんな作楽の帯ですが、この立体的な色の組み合わせで、

他の織物でも面白い遊びができそうです。

 

 

 

 

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