2011年08月27日
趣向を変えて。
まだ仕立て上がっていない、織りたての帯です。
しぼ織の作楽シリーズです。
『作楽:しぼ織』
『帯づくり』というと、通常はまず図案を作って、
それを参照に紋を作って、色見を合わせていきますが、
この帯は、色味勝負です。
写真の様にちょっと黄みがかった地色に、
照りのある青系の箔を作って、地色に寒色をさしています。
(黄色の下に僅かに青が差すように)
そうすることで、
本来暖色系の黄が中間よりに(多少静かな色目)になってくれます。
見る角度でも表情が変わるのも、この青系のお陰だと思います。
この箔自体が帯何本分も無いので、なくなり次第終了(作れない)ですし、
柄とにらめっこしながら、色の組み合わせを考えていきたいです。
そんな作楽の帯ですが、この立体的な色の組み合わせで、
他の織物でも面白い遊びができそうです。