となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

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2011年12月07日

しぼしぼ具合。

 

御召緯を使ってシボを付ける織物があります。

強く糸を撚って、糊付けしているを広幅で織って、

それをお湯に付けるとと、撚った糸がするすると縮み、

生地も今までの幅を保っていられず、一緒に縮む。

 

イメージとしては、そんな織物です。

IMG_0499.jpg

『御召緯の織物』

 

『着る物』として使うと、表面には立体感があり、単なる縞柄一つとっても

表現が優れていて、インパクト大です。

ただし、しぼをやり過ぎてしまうと、ゴワッとしてしまうので、

上写真の無難に羽織になっています(これは、まだ着物でも可能です。。)

 

帯地は、結びにくくなるまでは、思いっ切り良く、しぼしぼを付けることが

できます。

 

ですので、しぼの具合は『着る物として』以上『結びにくくなるまで』まで、

です。

 

今までも『しぼ織』や『Rococo』などで、十数柄と作っていて、

今人気のあるものは・・・。

 

この柄です。

IMG_1523.jpg

 

もう少しすれば、結ばれたところを見ることが出来るかな?

と思いますが、写真でもわかる『しぼ具合』としては、程良く良好。

という感じです。

 

最近ではこのように予想通りにいくものが、

ほとんどですが、最初の頃は小さなモスラみたいになって、

絹糸が先祖返りしたような感じのモノもありました。

 

ある程度、地紋や糸の使い方で、この『程良く良好』に落ち着くことは、

そう難しくなく(問題は帯地の幅くらい)、次の目標はと言うと・・・。

 

『程良く良好』から『モスラ』の間のどこで落ち着かせるか、

という問題です(その方向違いが、結びにくいゴワッと、という所かな?)。

 

 

裏地も、進みましたし。

IMG_1007.jpg

 

この織物は視界良好です。

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