となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > > お太鼓。

2012年07月11日

お太鼓。

 

当たり前ですが、

着物の後ろの顔『お太鼓』はとても大事です。

昨日のタレ部分、以上に重要になってきます。

 

帯の柄を作る際、図案を元に紋(意匠図)を作ってから、

試験織、目出しと織っていきますが、この段階が上手く行った場合、

次、主に考えることは、お太鼓のイメージです。

 

図案の段階でも、もちろんイメージしていますが、

モノづくりを各工程で進めている間、ズレていくのが、

このお太鼓の柄です。

 

『神坂雪佳の世界』等に多いお太鼓柄であれば、迷いようもないのですが、

6通、全通になってくると、僅かに柄が上下にズレるだけでも、

大きくイメージが変わります。

 

たとえば、最近織ったもの。だと

IMG_5880.jpg

『しぼ織り』

 

 

どこをお太鼓に出したとしても、変わらないようですが、

随分と違ってきます。

 

IMG_5879.jpg  IMG_5878.jpg

 

 

最近の帯は長いの多少の上下は出来ますが、

それでも、メーカーとして『ここを出して欲しい』というのは、

このお太鼓を作る時に、入れておきたいメッセージみたいなものです.

 

 

今日からしばらく京都から出ていますので、

今年の祇園祭は、テレビで鑑賞になりそうです。

 

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