2012年07月11日
お太鼓。
当たり前ですが、
着物の後ろの顔『お太鼓』はとても大事です。
昨日のタレ部分、以上に重要になってきます。
帯の柄を作る際、図案を元に紋(意匠図)を作ってから、
試験織、目出しと織っていきますが、この段階が上手く行った場合、
次、主に考えることは、お太鼓のイメージです。
図案の段階でも、もちろんイメージしていますが、
モノづくりを各工程で進めている間、ズレていくのが、
このお太鼓の柄です。
『神坂雪佳の世界』等に多いお太鼓柄であれば、迷いようもないのですが、
6通、全通になってくると、僅かに柄が上下にズレるだけでも、
大きくイメージが変わります。
たとえば、最近織ったもの。だと
『しぼ織り』
どこをお太鼓に出したとしても、変わらないようですが、
随分と違ってきます。
最近の帯は長いの多少の上下は出来ますが、
それでも、メーカーとして『ここを出して欲しい』というのは、
このお太鼓を作る時に、入れておきたいメッセージみたいなものです.
今日からしばらく京都から出ていますので、
今年の祇園祭は、テレビで鑑賞になりそうです。
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